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毒蛇に咬まれた人を診るときは両頬にも気をつけるべし?/ちょっと飲み過ぎ

ごく希に蛇に咬まれた人の相談を受けいますが、基本大きな病院へ行っていただきます.なぜなら、抗毒素がないから.毒蛇に咬まれた人すべてに抗毒素が必要なわけではないのですが、それは経過を見ないと分からないので、いざ投与が必要となったときすぐに使えないと困るからです.

・毒蛇にかまれたら、かまれたところ(四肢)が腫脹してときにコンパートメント症候群をおこすことがあり、外科的処置が必要になります.ところが、かまれたところではなく両頬の耳下腺が腫れたというレポート↓.


Bilateral parotid swelling in viper bite: further evidence for a poor prognosis 
Debapratim Ganguly, Soutrik Ghosh, Sukanta Dutta1 and Atanu Chandra
BMJ Case Rep 2022;15:e252217. doi:10.1136/bcr-2022-252217
耳下腺が腫れることは非常に希で機序も不明だが、予後不良の徴候とのこと.万一蛇咬傷の人を診たら、ほっぺたも気をつけて見ないといけませんね.
・ところで、蛇に噛まれた場合の非常に具体的な対処法が↓にありました.
もしヘビに咬まれたら(ジャパン・スネークセンター)
医療関係者の方へ 咬傷の診断
↑では、具体的に行うべき検査項目が書かれています.
あと、マムシ咬傷のGrade分類の注釈に↓のように書かれています.数少ない経験(若い頃は時々蛇咬傷の人を診ておりました)から、確かにそうだなぁと思います.
これらはピーク時の腫れにより分けたものであるが、腫れの拡がる速さは、症例によりかなり異なる。数時間で腕全体に腫れが拡がるものから、3日近くかかるものまでかなり差があり、受傷後数時間で重症化するかどうかを判断するのは非常に難しい。
以下日記
・昨日10/24(月)は6時起床.朝食を挟んで"Causal Inference: What If"をよみ、9時からZOOMでこの本の勉強会.お昼はまず信用金庫へ行って町内会のお金下ろして病院へ.回診、産業医面談、夜間診療で、結構遅くなり帰宅は20時44分でした.ネコたちに餌をやり入浴、夕食、アルコールも飲んで録画の「ルイス警部」をみて、ちょっとだけ勉強して寝ました.
・本日10/25(火)は6時13分起床.朝勉せずちょっとだけ早めに出勤.病棟よって午前外来.午後さーと回診済ませて15時帰宅.1時間大学院のcritical appraisalに参加.その後いろいろ事務作業.暗くなる前にネコたちに餌をやりに行って入浴、夕食.ああ、今日も飲んでしまった.で、このブログを書いております.これからちょっとだけ『計量社会科学』という本読んでねます.
・最近酒量が増えています.たまたまアルコールが手元にある状況になっているからです.今日は配偶者がイネイブラー.(天満屋の北海道の物産と観光展へ行って麦酒買ってきてくれました)

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