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片頭痛の原因のひとつに卵円孔開存・心房中隔欠損って知ってました?/町内会のお仕事

標題にあるように卵円孔開存・心房中隔欠損症(ASD)が片頭痛の原因になるそうです.また、逆にその治療が原因で片頭痛が起こることもあるそうです.ジェンジェン知りませんでした.↓のような論文がありました.


外科的心房中隔欠損閉鎖術により内科的に制御困難な片頭痛が消失した1例
日本心臓血管外科学会雑誌51 巻 (2022) 5 号
上田 遼馬, 阪口 仁寿, 岩倉 篤, 森島 学, 瀧本 真也, 小曳 純平, 杉田 洋介



【抄録】心房中隔欠損症(Atrial septal defect:ASD)の24.2%に片頭痛が合併すると知られている.経皮的カテーテル欠損孔閉鎖術(Percutaneous catheter closure; PCC)によるASD閉鎖は片頭痛を改善させるという報告が散見される.今回われわれは,外科的ASD閉鎖術を行い,内科的に制御困難な片頭痛が消失した症例を経験したので報告する.症例は46歳男性,頭痛を主訴に来院し,神経内科で片頭痛と診断されたが,内科的治療では片頭痛は改善しなかった.頭部MRIにて両側散在性の陳旧性脳梗塞を認め,経食道心臓超音波検査にて右左シャントを伴う静脈洞欠損型ASDを認めたため,奇異性塞栓症の可能性が疑われた.ASD閉鎖術を考慮したが,静脈洞欠損型ASDはPCC治療適応外のため外科的閉鎖術を選択した.PCC適応がないASDに対して行った自己心膜パッチによる外科的閉鎖術により内科的に制御困難な偏頭痛を消失させることができたため,ここにその有用性について報告する.


・(メッチャ細かいことですが↑のサマリーで片頭痛と偏頭痛二種類の漢字がつかわれていますね)

・考察で↓のように述べられていますが、ヘーッです.


 片頭痛既往のない患者へPCC治療を施行した場合,術後10~18%に新規の片頭痛が生じる可能性が報告されている.原因として,PCC に用いたデバイス表面における血小板凝集反応が炎症性サイトカインを遊離させることや,デバイスに含まれるニッケルによるニッケルアレルギーが片頭痛を惹起したと考えられている.PCC 治療後のクロピドグレルが片頭痛予防として有効であることが示されており,デバイス留置後のニッケルアレルギーによる片頭痛に対して外科的にデバイスを除去することで頭痛が消失したという症例報告も散見する.留置デバイスが原因で片頭痛が惹起された可能性が示唆される.また PCC 治療直後に発生する新規の片頭痛は,1 年以内に 24%改善し,治療後 2~5 年以内に 87%で半減,48%で消失するとされる.PCC 治療 1 年後の片頭痛の消失率は 23.1%程度だが,5 年後経過では 42.9%まで増加するという報告もある.このように,PCC 治療直後は留置デバイスに起因した片頭痛が発現しやすいが,時間経過とともに消退傾向となる可能性が考えられる.


・インターネットで調べてみると↓の様なものがありました.


第34回 心臓の穴は片頭痛を起こす?
レジデントノート2017年7月号掲載
 耳寄りな心臓の話(60話)『心房中隔を跨ぐ片頭痛』
『心房中隔を跨ぐ片頭痛』
 
・頭痛で受診された方には、きちんと胸部聴診をしないといけませんね.
以下日記
・10/2(日)は朝一でお宮の掃除.それから病院へ行って午前中患者さん診るのと事務作業.午後から帰宅しCausal inference: What Ifという「教科書」を訳し、夕方市の広報をくばるのをかねてwalking.
・10/3(月)は、4時台に目が覚めて、町内会の会計の処理.それから上記「教科書」の勉強.午前中その勉強会.午後から出勤して回診、夜間診療.帰宅は20時半前.
・本日10/4(火)は5時50分起床.ピーナツアレルギーの論文読んで出勤.午前外来.午後回診.大学院のcritical appraisalに参加したかったですがムリでした.帰宅は17時過ぎ.1時間くらい町内会の用事、医療生協の配布で19時くらいまで.あとお風呂入って、夕食.その後明日からのおそーーーーい夏休み(3日間)の旅行のための準備.そしてちょっとだけ勉強してこのブログを書いております.で、もう寝ます.
・明日島根に行くのですが、天気(特に気温)がどうなるでしょう.着る服、持って行く服に悩みます.
 

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