これから増えるかもしれない肝臓紫斑病って、ご存知?」と自分/看取り、お見送り
カンペリオーシス
[英]liver peliosis
[ラ]peliosis hepatis
[同義語]肝臓ペリオーシス,肝〔臓〕紫斑病 ラpurpura hepatis
・で、下のようなレポートがありました↓
肝紫斑病は,肝実質にびまん性に拡張した血液貯留腔が出現する良性疾患である.ときに進行し,命に関わることがある.また,非典型的所見を呈することがあり画像診断が時に困難となる.症例は74歳の男性.検診で多発肝腫瘤を指摘された.術前検査では肝血管肉腫を疑い,確定診断目的に腹腔鏡下肝生検を行った.術中所見では肝に暗紫色の病変が多発していたが腫瘤は形成していなかった.切除したS5の病変の病理所見で肝紫斑病と診断した.術後経過良好で退院されたが,10カ月後に腫瘍の破裂により死亡した.肝紫斑病で死亡した症例を経験した.肝紫斑病は血管性病変であり,生検切除時に出血の危険があるとされる.本症例では腹腔鏡下肝生検により,安全で確実に確定診断することができた.
↑の論文の本文には↓のようにかかれていました
自験例はPHの原因は不明であった.PHは類洞上皮細胞損傷と,肝細胞壊死とにより発生する.その原因は25-50%の患者で不明だが,薬物(アサチオプリン,オキザリプラチン,経口避妊薬,ステロイド),感染症(結核,HIV),血液悪性疾患,腎移植患者との関連が指摘されている.今後,これらの患者は増加すると考えられ,PHが増加することも予想される.非典型的な画像所見を呈する富血管性肝腫瘍の鑑別疾患にはPHを念頭に置き,早期発見に努める必要がある.
ということで、今後お目にかかる可能性もあるようですので、頭に入れておかないと。(って、すぐ忘れちゃうけど)
以下日記
・昨日6/12(水)は、朝食に昨晩の残りのカレーを食べて出勤。午前外来。午後回診。担当の患者さんの容態が悪化(COナルコーシス)し、病状の説明と挿管・人工呼吸をするかどうかの確認で3人のお子さんに電話。侵襲的な治療はおこなわないことに。その後病棟のカンファレンス。16時から夜間診療ですが、先ほどの患者さんの心拍が低下し、外来をぬけて患者さんを看取りました。その後外来再開。18時半に患者さんをお見送り。亡くなられた時は「仕方ないです」と気丈にされていた奥さんがこの時にひどく泣きだされて...その後もいろいろ仕事して帰宅は20時20分でした。つかれて何もできましぇん。
・本日6/13(木)は6時起床。ちょっとだけ朝勉して出勤。午前外来、午後回診。夕方自分の歯科の治療。久々の歯医者さんで、あのドリルの回る音、振動を久々に体験しました。でも、俺って結構平気じゃんと思ったりして。(あたりまえか?)その後19時30分から21時まで「たまり場カフェ」という自主的な地域の有志の集まり。(医療、福祉をもうちょっといけててるものにしようという趣旨)その後帰宅して、入浴、軽い夕食。で、このブログを書いております。これからさっさと寝て明日に備えます。
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