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亜鉛投与で銅欠乏/ああ、仕事がまたふえた

『肝臓』という雑誌に、↓のようなレポートがありました。へーっ、です。


亜鉛製剤の長期投与中に急激な血球減少・末梢神経障害を生じた肝硬変患者の一例
田所 智子、他。

肝臓 65 巻 1 号 25―30(2024)



抄録

症例は50代女性.B型肝硬変,肝細胞癌に対して肝切除術後.術後15カ月頃より貧血(術前Hb10.9 g/dl→5.8 g/dl)および白血球数減少(術前7550 /μl→1160 /μl)の急激な増悪を認め,末梢神経障害も呈するようになった.全身薬物療法の施行歴はなく各種スクリーニング検査や骨髄検査を行うも原因不明であった.経過で血清銅低値,血清亜鉛高値が判明,他科にて亜鉛製剤が術後より長期処方されており亜鉛製剤による銅欠乏症と判断した.薬剤中止に加え純ココアによる銅補充を行い,術前と同程度への血球回復と末梢神経障害の改善を認めた.肝硬変患者における亜鉛補充療法は一般的となりつつあるが,亜鉛製剤は多量継続摂取により銅欠乏症の誘因になり得る.銅欠乏により生じる血球減少は鑑別が困難なことが多く,神経障害は非可逆性となる可能性がある.亜鉛製剤投与中の血清銅測定の必要性を周知する必要がある.


・↑で引用されているのが↓


亜鉛欠乏症の診療指針 2018




・勉強になりました。ただ、最初の論文でとても気になるのは、

「今後必要となれば十分なインフォームドコンセントを行った上で適切なモニ タリング下に投与を検討する予定である。」・・・医療者側は、インフォームドコンセントを行うのではなく、いただくものです。査読者もきちんとその当たり指摘してほしいものです。



以下日記

・本日1/10(水)は昨日の仕事の疲れと飲酒のせいで6時30分起床。朝勉はできず慌てて準備して出勤。まず病棟よってから午前外来。最初は患者さんの出だしが悪くて暇だったのですが、後半は忙しくて1時間くらい予約の患者さんをお待たせしたかな。申し訳無い。午後は回診とカンファレンス。早引きをして16時半頃帰宅。ネコたちにエサやって、事務的な作業をして早めの夕食を食べて、18時半から19時半過ぎ、ZOOMで社会医学会の次世代企画委員会の会議:今年の8月に行われる総会での企画の話し合いです。で、私がある提案をしたばっかりに、その企画書の原案をかかないといけないはめになりました。ああ、また仕事が増えた。でも、これが次世代の方にお役に立つ物になったなら生きていた価値があるというもの。

・その後事務的な作業をしてこのブログを書いております。22時までには、ねますっ!(キッパリ)

 


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