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労働関連疾患としての声帯ポリープ/偉い先生でも勘違いするものですね

声帯ポリープとは、『医学書院 医学大辞典 第2版』によると↓(声帯ポリープ→喉頭ポリープとなっております)


喉頭ポリープ
コウトウポリープ
[英]laryngeal polyp
[同義語]声帯ポリープ vocal cord polyp
声帯遊離縁に好発する広基性または有茎性の浮腫性腫瘤。表面平滑で,周囲の粘膜に比べると多少異なった色調を呈する。成因は循環障害に基づく血管の破綻による。声の乱用,喫煙,局所の急性炎症が誘因として重視されており,声をよく使う職業にみられる。症状は嗄声,異物感,咳嗽などである。治療は初期病変には,沈黙療法をふくむ発声指導による保存的観察で軽快する例もある。高度病変や腫瘤形成がある例では,顕微鏡下手術で切除する。術後は1~2週間の声の安静を守らせ,再発防止には発声指導が必要である
・で、私はうかつにも声帯ポリープの症状としては、嗄声程度と思っておりましたが、大きくなったら呼吸困難も起こしますよね。NEJMに↓のようなレポートがありました。
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
Vocal-Cord Polyp Causing Airway Obstruction
Yang Kee Chan, Chia-Ying L
N Engl J Med 2024; 390:e4
・本文にあるように、この患者さんは騒音職場で働かれていました。で、必然的に大声で同僚と会話するということになり声帯を酷使するというわけです。仕事で大きな声を出さないといけない人は、リスクが高いということで、声帯ポリープは、労働関連疾患ですよね。これで、労災申請をした方は周りにはおられませんが、「大声を出したことによる声帯ポリープ、急性声帯炎等」ということで、労災が認められている事例があります↓(最後のページのp20)
労働基準法施行規則別表第1の2の各号の「その他に包括される疾病」における労災補償状況調査結果
(昭和 53 年度~平成 28 年度)
以下日記
・本日1/11(木)は6時起床。朝ちょっとゆっくりしたので勉強する時間がなくなって出勤。午前外来、午後会議2つと回診。18時半過ぎには帰宅。夕食とって"Causal Inference: What If"の勉強をして、20時30分ZOOMで参加。ところが、いつも教えてくださる先生が20時45分までお待ちしてもこられないので、散会。(後から、21時からだと勘違いしていたというメールが届きました)で、ちょっと↑のことを勉強してこのブログを書いております。昨日はアルコール飲みませんでしたが、今日も飲まずに、これから寝ます。あすは、飲むかもしれないし、飲まないかもしれない。

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