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今年前半は診断についてかんがえる/寝正月ではありません。

診断という言葉は、普通に使われていますが、結構曖昧、いや、奥が深いものです。goo辞書によると診断とは、「 医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断すること。「診断を下す」「インフルエンザと診断する」「健康診断」」とのことです。広辞苑第七版には、「医師が患者を診察してびょうじょうを判断すること。」とあります。まあ、一般の方はこれで納得されるかも知れませんが、『医学書院医学大辞典第2版』では、↓のように詳しく説明されています。



診断 diagnosis

面接・診察・検査などによって得られる所見に基づいてなされる疾病・病勢・予後などに関する医学的結論。診断で観察・判断するべき事柄は,病名ばかりではなく,病人の生活環境,病気の背景にある外面的・内面的要因,疾病の原因,経過や予後に影響しそうな要因,検査や治療に関係した事項など多種多様なものを含んでいる。実際には,一定の順序に従って現病歴,既往歴,家族歴などの病歴情報,視診,打診,触診,聴診などの身体診察ならびに必要に応じて各種の臨床検査や画像診断を十分に駆使して行われる。しかしそれらが全て揃わなくても,例えば病歴情報だけでもその時点での診断を下す必要がある場合もある。また疾病の経過に伴い診断の内容も変化していくのがふつうである。正確な診断を下しにくい時は暫定的な診断を下し,十分な情報が得られてから修正する。後者を最終診断として区別することがある。診断の資料によって,臨床診断,病理診断,手術診断,X線診断,剖検診断などと呼ばれることもある。場合によっては剖検診断が最も正確であるといえないこともある。また診断の根拠により,症候診断,外来診断,原因診断などと呼び分けられることもある。


・なんと、南山堂医学大辞典第19版には、診断という項目がありませんでした。

・『内科診断学 第3版』には、「診断の意義」というところで、↓のように述べられています。


■診断は知的分類作業(カテゴリゼーション)
 われわれ医師に課せられた最大の使命は,目の前の患者の命を救い苦痛を取り除くこと(治療)と,予見される病的状態の発現を妨げること(予防)にある.
 そのためには,第一に,患者が現にどのような病的状態にあるのか,またはどのような病的状態に向かいつつあるのかを知る必要がある.そうすることで初めて,病的状態ごとに有効性が証明されている治療方法や予防方法(マネージメント)を選択することができる.つまり,医療における診断とは,どのように患者をマネージメントしたらよいかを知るための病的状態の知的分類作業(カテゴリゼーション)と言い換えることができる.
 診断名ごとに選択されるマネージメントは,病的状態の自然歴を変える(持続期間の短縮化,自覚症状の緩和・軽症化,治癒など)ものでなくてはならない.そうでなければ,診断に必要な面接や身体診察,検査に伴う苦痛やリスク,費用を患者に強いることは倫理にもとることになろう.

・診断と一言で言っても、色んな側面、意義、影響があるということです。で、自分なりに診断についてまとめてみたなと最近思ってたところたまたま↓のような本に巡り会いました。


Diagnosis: Interpreting the Shadows (English Edition)

Diagnosis: Interpreting the Shadows (English Edition)

  • 出版社/メーカー: CRC Press
  • 発売日: 2017/09/19
・で、本日新年の勉強にこの本の第1章を読みました。その中で診断と行っても色んなタイプがあるということで、36の言葉が表になっていました。(Examples of types of diagnosesとあるので、まだ、他にもことばがあるんでしょうね。)この本の目次をみていて興味深かったのは、一番最後の章にWhat Is the Patient's Role in Diagnosisというのが合ったことです。今日はその章の途中まで読んだのですが、なかなかプラクティカルな話もでてきておもしろい。(Difficult Patients, Difficult Doctorsというような項目があります)・・・時々このブログで、私の医療に対する考え方は、医療は医療者と患者・家族・地域住民の共同の営み、英語で言えばPartnershipであると書いてきました。当然診断についても、医師が一人でするだけでは無く、患者の協力が必要です。ということを私個人の得意な主張ではないと言うことを証明してくれているということでこころ強く思いました。
以下日記
・本日は、6時起床です。朝勉してからお雑煮の朝食。後はひたすら18時過ぎまで掃除です。その後入浴し録画の「孤独のグルメ 大晦日スペシャル」を観ながら夕食(うどんと明太ご飯とキムチ)食べました。釜山が出てきて、海鮮鍋をたべるシーンがとてもおいしそうで、また、韓国に行きたくなりました。現在日韓関係が悪化している(と報道されている)なか、あえて五郎さんに韓国に行ってもらったと言うことは、原作者、制作スタッフにそれなりの考えがあったのかなと思ってもみました。(ホンマかどうか知らんけど、と大阪人風にいってみる)ああ、また韓国へいきたーいっ。当面行けないので、鶴橋にいくかっ!
・さて、これからベッドに行きます。kindleでゴルゴ13みながら眠りにつきます。

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