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上流の問題は不安定雇用:ビタミンB1欠乏症と二次的な肺水腫/ジョジョ・ラビット観る

自分が直接担当したことはありませんが、ときどき身近でチアミン(ビタミンB1)欠乏症の患者さんのことは耳にします。思い出すものとしてインスタントラーメンばかり食べていた人(そりゃアンタやとうちの職員さんならツッコミそう)とか、玉子しか食べていなかったとかいう患者さん。で↓のようなレポートがありました。医学的に興味あるところは、ビタミンB1を補充したせいで肺水腫になっちゃったということ。よい教訓になります。


Thiamine Deficiency in a Nondrinker and Secondary Pulmonary Edema after Thiamine Replenishment


  Hiroyuki Nakamura, el ali.


  Internal Medicine 59巻(2020)3号




【Abstract】

  A 48-year-old man was brought to our emergency room with acute abdominal pain and systemic edema, indicating acute circulatory failure with lactic acidosis. Furosemide treatment paradoxically worsened the systemic edema and induced confusion. He had no drinking history but hardly ate legumes or meats containing thiamine. Administration of fursultiamine dramatically improved the symptoms and subsequently caused pulmonary edema. Thiamine deficiency may occur in nondrinkers with an unbalanced diet. In this condition, diuretic therapy can worsen the symptoms before thiamine supplementation by promoting the flushing of water-soluble vitamins but is needed for the management of secondary pulmonary edema after thiamine replenishment.


・この患者さんは白米ばかり食べて豆や肉をほとんど食べていなかったとのこと。本文中に


While the present patient was a nondrinker, he subsisted on refined rice and hardly ate legumes
or meat for many years due to a poor living condition subsequent to his lack of regular employment.


・この患者さんの結末は、


The patient was discharged from the hospital on day 28 and has been maintained with oral thiamine supplement.


・ここで一言、この患者さんビタミンだけの投与で良いの?社会的処方は?このあたりが、いままでの内科学の限界かな。


以下日記

・今日2/12(水)は、6時42分起床。朝食後ちょっと文書を読んで、9時半前に家をで福山へ。駅近くのシネマモードという映画館でジョジョラビット↓を観ました。




・そもそもこの映画は、あることは知っていましたが、積極的に観に行こうとは思っていませんでした。でも、三女が観ておもしろかったよと言ったので、ヒトラーの時代をどれくらい知っているかしらない三女が面白いというのはどういうことかなと思って観に行きました。えらそうに書きましたが、ヒトラーユーゲントについてはせいぜい↓の本の知識くらい。(ほとんど忘れましたが)


ヒトラー・ユーゲント 青年運動から戦闘組織へ (中公新書)

ヒトラー・ユーゲント 青年運動から戦闘組織へ (中公新書)

  • 作者: 平井正
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/07/11
・今度三女に会ったときは、どこがおもしろかったかきいてみましょう。私の感想は、こりゃほんとアメリカ映画やな、実際のドイツ人ってこんなんじゃないやろなというものです。Wikipediaでは、コメディー映画と解説されていますが、たしかに笑えるところもあり、そうするとコメディーの意味はかなりひろいなあと思いました。映画のビラには「極上のユーモア」とかかれております。『ライフ・イズ・ビューティフル』は観ていないんですが、それへのオマージュがあるような...お母さん役のスカーレット・ヨハンソンがよろしかった。彼女が出演した映画は『ルーシー』『アベンジャーズ』『真珠の耳飾りの少女』『アイランド』『ゴースト・イン・ザ・シェル』なんかですが、『アイランド』観たとき美人やなと思いましたな。今度『ブラック・ウィドウ』が公開されるので観に行きましょう。
・映画のあと近くのお店で牡蠣フライ定食食べて、天満屋、サンステでちょっと買い物して15時過ぎ帰宅です。あとは、読書、資料の整理、トイレの掃除をしました。で、入浴して夕食+アルコール摂取。すでに20時前に完全に酔っ払い状態です。現在「休業」中ですが、明日は1日水島で仕事。ちゃんとできるかしら?

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