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院内暴力の話/外来の会話が面白い

・2000年に私が院長になった時どのような活動を行っていくかを考え、第一番にはあらゆる活動に医療者と患者・家族・地域と「共同の営み」をつらぬくことでした。あと職員の労働安全衛生ですが、医療者に対する患者・家族、その他関係者からの暴言暴力にもとりくもうと思いました。当時は、院内暴力に関する本はあまり出ておらず、勉強するのに苦労しました、現在は複数の本、論文がでてきます。そういった論文のうちの一つが↓(2010年の論文で古いですが)
医療機関における院内暴力の実態と院内体制整備に関する研究
日本医療マネジメント学会雑誌 11巻(2010)3号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhm/11/3/11_171/_article/-char/ja
【抄録】

 近年、患者や患者関係者による病院職員に対する暴力行為が顕在化してきている。本研究では、病院における院内暴力の発生状況、内容別の頻度及び院内暴力に対する院内体制の整備状況等を検討した。 社団法人全日本病院協会の全会員2248病院を対象に自記式質問紙調査を2007年12月から2008年1月に実施した。 有効回答率は49.2%(1106/2248病院)であった。対象病院の52.1%(576病院)が過去1年間に6882件の職員に対する院内暴力を経験していた。原因者の86.9%は患者本人であった。また、院内暴力に対する組織的な管理体制の整備を行っている病院は1〜3割程度と少数であった。院内暴力を経験した病院では、そうでない病院に比較して院内体制の整備が進んでいるものの、職員の安全確保についての不安はむしろ高い傾向にあった。 本研究の回収率は約5割にのぼり医療機関の院内暴力に対する関心の高さが窺える。 現状では組織的な管理体制の整備が十分行われておらず職員の安全確保のためにも早急な対策が必要と考えられる。今後、質の高い医療サービスの提供を円滑に進めるには、院内暴力を未然に防止するために、ガイドラインや報告制度の整備等を普及することが優先度の高い課題であると考えられる。

・実態がわかってよい論文だと思うのですが、この中で検定をする意味が私にはわかりません。なんでも間でもp値をだせばよいものではないでしょう。

 

以下日記

・本日12/14(金)は、6時半と遅起き。朝勉する間もなく朝食摂って出勤。そして、午前外来。予約の患者さんが最初時間通り来られなくて「暇」。その後患者さんが来られだして、待ち時間超過。最後の方は1時間待ちとなりました。最後の方の患者さんにお待たせしてすみませんとあやまったら、「先生こそ、お疲れでしょう」といってくださり、涙と鼻水が出そうになりました。

・今日来られた患者さんで唇が痛いという方がおられました。で、「簡単ヘルペスではないか」とおっしゃられました。最初何を言われているのかわかりませんでしたが、ああ「単純ヘルペス」のことねと理解。ちょっと、お互い笑いました。ある患者さんは、「ちょっときいてよいですか?」といわれ、何を聴かれるとおもったらiPadがつながらないんだけど、と。さすがに、ワタシャわかりません。買ったところに電話してきいてくださいと。あと、電子カルテに入力していたら「席で亡くなった」と恐ろしい変換が。座って死んでいたのか?明日のジョーか?と思ってしましたが、「咳出なくなった」といれたかったのでした。こんなようなことがちょこちょこ起こって、診療はキューキューでしたが、笑えるところがあって面白いですね。・・・私が若かりし頃、ベテランの先生が朝から14時くらいまで外来していても、外来が楽しいといっておられましたが、わたしには理解できませんでしたが、最近わかるようになりました。・・・そういえば、私の同僚の女医さんが、ある患者さんにいやしてもらっていると言っていたことがあるのですが、癒すのはこっちの方で、こっちが患者さんにいやされるってどういうことやと思っていましたが、それも理解できるようになっています。患者さんと話していると楽しいことがあります。もっと時間に余裕があったらよいのにね。

・今日は真逆のような話題を書きました。暴力には毅然と、しかし、患者さんとはお互い楽しみあって。

・現在、獺祭焼酎をのみきり、ジントニックを飲んでおります。あと事務的なことをして早めに寝ます。明日は、午前中水島で外来。その後玉島で事務作業していったん帰宅。夜は病院の忘年会です。いつも、新倉敷駅にバスで迎えに来てもらうのですが、過去2回置いてきぼりをくいました。明日はちゃんとのれるかな?


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