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身体症状症/24/7とは

以前も書きましたが、病名をつけるときに明らかなルールはありません。ただ、最近は人の名前や地名はつけない方向になっているようです。以前も書きましたが、ウイルスの命名はWHOが指針(というのかな)をだしています。病名の中でも明らかに日本語として間違っている病名・病態があります。例えば、脱髄疾患とか貨幣状湿疹とかです。(今日は時間が無いので、これが間違った「日本語」かは後日書こうと思います、覚えていたら)

・それはさておき身体症状症という疾患があります。訳を考えられた先生方には失礼ですが、何か変な病名だなと思うのは私だけ?DSMⅣからDSM5にかわったときにでてきた言葉だと思います。(Am I right?)今日の治療指針2019年版の簡単な説明が↓


・身体症状症は,持続的に存在する身体症状と,身体症状に対する特有の囚われによって構成される病態である.その囚われは,自らの症状の深刻さについて常に考え続ける,健康や症状について常に強い不安を抱いている,あるいは懸念を払拭するために過剰な時間と労力を費やすといった形で表れる.
・前身ともいうべき,DSM-Ⅳの身体表現性障害では,身体症状の原因が医学的に説明できないことが重視された.対して身体症状症では,身体症状が医学的に説明できたとしても,特有の囚われの存在が確認されれば診断が可能である.変更の主な理由は,身体的原因に基づかないことを科学的厳密さで決定するのは限界があるためである.また,身体疾患の診断がつかないからという理由で精神疾患と考えるのは短絡的である.

・もうちょっと詳しい説明が↓


身体症状症とは?【認知,感情,行動の異常を伴う身体症状】

(途中までしか読めませんが)



身体症状症




・あと日本内科学会雑誌の解説


身体症状症

日内会誌 107:1558~15652018






・で、ちょっとまれな身体症状症のレポートが↓

(なぜ、これをご紹介したかというと外来では時々足の灼熱感を訴える人を経験するからです)


両下肢灼熱感に対し支持的精神療法が有効であった身体症状症の1症例


橋本法修、他。


日本ペインクリニック学会誌 27巻(2020)4号




【抄録】身体症状症は,身体症状により日常生活に支障をきたし,苦痛を伴う症状への異常な思考・感情・行動が持続的にみられる疾患である.薬物療法の有効性は限られ,同時に精神療法を行う.今回,身体症状症の比較的珍しい表現型である下肢灼熱感に対し,支持的精神療法を行い症状が改善に向かった1例を経験した.74歳の女性が,胃がんと転移性肝がんの診断で化学療法を受けた.治療開始10日後から両足先から両下腿に広がる灼熱感が出現した.症状増悪のため入院し,原因検索を行ったが,症状につながる病変はなかった.DSM-V診断基準より身体症状症と診断した.患者の症状に対する苦痛や考えを受容し,感情の表出などを行う支持的精神療法を通じ症状は改善し退院した.身体症状症は比較的珍しい表現型に下肢灼熱感がある.原因検索を行うことは重要だが,医学的に説明ができないことを説明することで,患者に安心感よりもわかってくれなかったという悲しみや辛さを与える可能性がある.患者の医療に対する期待値を把握しながら,支持的精神療法を意識した構造的な患者医師関係の構築が有用であることが示唆された.
・上でかかれている支持的精神療法というのは、わたしにはなかなか難しいと感じられます。
以下日記
・本日1/24(日)はゆっくりと7時30分起床。1日お勉強と資料の整理をしておりました。作業のBGMはあまり聴いたことのないショスタコーヴィチの交響曲を流しながらです。(部長刑事のオープニングテーマが確か交響曲第五番の第4楽章でしたね・・・どれだけの日本国民がわかってくれるかな?)ショスタコーヴィチなんて高校入るまで全然知らなかったのですが、高校時代の同級生でクラッシック音楽が好きな人たちが結構いて、彼らが何かわけの分からないことを話していた記憶のみがあります。で、多分意識して聴いたのは数年前、初期の頃(?)の弦楽四重奏曲だったかな?最初に聴いたときこの人何が不安やねん?という感想を持ちました。
・今日書くネタはたいしてありません。一つ知識が増えたのは、social epidemiology読んでいて24/7という言葉が出てきて、調べてみたら年中無休という意味というのを初めて知りました。
・18時前にはお風呂入って夕食、日本酒と麦酒を少しいただきすでにかなりの酔っ払い状態。21時台には寝たいものです。それまではもうちょっとショスタコーヴィチを聴いておきましょう。歌にするなら、「ショスタコーヴィチ流しながらこの仕事をやってます」かな?(何を言っているかわかる日本国民がどれだけいるかな?ヒントはアズナヴール)



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