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FYI: 酸素療法(NEJM、動画付き)/猫と車で外出

時々研修医にミニレクチャーをするのですが、今度来られる研修医には①外来診療について②論文の読み方③ACP④胸部レントゲン読影⑤呼吸管理をする予定です。Teaching is learnigで、講義するときは必ず自分の知識をUpDateする努力をしております。で、呼吸管理の講義は先ですが、NEJMの↓の論文を読んで、Videoを視聴しました。みなさまもどうぞ。



Administration of Supplemental Oxygen





・ちょっと気になったのは、本文中およびVideoでもありましたがThere are no absolute contraindications to the administration of supplemental oxygen.と言うことです。まあ、COPDには流量に気をつけながら投与は可能というかすべきでしょうが、パラコート中毒でもOKというのが最近のコンセンサスなのでしょうかね?ちょちょっと調べてみました。まず↓


日本中毒学会のパラコートのところ:http://jsct-web.umin.jp/shiryou/archive2/no8/


「高濃度の酸素投与は禁忌」とありました。しかし具体的に高濃度とは?


次に↓


 農薬中毒の救急治療の手順とポイント
(1~5は農林水産省消費・安全局農産安全管理課監修「農薬中毒の症状と治療法 第10版」から抜粋)



「緊急時には人工呼吸や酸素吸入が必要である。ただし、パラコート剤、ジクワット剤中毒の場合は、やむを得ない場合以外は活性酸素発生をできるだけ少なくするために、酸素吸入を行わない」・・・やむを得ない場合とはどんな場合でしょう?


EM Allianceの


ここでは、「前述の活性酸素を生じない様に、高濃度酸素を投与しないでおきましょうということも言われますが、低酸素状態で死なせてしまうわけにはいかないので、低酸素状態であれば必要十分な酸素投与を行って下さい。」とありますが、「必要十分な酸素投与」とは?


・最後の砦?のUpToDate様のParaquat poisoningには↓の様な記載


Resuscitation of the patient with acute paraquat poisoning follows standard guidelines except that oxygen therapy should not be administered unless there is confirmed hypoxia, as oxygen may exacerbate the oxygen-mediated cellular damage induced by redox cycling.


・調べた範囲では、どれくらいの酸素投与量、それくらいに酸素飽和度を維持するか具体的には書いておりませんでした。私の感覚では酸素飽和度88%~90%ぐらい維持を目標にしたら良いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?なぜ88%かといえばCOPDへの酸素投与の文献↓で88~92%目標と書かれていたからです。上限を90%と勝手に変えたのは、できるだけ酸素投与を控えるという発想です。思いっきりopinion based medicineです。(パラコート中毒実際診たことないし、権威でもないのですが、目の前に患者さんが来た場合どうするかとなったら、こうするしかないでしょう)


Crit Care. 2012 Oct 29;16(5):323.
Oxygen-induced hypercapnia in COPD: myths and facts




以下日記

・本日7/31(土)は、ゆっくりと7時26分起床。朝食摂って猫に餌やりに行って、かつ、猫二匹捕獲。その後配偶者と獣医さんところ、車屋さんのところへ行ってきました。(配偶者が新しい車買うため)12時頃帰宅し、軽い昼食。夕方まで勉強や事務的な作業。17時30分から19時15分まで草抜き。そしてお風呂入って、夕食。アルコール摂取。その後インターネットで反優生学講座視聴↓




・そして、このブログを書いております。これからゴルゴ13の話を一話のみ読んで(ひょっとしたら、もっと読むかも)寝にいきます。明日は、猫ちゃんを迎えにいかないといけません。










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