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モズクじゃないよ、毛髪胃石/大牟田の産業遺産巡り

今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEは毛髪胃石。写真を最初にみたときモズクかなと思いました↓

Trichobezoar

Martin Gaillard, M.D., and Hadrien Tranchart, M.D.

N Engl J Med 2015; 372:e8February 5, 2015

 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1403124

・南山堂医学大辞典第19版でtrichobezoarといれると「毛髪胃石」とでて→「胃石」となっています。その「胃石」の説明↓

食物として摂取した物質や毛髪のように誤飲した物質が以内に達し、胃液や粘液の作用を受けて不溶性の結石を形成したものであり、2~3gの小さなものから500gに及ぶ大きなものまでみられる。構成成分によって植物胃石と毛髪胃石に分類される。欧米では毛髪胃石が多く、これは毛髪をかみ、飲み下す癖のある人、ことに女性に多い。我が国では植物胃石ことに柿胃石の多いのが特徴である。症状は漠然とした不定上腹部愁訴から胃潰瘍症状を訴えるものもあり、これには胃石に胃潰瘍の合併あるいは続発が多いことも一因している。上腹部腫瘤は約半数に触知される。診断にはX線検査で移動しうる陰影欠損を認めることも大切である。また内視鏡で直接観察することが重要である。治療としては胃液をアルカリ性にして溶かし出す方法や、内視鏡下に砕いて出す方法もあるが、外科的に摘出するよりほかに方法のないことが多い。

・上腹部の触診で腫瘤を触れても慌てて癌だと思わない方が良いですね。

以下日記

・本日は大牟田のホテルで7時起床。9時半より大牟田駅前の観光案内所で電動自転車をかりて、1日大牟田、荒尾の産業遺産巡りをしました。まず、石炭産業科学館へ。1時間くらいのつもりが2時間おりました。短編映画(?)が3種類あて、そのうち2本を観ましたが、なかなか良かったです。皆様にもおすすめ。(三池炭坑で韓国・朝鮮人、中国人の強制労働、囚人の労働があったのは知っていましたが、戦争中イギリス人捕虜も働かしていたことは初めて知りました)その後いったん大牟田駅にもどって東洋軒というお店でラーメンの昼食。それから万田坑へ。ちょうどついたときはガイドさんの説明の時間、1時間くらい説明をききました。やっぱり写真でみるのと実物を見るのとでは全然違いますね。迫力がありました。まあ、行ってみられぇ。その後宮原坑へ。そこでもガイドさんに説明してもらいました。そして宮浦坑へ。そこには三井三池炭鉱宮浦坑中国人殉教者慰霊碑というのがありました。(「日中合作」)そういえば帚木 蓬生の「三たびの海峡」は、どこが舞台だったかな?

16時に観光協会にもどり、電動自転車返却。それにしても、めっちゃ寒かった。雪はチラチラ舞うし、風がつよかった。自転車をおいていたら倒れておりました。薄手の携帯用ウインドブレーカーをもっていっていたのでダウンジャケットの下にきて、自転車に乗っておりました。その後は、ひたすら帰宅。まず西鉄新栄町から天神へ。それから博多駅へ。そこの博多デイトスでラーメン食べて、20時半頃帰宅です。博多デイトスのラーメン街道の店はあと1店いたら全店制覇となりまする。

cf. 大牟田の近代化産業遺産についてのサイト↓

http://www.miike-coalmines.jp/

最後に

わたしが、このような産業遺産を回るわけ

歴史がそんなに好きという訳ではありません。自分がみている職業性疾患(じん肺と振動病が多い)の患者さん達がどのような労働環境に置かれ、どのような生活をされていたか知っておきたいというのが一番です。関連して労働安全衛生対策はどうだったのだろうかも確認しておきたい。今回炭坑内の写真や動画をみましたが、防塵マスクをしている人はほとんどいませんでした。また、削岩機を扱っている労働者は手袋をしている人と、していない人半々のようでした。ただ、その手袋もうすっぺらくて防振効果があったのかしら?以前みていてお亡くなりになった方や今もみている患者さん達がこういう労働をしていたのかと確認できたのはよかったです。(こういうのみるのは初めてではないですよ)


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