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胸部打撲による収縮性心膜炎/勉強は楽しいが...

胸部打撲を原因とする収縮性心膜炎の1例

心臓 Vol. 46(2014) No. 12

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/46/12/46_1628/_pdf

【抄録】症例は85歳男性. 心窩部を強打した10日後に呼吸困難を主訴に近医を受診したところ, 胸部X線写真で心拡大と胸水貯留を認め, 経胸壁心エコー検査では以前にはなかった心嚢液の貯留を認めた. 心不全と診断され, 利尿薬の投与で一時は胸水も減少したが, その後2週間の経過で胸水は再貯留し, 心エコー検査では心嚢液の輝度が以前に比べて上昇しており, 収縮性心膜炎への進展が疑われた. 精査加療目的で当院に紹介となり, 身体所見・心エコー検査で収縮性心膜炎に矛盾しない所見が得られた. カテーテル検査では両心室ともにDip & plateauパターンを認めた. 結核や膠原病などその他の原因は否定的であり, 臨床経過から, 鈍的な胸部外傷が契機となり急性期に心嚢内血腫を生じ, その後に収縮性心膜炎にいたったと判断した. 内科的治療に抵抗性の心不全であり, 心膜?離術を選択した. 心嚢内に血液はほとんどなく, 完全に線維性に癒着していた心膜を?離し, 血行動態の改善が得られた. 胸部外傷患者は時間を経て収縮性心膜炎となることが知られているが, 本症例のように比較的短期間で発症する場合もあり, 注意が必要と思われた.

・本文中に「鈍的外傷による収縮性心膜炎の報告の特徴としては,受傷から時間が経って診断・治療されたケースが目立つ.Brown らによると鈍的胸部外傷の収縮性心膜炎は,受傷から診断まで3 年から20 年の幅があるとしている」とあります。以前このブログで何回も書きましたが、秘技「3年殺し」どころか、「20年殺し」というのもありですね。

・まじめな話、仕事中に胸部を打撲して、収縮性心膜炎になったら、業務上疾病になりえますよね。

以下日記

・今日は6時に起きて、朝勉後大学へ。午前中の院生の学習会に、来年度MPHを受験される方が見学に来られました。孔子の気持ちが分かったりして。(論語の学而編参照)午後時間があったので、本来は私のカリキュラムではなくMPHの講義である危機管理の講義を拝聴、おもしろかったです。しかし、MPHの講義って、院生より豊富だなと思ったりして。

*MPHとは、Master of Public Healthのことです。岡大のカリキュラムは↓をご参照ください。

http://gim.med.okayama-u.ac.jp/cgi-bin/web/index.cgi?c=news-2&pk=77

・勉強は楽しいのですが、私的にストレスがたまることがあり、今日は講義終了後イオン岡山で映画鑑賞。『コードネームU.N.C.L.E』子供の頃夜遅くTVドラマでしていた記憶があります。映画の内容は、まあ、こんなもんでしょうね。それなりにおもしろかったです。次は当然スターウォーズですね。

・帰宅は22時半。風呂入って、獺祭を少しだけ飲んだ後ノンアルビール飲みながらこのブログ書いています。明日は、8時半から外来やって、夜間診療もして、その後開業医さんとの学習会で21時間で病院にいる予定です。ちょっとしんどいぞ。



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