肝鎌状間膜徴候?/禁酒期間終了
・私は、それなりに胸部単純(平面)レントゲン写真は読めるという自信はありますが、腹部単純写真はちょっと苦手としております。今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに、以下のような論文がありましたので、ログしておきます。
Falciform Ligament Sign
N Engl J Med 2017; 377:e28November 16, 2017
そもそもfalciform ligamentとは、『医学書院医学大辞典第2版』の説明では↓
肝鎌状間膜
falciform ligament of liver
肝臓の上面(横隔面)の左右を被う腹膜が,正中線よりやや右の左右両葉の境界部で合して1枚の間膜となり横隔膜の下面に連なったもので,鎌の形をしている。その自由縁は固い結合組織の肝円索となり,肝臓下面の肝門から左右両葉の境の肝円索裂を通り臍に至る。肝円索は,胎生期に胎盤から酸素に富んだ血液を胎児に運ぶ臍静脈が出生後閉塞し,萎縮して結合組織性の索状構造に変化したものである。
で、この論文のFalciform Ligament Signなのですが、私の手元の『医学書院医学大辞典第2版』、『南山堂医学大辞典第19版』『ステッドマン医学大辞典改定第6版』にも載っておりません。また、ハリソンの内科学19版の索引にも載ってないし、UpToDateでも載っていないようでした。ということで、どうも明確な日本語訳はなさそうなので、勝手に「肝鎌状間膜徴候」と命名しました。その意義はNEJMの論文の通りです。↓のサイトにも説明が乗っておりました。画像の説明にfalciform ligament signとかかれており、日本語訳は載っておりませんでした。
臨床研修のための一般外科指南書
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以下日記。
・月日の経つのは早いもので、ブログをアップしない期間た続きました。例によって、過去を振り返ります。
・11/12(日)の午前中は、原稿作成。午後からはそば打ちクラブ。もどってきて、講義の準備等でした。
・11/13(月)の午前中は、疫学でつかう統計学の勉強会。午後からは玉島の病院で外来。
・11/14(火)は、1日大学院でした。18時30分から20時まで、知っている人は知っている、家庭医療で有名な岡山家庭医療センター・奈義・湯郷・津山ファミリークリニックの松下明先生のお話でした。主に外来・在宅診療のお話でしたが、私が日ごろ感じていること、実践していることに共通する話を学術的にされました。自分はまさに経験的にやっているなぁという感じでしたが、間違った方向ではないと意を強くしました。
・11/15(水)は、午前外来、午後カンファレンス、夜間診療、当直でした。夜間診療後は月に1回の開業医さんたちとの勉強会でした。当直で幸い呼ばれなかったので参加できました。病棟も比較的落ち着いておりましたが、夜中2回電話で起こされたのがつらかった。
・11/16(木)本日は、7時10分起床。シャワー浴びて、朝食摂って外来です。8時半から初めて終わったのが14時過ぎ。14時半から市役所で会議でしたが、参加できず。(外来途中遅刻しますと医局事務さんに市役所に連絡しておいてもらって、外来終わってダッシュで着替えていたら、来られてもすぐ会議が終わったら申し訳ないで無理に来なくてもよいという連絡が入ったので、病院にとどまりました)空いた時間を外来の事務作業とレントゲンのダブルチェックに使い、夕方産業医面談。そして18時前に帰宅です。もう、当直「明け」でかなりしんどい外来でヘロヘロでしたので、1週間以上控えていたアルコールを風呂上りにすぐ飲みました。そして、夕食食べながら「マツコの知らない世界」をみて、このブログを書いています。これから、酔っぱらっているもののちょっとだけ人工呼吸に関する勉強をして早く寝ます。
・明日は、午前外来。午後産業医面談。その後人工呼吸器の説明を業者さんにしてもらいます。その後は早く帰宅して、土曜日の講義の準備をしないといけません。
2017-11-16 20:34
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