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輪ゴムによる円周性の傷/マルティン・ニーメラの詩を思い出し、実感

認知症の患者さんにはこんな事も起こりうるんだなと考えさせられたレポート↓(気が弱い人がみない方がよいかも)


Forgotten Elastic Band as an Unusual Cause of Limb Ulceration: Case Report and Review of the Literature

Keagan Werner-Gibbings,et al.
Case Reports in MedicineVolume 2019, Article ID 6195967, 3 pages
https://www.hindawi.com/journals/crim/2019/6195967/

Abstract

We discuss a case of circumferential ulceration of the lower leg in a cognitively impaired elderly man with poor tissue integrity. Thorough clinical examination eventually determined the cause as being a circumferentially placed, forgotten elastic band causing ulceration via sustained tension around the limb. Circumferential application of an elastic band to an extremity is an exceedingly rare but serious cause of lower leg ulceration.

・何故だが分からないけど輪ゴムを脚にはめていたせいで、脚に食い込んでいって円周性の傷をつくってしまったという事例。認知症の患者さん(とくにお一人暮らし)を診る場合、想定できないことも起こりうると想定しておく注意が必要と思った次第。

以下日記

・本日10/7(水)は、6時17分と遅起き。ちょっとだけ本を読んで出勤。病棟よってから午前外来。午後人工呼吸器のメーカーさんにきてもらってちょっと疑問点を教えてもらった後、回診、カンファレンス、夜間診療。ときどきエアー・ポケットのように時間に余裕の時があります。夜間診療がそう。おかげで18時に帰宅できました。後は入浴、夕食。アルコールは今日からちょっとのあいだ飲まないと決めたので、飲んでおりません。

・最近学術会議の推薦された6名の方をスガ首相が任命しなかったという問題がおこりました。その時すぐに思い浮かんだのが、マルティン・ニーメラの詩。私と同様に思った人が結構いたようです。映画人有志が↓のような声明を出しています。(そこにニーメラの詩が引用されています)

https://www.cinra.net/news/20201005-seimei?fbclid=IwAR3ygp_Nrk8ke5bGNUmyE79MGD2SxvnAP_FJbAEbRxF7M7U2MGm-R-ZW35o#expand-160404

・ニーメラの詩は若かりし頃から知っていましたが、今回これが本当に腹に落ちました。一つは、結構知的と思える人が学術会議って何をしてるのだろう、自分には関係ないというような事を言っているのをSNSでみました。(わたしは時々『学術の動向』の目次はみているので、全く知らないわけではございませんが、そんなにくわしいわけでもありません)↓

http://jssf86.org/works1.html

・今回思ったのは、「自分はよく知らない、自分には影響ない、その組織問題があるのではないか」という論調で今回の任命拒否問題を扱うことの危うさです。日本国民が色んな組織に精通しているわけではなりません。例えば芸術の団体、ペンクラブ、障害者の団体、消防団いくらでもあります。その団体に権力が介入(人事のみでなく、予算の配分なんかも)したとき、自分は知らない、自分は関係ない、そういう介入される団体に問題があるのだろうと考えていると、次から次へと介入が起こり、日本国民が分断されていくと言うことです。で、最後に自分が関係する団体、例えば医者なら医師会とか医学会が政治の介入を受けたとき、もう身動きがとれなくなる。そういうことをニーメラは警告していたのですが、若いときは頭で分かっていましたが、今回はそれが腹落ちしました。安倍首相のとき戦前はこんな感じだったのかと思いましたが、スガ首相になってファシズムはこうやって作られていくのかと思いました。関連して、どこぞの上級(???)解説員という平井なにがしという人が堂々とTVでフェイクニュースを流していた。本人が謝罪もしない。北朝鮮や中国の報道を思いっきり批判するのに、こういう問題はスルーですか?と、思うのでした。

・あと、レトリックの問題(本質的な問題から、違う問題へ話をそらす)も感じましたが、その話は長くなるのでやめておきます。

・確か、大坂なおみさんが、「『人種差別主義者ではない』だけでは不十分だ。反人種差別主義者でなくてはならない」と書いていました。自分が民主主義者だと思っているだけではダメで、反・反民主主義者でないといけないと思い、今回こんな意見を書いてみました。

 

 

 

 


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