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眼窩蜂窩織炎/瞬間湯沸かし器がつうじない

killer sore throatという言葉はありますが、killer red eyeというのは無いんでしょうかね?ちょっと勉強すると目が赤くなる病気でとっても怖いのを見かけます。現在私が勉強した範囲で一番怖いと思っているのは、海綿静脈洞血栓症です。(勉強の仕方がかたよってますかね?)で、今回標題の眼窩蜂窩織炎(蜂巣炎)というのを勉強しました。私の手元になる標準眼科学 第13版(2016年)の記述↓


  眼窩の軟部組織の急性化膿性炎症である。副鼻腔炎や涙嚢炎など周囲の組織からの直接の感染の波及や、敗血症などによる全身的な感染の波及、外傷や手術後などが原因となるため、眼窩のみならずほかの組織の検査も必要である。

(症状)眼瞼の発赤・腫脹、球結膜浮腫・充血、眼球突出、自発痛、眼球運動障害など。全身的には発熱などの感染症の症状を伴っていることもある。


・で、本日↓のような論文を読みました。


窩蜂窩断と治イント

 

  耳鼻と臨床 65巻(2019)5号


   村上 大輔




・もう一つ(ちょっと古いけど)


当科における眼窩蜂窩織炎の臨床的検討

日本耳鼻咽喉科感染症研究会誌 第21巻 第1号

山西敏朗、他。




・目が赤いから結膜炎なんて、軽く考えていたら、視力障害をおこして大変なことになるので、診断がおくれてはいけませんね。標準眼科学では診断は比較的容易と書いておりますが、本当に内科医は簡単に診断できるのかな?



以下日記

・本日1/20(水)は、6時半出勤。怠慢にも朝勉せず出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、書類作成で19時前帰宅。入浴後カレーの夕食。ついついおいしくて4杯(と言っても1杯はかなり小盛り)食べてしまいました。で、ちょっとお勉強してこのブログを書いております。

・本日午前中新患さんで若い喘息の患者さんがこられました。昔から喘息の治療については、発作がよくなっても治療を継続しないといけませんよと、瞬間湯沸かし器を例にとって説明してきました。気管支喘息の症状がない状態は瞬間湯沸かし器の種火がまだ着いている状態で、なにかのきっかけでボッと火が大きくなります=発作が起こる、なので、極力食べ日を小さく、できたら消えるまで(きえるかどうかわからないけど)治療を継続しないといけませんよ、と言うような説明をしてきました。しかし、本日(いや実は前々からうすうす)瞬間湯沸かし器って若い人には分からないのではないか?ということで、今日の患者さんに瞬間湯沸かし器ってわかりますかときいたら「ティファールみたいな・・・」と言う返事。やっぱ、分かってないわな。後でついていてくれた看護師さんに瞬間湯沸かし器ってもうないのかな?と訊いたら「今は蛇口を左にひねったらお湯が出ます」と日常経験していることを改めて指摘されました。「でも、往診に行くお宅で見かけることはあります」と。ネットでみてみると、まだ瞬間湯沸かし器は現役のようですが...ちょっと何人か若い人(ここでいう若い人は、いつもの私の定義の「私より年齢が下の人」ではなくて30代以下とします)に尋ねてみましょう。

・ちなみに、昔頭の回転が遅い人を「蛍光灯」と揶揄していましたが、きっと若い人には通じませんよね。昭和は遠くなりにけり、ナンチャッテ。(このパロディ分かる日本国民がどれくらいいることやら)




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