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ジストニアは音楽家の職業病?/新患さん、うれしような悲しいような

・いつものようにJ-stageをみていたら下記のような「短報」がありました↓ 

音楽大学生における音楽家のジストニアの実態調査

臨床神経学 Vol. 55(2015) No. 4

https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/55/4/55_263/_pdf

 【抄録】音楽家におけるジストニアは動作特異性ジストニアの一つとして知られる.長年同じ演奏動作をくりかえすことで生じるとされるが,その実態の詳細は明らかではない.また疾病が社会的に周知されていないことから患者自身が医療機関を受診していない可能性も考えられる.われわれは音楽大学の学生を対象として音楽家におけるジストニアについてはじめてアンケート調査を施行した.480名の対象者のうち本疾病を認識している学生は29%であった.1.25%の学生において演奏時にジストニアが出現するとの回答がえられた.

医学書院医学大辞典第2版の「ジストニア」の項には以下の様な説明がありました↓

持続的な筋緊張により,しばしば捻転性または反復性の運動や異常な姿勢を来す病態。オッペンハイム(Oppenheim H)が初めて本用語を用いた(1911)。拮抗筋間に共収縮を認め,動作特異性・常同性(定型性)・感覚トリック・早朝効果などを特徴とする。原因から原発性ジストニア・“ジストニア・プラス”症候群・遺伝性神経変性疾患に伴うジストニア・二次性ジストニア(特に抗精神病薬によるものを遅発性ジストニアという),罹患範囲から全身性・分節性・局所性・多巣性・片側性に分類される。若年発症ほど罹患範囲が広い傾向がある。また,原発性ジストニアの少なくとも一部は,浸透率の低い遺伝性病態である。大脳基底核など,運動制御系の機能異常によると考えられるが,脳幹や脊髄,末梢神経の障害で発症する例もある。時に外傷・手術や心身ストレスなどが発症の契機となるが,純粋の心因性ジストニアは稀である。ボツリヌス毒素の局所筋肉内注射により,局所性ジストニアの対症療法は非常に進歩した。また近年では定位脳手術の有用性が多数報告されている。

・これ読んでも、ワタシャよう分かりません。でも、YouTube何かで動画をみると、こういうことかと分かりますね。

・この疾患で苦しんでいる音楽家や声優さんがおられるでしょうね。この病気を認識しておかないと...

以下プチプチプチ日記

・今日は1日外来でした。13時半過ぎまで「午前」外来。その後会議。カンファレンス、面接。そして夜間診療。帰宅は20時半くらいで早いほう。風呂入って食事。そして明日宇部新川に行くのでその準備。学習会に使う本がどっか行って探し回っておりますが、見つかりません。最後の手段は、Kindleで再購入ですね。

・今年から大学院に行きだして、外来単位は縮小。その分1単位の患者数が増えてフーフー。それに私も年でそろそろ(?)「定年退職」するので、徐々に外来患者数をへらして行きたいのですが、今日も私ご指名の患者さんが来院。私の外来混みますよと言っても「待ちます」という力強いご返事。うれしいような悲しいような...


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