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腹痛患者には頭痛も聴け・・・非ステロイド性抗炎症剤NSAIDSが効く腹痛/禁断の地にはいり、地獄を観、腹満に苦しむ

・腹痛の患者さんに、ブルフェンとロキソニンとい非ステロイド性抗炎症薬は効かないどころか、よけいお腹が痛くなるので服用はやめましょうと今まで言ってきましたが、中にはそれがよく効く腹痛があることを最近しりました。↓の様な論文がありました。

Abdominal Migraine in a Middle-aged Woman

Internal Medicine Vol. 55(2016) No. 19

https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/55/19/55_55.6626/_pdf

【Abstract】  A 52-year-old woman presented with recurrent, severe abdominal pain. Laboratory tests and imaging were insignificant, and treatment for
functional dyspepsia was ineffective. The poorly localized, dull, and
severe abdominal pain, associated with anorexia, nausea, and vomiting,
was consistent with abdominal migraine. The symptoms were relieved by
loxoprofen and lomerizine, which are used in the treatment of migraine.
We herein report a case of abdominal migraine in a middle-aged woman.
Abdominal migraine should be considered as a cause of abdominal pain as
it might easily be relieved by appropriate treatment.

 

・Abdominal migraineの日本語訳は、医学英和大辞典では、腹部型片頭痛、ステッドマン医学大辞典では腹性偏頭痛、医学書院医学大辞典第2版では腹部片頭痛と訳されておりました。国際頭痛分類第2版の日本語訳では、腹部片頭痛と訳されておりました。

医学書院医学大辞典第2版の説明↓

 主として小児に認められ,かつ反復発作性の腹痛と悪心・嘔吐を繰り返す原因不明の疾患であり,大部分は後年になって片頭痛を発症する。国際頭痛分類第2版では「1.片頭痛」のサブタイプ「1.3 小児周期性症候群」(片頭痛に移行することが多いもの)のうちの「1.3.2 腹部片頭痛」に分類されている。診断基準はA.B~Dを満たす発作が5回以上ある。B.1~72時間持続する腹痛発作(未治療もしくは治療が無効の場合)。C.腹痛は次の特徴を全て満たす。1 正中部,臍周囲もしくは局在性に乏しい,2 鈍痛もしくは漠然とした腹痛,3 中等度~重度の痛み。D.腹痛中,以下の少なくとも2項目を満たす。1 食欲不振,2 悪心,3 嘔吐,4 顔面蒼白。E.その他の疾患によらない。

・この症例報告読んで思ったことは、明確な検査上の異常の無い腹痛は機能性ディスペプシアと診断してしまいそうですが、この疾患も考えること。腹痛の患者には頭痛を伴っていないかこちらから積極的にきくこと。(「お腹以外にいたいところは無いですか?」というききかたが良いかしら?) NSAIDSを飲んで良くなった腹痛があれば、この疾患を考えること等ですね。

・皆さん、この疾患ご存じでした?

 

以下日記

昨日11/2(水)は、午前外来、午後カンファレンス、夜間診療でした。そろそろ外来冬の陣という感じ。柿が赤くなる頃には暇なはずですが、インフルエンザの予防接種の方が多く来られるので結構忙しい。19時半から当直。夜中2時に呼吸状態が悪い患者さんのことで起こされて対応、4時頃寝たでしょうか?でもって、6時頃また起こされました。死亡診断書を1通書いて、9時にduty終了。帰宅は10時前でした。で、昼まで月曜日の講義の準備。配偶者が帰ってきて昼食、その後も講義の準備。14時に配偶者とイオン倉敷へでかけました。主な目的は映画『インフェルノ』観るため。イオンについて映画まで30分あったので、禁断の地=本屋さんへ。やっぱり本屋さんは実際の本が手にとってみれるし、関連の本が並んでおいてあるので、通販では味わえない良さがあります。なので、つい本屋さんによると本を買いすぎてしまうので、自らできるだけはいらないようにしております。でも、本日はちょうど今の課題(市民講座の講演)にフィットする本があったので1冊のみ購入。あとは来年のスケジュール帳をかいました。そして、映画。まあまあ、といったところでしょうか。ヨーロッパの歴史やダンテについて知識があればもっと楽しんで観られたのでしょうが、残念。それにしてもWHOがCIAみたいな活動しておりましたな。実際どうなんでしょう?また、facilitator(確か字幕では便利屋)というのがでてきましたが、もうちょっとそのバックグランドを明らかにしたり、役割をおもしろくさせられなかったでしょうかね。

・映画の後は、「串屋物語」というお店で夕食。各テーブルにフライヤーがあって、揚げる串をビュッフェ形式で各人取ってきて自分であげるという形式。私はほとんどフライ料理を作ったことがなかったので、最初は物怖じしましたが、結構簡単でおいしく食べられました。串意外にカニやカレー、デザートいろいろあり、食べ過ぎてしまいました。私は串25本、配偶者はそれ以上たべましたが、配偶者がちがうテーブルの母子の食べっぷりをみて、目を丸くしておりました。二人で約100本。特にお母さんの方が、パン粉も付けず串についた生の食材をそのままフライヤーにいれて次々食べていたと。配偶者の目を丸くした顔がおもしろかった。

・その後ちょっと買い物して帰宅。お風呂入ってこのブログ書いています。今日は当直明けだし、麦酒飲もうと思っていましたが、頭は欲しいと思うもののお腹がうけつけません。ということで、今日はおとなしく寝ます。

・ちなみに今日購入した本は↓特に患者のマナーについてどう書かれているか興味あったので買ってみました。

 

医師のマナー 患者のマナー: よりよい医療のための提言

医師のマナー 患者のマナー: よりよい医療のための提言

  • 作者: バリー・シルバーマン
  • 出版社/メーカー: メディカ出版
  • 発売日: 2016/08/01
  • メディア: 単行本


 

 

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