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内視鏡診療の鎮静に関する文献の変な言葉遣い・・・誰も変だとおもわないのか?/

本日は、医学知識の話というより、論文に使われている変な「文」の指摘です。年を取ってくると、こだわりが強くなってきますね。私、入院したらきっと看護師さんに嫌われる老人になるでしょう。

・それはさておき↓のような論文がありました。抄録を張り付けますが、変な言葉遣いがあります。


第24回日本麻酔・医事法制(リスクマネジメント)研究会 シンポジウム:鎮静における問題点を探る
内視鏡の鎮静と医療事故
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/38/7/38_849/_article/-char/ja
抄録

 

苦痛の少ない内視鏡診療において,鎮静は不可欠である.2013年にEBMに基づいた「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」が公表されたが,本ガイドラインは内視鏡診療上,鎮静が必要と考えられた局面において,どのような鎮静法が良いかの指針を示したものである.鎮静時には偶発症として重篤な呼吸抑制をきたす危険性があり,十分なインフォームドコンセントが不可欠であり,さらに偶発症発生時に迅速に対応できる体制をチーム医療として整備しておく必要がある.また,内視鏡医は鎮静・鎮痛薬の特徴ならびに対象とする患者背景や呼吸循環動態の変化に関するリスクを十分に理解し,医療事故防止に努めることが重要である.

・おかしいと思うのは、最初の行の「EBMに基づいた」というところ。もう一つちょっとひっかかるのが、上から4行目の「十分なインフォームド・コンセントが不可欠であり」というところ。・・・何が変だかわかりますか?

・で、このような言葉遣いのもとになっているのが、この文献が参照している「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」にあるのではないかとみてみたら備後、じゃなかった、Bingo! ↓

https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0181/G0000661

この中のCQ1が↓(全文の一部です)

内視鏡診療における鎮静は,内視鏡診療内容と 患者状況をもとに医師がその必要性を勘案し,十分なインフォームド・コンセントのもとに,患者の意思と同意に基づいて行うものである

・なんじゃ、この文章は?少なくともこの文章に合意した人たちは、インフォームド・コンセントを「説明」としか理解していないとしか考えられません。

 

医療界を嘆いた後の以下日記

・本日12/26(水)は、6時半起床。当然朝勉はする時間も気力もなく出勤。午前外来、終了は14時(って、午前じゃないやん)。カップ麺の昼食後ちょっとだけ休んで回診、カンファレンス。16時から夜間診療。実際の患者さんの診療は19時くらいに終わったと思いますが、その後の事務的作業で21時まで病院へ。外来が終わったらさっさと帰れると思ったのに...(T_T)

・帰宅して入浴、夕食。たまたまTVでダウンタウンの番組をみていましたら、和田アキ子の物まねで電話をしてfamily(マフィアみたい)を呼び出すという企画。結構騙されていて笑った。デストロイヤーの四の字固めがなつかしかった。(番組見てないとわかりませんな)で、このブログを日本の医療界を憂いながら書きました。さて、そろそろ寝ます。あすは、少しは早起きして粟粒大でも朝勉しましょう。

 

 


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