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二硫化炭素中毒/今日も勉強と草刈り・草抜き

今日の14時前に終活で書類を整理していると書きました。で、先ほど書類を見ていると1994年に宇治市で行われた第3回二硫化炭素中毒症全国シンポジウムの資料が出てました。これは、レーヨン製造に携わっていた労働者の慢性二硫化炭素中毒症の労災問題を掘り下げ、被災労働者を救済する運動の一環として行われたものです。第1回は1991年倉敷市で私が実行委員長になって行われました。

・私が医学生の頃は同級生は120名位、卒業したらほとんどの人が大学の医局に入っていました。私は少数派で市中の病院へ就職しました。何年かすると大学医局にはいった同級生達が学会で発表する姿を見たり、大学派遣のDr.達をみて、自分の選択はこれでよかったのかと悶々としていた時期がありました。その迷いが吹っ切れたのは①倉敷公害裁判②岡山喘息大学③そしてこの二硫化炭素中毒症への取り組みでした。

・クボタッショックが起こったときいかに臨床の場で職業性疾患が無視もしくは見逃されていたのか明らかになりました。二硫化炭素は慢性曝露で脳血管疾患のリスクをあげるのです。しかし、多くの臨床の教科書はそのことを書いていません。(全ての教科書をみたわけではないですけど、例えば日本循環器学会等が合同でだしている「急性冠症候群ガイドライン2018年改訂版」には二硫化炭素中毒のことは載っていないと思います・・・隅から隅まで目を皿のようにしてみたわけではないので、載っていたらすみません)。産業医学と臨床医学の乖離がずっとあるのは残念なことです。でも『医学書院医学大辞典第2版』をみてすこしすくわれました↓


二硫化炭素
ニリュウカタンソ
[英]carbon disulfide

化学式CS2。分子量76.13。比重1.2628(20℃)。微かな芳香臭をもつ無色透明の液体。揮発性,引火性があり爆発性大。体内にはほとんど経気道的に吸収される。主として呼気から,一部は皮膚および尿を経て排泄される。毒性・生体作用:急性中毒では意識喪失,昏睡など。軽症では興奮性の精神症状,頭痛,悪心・嘔吐,失調性歩行など,亜急性では精神障害,慢性では冠状動脈疾患,多発性神経炎,脳血管障害,糖尿病合併症に似た網膜症や腎症などが発症する。用途:レーヨン(人絹・スフ)およびセロファン製造,四塩化炭素・浮遊選鉱剤の原料,溶剤,ゴム用加硫促進剤,殺虫剤。許容濃度10ppm(日本産業衛生学会,1974年提案)

・で、私の野望・・・臨床医学の潮流を変える・・・きちんと職業環境までみる・・・しかし、最近SDHや社会的処方とかいうことばが臨床の場でも使われ出して環境要因にも目が向き始めましたね。そういえば今やっている内科学会のセルフトレーニング問題にアドバンスケアプラニングがでていました。SDHや社会的処方という言葉がでるまで、もう一息かも知れません。


以下日記

・本日9/27(日)は、7時起床。朝食後お勉強、おもに内科学会のセルフトレーニング問題と因果推論の論文。お昼は自分でうった蕎麦。15時ころちょっと金光町の大谷地区へ。(金光教のお膝元です)そこで、あたらしくたまり場になる家を借りることができたのでちょっと言っていました。しっかりそこを使いたかったのにコロナのせいで人があつまるのがなかなか難しいですね。ちょっとツライものがあります。ちょっとそこで久々にあったお仲間と雑談しかえりナンバでホウ酸団子や刈り払い機の燃料を買って帰宅。また、昨日同様夕方に草刈り、草抜きをいたしました。その後入浴、夕食。ノンアルコールビールをのんで、その後書類の整理。で↑でかいた資料をみつけてこのブログを書いております。で、ちょっとアルコールの誘惑に負けて、ジンを炭酸水でうすめて飲んでおります。あとちょっと書類の整理と因果推論の本を読んで、早めに寝ます。

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