過長茎状突起症/やはり外で飲むのは月1回は必要
Eagle’s Syndrome
N Engl J Med 2017; 377:e18 September 28, 2017
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1703542
この標題のイーグル症候群は、過長茎状突起症とも言って、『医学書院医学大辞典第2版』には以下のような説明があります↓
過長茎状突起症 elongated styloid process
[同義語]イーグル症候群 Eagle syndrome
側頭骨下面から延びる茎状突起が異常に長く,口蓋扁桃付近にまで達するもの。茎状突起先端に付着する茎突舌骨靭帯が,化骨機転の異常により骨化して過長となる。舌咽神経,内・外頸動脈および周囲組織などを圧迫,刺激することで,咽頭痛,嚥下痛,耳痛,咽頭異物感,時に頸動脈症候群による側頭部痛などを引き起こす。触診により口蓋扁桃付近に骨様索状物が触れ,X線検査,特にオルソパントモグラフィで診断が確定する。経口的に扁桃窩の切開または扁桃摘出術を行い,茎状突起に達してから過長部分を切除する。米国の耳鼻咽喉科医イーグル(Eagle WW)が報告した(1949)。
・上に「触診により」云々と書いておりますが、普通内科医は扁桃を触診はしませんわな。それはさておき、咽頭違和感を訴える患者さんは、この疾患も思い浮かべないといけませんね。(とブログには書くのですが、すぐ忘れてしまう私でした)
以下日記
・9/23(土)にブログを書いて以来間が空いておりました。私の生存を危うんでくださった方は、「安心してください。いきてますから」。ということで、いつものように過去を振り返ります。
・9/24(日)は9時半から20時まで水島へ行って自分の研究用のデータ入力。お昼に30分弱うどんを食べにでただけで、ぶっ続けで作業をしておりました。なんせ、診療情報管理の方に短期間で資料を出していただいたので、その分自分もきっちりとその資料分の処理はしないといけないと思ったて途中で投げ出すことなく完遂。半端なく資料多かった。チカレタビーッ。(死語の世界)
・9/25(月)は午前中ハーバード大学から来ていただいた講師の先生のSTATAをつかった生物統計の講義。なかなか英語をぶっ続けで聴くのはきついものがあります。と言っても講義は(月)~(水)3日間なのですが、私が出席したのは、月の午前と火曜日1日のみ。月曜日は午後から病院で外来でした。
・9/26(火)は上記のごとく英語の講義。まあ、何とかついていきました。で、その日の夕方講師の先生と聴講生の懇親会。で、私英語の講義が終わって開放感のため飲みすぎて、とんでもないことを口走っていました。I like mature women. I don'y like immature women. 自分では、熟女が好きといっていたつもりなのですが、この英語ただしいのでしょうか?少なくともI like milfというよりは良かったと思いますが…しかーし、講師の前でこんなこと口走って、どうしょうもないオッサンですね。ちなみに講師はまだ、お若い素敵な女性でした。・・・私、時々、こういうことをやらかしてしまいます。いつもその時思うのは、飲みなれていないから、醜態をさらすのだと。少なくとも月1回は飲み会をして、そそうのないように体を慣らさないといけない。しかし、最近忙しくてなかなか飲みに行く間がない。(ひとりで飲むことはありますが)きちんと飲み会を計画して、「耐性」をつくらないと。
ちなみにこんなお酒のんでました↓
・9/27(水)は、残念ながら集中講義にはでられず、仕事。午前外来、午後カンファレンス、夜間診療でした。実は、誰にも言わなかったけど、この日は二日酔い気味で午前中はちょっと調子が悪かったのです。お昼に30分くらい寝てほぼ回復しましたが。夜間診療は20時に終わって、帰宅です。帰ったらお風呂入って、夕食とって、ちょっと文章をかいて寝に行きました。
・9/28(木)本日は、6時過ぎ起床。昨晩書いた文章(学会の座長のまとめ)を確認し、e-mailで送付。一つ仕事が終わってホッとしました。そして水島へ。午前中産業医学科外来。午後は市役所で公害健康被害認定審査会。いつもより結構時間がかかりました。おわって、ダッシュで玉島へ戻って産業医面談。その後事務作業。そして19時半から当直に入り、このブログをかいております。今のところ落ち着いていますが、このまま無事すむでしょうか?ただ、祈るだけです。アーメニシャラー。
内科学の教科書がこれじゃあ、困ります:インフォームドコンセントは医療者がするものではありません/講義はつかれるが役に立つ
自然発生もあるコレステロール塞栓/酒屋で包装紙もらう
大動脈壁のアテローム片が末梢に飛び,脳,皮膚,腎臓などの小動脈にコレステロール結晶の塞栓を生じる予後不良な疾患である.
本症を発症する患者側の背景としては,男性,高齢,喫煙,心血管疾患の存在,高血圧,糖尿病などがある.カテーテル検査や心血管手術,抗凝固療法が誘引になることが多いが,自然発症例も20~30%にみられる.
・自然発生が2,3割もあるとは知りませんでした。
↓のような解説論文もありました。写真や鑑別診断の一覧表が参考になると思います
IV.特殊な病態とその対応 2.コレステロール塞栓症と急性腎不全
【要旨】 コレステロール塞栓症は動脈硬化病変のプラークが破綻しコレステロール結晶が末梢の細い動脈に詰 まることにより生じる疾患である.発症には血管内操作などの誘因のあることが多い.Blue toe syndrome やlivedo reticularisと呼ばれる皮膚症状と腎機能障害がみられることが多いが,見逃されていることも 多い疾患である.確立した治療法はなく,予防,支持療法,再発防止が重要である. 日内会誌 99:943~949,2010
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/99/5/99_943/_pdf
以下日記
・本日9月19日(火)は6時過ぎに起床。なんかのどが痛くて、「風邪」をぶり返したみたいで、今一体調不良。しかし、咽頭違和感、全身倦怠感のみで大学は休めません。(先週も休んだし)朝食摂って大学へ出発。悲しいことに山陽本線で軽いトラブルがあり15分くらい電車の遅れ。でも、ちょっと早めに家を出たおかげで勉強会に間に合いました。で、18時まで大学で勉強。そして19時半頃帰宅。帰りしなによく寄る酒屋さんで、ノンアルビール購入。この時2種類包装紙をいただきました。以前日本酒買ったとききれいな緑色の包装紙だったので、包装したあまりをくださいと言ったら、新しいのあげるわとお店のオジサンが言ってくれてたのですが、ちょうど包装紙が最後。また、とっとくわ、と言ってくれていたのですが、それを覚えていてくれて本日2種類包装紙をいただきました。それで、世界に一つしかないオリジナルの封筒、ポチ袋を作ったり、切り紙したりするつもりです。作品は(覚えていたら)このブログにアップします。
・明日は、1日働いて当直なので、もう寝ます。少しでも明日、改善していたら良いのですが...
あわててクモ膜下出血と診断してはいけない/自分がVDT障害
静脈瘤の治療/嵐に向かって家族旅行
揺れる虹彩/台風がとっても気になる
Marfan’s Syndrome with Ectopia Lentis
N Engl J Med 2017; 377:1076 September 14, 2017
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1406002
Iridodonesis
N Engl J Med 2017; 377:e14 September 14, 2017
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1615424
二つ目のレポートは、日本語では虹彩振盪というもので、医学書院医学大辞典第2版の説明は↓
眼球を動かすと虹彩が前後に揺れる状態。虹彩後方の水晶体の支えがないために起こる。外傷後やマルファン症候群での水晶体偏位,水晶体亜脱臼でみられるが,水晶体嚢内摘出術後の無水晶体眼でも観察される。前房内に硝子体が脱出していることもある。白内障手術前に虹彩振盪がみられた場合には,硝子体脱出や水晶体の硝子体内落下などに対処できるように硝子体手術の準備をしておく必要がある。
・上記症例報告のビデオをみたら、本当に虹彩が震えていますね。目を動かさないと分からないので、マルファン症候群を疑ったら、こちらはじっと患者さんの目を見て、目を動かしてくださいと言わないといけませんね。私、いまだマルファン症候群の患者さんと遭遇したことはございませんが...(疑ったことは何回かありますが)
以下日記
・9/10(日)に熱が出たことを書きました。翌日9/11(月) は熱は下がったのですが、全身倦怠感が強く午前中の大学院の勉強会はお休み。午後から力を振り絞って病院へ行って外来。予約患者数が少なくて幸いでした。帰宅したら、すぐ夕食とってすぐ寝ました。(と、書いておりますが、既に記憶がありません)
・9/12(火)は1日大学院の日でしたが、これも欠席。1日家に引きこもって9/23から始まる京都橘大学の講義の準備をひたすらしておりました。そして、早く就寝。しかーし、注文していた↓の本が届いたので寝ながら読んでおりました。最初の方だけですが、読みやすくておもしろいです。
・9/13(水)は午前外来、午後産業医面談とカンファレンス、夜間診療でした。まだ、体調不良でしたが,なんとか乗り切りました。
・本日9/14(木)は午前中は水島で産業医学科外来、大きな事は無くつつがなく終了。午後から玉島で仕事。産業医面談がある予定でしたが、対象の方が来られずながれて、書類作成、レントゲン読影等の仕事をしました。そして、現在19時半から当直中。今のところ落ち着いております。明日まで何もないことを願います。
・明日は午前外来、午後からはいったん帰宅して、博多へ行きます。(家族旅行です)恐ろしいことに台風が来ていますが、とりあえず行って、少なくとも「もつ鍋」は食べたい。嵐に向かう男 or「銀嶺の覇者」になったようなイメージ。何事もありませんように。インシャラーメン。
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ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展公式ガイドブック (AERAムック)
- 作者: 朝日新聞出版
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/04/07
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