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セフトリアキソン(ロセフィン)による偽胆石/同志に差し入れ

・多分、以前も書いたと思うのですが、ロセフィンで(偽)胆石の副作用があるというお話です。よくあるのは小児ですが、高齢者にもあるので注意してねという論文がありました↓(これは抄録だけで、残念ながらfreeではよめません)


セフトリアキソン(CTRX)投与が原因と考えられる胆石性膵炎を発症した高齢者の2例




【抄録】

セフトリアキソン(CTRX)の投与に伴い偽胆石と呼ばれる胆石様沈殿物が形成される事が知られており,小児例で報告が多いが,近年高齢者の報告が増加している.今回我々はCTRX投与が原因と考えられる胆石性膵炎を発症した高齢者の2例を経験した.胆石性膵炎を発症する前に1例目の80歳代,女性は気管支炎に対しCTRXを3日間,2例目の70歳代,男性は大腸炎に対しCTRXを5日間投与されていた.いずれも胆石性膵炎の診断で入院し保存的治療を開始したが,炎症反応,肝胆道系酵素上昇が増悪し内視鏡的処置を要した.CTRXに伴う偽胆石の多くは無症状であり,腹痛などの症状が出現した場合でもCTRX投与中止により早期に消失する事から経過観察などの保存的治療が第1選択とされる.しかし,本症例の様に内視鏡的処置を必要とする可能性や,小児だけでなく高齢者にも偽胆石はできやすい可能性を十分に認識しておく事が必要である.

・で、「偽胆石」という言葉ですが、私が持っている『医学書院医学大辞典第2版』、『南山堂医学大辞典第19版』には、そういう言葉は載っていません。レジデントノートにその説明がありました↓

https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_qa/9784758105545_1a.html

・ロセフィンの添付文書には、偽胆石ではなく胆石としてのっておりますね↓

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6132419F1020_3_04/?view=frame&style=SGML&lang=ja

・ついでに、以前も書きましたが、↑の添付文書にかかれていますが、「カルシウムを含有する注射剤又は輸液との配合により混濁等の変化が認められたとの報告があるので、配合しないこと。」ということですので、ロセフィンを溶かす輸液製剤には注意ですね。(ラクテックとかビーフリードですね)

以下日記

・本日12/31(火)は、6時18分起床。朝勉はせず、朝蕎麦、掃除で8時30分に家を出て新倉敷駅まで車で行ってそこからJRで岡山へ行きました。シネマクレールで「ディリリとパリの時間旅行」というアニメーション映画を観ましたが、実に良かった。時代はベル・エポックといわれているフランスの古き良き時代。私の知っている人たち/絵もいくつかありますが、なんと100名以上も「有名人」が登場していたみたいです。いやー、当時のフランスってすごいと、改めておもいました。1年を締めくくるのにとてもよかった映画でした。

・その後紀伊國屋に行って日めくりカレンダーナンかを買い、イオン岡山の1階で御座候を購入し、その1個を電車の中で昼食代わりに食べました。新倉敷駅から病院へ。電子カルテで入院患者さんの状態をチェックし、みなさん落ち着いておられるのを確認し安心。お一人甘いもの好きの患者さんに御座候の差し入れをして、14時半頃帰宅。御座候1このお昼ご飯ではさすがに少なく、お刺身をいただきました。それからひたすら19時まで掃除。その後、お風呂入って夕食です。昨年の孤独のグルメSPを観ながら、レトルトのカレーと次女にもらった牡蠣の夕食。当然?アルコール摂取です。麦酒、ジン、ウォッカをいただきました。そうそう一番最初におちょこ二三杯だけ日本酒も飲みました。今年は、TVで紅白もわらってはいけないも観ずに寝ることとします。

・ところで標題の「同志に差し入れ」と言うことですが、以前にも書きましたが、私の立場は、甘党左派です。こう言っても分からない人が多いでしょう。時々職場で「まんじゅう怖い」というのですが、理解してくれる人がすくないのと一緒です。甘党は分かりますね、ケーキや饅頭など甘いものが好きな人。左派は広辞苑によると「左翼の党派。また、政党などの内部で急進的または革新的な立場をとる派』と言うことですが、ここではちょっと違う意味で使っています。「左きき」とか「左党」という言葉の意味にお酒好き/お酒のみという意味があります。で、一般的に甘いもの好きな人はあまりお酒は飲まない/飲めない、逆に、お酒好きの人は甘いものをあまり食べないと言われています。しかし、甘党の中にも、政党の派閥のように、左党、すなわちお酒のみがいますよ、それを甘党左派とよんでおりますということです。(ああ、説明がながい)で、今担当している患者さんに甘いもの好きな人がいたので、雑談で御座候しっていますか?と先日きいたところ知らないと言うことで、本日しっかり甘党として成長していただくために御座候を差し入れして「思想教育」をしたと言うことです。ちなみに、私、甘党左派ではありますが、もう一つ、日本恐妻党にも所属しております。(これも以前書いたけど)」

・酔っ払って、このブログかいているので、ぐだぐだかも。今年も、あと2時間を切りました。皆様、良いお年を。

 

 

 


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梅毒による口内炎+α/カミさんに叱られた

私は内科医ですが、口内炎の患者さんも時々来られます。その時、何かの全身疾患の一部分症ではないかという思考はするのですが、口内炎を起こす全身疾患を全て経験したわけではないので、診断は難しいです。で、最近日本で梅毒が増えていると言うことで、自分のところにそのような患者さんが来ないかドキドキですが、↓のようなレポートがありました。口内炎をみたら梅毒を思い浮かべないといけませんね。


口内炎を契機に診断された第二期梅毒の1例


日本口腔内科学会雑誌 25巻(2019年)1号




【抄録】 口内炎を契機に診断された第二期梅毒の1例を経験した。患者は24歳女性。口内炎の治癒不全を主訴に当科を受診した。舌・口蓋に潰瘍と口峡炎の所見を認めた。TPHA,RPRは定性値,定量値ともに陽性であった。口蓋から生検を行い抗Treponema pallidum抗体による免疫組織化学染色は陽性であった。扁平コンジローマも認め第二期梅毒と診断し,ABPCの投与で治癒に至った。 梅毒は口腔病変が先行するため早期発見は重要である。


・ということで、口内炎を診たら、梅毒を鑑別疾患にということですが、そもそもこのブログは職業・環境性疾患をとりあつかうものであります。で↓のような口内炎もあると言うことを知っておきましょう。(標題の+αは、職業・環境性疾患についてもかきますねということです)『医学書院医学大辞典第2版』からの引用です。


砒素口内炎 arsenic stomatitis

職業的に低濃度の砒素に長期間曝露された場合や,砒素剤使用時における慢性砒素中毒に際して認められる口腔内症状である。通常,口内炎は歯肉より始まり頬粘膜,軟口蓋など広く口腔粘膜全体を冒し,強い疼痛,灼熱感を伴い紅斑や水疱,潰瘍の形成がみられる。また悪臭を伴い,歯肉出血を生じたり,褐色の色素沈着を歯肉に認めることもある。


水銀口内炎 mercurial stomatitis

水銀剤による治療や職業的水銀中毒の患者にみられる青紫色の着色を伴う歯肉炎。慢性炎症の存在するところに水銀は取り込まれる。重症中毒例ではびらんを伴った潰瘍形成がみられることがある。


蒼鉛口内炎 bismuth stomatitis

蒼鉛剤の連用による口内炎で,蒼鉛は口腔内の硫化水素と化合して硫化蒼鉛として歯間乳頭,歯肉縁に沈着し暗青色の色素沈着を生ずることが多く,さらに進行して頬粘膜,舌縁などの口腔粘膜にも散在性に色素沈着をみることがある。これに加えて歯肉やその他の粘膜にびらん,潰瘍,出血,壊疽などの炎症性変化を来し蒼鉛口内炎を生ずる。


以下日記

・昨日12/29(日)は4時半過ぎに悪夢で目が覚めました。どうも頭がすっきりしすぎて二度寝できずそのまま起床。朝勉して朝蕎麦たべて、「出勤」。午前中ひたすら事務作業をしていました。それから帰宅して冷凍でチンするピラフ食べて、その後はひたすら掃除。22時過ぎまでやっていたと思います。で、寝たのは0時前。

・本日12/30(月)は、浅口市鴨方町の今年最後の燃えるゴミの日。昨日の大掃除でできた45リットルの袋5つをゴミステーションに出して「出勤」。我が家だけが年末最後まで掃除しているのかなと思っていましたが、年末のゴミステーションはいっぱい。皆さん、ギリギリまで掃除しているのね、我が家と一緒と言うことで安心。ところで、本日は、本来は私は休みの日。しかし休んだら山のような仕事が年明け早々からあるので出勤です。8時から16時半まで働きました。まずは回診。新入院も担当。そして、書類の作成等事務作業。それだけでこれだけの時間を費やしました。帰りクリーニング出したら、資源ゴミを出したりして17時15分帰宅。冷蔵庫の中の冷凍食品を消費すべく冷凍パスタの夕食。それからお風呂入って、アルコール摂取+おつまみ。で、酔っ払いながらこのブログをかいております。

・ところで昨日は掃除していて、掃除機の中のゴミを何回も捨てたのですが、捨てた中に本来掃除機につけておかないといけないフィルターも捨て閉まっていたみたいです。今日仕事中カミさんから今日掃除機が使えなかったとお叱りのラインが届きました。以前もおなじことやったでしょと言われるが、ジェンジェン記憶にございません。俺って、政治家か高級官僚、大企業の役員になれる素質があるかも。

・ということで、21時には寝ます。明日は岡山(市)に映画を観に行きたい。行けたら帰りに御座候かうぞっ!



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閉鎖孔ヘルニアって、膀胱もあるのね/念願の散髪

・閉鎖孔ヘルニアとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


閉鎖孔ヘルニア obturator hernia

閉鎖孔から脱出するヘルニア。閉鎖孔は坐骨,上恥骨枝,下恥骨枝からなる大きな孔で,大部分は強固な結合組織である閉鎖膜に覆われているが,恥骨上枝寄りの閉鎖動静脈・神経の通る部位は通常脂肪組織などで閉鎖されているため比較的脆弱で,この狭い孔(管)から脱出するヘルニアである。高齢の女性に多い。腸閉塞症状で発生する例が多く,術前診断は困難だが,CTが有用である。

・上の説明では、ヘルニアの内容が書かれていませんが、基本的には腸管ですね。しかし膀胱の場合もあるそうです。↓のような症例報告がありました。



ヘルニア内容が膀胱であった閉鎖孔ヘルニアに対して腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した1例


日本消化器外科学会雑誌.2019;52(2):125-131




【抄録】

今回,我々はヘルニア内容が膀胱であった閉鎖孔ヘルニアに対し腹膜外アプローチによる腹腔鏡下ヘルニア修復術(totally extraperitoneal repair;以下,TEP法と略記)を施行した症例を経験したので報告する.症例は79歳の女性で,数週間前からの左下腹部の違和感を主訴に近医受診し,腹部CTを施行した結果,左閉鎖孔ヘルニアの診断で当院に紹介となった.腹部CTで左閉鎖孔に膀胱と連続する腫瘤を認めた.逆行性膀胱造影検査を施行すると,膀胱が体位により閉鎖孔へ迷入する閉鎖孔ヘルニアと診断した.腹腔鏡検査で,腹腔内からも左閉鎖孔ヘルニアと診断できた.さらに,右閉鎖孔ヘルニアと左外鼠径ヘルニアも認めTEP法で両側のヘルニア修復術を施行した.


・ということで、閉鎖孔ヘルニアは腸管だけかと思っていたら膀胱ということもあるようで、注意が必要です。



以下短い日記

・本日12/28(土)は、5時半過ぎに起きて朝勉、朝蕎麦。昼間でひたすら掃除をしておりました。13時前に玉島へ。念願の散髪。髪がボッサボッサでうっとうしかったのですが、やっと切ってもらえました。その後、散髪屋さんの近くのスーパーで買い物して病院へ。2時間半くらいひたすら事務作業。途中、外来、1病棟、2病棟へお歳暮を持って行きました。帰宅は18時半頃。まず、着替えてトイレ掃除して入浴。「マツコの知らない世界」を観ながら夕食。本日久々(と言っても2週間だったと思う)にアルコールを摂取しました。まずは、ベルギービールのゾット、その後響のハイボール、そのあとスコットランドのグレンギリーの12年のハイボール。飲み過ぎたかな?明日朝の体重測定が不安です。

・明日も早起きして、朝勉、朝蕎麦と行きたいところですが、起きられるかな?



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シップでも胃潰瘍になるのよ/未来から来た年賀状

・外来で時々背中や下肢に4枚くらいシップを張っている患者さんがいます。痛み止めの飲み薬で胃が悪くなるということは多くの患者さんが知っているでしょうが、シップでも胃が悪くなる、ついでに言うと座薬でも胃が悪くなると言うことは、多分ほとんどの患者さんが知らないでしょう。ひょっとして、看護師さんもしらないかも...↓のようなレポートがありました。


NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた胃潰瘍の1例


日本プライマリ・ケア連合学会誌2019, vol. 42, no. 3, p. 158-161




【抄録】日常診療において,非ステロイド性消炎鎮痛薬(以下NSAIDs)経皮製剤(湿布)による消化管粘膜障害などの有害事象に十分留意はされていない.しかしながら,本来1~2枚の局所投与目的で使用すべきNSAIDs経皮製剤が,患者判断で複数枚連日長期使用されていることが少なくない.4枚を超える多数枚を常用すると,使用枚数に比例してNSAIDsの血中濃度が増加して経口剤同様に有害事象を発生させる可能性がある.今回,2年にわたり治癒が遷延した胃潰瘍が,経皮製剤の使用中止によりただちに治癒したという症例を経験した.①Helicobacter pylori(以下H.p.)未感染,②NSAIDs内服歴なし,③経皮製剤の処方が他院によるため未把握のまま常用されていた,という偶然が重なったことにより,経皮製剤が上部消化管の粘膜障害の原因となることを特定し得た.そこでこれを報告し,NSAIDs経皮製剤の危険性や適正使用について若干の文献的考察を行う
・参考までにケトプロフェンテープの添付文書↓(副作用にちゃんと「消化性潰瘍」と載っております)
・ということで、飲み過ぎ・食べ過ぎと湿布の張りすぎには注意しましょう。
以下日記(ちょっとだけよ)
・本日12/27(金)は、5時半に起きて、朝勉して出勤。午前外来でしたが、全てが終了したのが14時半。お一人、三次医療機関に紹介するのに時間がかかりました。その後会議二連チャン。回診、その後産業医面談、その後回診・事務作業、病状説明等。病院を出たのは19時過ぎ、かえりCOOPによって発泡トレイだして、買い物。帰宅は19時40分前。お風呂入って、録画の「チコちゃんに叱られる」を観ながら夕食。その後ちょっとお勉強してこのブログを書いております。
・本日お昼に医局に行ったら、なんと年賀状が届いておりました。日付は2020年元旦。まだ、その日になっていないのに何でとどいたか?不思議でした。夕方医局事務さんがその理由を教えてくれました。その理由については、後日。(覚えていたら)
・それでは、これからちょっとだけ調べものして歯磨きして早めに寝ます。

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月経時の「血尿」は子宮内膜症も考える/また、2年倉敷市公害健康被害認定審査会委員

今週のNEJMに膀胱子宮内膜症のレポートがありました↓


Bladder Endometriosis

NEJM December 26, 2019  Vol. 381 No. 26




・このレポートの最後にBladder endometriosis may be asymptomatic or associated with urinary urgency or frequency, dysuria, or cyclical gross hematuria.と書かれていますが、月経周期との関係はどうなのかなと疑問に思いました。で、ちょっと調べるとUpTpDateにHematuria is rare, but when present, typically coincides with mensesと書かれていました。他の日本語の文献にも月経時に症状が出ることが多いと書かれていましたが、月経と関係なく血尿がでることもあるわけですね。ここで思ったのは、患者さんに月経中にオシッコを摂ってもらったとき、「血尿」でもそれは月経の血液が混じったのであって真の血尿では無いと考えてしまいますが、実は膀胱(もしくは尿管)の子宮内膜症による血尿かも知れないと言うことです。つい先日も書きましたが、診断の「決め打ち」は慎まないといけません。


・日本語の膀胱子宮内膜症の文献を↓に載せておきます。



尿路系の子宮内膜症


日エンドメトリオーシス会誌 2009;30:28-31


(アドレスがありませんが、この標題を検索エンジンにいれるとでてくると思います)


・ちょっと調べていて、男性の子宮内膜症の報告もあるようなので、機会があれば書いてみたいと思います。


以下日記

・昨日12/25(水)は5時49分起床で、朝勉して出勤。病棟にちょっとよってから午前外来。午後回診とカンファレンス。夜間診療。その後ご家族に病状説明して、他院への診療情報書作成。帰宅は20時10分でした。お風呂はいって夕食摂って、明日出すために資源ゴミをまとめておりました。

・本日12/26(木)は、アラームを設定し忘れていて6時49分起床。朝勉せず、あわてて身支度、朝食後出勤です。午前外来、午後倉敷市役所で公害健康被害認定審査会。(今年の12月19日から令和3年の12月18日まで倉敷市長から委員を委嘱されました)その後病院に戻って患者さんに病状説明。その後事務作業して、昨日まとめた資源ゴミを市役所ストックヤードに出して19時50分帰宅。お風呂入って、録画の「孤独のグルメ season8」観ながら夕食。なんと、もうseason8が最終回でした。で、多分年間に福岡に行く特番があるのではないかと思います。果たしてもつ鍋か、鉄鍋か、水炊きか...福岡おいしいものいっぱい。

・その後勉強してこのブログを書いております。あと、ちょっと調べ物して寝ます。


公害健康被害認定審査会委員.jpg



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肺血栓塞栓症の鑑別に肺動脈内腫瘍/響はやはりうまいっ!

・典型的な症状、画像でも必ず鑑別診断を挙げること。それが浮かばなければ、少なくとも合併症をあげること。これは自分に課せた課題、かつ、研修医(ほとんど研修に来ないけど)に言っていることです。肺血栓塞栓症関連で↓のようなレポートがありました。


Pulmonary Artery Intimal Sarcoma Mimicking a Pulmonary Thromboembolism


Intern Med 58: 3599-3600, 2019




・少なくとも血栓塞栓症の鑑別には、何らかの腫瘍性変化を考えないといけませんね。↓のようなレポートもありました。


FDG-PET が肺動脈腫瘍と肺動脈血栓塞栓症の鑑別に有用であった1例


心臓 Vol.47 No.8(2015)




【抄録】症例は53 歳,女性.2012 年3 月ごろから咳嗽と背部痛が出現し,次第に増悪したため近医を受診した.X線で腰椎圧迫骨折を認め,その後のMRI検査で胸腰椎と仙骨に多発病変を認めたため,転移性骨腫瘍が疑われた.原発巣の精査を行う目的で造影CT を施行したところ,肺動脈に腫瘤影を認め,肺動脈腫瘍や肺動脈血栓塞栓症が疑われ精査目的に当院紹介となった.経胸壁心エコーでは右心負荷所見と右室流出路から肺動脈を行き来
する可動性の腫瘤を認めた.MRI やGa シンチを施行するも腫瘍と血栓の鑑別は困難であった.病変の生検は
末梢塞栓などのリスクもあることから,肺動脈内の血栓と腫瘍の鑑別を行う目的にFDG-PET を行った.その
結果,腫瘤はSUVmax値が3.3と比較的低値であり,血栓の可能性が疑われた.その後,抗凝固薬内服を行い
一時退院したが,約3 カ月後に心不全で再入院し,エコーで肺動脈内腫瘤は著変なく,右室圧は高値のままで
あった.また腰椎に転移性骨腫瘍が疑われており,原発巣も不明のままであったことから,肺動脈内腫瘍の可
能性も完全には否定できず,診断と治療を行う目的に開胸での外科的処置を行った.術後の病理では腫瘍は器
質化した血栓であった.今回,肺動脈内腫瘍と肺血栓塞栓症の鑑別に苦慮したが,FDG-PET が診断に有用で
あった1 例を経験した.


・53歳でまだお若いのに、お気の毒です。人ごとのように書いていますが、還暦を迎えてから、自分の死のことをよく考える様になりました。自分も同様なことがおこるかもしれない...


以下日記

・本日12/24(火)は、5時半前に起きて、朝勉後早めに出勤。病棟回診して午前外来。本来火曜日の午後は大学へ勉強に行きますが、本日は休んで、14時半に外出する患者さんに付き添ってご自宅までいきました。患者さんには、おうちに数時間いてもらって私は早めに病院に帰って仕事。(患者さんに何かあったら対応できるように「待機」です)17時半まで仕事して18時過ぎに帰宅です。お風呂入って、録画の「月曜から夜ふかし」みながら夕食。配偶者が2ヶ月ぶりと言いながら、響のハイボールを飲んで、「おいしーい」を連発しておりました。私は、ノンアルビールを飲んでいたのですが配偶者のその言葉にひかれてすこし「なめさせて」いただきましたが、メッチャおいしい。(アルコールを1週間以上たっていたからでしょうか)たまーに、ゆっくり、ちびちび上質のお酒を味わうのがよろしいですね。

・これから、ちょっとお片付けをして22時までには寝ます。明日は私の嫌いな水曜日。午前外来、午後カンファレンス、夜間診療、その後ご家族に病状説明です。問題は、声がきちんと出るか、です。なかなか、嗄声が治りません。

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レミエール症候群/やっぱ、コントより漫才が好き

・遠い昔、レミエール症候群について書いたことがあるとおもいますが、何回も書くことによって記憶を強化したいと思います。そもそも、レミエール症候群とは何か?今私の手元にある『医学書院医学大辞典第2版』にも『南山堂医学大辞典第19版』にも、レミエール症候群という項目はありません。↓のサイトの説明がわかりやすいと思います。




で、↓のようなレポートがありました。


A Case of Lemierre Syndrome Complicated with Empyema


Intern Med 58: 3485-3486, 2019





・もうちょっとイメージを膨らますため以下日本語の文献を二つ。



Lemierre 症候群の1 例


日呼吸会誌49(6),2011


要旨:症例は20 歳男性.発熱・右頸部違和感・胸痛,胸部X 線写真での浸潤影に対してセフェム系抗菌薬
処方されるも改善せず,当科紹介受診.胸部CT では空洞を伴う多発結節影を認め,敗血症性肺塞栓症が疑
われた.レボフロキサシン(Levofloxacin;LVFX)与薬にても改善が得られず当科入院.血液培養にて嫌
気性菌であるFusobacterium necrophorum を検出した. また右頸部違和感に対して頸部造影CT を施行,
右内頸静脈内血栓を認めた.以上の所見よりLemierre 症候群と診断し抗菌薬を変更,また抗凝固療法を併
用した.炎症所見の改善は得られたが内頸静脈内血栓は残存した.頸部痛を伴う肺の多発性結節影を認める
感染症として,Lemierre 症候群も考慮すべきと考えられた.


Lemierre 症候群の1 例


日呼吸会誌41(9),2003


要旨:症例は30 歳の女性.発熱,咽頭痛を主訴に当院耳鼻科を受診し,扁桃周囲膿瘍と診断され,膿瘍扁
桃摘出術を施行された.術後も発熱が持続し,胸部X 線写真にて両肺に多発性の空洞と胸水を認めたため
当科に転科となった.胸部CT では両肺野に多発性の厚壁の空洞を,頸部CT では左内頸静脈の閉塞を認め
た.以上より,扁桃周囲膿瘍を契機に内頸静脈の血栓性静脈炎を合併し,さらに肺に多発性のseptic emboli
に進展したLemierre 症候群と診断した.転科後より,CLDM とCFPM の併用で治療を開始後,漸次空洞
は消退した.治癒後に施行した頸部エコーで左内頸静脈の血流の途絶を認めた.近年,口腔咽頭領域の感染
症は強力な抗生剤の開発によりほとんどが良好な臨床経過を辿る.しかし,時に本症を合併し致死的な結果
を招くことがあり,日常診療においては常に念頭におくべき疾患と考えられた.



・あと、多分過去に引用したと思いますがNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINE


Lemierre's Syndrome

・余談ですが、Lemierreのカタカナ表記はレミエールであって、ルミエールでないんですね。私は、どうしてもルミエールと読んでしまうのですが...


・もひとつ余談ですが、症例報告をする場合「○○の一例」といった簡単すぎる標題はやめて、少しでも特徴的な「形容詞」をつけたほうが良いと思います。なぜなら、他の人から検索された場合わかりやすくて、引用される可能性が高まると思うからです。



以下日記

・本日12/23(月)は当直「あけ」。6時に起きて、シャワー浴びて、朝食摂って、病棟へいって、7時30分にDr.Jに当直変わってもらい大学へ。なぜか駅までの道が混んでいて学習会に30分遅刻。勉強会後は、病院へ。午後から回診、夜間診療。なんと珍しく18時30分には終わりました。その後ちょっと事務作業をして、病院近くの八幡という焼き肉屋へ。そこで配偶者、長女と落ち合って夕食。そして20時ころ帰宅です。お風呂入って、一服。配偶者が昨日していたM-1を録画して、面白いから観てというので決勝の3組を観ましたが、どれも面白かったな。久々に漫才観ました。その後このブログを書いております。当直明けで疲れているので22時には寝たいと思います。

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骨サルコイドーシス/SWを観る

・サルコイドーシスとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


サルコイドーシス sarcoidosis
[同義語]ベック病 Boeck disease,ベック類肉腫 Boeck sarcoid,ベニエ-ベック-シャウマン病 Besnier-Boeck-Schaumann disease

[1]壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫病変形成を主徴とする原因不明の全身性疾患。副腎以外のあらゆる臓器に病変が出現するが,主なる病変部位は,肺(縦隔・肺門リンパ節,肺)95%以上,眼(ぶどう膜,網膜,硝子体)30~40%,皮膚5~10%である。その他,表在リンパ節腫脹のみられることがあり,時に心臓病変がみられる。臨床症状は,①形成された肉芽腫病変による圧迫症状,②肉芽腫形成部位における機能不全,③後遺症としての瘢痕,線維化病変によるもの,である。加えて,発病初期にみられる眼病変,結節性紅斑にみられるような血管病変がある。肉芽腫病変は,多くの場合,治療によってあるいは自然に消褪するが,病変が長期にわたって持続したり,線維化に進展して機能障害がもたらされることがある。有病率,病変の分布や重症度のみならず,経過・予後において人種差,民族差の大きなことが知られている。わが国の症例では,眼病変,心病変の頻度は高く皮膚病変の頻度は低いとされてきたが,最近,多臓器病変例の増加が注目されている。 [2]組織学的には,ラングハンス型あるいは異物型の巨細胞を混在させた,緊密に集合した類上皮細胞からなる。各肉芽腫には中心部壊死は通常観察されない。シャウマン体,および巨細胞内の星芒体といわれる星状の封入体がしばしば認められるが,これらは本症以外でも出現する。診断にはまず抗酸菌・真菌感染あるいはベリリウム症などの除外が必要である。


・で、全身性の疾患ですが、骨病変は少ないそうです。その少ない骨病変が、最初に出た場合、診断に難渋するでしょうね。↓のようなレポートがありました。


Finger Manifestation as an Initial Symptom of Sarcoidosis


Intern Med 58: 3601-3602, 2019




・上だけでは、物足りないので、もうちょっと詳しく骨、関節、筋肉のサルコイドーシスについて↓


サルコイドーシスの骨・関節・筋肉病変


日サ会誌2013; 33: 35-42


(アドレスを書いていませんが、この標題を検索エンジンにいれたらでてくると思います)


【要旨】
サルコイドーシスの骨・筋肉・関節病変は比較的頻度は低いものの,しばしば難治性であり長期間の副腎皮質ステロイドホルモン薬(ステロイド)投与を要する傾向がある.診断については整形外科医の協力が必要であるが,手術を要しない内科的治療に関しては,サルコイドーシスに対する全身ステロイド療法の経験の多さからか,われわれ内科医が行うことが多い.骨・筋肉・関節病変に対する治療効果の判定やステロイドの漸減のタイミングなどの判断は,患者の自覚症状に頼ることが多く,われわれ内科医にとって客観的指標に基づく判断をするのは困難である.また患者の側でもステロイドの導入および減量にあたっては,症状が軽度で日常生活が可能な程度であれば,ステロイドを内服せずに我慢する場合もあり,治療方針の決定がスムーズにいかないことも多い.本セミナーではこれら骨・筋肉・関節病変について,東北大学病院サルコイドーシス外来で経験した症例を紹介しつつ,われわれ内科医でできる範囲での診断の手順や,特徴的な画像所見および治療方針などに関して概述する.


・で、↑の論文を読んでみると、抗生剤のミノサイクリンを使うことがあるようです。↓のような論文もありました。(これもアドレス書いてないけど標題をググるorヤフるとでてきます)


難治性サルコイドーシスのミノサイクリン治療効果
― 外因に対する示唆 ―


日サ会誌 2004;24:43-48


【要旨】
 サルコイドーシス(サ症)の難治性の内・外因については,心サ症9例を中心として検討し,その病因的治療についても症例呈示を行った(日サ会誌20(1),2000).しかし,なお循環器医などより難治例に対する他の治療法を求めるコメントも到来する.その要旨は,何十年にも渡り難治性サ症は,ステロイドを始めとする免疫抑制剤により治療されてきて,長期的には難治性の解決にならないという事である.私達は平成11年よりミノサイクリン(MINO)による治療を試み,現在までの自験4例全例に有効性を認めた.ミノサイクリンには本文に述べるように,AIEとIMPがあるとされるが,抗生剤の代表的3剤のMICを対比すると,その効果は上気道の常在菌である連鎖球菌に一致が認められる様である.

・『今日の治療指針 2019』をよーく読んでみると「皮膚,神経病変や高カルシウム血症に対しては,ヒドロキシクロロキンやミノサイクリンの有効性も報告されている」と書かれていましたね。見落としていました。



以下日記

・本日12/21(土)は、6時ちょっと前に起床。朝勉して、「出勤」。と言っても、本日は本来休日。でも、重症の人がいるので、7時45分から9時30分まで病院へ行って働きました。10時過ぎに帰宅し1時間ばかり掃除をして、フジグラン神辺へ。エーガルシネマで、念願の「スターウオーズ」を観ました。ウーン、できはどうかなぁ。新しいキャラがいくつか/何人か出てきてたけど、どうも充分生かせていないような...でも、もう1回観てもよいかな。

・16時過ぎに帰宅し、後はひたすら(かな?)掃除。夕食後早く寝ようかなと思っていましたが、長女が明石から帰って来るというので、駅まで迎えにいかないといけないので、起きておりました。22時40分ころ駅に頂上を迎えに行って帰宅後このブログを書いております。で、そろそろ寝ることとします。

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食道裂孔ヘルニアで息切れ、呼吸困難/初体験:しゃべりすぎてめまい

・食道裂孔ヘルニアとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


食道裂孔ヘルニア hiatal hernia
[同義語]食道胃裂孔ヘルニア,裂孔ヘルニア

横隔膜ヘルニアの中で最も頻度が高く,食道裂孔をヘルニア門とし胃の一部ないし全部が縦隔内に脱出した状態。下部食道から胃噴門部の固定不全のような先天的素因に肥満,努責による腹圧上昇,加齢による横隔食道膜の弛緩,食道裂孔の開大が加わって起こり,40~50歳代以上の女性に多い。滑脱型,傍食道型,混合型に分類される。合併する逆流性食道炎が問題であり,食事量を少なく頻回に取るようにしたり,摂食後の横臥をやめ,H2受容体拮抗薬,プロトンポンプ阻害薬(PPI),粘膜保護薬,腸蠕動促進薬を投与する保存的治療が第一選択である。難治性のものや瘢痕性食道狭窄を合併したものは,ニッセン法やヒル法などの手術を要する。傍食道型は手術が第一選択の治療法となる

・上の説明では、症状ことが書かれておりませんが、『今日の治療指針 2019』では、「食道炎・食道潰瘍を有する例は胸痛,嚥下痛,嚥下障害,胸焼け,呑酸などの症状を訴えることが多い.ただし,軽度の食道炎では自覚症状を訴えない患者も少なくない。」とかかれ、UpToDateのHiatus Herniaの項では、” Most small type I (sliding) hiatal hernias are asymptomatic. Patients with large type I hernias may have symptoms of gastroesophageal reflux disease (GERD), the most common of which are heartburn, regurgitation, and dysphagia."と書かれており、息切れや呼吸困難は載っておりません。で、私もそのような認識でした。でも、『新臨床内科学 第9版』では、「滑脱型では無症状の場合も多いが,主な臨床症状は胸焼け,食後のつかえ感,胃部膨満感,悪心・嘔吐,食欲不振,胸骨後部や心窩部の疼痛などで,消化器症状が中心である.これらの症状は臥床により発症し,また増悪することが多い.縦隔内に脱出したヘルニア内容が大きい場合には,呼吸困難,咳嗽,心悸亢進などの呼吸・循環症状が出現する」と書かれて、呼吸困難、心悸亢進とかかれておりました。で、↓の様なレポートがありました。




Pseudo-heart Failure Due to a Large Hiatal Hernia


Intern Med 58: 3483-3484, 2019




・↑の文献が引用しているのが↓で細かいメカニズムが考察されています。


Left Atrial Compression and the Mechanism of Exercise Impairment in Patients With a Large Hiatal Hernia

J Am Coll Cardiol. 2011 Oct 4;58(15):1624-34. doi: 10.1016/j.jacc.2011.07.013.

Abstract

OBJECTIVES:

The purpose of this study was to determine the association between cardiac compression and exercise impairment in patients with a large hiatal hernia (HH).

BACKGROUND:

Dyspnea and exercise impairment are common symptoms of a large HH with unknown pathophysiology. Studies evaluating the contribution of cardiac compression to the pathogenesis of these symptoms have not been performed.

METHODS:

We collected clinical data from a consecutive series of 30 patients prospectively evaluated with resting and stress echocardiography, cardiac computed tomography, and respiratory function testing before and after laparoscopic HH repair. Left atrial (LA), inferior pulmonary vein, and coronary sinus compression was analyzed in relation to exercise capacity (metabolic equivalents [METs] achieved on Bruce treadmill protocol).

RESULTS:

Exertional dyspnea was present in 25 of 30 patients (83%) despite normal mean baseline respiratory function. Moderate to severe LA compression was qualitatively present in 23 of 30 patients (77%) on computed tomography. Right and left inferior pulmonary vein and coronary sinus compression was present in 11 of 30 (37%), 12 of 30 (40%), and 26 of 30 (87%) patients, respectively. Post-operatively, New York Heart Association functional class and exercise capacity improved significantly (number of patients in New York Heart Association functional classes I, II, III, and IV: 6, 11, 11, and 2 vs. 26, 4, 0, and 0, respectively, p < 0.001; METs [percentage predicted]: 75 ± 24% vs. 112 ± 23%, p < 0.001) and resolution of cardiac compression was observed. Absolute change in LA diameter on the echocardiogram was the only independent cardiorespiratory predictor of exercise capacity improvement post-operatively (p = 0.006).

CONCLUSIONS:

We demonstrate, for the first time, marked exercise impairment and cardiac compression in patients with a large HH and normal respiratory function. After HH repair, exercise capacity improves significantly and correlates with resolution of LA compression.

・ということで、今までの私の認識は、せいぜい咳、胸痛くらいでしたが、息切れや呼吸困難も食道裂孔ヘルニアでおこるということ認識いたしました。

以下日記

・12/18(水)は、早朝回診後午前外来、午後は私の患者さんの退院全訪問に看護師さん、ケアマネさんらと1時間くらい出てきました。その後病棟のカンファレンス、夜間診療。その後開業医さん達との勉強会。帰宅は21時44分。

・12/19(木)は、玉島の病院の方で早朝回診後、水島協同病院で午前産業医学科外来。午後は振動障害の末梢機能検査、で、玉島へ戻って回診し、18時30分から21時頃まで、「たまり場カフェ」の忘年会。私は、患者さんの状態が悪く何時呼び出されるか分からないので、アルコールは飲まず。

・本日12/20(金)は、午前外来。午後産業医面談と回診。夕方、研修医へ呼吸管理のレクチャー。先週の金曜日の朝突然こえがでなくなって8日目。少しは声が出るようになったのですが、まだまだ。40分くらい講義でしたが、なかなか声を出すのがつらかった。終わって部屋を出ようとしたら軽いめまいが。歩いていても何かふらふらあり。声を出すのに変なところに力が入っているのでしょう。初めての経験でした。その後19時まで仕事して帰宅。お風呂入って、録画の「チコちゃんに叱られる」みながらたこ焼きの夕食。お腹いっぱい食べて苦しい。

・で、その後このブログを書いています。(土)(日)は極力しゃべらないようにしたいのですが、なかなかそうも参りません。日曜は当直だし(T_T)


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望遠鏡の指、もしくは、オペラグラスの手/入力した文字がすぐ音声になるソフトがほしい

NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに下のようなレポートがありましたが、最初何で望遠鏡の指なのか理解できませんでした。動画を見たらなるほどと思いました。


Telescoping Fingers in Rheumatoid Arthritis

N Engl J Med 2019; 381:e41 December 12, 2019
・望遠鏡は何段にもなって伸び縮みできるもので、指もそうなっているんですね。ちょっと調べると同様な言葉としてopera glass handというのがありました↓

Opera glass hands (la main en lorgnette)

この中でBoth psoriatric and rheumatoid arthritis can produce arthritis mutilans, with characteristic deformities of telescoping. The term la main en lorgnette (opera glass hand)  was coined by Marie and Léri in 1913. と書かれております。
も一つ同様に↓のような論文がありました
BMJ Case Rep. 2013 Jul 4;2013. pii: bcr2013200035. doi: 10.1136/bcr-2013-200035.

Opera glass hands: the phenotype of arthritis mutilans

標題は、Opera glass handsですが、本文の説明は、telescoping fingersでした。
なので、この二つは同じものなんでしょうな。
・同じ病気を国によって違った呼び方をするというのもあるので、サイン(徴候)の名前も国によって違うのかも知れません。
以下日記
・本日12/17(火)は6時半起床。一瞬勉強して出勤。病棟ちょっと寄って、午前外来。そして本来は午後からは大学院ですが、もともと自分がでたい学習会の時間が早まっていて出席するつもりはなく、実は体の調子がよければ映画を観に行きたいなと思っていたのですが、声は出ないし(声だけの問題では無く、からだがしんどい)、患者さんにも結構対応しなければいけないので、午後からも病院で仕事。ちょっとだけ早く17時40分に病院を出て、17時10分帰宅です。事務的なことをやって、お風呂入って夕食。夕食が豚汁と鮭だったので、何故か急に日本酒が飲みたくなったのですが、日本車が無く、おちょこいっぱいにチャミスル、そして野風増という米焼酎、そしてウォッカとスダチのカクテルをそれぞれおちょこ1杯ずつ飲んで、現在ほろ酔い気分です。私は、ほとんど日本酒を自分で買って飲むことはないのですが、いつでも飲めるように購入しとかないといけませんな。
・ところで、今日も声が出ないので、ホワイトボードを使った筆談とささやくような声で、外来、回診をいたしました。PCに打った文字がすぐ声になって出てくるようなソフトがあったら良いなと思いました。

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