以前はどう読むかわからなかったFitz-Hugh–Curtis Syndrome/青空にちょっと感傷的になる
FYI: JANISデータを読み解くために必要な微生物学的知識/10時間労働はつかれるぞ
SSP: ACP推進に関する提言/実質得していけど、ものすごく損した感じ
モンドール病/秋は好きだけど何故か鬱
[同義語]胸部血管性静脈炎 sclerosing periphlebitis of chest wall
Mondor's disease, Non-venereal sclerosing lymphangitis
【病因・発症機序】Mondor病については手術(特に乳腺外科領域),外傷,局所感染,運動が誘因として挙げられている。非性病性硬化性リンパ管炎は性的活動が活発な若い男性に多いといわれている。
【鑑別診断で想起すべき疾患】体幹皮下の索状硬結については,creeping diseaseも鑑別すべき疾患となる
マイ手帳大賞:おまえが元気そうでうれしい
BMJの恐るべき論文:パラシュートをつけてとびおりた場合とつけなかった場合の外傷のランダム化比較試験/最近は寝ながらKindleでゴルゴ13読んでます
Parachute use to prevent death and major trauma when jumping from aircraft: randomized controlled trial.
Abstract
OBJECTIVE:
To determine if using a parachute prevents death or major traumatic injury when jumping from an aircraft.
DESIGN:
Randomized controlled trial.
SETTING:
Private or commercial aircraft between September 2017 and August 2018.
PARTICIPANTS:
92 aircraft passengers aged 18 and over were screened for participation. 23 agreed to be enrolled and were randomized.
INTERVENTION:
Jumping from an aircraft (airplane or helicopter) with a parachute versus an empty backpack (unblinded).
MAIN OUTCOME MEASURES:
Composite of death or major traumatic injury (defined by an Injury Severity Score over 15) upon impact with the ground measured immediately after landing.
RESULTS:
Parachute use did not significantly reduce death or major injury (0% for parachute v 0% for control; P>0.9). This finding was consistent across multiple subgroups. Compared with individuals screened but not enrolled, participants included in the study were on aircraft at significantly lower altitude (mean of 0.6 m for participants v mean of 9146 m for non-participants; P<0.001) and lower velocity (mean of 0 km/h v mean of 800 km/h; P<0.001).
CONCLUSIONS:
Parachute use did not reduce death or major traumatic injury when jumping from aircraft in the first randomized evaluation of this intervention. However, the trial was only able to enroll participants on small stationary aircraft on the ground, suggesting cautious extrapolation to high altitude jumps. When beliefs regarding the effectiveness of an intervention exist in the community, randomized trials might selectively enroll individuals with a lower perceived likelihood of benefit, thus diminishing the applicability of the results to clinical practice.
Parachute use to prevent death and major trauma related to gravitational challenge: systematic review of randomised controlled trials
胃カメラでIgA血管炎の診断/本のわんこそば状態
ヒェーッ、Xファイルじゃっ!かんてつ/Mindless eating
Liver Fluke
ヒツジ,ウシなどの草食獣の肝臓に寄生する大型の吸虫。成虫は長さ30~50mm,幅10~15mmで前方部分に口吸盤と腹吸盤をもち,雌雄同体で,扁平な木の葉のような形をしている。虫卵は蓋をもち,長径130~150μmで寄生虫卵としては大型である。虫卵は便とともに外界に出て,内部にミラシジウムが成熟,やがて淡水中に遊出し,ヒメモノアラガイ(Lymnaea ollula)に寄生する。ここで分裂し,スポロシスト,レジアを経て,多数のセルカリアとなって水中に遊出,水草の表面でメタセルカリアとなる。草食獣またはヒトがこれを食して感染する。
・この患者さんは、生のクレソン=オランダガラシを食べてこうなったみたいですね。生もの注意ですね。
自分の死に目に子供にあう/映画は貧困な想像力を補ってくれる。
強直性脊椎炎の臨床/笑顔が最高
キョウチョクセイセキツイエン
[英]ankylosing spondylitis
[同義語]マリー-シュトリュンペル病 Marie-Strümpell disease
リウマトイド因子陰性で脊椎と仙腸関節が侵される疾患。原因は不明であるが,HLA-B27は95%前後陽性である。靭帯付着部などの関節辺縁に限局した骨炎が生じ,軟骨下骨や線維軟骨が肉芽組織に置換され,炎症が収まるのに伴いこの肉芽組織が骨化し,骨強直を来す。主に侵されるのは,脊椎椎間関節,椎体辺縁,仙腸関節である。発生頻度は0.04%程度で家族内発生が多く,20歳代が好発年齢である。90%は男性である。症状は,非定型的で両側性の腰痛,背部痛,坐骨神経痛が特徴で,腰背部の運動に制限がある。胸郭運動の制限もしばしば認め,深呼吸で胸部痛をみる。X線所見では,初期は仙腸関節部の辺縁不整にはじまり,次いで関節裂隙が狭小化して骨性強直が生じる。脊椎では前縦靭帯の骨化,側面像(写真)での椎体の方形化(squaring),さらに進行すると椎体が互いに竹節状に強直し竹様脊柱となる。3か月以上続く炎症性腰痛,腰椎運動制限,胸郭運動制限の臨床症状と,仙腸関節炎のX線学的所見にて診断を行う(改訂ニューヨーク基準)。治療は理学的療法と非ステロイド性抗炎症薬による。変形が強いと矯正手術も行われる。
上記記載は、2009年2月15日のものですので、最近はかわっているかも。ということで、↓の論文を読みました。
ASの治療では禁煙などの患者教育とストレッチなどの運動療法が推奨される.非ステロイド性抗炎症薬で効果不十分な場合には抗TNF抗体製剤インフリキシマブもしくはアダリムマブが用いられ,高い臨床的有効性を示す.二次無効の場合は他方への切り替えを行う.TNF阻害薬の長期間の投与や早期からの使用は長期的な骨病変進行を抑制する可能性が示唆されている.一次無効ではIL-17阻害薬セクキヌマブの有効性が示されている.
・実際私は強直性脊椎炎を診たことがない(見逃している?)のですが、上記論文の本文見ると診断までに10年かかっている(多いときは20年)ので、希な疾患で診断が難しいでしょうね。若い人の腰痛を診た場合は、この疾患を思い浮かべないと。
以下日記
・10/22(火)に最後のブログをアップして以来、久々です。なにをしていたかというと、「課題研究セミナー」という岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の博士課程の研究発表のプレゼンの準備をひたすらしておりました。かなり、寝不足になりました。で10/29(火)が、発表だったのですが、最低でした。発表の中身自体は、メチャクチャけなされることは無かったのですが、マイクとスピーカー、音響が最低でした。自分がしゃべった後に後ろから自分の声が時間差で聞こえ、ちょっと早くしゃべると自分がなにを言っているか分からなくなりました。私より前に発表したDr.達はどうだったのか知りませんが、私の後に発表した同じ教室の院生は、私と同様しゃべりにくかったということでした。
・10/29(火)の課題研究セミナーの後は、院の先生や秘書さん、クラルメート、卒業生と8名で焼き肉。なにはともあれ、発表終わってホッとしました。
・10/30(水)は、早朝回診、午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、その後病棟、事務作業で帰宅は21時半頃。13時間労働でつかれます。(お昼休みは15分くらい)
・10/31(木)は、午前外来、午後労働安全衛生委員会、回診、通所リハビリカンファレンス、回診、事務作業、19時過ぎ病院を出て、金光町佐方へ。「たまり場カフェ」の会議。私が、会社作って「たまり場作る」と「宣言」。さあ、これからどうなるか。
・11/1(金)は、5時半過ぎに起きて日曜日の健康祭りの「講演」の準備。そして出勤。午前外来、午後回診、夜間診療。帰宅は19時40分。そして、日曜の「講演」の準備。
・11/2(土)は、やはり「講演」の準備。7時45分に病院へ行って、9時45分まで回診。それか40分くらい近くの公園をウォーキングして、帰宅。ひたすら「講演」の準備。
・本日11/3(日)は、5時半過ぎ起床、6時半までひたすら「講演」準備。8時に病院ついて、9時半まで回診。ちょっと健康祭りの受付のみして、10時から患者さん家族と面談。11時前から健康祭りに参加。出し物は、当院の「白衣のコーラス隊」の歌を聴いたのみ。あと、焼き鳥、豚汁、コロッケ買ってブランチ。12時から13時に講演「死ぬときくらい好きにさせてもらえるかな~ACP、人生会議、心づもりのはなし~」という演題。まあ、終末期医療の話で、事前指示書とその「周知」を強調した話でした。せいぜい20,30人くらいかなと思っていたら50人以上集まってくれました。はたして皆さんにどれだけひびいたかな?私は、非常に肩がこりました。で、帰宅は14時頃。机の上の片付けや事務的なことをして、18時過ぎに入浴後ビール、19時前に「孤独のグルメ」観ながら夕食(モダン焼き)たべて、現在お腹が苦しく眠たい状態。しかし今(20時頃)寝たら、夜中に起きてしまうだろうとおもうので、もうちょっと努力して起きておきます。
・ところで、昨日(だったかな?)外来の看護師さんに病棟に復帰して1年立ちましたねと言われました。私は2012年に院長退任と同時に退職、嘱託医となっていました。外来のみしていましたが、医師不足のため、見るに見かねて昨年から入院患者さんも診るようになしました。何年もブランクがあって不安でしたが、いつの間にかなれました。しかし、忙しい。看護師さん「公認」「濃い」患者さんを受け持っております。でも、患者さんのとこに言って笑顔でこたえてくれるととてもうれしい。そのとき、「しあさせホルモン」が分泌されているようです。かなり、ボロ雑巾のようになってきましたが、患者さんの笑顔を励みに、少なくとも今年度は仕事を全うしましょう。