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以前はどう読むかわからなかったFitz-Hugh–Curtis Syndrome/青空にちょっと感傷的になる

・標題にかいた Fitz-Hugh–Curtis Syndromeとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


フィッツ=ヒュー-カーティス症候群


上腹部に慢性の疼痛を訴え,手術や腹腔鏡でみると肝臓と横隔膜の間にバイオリンの弦のような索状の癒着を認める疾患。症状から胆嚢炎と誤られることがある。患者の大部分が骨盤内にクラミジアの感染があること,また血中のクラミジア抗体が高いことがほとんどであることから原因はクラミジアであろうと考えられている。しかし,理由は不明だが,癒着の病変からクラミジアの抗原が検出されることは稀である。(Thomas Fitz-Hugh,Jr,1894-1963,医師,米。Arthur H. Curtis,1881-1955,婦人科,米) Fitz-Hugh T Jr: Acute gonococcic peritonitis of the right upper quadrant in women. JAMA 102:2094-2096, 1934



・で、今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました。


Fitz-Hugh–Curtis Syndrome


NEJM 381;e38 Nov. 28, 2019




・この患者さん、62歳ということですが、いったいこの疾患の年齢分布ってどんなんなんでしょうね?また有病割合はどんななんでしょう?私は、お目にかかったことがないですが、単に見逃しているだけでしょうか?



以下日記

・11/28(木)は5時19分に起床。朝勉ではなく、会議の資料作り。出勤して朝一で病棟回診して、外来。午後から倉敷市役所で公害健康被害認定審査会。たぶん今までで一番早く終わったのではないでしょうか、16時前に病院に戻れました。で、16時から1時間研修医に論文の読み方の講義。その後回診、事務作業。19時から金光町の佐方コミュニティハウスで「たまり場カフェ」の会議。(まったく有志の会で、街づくり、いろんな人が集える場所を作ることを目指している)。何とか拠点ができそうなめどが立ってまいりました。で、21時過ぎに帰宅。私の上司の女医さんが「秘密のケンミンSHOW」にでるということで、観ていたらなんとうどんをすする姿がほんの一瞬。1秒もなし。よく医学会のスライド発表の「COIはありません」と同じくらいの短さ。TVってそんなもんなのね。

・11/29(金)は、6時半起床。一瞬だけ朝勉して出勤。いつものようにまず病棟によってから午前外来。午後から三つ会議。帰宅は19時数分前。お風呂入って、夕食:もつ鍋。油のせいで、その夜はおなかの調子がわるかった。

・本日11/30(土)は、6時38分起床。8時過ぎに玉協によって気になる患者さん診察後水協へ。そこで労災関係の書類をかいておりました。途中休憩と買い物のためマックスバリュイオンタウン水島へウォーキング。そこで、パンを買って昼食。帰り道天気が良くて歩道橋の上から周囲の空を見上げました。今は、青空がひろがっていますが、40年以上前は、どんよりとくもった空だったのです。それは、コンビナートからでる煙のせい。その大気汚染公害にたちむかったのが、名もなき地域のおじちゃん、おばちゃんたち。その支援にすこしだけ私も参加。その公害闘争の末席に加わり、自分ってすこしは、公害撲滅の運動・環境改善にお役に立てたのかな、自分の生きていた価値があるのかなと思ったりしました。その後書類作成を続け14時半頃いったん帰宅。遅めの昼寝後玉協へ。17時30分から当直です。現在このブログをかけているということは、落ち着いているということです。真夜中に起こされないことを祈る。インシャラーメンダブツ。



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FYI: JANISデータを読み解くために必要な微生物学的知識/10時間労働はつかれるぞ

・私は、年に4回おこなわれる「感染防止対策加算」のためのカンファレンスに、大体出席しております。で、その会議の中で、JANISという言葉が出てくるわけですが、それは何ぞや?、ということで、↓の様な論文があったのでご紹介。


JANISデータを読み解くために必要な微生物学的知識


環境感染誌Vol. 34 no. 3, 2019




・標題の通り基本的な病原微生物に対する事項がかかれており、感染症が専門でないものにとっては、参考になります。



あっという間に以下日記

・本日11/27(水)は、6時19分起床。夜がなかなか寝付けず、そのため早起きできません。なんとかほんの少しだけ朝勉して出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療でした。幸いなことに本日は19時過ぎに病院を出ることができ、19時半頃帰宅。お風呂入って夕食:カレー。いつものように①そのまま②生卵を混ぜる③ウスターソースをかけるという3杯食べて、お腹が苦しいです。で、このブログを書いております。これから歯磨きして寝ます。それにしても、本日は8時から19時まで仕事で、お昼休みは30分も取れず10時間労働以上。ホンマに、つかれます。帰宅してからは、なにもできましぇん。いつまでこんな生活が続くのやら。



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SSP: ACP推進に関する提言/実質得していけど、ものすごく損した感じ

今年の6月に日本老年医学会が「ACP推進に関する提言」を公表していたので、シェアします。






・この中で、私が大事だなと思ったのは、「本人が意思決定能力を有すると判断された場合でも, 本人が言語化したことは「気持ちの何らかの表現」であ り,本人の意向そのものではないことも多い.医療・ケ ア従事者は,本人が言語化した「意向」の背景に思いを 致すことも大切である.  これは日本の歴史・文化によるところが大きいと思わ れる.高齢者の発言に限ったことではないが,日本人が 何かを言語化する場合,周囲や関係者への配慮や遠慮が みられるのは通常のことである.特に明確な自己表現を 控えることを伝統的に求められてきた日本社会において は,臨床上の意思決定の場において明確な意向を尋ねら れても,躊躇する人が少なくないのはむしろ自然である.」というところです。

・物足りなく思ったのは、一つには現状、実態が具体的に書かれていないこと。理念的な文書にとどまっている気がします。(そもそもそういうつもりなら仕方ないですが)また、自治体や国、社会がACPを推進するためにどのような役割があるか書かれていないこと。本意は別として、なんか、家族や医療・介護チーム、すべて現場にだけまかせているような印象を受けます。まあ、精読せず、私がざっと読んだ印象ですので、これが的を射ているかどうかは、皆さまが、実際にお読みください。



以下日記

・ちょっとブログのアップがとんでおりました。最近仕事から帰ってくるととっても疲労感がありブログを書こうという気になかなかなれません。しかし、継続は力、これからも力の許す範囲でアップしていきます。例によって、過去を振り返ります。

・11/20(水)は、午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、その後21時まで開業医さんとの勉強会。医師の少ない小さな病院だとなかなかディスカッションする場が無いので、こういう場でいろいろ討論できるのはとても良いですね。ただ、夜遅くなるのがつらい。

・11/21(木)は、午前中水島で産業医学科外来。午後から玉島へ戻って回診。夕方近くの公園を3kmぐらいウォーキングしてから帰宅。

・11/22(金)は、早朝回診してから外来、その後昼食抜いて回診後帰宅。午後から有休を取って大阪へ。毎月大阪府保険医協会でおこなっている医療福祉政策学校という学習会にはじめて参加。本来は、参加するつもりは無かったのですが、その勉強会の世話人のお一人が、必要に参加を求めてきて、ノーと言えない日本人の私は「そんなに言うなら、行きます」と。20時20分くらいまで学習会参加後、参加者と懇親会。ホテルに戻ったのは、0時頃でした。

・11/23(土)は、本来はこの日の午後から大阪に来るつもりでしたが1日早く来たので時間ができたため、なんばアポロシネマで『永遠の門 ゴッホのみた未来』という映画を観ました↓




・この映画評を観てみると賛否両論みたいですね。私は、映像で「おお、ゴッホの絵や」と思える場面が一杯あって、それで面白かったし、最後死ぬところは、「えっ」とおもったり、スケッチブックが2016年に見つかったと言うことは知らなかったし。音楽は良かったし(で、ちょっと寝てしまった)。言語が英語とフランス語がチャンポンで、なんでと思いました。で、見終わった感想は、こりゃー「賛否両論あろうな」と言う感想でした。

・その後、午後からは、「わぁるど・ばろっきー結成5周年コンサート」というのを聴きに行きました。チェンバロ奏者の澤さんは、私の友達の友達。今回特にViola d'amoreという弦楽器の音がよかたなぁ。




本日11/24(日)は新大阪で、午前中は振動問題研究会、午後は日本産業衛生学会・振動障害研究会と似たような名前の二つの振動病関係の研究会に参加。いろいろと勉強になります。

・夜は、ホテルの部屋にこもって勉強。夕食をちょっと食べに出てネギ焼きと串カツ3本食べましたが、現在ちょっとひもじい。あと、昨日、今日アマゾンプライムで「シャイニング」を観ました。へー、こんな映画だったのねと思いましたが、「なんで?」という謎が多い。で、これから公開される、『ドクター・スリープ』を観ようと思っているわけです。

・ところで、本日の標題(スラッシュの後の方の話)。土曜日にあちこち移動するので地下鉄の1日乗車券を600円で購入しました。で、600円以上使用して、まだ、使おうと思っていたのですが、なんと紛失。600円以上乗ったから元は完全に取っているのですが、まだまだ乗るつもりだったのに後は「実費」でイコカ使用。何かすごーく損した気分。ああ、小市民。






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モンドール病/秋は好きだけど何故か鬱

・モンドー病とは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


モンドール病 Mondor disease
[同義語]胸部血管性静脈炎 sclerosing periphlebitis of chest wall


皮下に硬い索状物を生ずる疾患で,主として前胸,腹部にみられる。軽度の疼痛を伴うが,皮膚表面の発赤はほとんどみられず,自然に消失することがある良性の疾患である。静脈周囲炎,血栓性静脈炎であろうとされているが,発症機序については不明である。モンドールにより詳細な病理学的な報告(1939)が行われて以来モンドール病の名称が使われる。(Henri Mondor,1885-1962,外科,仏)



また、『今日の皮膚疾患治療指針 第4版』によると↓

Mondor病,非性病性硬化性リンパ管炎
Mondor's disease, Non-venereal sclerosing lymphangitis


【概説】Mondor病は主に胸壁の皮下に索状の硬結を触れる疾患で,非性病性硬化性リンパ管炎は陰茎に生じる索状硬結である。両者とも組織学的に増殖性脈管炎を示す。
【病因・発症機序】Mondor病については手術(特に乳腺外科領域),外傷,局所感染,運動が誘因として挙げられている。非性病性硬化性リンパ管炎は性的活動が活発な若い男性に多いといわれている。
【鑑別診断で想起すべき疾患】体幹皮下の索状硬結については,creeping diseaseも鑑別すべき疾患となる


で、↓のようなレポートがありました


Mondor's Disease of the Chest Wall


Intern Med 58: 3349, 2019




・ということで、病気を知っていれば、まず、一発診断。(しかし、「決め打ち」は厳にいましめないと)ただ、わたしも以前にブログのネタにしたと思うのですが、名前だけ覚えていて内容は忘れておりました。繰り返し書くことで記憶を強化しないと。


以下日記

・昨日11/18(月)は、5時半におきて朝勉して大学へ。午前中は疫学の中級テキスト学習会。午後からは病院で回診後、夜間診療。18時40分頃病院出て、帰り道に某JJと落ち合って、スダチをもらって帰宅。入浴、夕食。早速スダチの果汁をウイルキンソンの炭酸で割って、ススカ(スダチスカッシュ)。とても体がだるいので、21時に布団に入りましたが、全然眠れず。午前1時くらい前起きていたでしょうか。

・本日11/19(火)は、6時1分前起床。ちょっとだけ朝勉して出勤。病棟回診ちょっとして午前外来。昼食摂らず病棟に寄って回診し、13時20分後病院を出ました。で、いつもなら大学院へ行くのですが、本日はMPH(時速何マイルではなく、Master of Public Health)の特論で、いつものCA(キャビンアテンダントではなく、論文のcricital appraisal)がないので大学へ行かず、福山市神辺のフジグランへ。そこのエーガル8のIMAXで、『ターミネーター ニュー・フェイト』を観てきました。映画館に行って映画観ていると、余分なことはなにも考えずそれのみに集中できて気分転換になります。で、18時40分ちょっとまえに帰宅し、入浴、夕食。本日さんまだったので、昨日いただいたスダチが即役に立ちました。

・秋は好きな季節、南佐織の「色づく街」がすき。しかし、大分前に気がついたのですが、好きな季節なのに、結構自分が鬱的な気分になるのに気がつきました。そして、現在がそれ。気分だけでなく、体がだるい。確か10月だったか、異様に体がだるくて死んでしまうのではないかという気になっておりました。今日はぐっすり眠りたいので、睡眠薬を飲みました。明日朝は気持ちよく目覚められるかな。


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マイ手帳大賞:おまえが元気そうでうれしい

・久々のブログも私の日記のようなものです。

・本日11/17(日)は、日直。9時から17時半まで病院で働いておりました。で、電気設備の点検のため2時間ばかり停電。当然最低限の電力は確保しているわけですが、それに何かトラブルがあったらどうしようと恐れておりました。一番困るのは人工呼吸器ですね。ただ、最近のものはバックアップのバッテリーがついているので、すぐには困らないはずですが...で、とりあえず何事もありませんでした。日直後は病院近くの公園を3kmくらいウォーキングして18時半過ぎに帰宅。お風呂入って、録画した『孤独のグルメ』をみながらキムチ鍋。ここで、チャミスルなんか飲みたい衝動に駆られるわけですが、ノンアルコールビールで我慢。で、現在お腹いっぱい状態で、このブログを書いております。

・昨日11/16(土)は、午後から明石駅近くのホテルで小・中学校の同窓会でした。家を9時くらいにでて鈍行で姫路に。電車の中で大学院の勉強会のテキストを読んでおりました。姫路に着いたら、ちょっと早めの朝食で姫路おでん。お昼からビールを飲みたい衝動を抑えて水飲み。そして姫路市立美術館へ。『ストラスブール美術館展 印象派からモダンアートへの眺望』をみました。(学生割引で、同時にJAFカードをもっていたので400円でみることができました)同時にコレクションギャラリーでコレクションギャラリー『言葉と文字のイメージー『マグリットの落とし子たち』よりー』というのも無料でみることができました。20以上の作品が展示されていてお得ですよ。その後常設展の「國富奎三コレクション」も当日無料だったのでみました。(過去何回もみたことはあるのですが、忘れております)その後は明石へ。15時から17時過ぎまで、同窓会1次会、その後ちょっと間をおいて同じホテルで2次会19時まで。せっかく行ったので次回まで参加しました。今日日直にならなかったら、3次会4次会と行って明石の実家に泊まっていてのですが日帰りでした。日帰りの電車の中で嘔吐しないかとても心配でしたがアルコール摂取は、自制したからとくに乗り物酔いもせず無事に帰宅。ただ、配偶者はさっき、機能はベロンベロンだったねと。

・で、シャイな私は、あまり同級生と話ができなかったのですが、ある同級生が、元気そうでおれもうれしいとか、元気そうやんと笑顔でタッチ、握手してくれるとか、複数人に私が元気に存命しているのを「祝福」していただきました。また、当時の優等生(いまもすごく紳士)からも、声をかけてもらって人のためにやくだってきたんよろ、と言われてしまいました。まあ、そういう風に声をかけてもらえて、心地よかったですね。相手が、元気、頑張っているをみて無条件に自分がうれしくなるというのが、友達なんやろうね・・・優等生の同級生は京都に住んでいるが、明石に帰ってきたいと。自分も非常にそのような願望が一時ありましたが、ちょっとうすれています。たぶん、働けるところの選択肢が狭くなってきているからでしょうね。でも、かえりたい。大学院卒業して、どこか就職口があったら、かえろかな。

・同窓会で悲しかったのは、黙祷をしたいといけなかったこと。前回(ひょっとして前々回?)の同窓会で結構親しくしゃべった「女子」が亡くなっていました。「ああ、この前話したのに」という感覚です。まあ、一定の確率で同級生は亡くなっていくわけですが。そして、次はじぶんかもしれいませんが...


ところでストラスブールは、一度いきたいところ。まずストラスブール大学に行きたい。(ルイ・アラゴンの詩をかいた記念碑があるかしら?)あとは、市電?に乗りたい。


・11/15(金)は、有給休暇をとって1日仕事をはやす意味。朝から大学院へ行って社会疫学の集中講義。午前中教室の先生のオリエンテーション的なおはなし、午後からイチロー・カワチ先生の社会疫学のはなし。講義後はいったん帰宅し、配偶者に19時に玉島の「ポプラ」という焼き肉屋のお店に送ってもらう。で2時間くらい医局の歓迎会。主賓はアルコールのまず。私はちょっと飲みました。お開きになった後は、Dr.Jに新倉の駅まで連れて行ってももらい、JR→タクシー利用で帰宅です。即寝です。

・11/14(木)は、午前外来。午後は回診後、早引きし、ホテルグランヴィアへ:慢性疼痛診療医療センター多職種連携医療医療者研修会に参加。後日ちょっとだけご紹介(覚えていたら)

11/13(水)は、5時半に起きて朝勉後出勤。病棟ちょっと寄って午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療19時40分頃帰宅。とても体がだるく、ごく少量の睡眠薬を飲んで寝ました。



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BMJの恐るべき論文:パラシュートをつけてとびおりた場合とつけなかった場合の外傷のランダム化比較試験/最近は寝ながらKindleでゴルゴ13読んでます

標題にあるランダム化比較試験(RCT)についてのがん情報センターの説明が↓




・で、BMJに恐るべき論文が載っておりました:パラシュートをつけて飛行機から飛び降りた場合とパラシュートをつけなかった場合の死亡・外傷の比較研究です。


Parachute use to prevent death and major trauma when jumping from aircraft: randomized controlled trial.

BMJ. 2018 Dec 13;363:k5094. doi: 10.1136/bmj.k5094.

Abstract

OBJECTIVE:

To determine if using a parachute prevents death or major traumatic injury when jumping from an aircraft.

DESIGN:

Randomized controlled trial.

SETTING:

Private or commercial aircraft between September 2017 and August 2018.

PARTICIPANTS:

92 aircraft passengers aged 18 and over were screened for participation. 23 agreed to be enrolled and were randomized.

INTERVENTION:

Jumping from an aircraft (airplane or helicopter) with a parachute versus an empty backpack (unblinded).

MAIN OUTCOME MEASURES:

Composite of death or major traumatic injury (defined by an Injury Severity Score over 15) upon impact with the ground measured immediately after landing.

RESULTS:

Parachute use did not significantly reduce death or major injury (0% for parachute v 0% for control; P>0.9). This finding was consistent across multiple subgroups. Compared with individuals screened but not enrolled, participants included in the study were on aircraft at significantly lower altitude (mean of 0.6 m for participants v mean of 9146 m for non-participants; P<0.001) and lower velocity (mean of 0 km/h v mean of 800 km/h; P<0.001).

CONCLUSIONS:

Parachute use did not reduce death or major traumatic injury when jumping from aircraft in the first randomized evaluation of this intervention. However, the trial was only able to enroll participants on small stationary aircraft on the ground, suggesting cautious extrapolation to high altitude jumps. When beliefs regarding the effectiveness of an intervention exist in the community, randomized trials might selectively enroll individuals with a lower perceived likelihood of benefit, thus diminishing the applicability of the results to clinical practice.











上の論文の「元ネタ」のようなものものが↓で、パラシュートの使用と非使用の研究のメタアナリシス↓


BMJ. 2003 Dec 20; 327(7429): 1459–1461.

Parachute use to prevent death and major trauma related to gravitational challenge: systematic review of randomised controlled trials

Gordon C S Smith, professor and Jill P Pell, consultant
・上の二つの論文とも笑えてしまいます。最初の論文は、本日大学院のCA(Critical Appraisal)で使われたものです。最初はよんでいて、何じゃこりゃと思っておりましたが、途中から分かってきて笑えてしまいました。両方ともBMJの「クリスマス論文」だったのですね。そりゃ何じゃという人は、インターネットでググるかヤフッてみてください。いろいろブログで紹介されていておもしろいですよ。
以下日記
・11/10(日)は、6時前に起きて労災関係の資料作成。7時半に病院へ行って回診、その後ちかくの講演をウォーキング。11時半頃帰宅。ご飯食べて、13時から蕎麦打ちクラブへ。何かの手違いで私が欠席になっていてそば粉がなし。先輩の打つのを見学し、うった新そばをちょっとだけ分けてもらって帰宅。あと、書類作成、片付け。
・11/11(月)5時20分頃起きて書類書いていたら6時頃当直の先生から私の患者さんのことで連絡→急遽病院へ。患者さんのご家族とお話しちょっと回診もして、9時すぎいったん帰宅。本来大学院で勉強会の日だったのですが、欠席。その空いた時間を労災関係の書類作成にあてました。12時に再び病院へ。それからは回診、夜間診療、当直でした。
・本日11/12(火)は、7時に病院の当直室で起床。夜中起こされることなく幸いでした。病棟へちょっと寄って午前外来。外来後昼食は摂らず回診。14時前に病院を出て大学へ。途中鴨方駅ホームで木村屋のパンの昼食。16時から17時大学院でCA、最初に紹介した論文です。その後、医学部からあるいて最近知り合った素敵なJJと岡山駅へ。改札で手を振っ分かれて18時30分帰宅です。お風呂入って、夕食。カレーでしたので、1皿目はそのまま、2皿めは生卵を混ぜて、3皿目は、ウスターソースをかけていただきました。お腹が苦しいです。で、苦しみながらこのブログを書いております。これから歯磨きしてねます。寝ながらkindleでゴルゴ13みながら眠りに落ちます。

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胃カメラでIgA血管炎の診断/本のわんこそば状態

・本日は、「ヘーッ」という症例報告↓


特徴的な内視鏡像から早期診断に至ったIgA血管炎の1例
日内会誌 2018 年 107 巻 7 号 p. 1350-1356
【抄録】 22歳女性.従妹にIgA血管炎の家族歴あり.食事摂取困難な心窩部痛を主訴に受けた上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy:EGD)で十二指腸に血豆様発赤を認め,入院となった.第5病日には腹痛増強と消化管出血をきたし,内視鏡像の増悪を認め,血管炎によるものと判断し,ステロイド加療を開始した.ステロイド投与により症状は速やかに軽快し,第13病日に両下腿に皮診が出現するも,症状の増悪はきたさなかった.腹部症状の先行したIgA血管炎は診断に難渋することも多いが,血豆様所見はIgA血管炎に特徴的な内視鏡像と考えられており,早期診断と治療の一助となる可能性がある.
・↑ということだそうです。
超あっという間に以下日記
・昨日11/8(金)は、6時に起きて少し労災関係の仕事。その後出勤。8時前に出勤したのですが、私の患者さんがつい先ほど亡くなったと当直のDr.からおききしました。前日ご家族と今後のことをお話したばかりでしたが...ご家族と少しお話をし、外来。午後から回診とカンファレンス。16時から夜間診療。その後事務作業をして水島へ。そこで労災関係の仕事をして、スーパーホテルに水島へチェックイン。それから「いずみ」というところで、「ろくでなし」達と飲み会。0時近くまで。ほとんどなにを話していたか覚えておりません。そのとき、「ろくでなし」の一人の看護師さんが、とっても素敵な誕生日プレゼントをくださいました。その写真は、近日中にインスタグラムかフェイスブックでアップします。
・本日11/9(土)は、7時にスーパーホテルでお目覚め。朝風呂入って帰宅。そのご事務作業と掃除して、11時前に家を出て岡山(市)へ。12時20分おりシネマクレールで、『米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯』を観ました↓
・亀さんが、本当にすごいひとだということと、沖縄県民がいかにひどいめにあっていたか(今も、あっている)というのが感想です。(オープニングから衝撃的な話)その後、監督の佐古忠彦さんの舞台挨拶というかミニトークと質疑。観客は、私がシネマクレールで観た中で一番多かったかも(60名以上)。その後、本を買ってサインいただきました。
「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯

「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯

  • 作者: 佐古 忠彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
・その後、丸善によって買い物、それから喫茶店で遅い昼食、サンドイッチ。それから17時半頃帰宅。あとは、お風呂入って、録画の『孤独のグルメ』みながら夕食。
・ところで、本日電車の中で『犬の目、人の眼差し』(竹内昭久著)という本を読了しました。(アマゾンでは売っていないと思います)この方は、知っている人はしっている成田一徹さんの「永久生徒」さんで、私の友達の友達でありまして、この本もご本人から直接購入したものです。何の本かというと元町高架通商店街(モトコー)の風景を切り絵で表現し、短い文章で「解説」(or エッセイ)したものです。
・本日の標題の後半、「本のわんこそば状態」というのは、1冊読了してもすぐ1冊本が増える状態を言っております。わんこそばとの違いは、「他人」がお椀に蕎麦をいれるのではなく、自分で買ってしまうから。やっと1冊へったのに、上の亀さんの本を買ってしまったわけです。で、なかなか家の本がへらないというより、どんどん読んでない本が堆積してきております。ちゃんと購入した本は、死ぬまでには読みたいです。いつ死ぬかわからんけど。

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ヒェーッ、Xファイルじゃっ!かんてつ/Mindless eating

NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEはいろいろ興味深い写真を見せてくれますが、時々動画も載っています。で、今週の動画は肝蛭がうつってますが、なかなかショッキング(気の弱い人は観ないでください)

Liver Fluke

N Engl J Med 2019; 381:e34 Nov. 7, 2019
・肝蛭とは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓
肝蛭 カンテツ Distoma hepaticum

ヒツジ,ウシなどの草食獣の肝臓に寄生する大型の吸虫。成虫は長さ30~50mm,幅10~15mmで前方部分に口吸盤と腹吸盤をもち,雌雄同体で,扁平な木の葉のような形をしている。虫卵は蓋をもち,長径130~150μmで寄生虫卵としては大型である。虫卵は便とともに外界に出て,内部にミラシジウムが成熟,やがて淡水中に遊出し,ヒメモノアラガイ(Lymnaea ollula)に寄生する。ここで分裂し,スポロシスト,レジアを経て,多数のセルカリアとなって水中に遊出,水草の表面でメタセルカリアとなる。草食獣またはヒトがこれを食して感染する。

・この患者さんは、生のクレソン=オランダガラシを食べてこうなったみたいですね。生もの注意ですね。
以下日記
・昨日11/6(水)は、6時に起きて、朝勉して出勤。ちょっと病棟よってから午前外来です。午後は回診とカンファレンス、16時から夜間診療で、19時まで仕事。帰宅は19時40分くらい。お風呂入って、夕食。最近は私と配偶者の車を諸般の事情(と言ってもほとんど配偶者の都合)で、入れ替えて乗っているのですが、この日は配偶者の車に乗っておりました。帰ったときガソリンが残り少なくなっていたので、もうすぐガソリンなくなるよといったら、何で、入れて帰ってくれなかったのとメッチャ怒られました。で、その怒り方にメッチャ不快になって、頭にきて、ガソリンをいれに行きました。(配偶者は気づいていない)
・本日11/7(木)は、5時48分起床。朝勉して、水島へ。午前中産業医学科外来。書類やレントゲン読影も有り、病院の売店でサンドイッチかって食べながら仕事。で、玉島へ14時頃帰って、お仕事。でも、今日は会議がなにもなかったので、18時20分に帰宅。メッチャ、はやいやん。帰ったらホットプレートの上にチャーハンの山ができあがっており入浴前に、夕食。(大体いつもは入浴後夕食)山の半分だけ食べるつもりが、おいしくてついつい全部食べてしまい、苦しい。すぐにはお風呂は入れず、お腹が落ち着くまでこのブログを書いております。明日朝の体重測定が怖い。
・これからお風呂入ったら、労災関係の書類を書きますが、さっさと切り上げて早く寝たいと思います。
・ちなみに本日のブログの標題は↓からとったもの。イチロー・カワチ先生の社会疫学講義で紹介していただいたもの。
Mindless Eating

Mindless Eating

  • 作者: Brian Wansink
  • 出版社/メーカー: Hay House UK Ltd
  • 発売日: 2011/01/03
  • メディア: ペーパーバック
・この和訳が↓ですが、表題のつけかたがいかがなものかと思ってしまいます。
そのひとクチがブタのもと

そのひとクチがブタのもと

  • 作者: ブライアン・ワンシンク
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/03/26
  • メディア: 単行本

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自分の死に目に子供にあう/映画は貧困な想像力を補ってくれる。

11/3(火)の健康祭りで、『死ぬときくらい好きにさえて」もらえるかな?~ACP、人生会議、心づもりの話~』という演題で講演をしました。今後、何回かこれに関係することを書いてみたいと思います。

この講演で、親の死に目に会いたいですかと言うような質問をしました。直接その質問の答えの話ではなく、講演が終わって家に帰って考えたこと。「親の死に目にあえない」という言葉は、子供の方からの視点ですね。親からいうと「死に目に子供に会えない」ということになります。もう、意識がなくなっている場合は、もうそのようなことは関係ない(かな?)でしょうが、意識があって、「ああ、俺は、もうしんでいくんだな」という場合、やっぱり子供に会いたいのではないか?少なくとも、私はそうです。家族に見守られて、最後に「ありがとう」と言って死んでいければ最高でしょうね。でも、なかなかそうはならないでしょうね。

・ところで、ちょっとネットで親の死に目のことを調べてみたら、子供が親より早く死ぬことといういみであると書いているサイトもありました。ただ、私がみたところは、その出典がかかれていなかったので、本当にそうなのかどうかは、今のところ私には分かりませんが、面白い観点だと思いました。


・ちなみに私の講演の演題は、↓の本からいただいたもの。オマージュです。


樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)

樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)

  • 作者: 樹木 希林
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2019/01/28
  • メディア: 単行本


・このキャッチコピー「死ぬときくらいすきにさせてよ」というのが、とってもすごいと思いました。今の医療、社会の問題点を見事に捉えていると思いました。このキャッチコピーは、樹木希林が言ったのではなく宝島社の(関連の?)コピーライターが考えたものだそうですが、見事という他ありません。なぜ、死ぬときくらい好きにさえてもらえないのか、ちょっとそういう話も講演に入れたのですが、それについては、後日(私が覚えていて、かつ、気力があったら)書きます。

ちなみにこの本、とても面白かったです。右のページに短い樹木希林の言葉、左側に「解説」もしくは、写真が載っています。あっと言うまに読めました。(しっかりかみしめて本を読む人はとても時間がかかるかも)                    

・まったく余談ですが、この本の表紙の写真は、ジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』という絵へのオマージュですね。オフィーリアとは、『ハムレット』にでてくる女性ですね。この表紙の写真は、CGではなく、実際に撮影現場にセットを組んで撮ったものだそうです。


以下日記

・本日11/5(火)は6時起床。ちょっとだけ朝勉して出勤。7時半には病院につきたかったけど、8時前になりました。6時起床は遅いですね、なんとか5時半起床にしないと。それはさておき、ちょっと病棟へ寄って午前外来。外来中病棟の看護師さんより患者さんの状態の報告→転院を早急にしないと判断。これで、午後の時間をとって、大学へ行くつもりが、いけませんでした。その患者さんが転院した後もやることいっぱいで17時半まで仕事。で、18時過ぎに帰宅です。お風呂入って、録画の「月曜から夜ふかし」観ながら夕食。そして、このブログを書いております。以下は、昨日のお話。

・11/4(月)は5時47分起床。勉強と色んなものの整理。10時過ぎに配偶者と岡山(市)へ。まず、天満屋の北海道物産展へ。11時半頃について、そこで「いわしのほっかぶり寿司」(正確には、ほっかぶり以外のいわしのいろんなすしの詰め合わせ)を買ってランチ。それからソフトクリーム。物産展いろいろみてからニトリ、無印、ロフトを見て回り、14時前からシネマクレールで『ガーンジー島の読書会の秘密』という映画を観ました。熱心な読者なら覚えておられましょう。10/20のブログ↓




で、「足るを知りながら、大志を抱け」という言葉が、この映画にでているという映画評を読んで観たいと思っていたのですが、ちょうどシネマクレールでやっていて、観に行きました。戦争が暗い影を落としているのですが、想像力の乏しいわたしに、どれだけ戦争が悲惨か、罪作りか、ということを思い知らせてくれました。ひどい戦争シーンや残虐シーンなんて、ありません。アメリカ映画でよくある、メッチャリアルな残虐シーンはありません。なのに、戦争がどんなにむごいものか分からせてくれると思います。(この映画はイギリス・フランス合作みたいです)・・・ところで、この言葉、字幕をおっていたので、英語が聞き取れませんでした。どなたか知っている人は元の英文をおしえてください。

・映画の後は、また、天満屋の物産展に行って、買い物。それから高島屋へ行って、私は岡山の宮下酒造の「クラフトジン岡山」というのをたまたまみつけて買いました。そのジンでカクテルもどきをつくって飲んだのですが、これは、ウマイッ!当たりです。今回は適当に作りましたが、今度はきちんとジントニックやジンバック、ジンリッキー、ギムレット等作りたいですね。


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強直性脊椎炎の臨床/笑顔が最高

今回のブログの標題「強直性脊椎炎」とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


強直性脊椎炎
キョウチョクセイセキツイエン
[英]ankylosing spondylitis
[同義語]マリー-シュトリュンペル病 Marie-Strümpell disease

リウマトイド因子陰性で脊椎と仙腸関節が侵される疾患。原因は不明であるが,HLA-B27は95%前後陽性である。靭帯付着部などの関節辺縁に限局した骨炎が生じ,軟骨下骨や線維軟骨が肉芽組織に置換され,炎症が収まるのに伴いこの肉芽組織が骨化し,骨強直を来す。主に侵されるのは,脊椎椎間関節,椎体辺縁,仙腸関節である。発生頻度は0.04%程度で家族内発生が多く,20歳代が好発年齢である。90%は男性である。症状は,非定型的で両側性の腰痛,背部痛,坐骨神経痛が特徴で,腰背部の運動に制限がある。胸郭運動の制限もしばしば認め,深呼吸で胸部痛をみる。X線所見では,初期は仙腸関節部の辺縁不整にはじまり,次いで関節裂隙が狭小化して骨性強直が生じる。脊椎では前縦靭帯の骨化,側面像(写真)での椎体の方形化(squaring),さらに進行すると椎体が互いに竹節状に強直し竹様脊柱となる。3か月以上続く炎症性腰痛,腰椎運動制限,胸郭運動制限の臨床症状と,仙腸関節炎のX線学的所見にて診断を行う(改訂ニューヨーク基準)。治療は理学的療法と非ステロイド性抗炎症薬による。変形が強いと矯正手術も行われる。

上記記載は、2009年2月15日のものですので、最近はかわっているかも。ということで、↓の論文を読みました。


強直性脊椎炎の臨床


臨床リウマチ 31巻(2019)3号




【抄録】強直性脊椎炎(spondyloarthritis: AS)は,仙腸関節,脊椎など体軸関節炎を主病態とする疾患である.脊椎関節炎(spondyloarthritis: SpA)の代表疾患であり,若年男性に炎症性腰背部痛で発症することが多く,HLA-B27と強い関連性がある.炎症は靭帯の付着部に始まり骨のびらん性病変をきたし,その後に長期の経過で骨新生がみられ,椎体は架橋され強直に至る.炎症性腰背部痛は,通常は緩徐に発症し,安静で疼痛が増強し動かすことで軽快する特徴がある.ASの早期治療介入を可能にするため,体軸性脊椎関節炎という分類名とその基準が提唱された.これにより,改訂ニューヨーク基準におけるX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(non-radiographic axial SpA: nr-axSpA)が分類されるが,nr-axSpAは長期の経過でASに進展しないことも多い.ASの診断は,その臨床的特徴をよく知り,鑑別診断を十分に行い注意深く経過観察することが重要である.

 ASの治療では禁煙などの患者教育とストレッチなどの運動療法が推奨される.非ステロイド性抗炎症薬で効果不十分な場合には抗TNF抗体製剤インフリキシマブもしくはアダリムマブが用いられ,高い臨床的有効性を示す.二次無効の場合は他方への切り替えを行う.TNF阻害薬の長期間の投与や早期からの使用は長期的な骨病変進行を抑制する可能性が示唆されている.一次無効ではIL-17阻害薬セクキヌマブの有効性が示されている.

・実際私は強直性脊椎炎を診たことがない(見逃している?)のですが、上記論文の本文見ると診断までに10年かかっている(多いときは20年)ので、希な疾患で診断が難しいでしょうね。若い人の腰痛を診た場合は、この疾患を思い浮かべないと。

 

以下日記

・10/22(火)に最後のブログをアップして以来、久々です。なにをしていたかというと、「課題研究セミナー」という岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の博士課程の研究発表のプレゼンの準備をひたすらしておりました。かなり、寝不足になりました。で10/29(火)が、発表だったのですが、最低でした。発表の中身自体は、メチャクチャけなされることは無かったのですが、マイクとスピーカー、音響が最低でした。自分がしゃべった後に後ろから自分の声が時間差で聞こえ、ちょっと早くしゃべると自分がなにを言っているか分からなくなりました。私より前に発表したDr.達はどうだったのか知りませんが、私の後に発表した同じ教室の院生は、私と同様しゃべりにくかったということでした。

・10/29(火)の課題研究セミナーの後は、院の先生や秘書さん、クラルメート、卒業生と8名で焼き肉。なにはともあれ、発表終わってホッとしました。

・10/30(水)は、早朝回診、午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、その後病棟、事務作業で帰宅は21時半頃。13時間労働でつかれます。(お昼休みは15分くらい)

・10/31(木)は、午前外来、午後労働安全衛生委員会、回診、通所リハビリカンファレンス、回診、事務作業、19時過ぎ病院を出て、金光町佐方へ。「たまり場カフェ」の会議。私が、会社作って「たまり場作る」と「宣言」。さあ、これからどうなるか。

・11/1(金)は、5時半過ぎに起きて日曜日の健康祭りの「講演」の準備。そして出勤。午前外来、午後回診、夜間診療。帰宅は19時40分。そして、日曜の「講演」の準備。

・11/2(土)は、やはり「講演」の準備。7時45分に病院へ行って、9時45分まで回診。それか40分くらい近くの公園をウォーキングして、帰宅。ひたすら「講演」の準備。

・本日11/3(日)は、5時半過ぎ起床、6時半までひたすら「講演」準備。8時に病院ついて、9時半まで回診。ちょっと健康祭りの受付のみして、10時から患者さん家族と面談。11時前から健康祭りに参加。出し物は、当院の「白衣のコーラス隊」の歌を聴いたのみ。あと、焼き鳥、豚汁、コロッケ買ってブランチ。12時から13時に講演「死ぬときくらい好きにさせてもらえるかな~ACP、人生会議、心づもりのはなし~」という演題。まあ、終末期医療の話で、事前指示書とその「周知」を強調した話でした。せいぜい20,30人くらいかなと思っていたら50人以上集まってくれました。はたして皆さんにどれだけひびいたかな?私は、非常に肩がこりました。で、帰宅は14時頃。机の上の片付けや事務的なことをして、18時過ぎに入浴後ビール、19時前に「孤独のグルメ」観ながら夕食(モダン焼き)たべて、現在お腹が苦しく眠たい状態。しかし今(20時頃)寝たら、夜中に起きてしまうだろうとおもうので、もうちょっと努力して起きておきます。

・ところで、昨日(だったかな?)外来の看護師さんに病棟に復帰して1年立ちましたねと言われました。私は2012年に院長退任と同時に退職、嘱託医となっていました。外来のみしていましたが、医師不足のため、見るに見かねて昨年から入院患者さんも診るようになしました。何年もブランクがあって不安でしたが、いつの間にかなれました。しかし、忙しい。看護師さん「公認」「濃い」患者さんを受け持っております。でも、患者さんのとこに言って笑顔でこたえてくれるととてもうれしい。そのとき、「しあさせホルモン」が分泌されているようです。かなり、ボロ雑巾のようになってきましたが、患者さんの笑顔を励みに、少なくとも今年度は仕事を全うしましょう。

 


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