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水槽肉芽腫/「だまされて」心地よかったが、その後霧視と虹視症を経験する

以前にも書きましたが、水槽とかプールににMycobacterium marinumという非結核性抗酸菌がいて、皮膚の膿疱や硬結、潰瘍なんかを起こします。職業性疾患としては漁業従事者とか水族館の職員がかかるようです。fish tank granulomaとかswimming pool granuloma, aquarium gramulomaとか言うそうです。(一応水槽肉芽腫、プール肉芽腫という訳語があるようですが、医中誌にいれてもヒットしませんでした)なぜ、今日このような記事を書いたかというと外国のお医者さんが多分この疾患の写真をtwitterに載せて、「これなーんだ」とクイズを出していたからです。少し古いですが無料で読める日本語の文献↓


皮膚非定型抗酸菌症
Mycobacterium marinumによるfish tank granuloma
皮 膚 ・第42巻 ・第4号 ・2000年8月
【抄録】

症例は70歳, 男性。熱帯魚の飼育歴あり。右手第1指基部に直径2.5cm大の暗紫紅色隆起性腫瘤が出現した。さらに, 右前腕橈側にリンパ管に沿って圧痛を伴う皮下硬結も出現した。病理組織像では, 真皮にリンパ球, 類上皮細胞, 巨細胞からなる類上皮肉芽腫形成が見られた。25℃ 小川培地で抗酸菌集落を認め, DNA-DNAハイブリダイゼーション法にてMycobacterium marinumと分離同定した。塩酸ミノサイクリン200mg/dayの内服投与で腫瘤, リンパ管炎ともに6カ月後には消失した。

 
もう一つ英語の文献↓

Mycobacterium marinum infection

Ariane Duval, Eric Adehossi, Philippe Parola

BMJ Case Rep. 2009; 2009: bcr12.2008.1311.

Published online 2009 Jun 21. doi: 10.1136/bcr.12.2008.1311

https://casereports.bmj.com/content/2009/bcr.12.2008.1311

・以前も書きましたが、第一次産業って、なかなか職業性疾患が社会的に問題にならないんですよね。こういう病気も労働者が罹患したら労災保険の対象になるべき物なのでしょうが...

以下日記

・またまた久しぶりのブログです。一体私は何をしていたのでしょう?



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