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研修医への外来講義:検査について/イチロー・カワチ先生の社会疫学講義

・先日、私が研修医へ外来診療についての心構えやコツ、注意すべきことについてレクチャーして、その内容を紹介してきました。今日は、その最後で、外来での検査について。


 


4.検査


・定期検査はあらかじめ「次、採血しましょうね」とお知らせしておく


*定期的に受診されれている患者さんには1年間の検査スケージュールをつくっておき、診察終了時次回どのような検査をするつもりか、あらかじめ断っておきましょう。患者さんのスケジュールのこともあるし、心構え、懐具合のこともあるので、極力検査は事前にお知らせしておく。


本来、年間スケジュールを書いたものをお渡ししておけば良いのですが、それはまだできていません・・・来年の課題かな。


 


・検査の費用も説明できればベター


*どれくらいの、費用がかかるかあらかじめお知らせしておくのがベター。医療機関の支払いって、寿司屋の「時価」みたいなところがありますからね。


これも、年間計画をたてたら、実際これくらいの費用がかかりますよとあらかじめ言えればよいのですが、まだ、そこまで至っていません。


・検査するとき、その検査結果で自分の行動が変わるかどうか考える


*時々、いっぱい検査をするDr.を見かけますが、その検査結果をみて、自分の行動(治療方針や説明の仕方等)が変わるかどうか確認してみる。何も変わらなければ、ほとんど検査をする意義はありませんね。(「ほとんど」と書いたのは、いろんな規則や法律にのっとって検査しないといけない場合もあるので)


・データは必ず確認する。データがでるのが後日の場合、メモや電カルの活用


*時々、研修医に「データは?」ときいたとき、「まだです」という答えが返ってくることがあります。大体どれくらいの時間で検査結果がでるか、ちゃんと勉強しておき、その時間がたってもデータがでてないときは、検査室に問い合わせるということが必要です。受け身になっていては、いけません。


また、データが後日出る場合、そのデータを確認することを忘れたりするので、メモとか電子カルテの「予約」のところに「データチェック」と記入して、見逃しの内容にすること・・・時々、新聞でデータを見逃していたという記事がでておりますが、決してそのようなことがないように注意。


・必要なデータは、自分から聞きに行く


*すでに、このことは書きました。


・検体の間違い、人間違い、記載間違い等あることに気を付ける


*書いてる通りで、必ず名前を確認すること。また、今までの情報と新たなデータがとっても矛盾するときは、検体の取り違え等も考えないといけません。


・慢性疾患は、あらかじめ計画を立てておく。全身管理を心掛ける。


*高血圧のみ、気管支喘息のみで患者さんが受診していても、全身管理に気を付けること。健診・人間ドック等をうけているかどうか確認。


 


以下日記


・11/20(月)~22(水)までは、岡大医学部で、ハーバード大学のイチロー・カワチ先生の社会疫学の集中講義です。これは、ハーバードのMPH(master of public health)で行っている講義と同じものだそうで、居ながらにしてハーバード大学の講義が聴けるのは、とてもラッキーです。


・11/20(月)は講義のあと、イチロー先生の好きな日本酒の試飲会。最初1時間以上のレクチャー後4種類の日本酒の試飲。本当に試飲のみ。その後美女二人と夕食に行きました。で、帰宅は22時半くらい。即寝です。


・11/21(火)も1日講義。イチロー先生は、研究結果をみるとき必ず考慮すべきもの二つ:因果の逆転と交絡。私、何回も当てられて、繰り返し同じことを答えました。私は、わかっていましたが、私の後輩達も、これで覚えたでしょう。


講義後はイオン岡山によって、それから高島屋の地下で美女とたこ焼きたべてから、帰宅です。かえって、本日宿題がでたので、それを考えて、入浴。軽い夕食です。


・それでは、明日社会疫学集中講義の最終日です。それに備えて早く寝ます。


・写真は、ごくごくごくわずかですが私が翻訳にかかわった「社会疫学」の本。本日、イチロー先生にサインをいただきました。


社会疫学.jpg社会疫学イチロー先生サイン.jpg


 


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