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蛇のように蛇行した表在静脈網に沿った色素沈着/信じた私がバカだった

標題(/より前)がなんのこっちゃと思われたかも知れませんがSerpentine Supravenous Hyperpigmentationという医学用語の私の意訳(???)です.正式な日本語の訳はないみたいです.もうちょっと真面目に訳せば蛇行性静脈上色素沈着ととでも言いましょうか?(もし、正式な訳語があるようなら教えてください)主に抗がん剤投与後におこるようです.NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました.


Serpentine Supravenous Hyperpigmentation


Nadine S. Maalouf, Meggie Morand


N Engl J Med 2022; 387:e67




・日本語の文献↓


ドセタキセルの投与によりPersistent Serpentine Supravenous Hyperpigmented Eruptionを生じた1例
梅村 茂樹, 矢野 琢也, 山根 弘路, 瀧川 奈義夫, 木浦 勝行, 亀井 治人
 抄録
背景.ドセタキセル注入後における抗癌剤注入部からの表在性静脈網に沿った色素沈着(静脈炎後の色素沈着): persistent serpentine supravenous hyperpigmented eruption(PSSHE)は稀である.症例.54歳,男性.非小細胞肺癌にて,2007年6月よりドセタキセル(40 mg/m2;days 1, 8)+シスプラチン(40 mg/m2;days 1, 8)による化学療法を開始した.初回投与のday 10に,1回目投与時の左橈側皮静脈穿刺部周辺に軽度の掻痒を伴う発赤,水疱が出現し,さらに左前腕遠位部の皮静脈網に沿って無痛性の線状紅斑性発疹が出現した.発疹はしだいに近位方向に広がり,上腕遠位部にまで及んだ.発赤部はステロイド剤外用にて軽快し色素沈着を残した.その後2回のドセタキセル+シスプラチンの投与では発疹は生じなかったが,左橈側皮静脈より4回目の投与を施行したところ,2コース目のday 15より4回目投与時の穿刺部から再度左前腕の静脈に沿った発赤,色素沈着を生じた.結論.ドセタキセルによるPSSHEは稀であり,病態やリスク因子の把握,予防法の確立が必要であると考えられたため報告する
・NEJMの論文は2ヶ月後に消退したと書かれていますが、日本語の論文は色素沈着をのこしたと書かれていますが、それがいつまで観察したのか不明で、ひょっとしたら長期観察していたら来ているのかも知れませんね.
以下日記
・最近疲労がたまっており(というか元気ですと言ったことがないような)ブログがなかなかアップできません.また、ちょっとだけ過去を振り返ります.
・12/20(火)は寝過ごして配偶者に7時におこされました.ダッシュで身支度して出勤.午前外来、午後ささっと回診.私用があり午後から有給休暇をとっていたのですが、在宅の患者さんの状態が悪いと言うことで私服に着替えて帰宅途中に患者さん宅に寄ることにしたのですが、なかなかたどり着きませんでした.二人の女性看護師さんにお家の位置と目印を聞き、ナビに住所も入れたのに目的とする家にたどり着きません.(看護師さん二人の話ではあっさり到着するはずだったのに)30分くらいさまよって、近くの美容院の一にも場所訊いたりしていたら、病院から電話があって訪問したことのあるMSW(男性)さんが場所を教えてくれて、やっとたどり着きました.過去の自分の教訓を忘れていました.女性に場所はきくなと.これは女性差別・蔑視ではございません.女性と男性では位置の捉え方が違うのです.そのことは、いろんな本で断片的にかかれていたし、実体験でもそう感じておりました.しかし、系統的に勉強しようと↓の本をやっぱり読んでおこうと思った次第です.
新装版 話を聞かない男、地図が読めない女

新装版 話を聞かない男、地図が読めない女

  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2015/12/11
  • メディア: Kindle版
幸い患者さんは、想像していたよりは落ち着いておられ(と言っても苦痛アリ)安心し、ちょっとだけ診察して、お話しして16時前に帰宅しました.それからJAに行って私用を片付けてて再び帰宅.いつものこと(猫の餌やり、入浴、夕食)して、20時30分から22時半まで"Causal inference: What If"の勉強会.おもにmodificationとinteractionの違いでした.
・12/21(水)は6時ちょっと前に起床.早めに家を出て7時半着.病棟の患者さん診てから外来.午後ちょこっと病棟よって15時前に昨日いった患者さん宅へ往診.行き帰り含めて1時間くらい.その後夜間診療.それから入院患者さんのご家族と面談.なかなかどう治療をすべきか迷っている患者さんでした.医者が迷うくらいだからご家族も迷われ、「先生のお母さんならどうされますか」と質問されました.実は、そのような問いは病状説明の時「自分が患者だったらどうしたいか?かぞくだったらどうしてほしいか?」自問自答してのぞんでいます.一応とりあえずの方針がきまって1回目の面談終了です.(残念ながら2回目はありませんでした)19時半から21時前まで開業医さんとの勉強会.私が肺癌の読影についてレクチャーしましたが、全然うまく行きませんでした.次やるときはもっと簡潔にもっと上手にやるぞっ!と決意いたしました.帰宅は21時10分.いつものルーチンしてねました.
・本日12/22(木)は、また寝過ごして配偶者に7時におこされました.慌てて身支度して水島へ.本当は早起きして玉島へ寄って重症の患者さん診てから水島へいこうとおもっていたのですが...午前は水島で産業医学科外来.空いてる時間に玉島の電子カルテみたら昨日ご家族と面談した患者さんの状態が悪化.他のDr.が対応してくださっておりました.昨日の面談は、そういうこともあるというお話をしていたので、まあ、よかった.(よくないけど)午後は倉敷市役所で公害健康被害認定審査会.16時まえに玉島へ戻って仕事をして18時14分帰宅.ルーチンのことをダッシュでして19時半から21時10分までソーシャルキャピタル研究会に参加.お題は、「保健福祉職のための「まち」の健康づくり入門 地域協働によるソーシャル・キャピタルの育て方・活用方法」・・・なかなかプラクティカル(と私は思った)でよかったです.なんかMBAみたい.(実はMBAの詳しい事知らんけど)その後ちょっと勉強してこのブログ書いております.それでは、もう寝ます.

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