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腹部大動脈瘤でnutcracker症候群/先週(土)(日)は明石、大阪へ。

以前もブログで書いたと思いますが、ナットラッカー現象(症候群)について復習しましょう。『医学書院医学大辞典第2版』の説明↓


ナッツクラッカー現象 nutcracker phenomenon
[同義語]くるみ割り現象


左腎静脈が腹部大動脈と上腸間膜動脈とに挟まれて狭窄した状態。左腎静脈は,背面に腹部大動脈,前面に上腸間膜動脈をみながら,その間を通り,大動脈を乗り越えて交叉しつつ,右側に位置する下大静脈に流入する。交叉部位が上腸間膜動脈起始部に近く,狭窄が生じた状態は,あたかも左腎静脈がくるみ割り器(nutcracker)に挟まれた状態に似ていることからこの呼称がある。その結果,左腎静脈の内圧が上昇して腎盂,尿管の粘膜の静脈叢が拡張し出血しやすくなる。臨床的には血尿の一因として鑑別する必要がある。


・で、↓のようなレポートがありました


巨大腹部大動脈瘤のためにNutcracker症候群を生じた1例


日本血管外科学会雑誌 2020; 29: 5–8




【抄録】 症例は77歳男性,健診異常のため精査目的に近医より当院を紹介された.尿検査で尿蛋白陽性,尿潜血陽性であり,その精査のために腎臓内科を受診したが,約10 cm大の腹部大動脈瘤を認めたため当科を紹介され,人工血管置換術を行った.術前CTでは腹部大動脈瘤と上腸間膜動脈によって左腎静脈が圧迫される所見が認められ,また左腎静脈の内圧上昇を示す所見として,左精索静脈瘤を認めた.全身麻酔下に腹部正中開腹アプローチで人工血管置換術を行い,瘤を切除することで扁平化した左腎静脈は圧迫が解除された.術後CTでも左腎静脈の狭窄は多少残存するものの左精索静脈瘤は消失し,尿潜血も改善傾向にあった.今回われわれは巨大腹部大動脈瘤のためにNutcracker症候群を生じた1例を経験した.
・ということで、血尿やタンパク尿をみた場合、動脈瘤もあるのではないかと考えないといけませんね。(希だけど)
以下日記
・1/18(土)は、6時42分起床。午前中は主に掃除。13時半前に配偶者と家を出て車で明石の実家へ。途中SAでゆっくりしたりしたので、到着は16時。一服後配偶者と長女と3人で明石の嵜(さき)というお魚のお店へ。18時から20時過ぎまで食事。帰りちょっと買い物をして21時前に実家に戻りました。
・1/19(日)は、7時13分起床。朝風呂入って、パン食べて8時過ぎに家を出て一人で大阪へ。まずは、あべのハルカス美術館で「カラヴァッジョ展」↓。さすがに、結構人が来ておりました。
・その後新世界へ行って昼食、当然串カツ。ただ、ちょっと入った店が残念。串カツはまあまあでしたが、牡蠣フライたのんだらポテトフライがでてきた。まあ、私の声が出なくて聴き取りにくかったんでしょうから、それは仕方ない。しかし、出てきた牡蠣フライがまずい。久々にお店でまずいと思いました。多分、二度と行かないでしょう。その後大阪市立阿倍野図書館までいって1時間半くらい勉強。それから中之島の国立美術館へいって、「インポッシブル・アーキテクチャー 建築家たちの夢」というのを観ましたが、何かようわからんというか、今一でした。展示のコンセプトがよう分かりませんでした。(まあ、いつもは展覧会にいってコンセプトなんて考えて観ていませんが)
・その後17時半から20時半過ぎまで、大阪大学中ノ島センターで森耕治氏の「ゴッホ、最後の71日間。生きるための闘い」という講演を聴いてきました。フーン、そうなんかと感心するところいっぱい。
・その後新大阪駅でうどんとおでんの夕食を食べて岡山へ戻ってきました。うどんがいまいちで、現在私はうどんに飢えております。(私のfacebook友達は「血中うどん濃度低下」と表現していましたが、まさにそのような状態)
・さて、その後の日記はまた後日。


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