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高血圧緊急症でびまん性肺胞出血/スコッチをのみながら

・びまん性肺胞出血とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


びまん性肺胞出血症候群
diffuse alveolar hemorrhage syndrome
肺胞出血症候群 alveolar hemorrhage syndrome
[略語]DAH

肺胞内への出血,肺胞内の担鉄細胞の出現,肺胞壁へのヘモジデリン沈着などが認められ,胸部X線写真上,全肺野にわたるびまん性散布性陰影を示す症候群(Leatherman J)。本症候群に含まれる疾患としては,①抗基底膜抗体病(グッドパスチャー症候群),②全身性血管炎および膠原病,③抗基底膜抗体病,血管炎,膠原病と関連のない肺胞出血と糸球体腎炎,④薬剤,化学物質による肺胞出血,⑤特発性肺血鉄症,が挙げられている。


・で、高血圧緊急症とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


高血圧性緊急症
hypertensive crisis

高度の高血圧で重篤な高血圧性合併症を生じ,致命的な転帰をとるきわめて切迫した状態をいう。高血圧性脳症,高血圧性急性左心不全,頭蓋内出血,解離性大動脈瘤,重症妊娠高血圧症候群,褐色細胞腫による急性発症(クリーゼcrisis)などで起こる。速やかに病態を分析し,的確な降圧薬療法を行うことが重要である。治療は緊急性を必要とするため非経口性降圧薬の点滴注入を行うことが多いが,病態により適正な降圧薬を選択し,服用させることも必要である。


・で、びまん性肺胞出血の原因としてえ、高血圧性緊急症ってまず考えないのですが↓のようなレポートがありました。


Diffuse Alveolar Hemorrhaging with Hypertensive Emergency: A Rare but Important Cause of Hemoptysis


Intern Med 58: 1511-1516, 2019


【Abstract】Hypertensive emergency, which occurs even in young adults, induces systemic organ damage and results in a poor prognosis. We herein report the case of a 27-year-old man who developed alveolar hemorrhaging with hypertensive emergency. He presented with bloody sputum, renal failure, and extremely high blood pressure (200/128 mmHg). Chest computed tomography revealed diffuse bilateral alveolar infiltrates suggestive of diffuse alveolar hemorrhaging. After intensive therapy with anti-hypertensive drugs, the alveolar hemorrhaging disappeared. Renal impairment was partially reversed. Therefore, we conclude that hypertensive emergency should be considered as a possible cause of hemoptysis, even in young adults.




・ということで、高血圧性緊急症で胸部レントゲンを撮ってびまん性陰影が見えたとき、単純に肺水腫と考えるのではなく、肺胞出血もかんがえないといけないということですね。



以下ごくごくわずかだけ日記

・本日5/27(月)は5時に目が覚めて朝勉。それから大学へ行き疫学の中級レベルのテキストの勉強会。終わってから、病院へ。回診後夜間外来。19時半過ぎには帰宅できました。お風呂はいって、夕食摂ってこのブログをウイスキーを「なめながら」書いております・・・昨日娘夫婦がくれたスコッチウイスキーはどういう飲み方がうまいか検索中。で、これから寝ます。明日も5時台に起きられるかな。

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