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MEMO・臨床医の診断思考過程のピットフォール/はじめてのレモネードもどき

・昨年の話ですが、内科学会雑誌(108巻9号)に「パネルディスカッション How Doctors Think:臨床医の診断思考過程のピットフォールを探る」というものが載っておりました。どういう誤りをしやすいのか、どういうときに誤りやすいのかというのをゴルゴ13のように第三者の目で自分をみることができたらよいなということでログ↓




上の「1.診断プロセス総論:ピットフォールの背景因子」の中に「認知バイアスには、100種類近くの細分化されたものがある」と書かれていますが、そんなにいっぱいあったらバイアスを認知できません。まず、大分類を3~5種類作って欲しいですね。・・・昔疫学研究のバイアスが何10種類もあると聞いて、そんなん絶対自分には無理とおもったけど、ロスマンが大きく三つに分類してくれたことで、助けになりました。認知バイアスもそれを望みます。


以下日記

・本日10/2(金)は、5時50分起床。ちょっと人工呼吸の勉強をして出勤。病棟ちょっと寄ってから午前外来。午後は短い会議と回診。入院患者さんのあらたな「合併症」のため、予定外の時間がかかり、本日の早く帰るという予定が狂いました。まあ、それでも18時前に帰れたわけですが。

・帰り道COOPによってジンジャエールやノンアルコールビール購入。一つ目についた小樽ビールを買ってしまいました。帰宅し入浴、夕食。そして、久々にビール。先日いただいたBAYSTARS*LAGER*と先ほどの小樽ビールをいただきました。で、以前ならそれからジンやウォッカ、テキーラをのんでおりましたが、それはおさえてレモネードもどきをのみました・・・レモン搾って強炭酸水でわって、蜂蜜を入れました。しかーし、蜂蜜が溶けましぇん。ちょっとした技がいるんでしょうね。

・で、酔っ払いながら↑でご紹介した論文を読みました。これから少しだけ統計学の教科書を読んで(睡眠薬代わり)寝ます。明日は統計学の講義をZOOMで聴く予定です。

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磁器様胆嚢/医療は先手必勝

・焼き物に詳しい人はご存知でしょうが、陶器と磁器はちがいます。併せて陶磁器とは言いますが。英語では、順にpottery, porcelain, ceramicsだと思います。Google先生もそうおっしゃっております。で、porcelain gallbladderと言うものがあります。まずはNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEをご覧ください↓



A Calcified Gallbladder


Masaya Morimoto, M.D., and Nobuyoshi Mori, M.D.





・標題の石灰化胆嚢とは、『医学書院医学大辞典第2版』によりますと↓


石灰化胆嚢
セッカイカタンノウ
[英]calcified gallbladder

胆嚢壁が広範な石灰化を来す稀な疾患である。診断には腹部単純X線撮影が有用で,胆嚢外殻の石灰化がみられ,内部に斑紋状や網目状陰影を呈する。胆石だけでなく胆嚢癌の合併も多く,胆嚢摘出術の適応といわれている。⇒陶器様胆嚢 ⇒

・で、上の矢印の陶器様胆嚢の『医学書院医学大辞典第2版』の説明が↓


陶器様胆嚢
トウキヨウタンノウ
[英]porcelain gallbladder
[同義語]磁器様胆嚢

石灰化の高度な胆嚢。肉眼的に陶器あるいは磁器に類似する。通常,粘膜の剥脱,壁の線維化や硝子化などの荒廃した変化を伴っている。重症胆嚢炎の終末像と考えられている。また,石灰化や線維化が軽微で,肉眼像が陶器様でないものまで含めた名称として,石灰化胆嚢,硝子石灰化症,線維石灰化症がある。


・上の説明では同義語として磁器様胆嚢という方が英語の意味からしたら正しいと思うのですが、何で陶器様胆嚢と訳しちゃったのかしら。『ステッドマン医学大辞典改定第6版』も残念ながら陶器様胆嚢と訳しておりました。


・それはさておき、このような胆嚢は癌化のリスクが高いといわれていたようですが、最近はそうでもないともいわれているみたいで、ドッチヤネンというかんじです↓







以下日記

・昨日9/30(水)は、早起きするつもりが体がだるくて6時20分の遅起きになってしまいました。(ヤッパ、夜の仕事は応えます)出勤し、ちょっと病棟よって午前外来。外来中私の担当する病棟の患者さんの状態が悪化という報告が入りました。途中外来をぬけて病棟へ診察へ。大部屋から個室に移っていただき、あとは御家族へ連絡。そして外来に戻って診療。診療後病棟へ行って御家族に病状説明。あとは、他の患者さんの回診、会議、カンファレンス、夜間診療でした。20時過ぎまで病院にいて帰宅。お風呂入って、夕食摂って早めにねました。

・本日10/1(木)は6時起床。すこしだけ調べ物をして出勤。いつものように病棟に寄ってから午前外来、13時半くらいまで。昼食後14時から病棟の師長さん二人と人工呼吸の「ラウンド」。当院の人工呼吸器のアラーム設定がどのようになっているのか確認し、あらたなマニュアルをつくるため。やってみて、問題点をいくつか見つけました。その後は自分の患者さんの回診、そして17時半前に病院出て18時過ぎ帰宅です。お風呂入って夕食。そして、ちょっと調べ物をしてこのブログを書いております。

・昨日状態が悪くなられた患者さんは、もともと状態が悪い方。ちょっと前状態の悪い話は御家族としていたのですが、ここ数日特に悪くなってきており、昨日の夕方に御家族に電話でお話しようと思っていた矢先の状態の悪化でした。標題に「先手必勝」とか書きましたが、別に医療は勝敗を決めるものではないですが、早め早めの対応、ここでは、御家族への説明を早めにした方が、診療がスムースにすすむということを書きたかったわけです。(特に昨日の患者さんが問題になったわけではなく、そこから以前思っていたことが思い出されたわけです)若いDr.に伝えたいのは、患者さんや御家族から病状説明を求める前にこちらから病状説明させてくださいということ、それが「先手」です。「先手必勝」というより、もうちょっと医療向けのよい言葉がないかなと思うものです。(「転ばぬ先の杖」でもないですしね)

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