SSブログ

今の私のキーワード/突きをくらう

・今、自分が取り組んでいること/取り組みたいと思っていること、大事なこと、感じていることを羅列しました。なぜなら、頭の中だけでなく、アウトプットするのが大切だから。そうしないと具体化しない。


・縁を楽しむ・・・人生の面白さ、楽しみですね。以前からそう思って今しましたが、ハーバード大学公衆衛生大学院のIchiro Kawachi先生の6 degrees/small worldの講義を受けてより一層そうだなぁと思っています。

人との縁だけでなく、物や情報との縁も楽しんでますし、楽しみたい。

・一隅を照らす・・・自分の存在意義の確認です。自分が存在することでどなたかのお役に立てること。

・サードスペース・・・家族、会社/学校以外の自分の第三の居場所。それを自分も作りたいし、他の方にも提供した。

・Think Globally、 Act Locally・・・誰が言い出したか知りたいのですが、どうも諸説あるみたいですね。それはさておき、英語の論文が海外の雑誌に載ることが直近の目標です。

・社会的処方・・・診察室の中で、薬を処方するだけではなく、いろいろな社会資源を患者さんに提供できるような仕組みを作っていきたいですね。こういう活動をしている人たちがあちこちにおられるようですが、まだ点、良くて線であり、面になって欲しい。

・伝える・・・自分がやってきたことをいろんなひとに伝えたいですね。公害、過労死、職業病、病院管理等。何らかの形で拡散していきたいものです。

・できたら、「住宅」をつくりたい。高齢者、障害者、一人親家庭、DV被害者、路上生活者、それぞれに特化するのではなく、そういう人たちがごちゃ混ぜでコミュニティーをつくれるような居住空間ができたらよいな。

・塾:自分がやってきたこと、自分が学びたいことを学ぶ場所 ex. ホスピタルアート、オヤジ医師の接遇(CAに教えてもらう)、色んな職業病や公害へのとりくみ(手話通訳者さんの健康、炭坑事故、大気汚染、土壌汚染、過労死、振動病、じん肺・石綿etc.)、終活、難民、在日外国人問題、夜間中学・高校、社会疫学、メンタルヘルス、EAP、戦争と医学、保健師さんの活動、児童相談所の活動、ヘルスリテラシーの向上・・・、男の料理教室超入門、コーチング、アサーション、マネジメント・組織論


とりあえず、こんなところでしょうか?一緒にやる人いませんか?



以下日記

・昨日11/28(土)は、6時起床。午前中一つ英語の論文(大学院のcritical appraisalのネタ)を読んであと事務作業。お昼に隣の畑の木を切ったら汗だくになりシャワー浴びました。15時過ぎに配偶者と一緒に岡山(市)へ。まず後楽園まで行ってきましたが、紅葉は終わっているようでした(外からみただけ)。それからシネマクレールで『スパイの妻』という映画を観ました。この中で国家機密が出てきますが、それは私も末席で関わらせてもらっている今にも続く問題でした。その後ペルーグリルというお店でペルー料理をいただきました。ここは、BIZEN中南米美術館の館長さんから教えてもらったところです。これも人から物(お店・食べ物)の縁で、楽しいものです。おいしくて、お腹いっぱい。今度は娘達と来たいねという話をしました。あと岡山駅で成城石井で買い物。21時26分JR鴨方駅に着きましたが、タクシーがいない。10分まっても来ないので、30分歩いて帰りました。今年のいつごろだったか、鴨方駅は無人駅になってしまったのですが、タクシーもいなくなったのでしょうか?酔っ払って、重い荷物でちょっと辛かったですが、まあ、運動できて良かったとしましょう。汗かいたのでシャワー浴びて寝ました。

・本日11/29(日)は、7時起床。朝食後気になる患者さんを診に病院へ。8時20分から10時10分まで病院にいてその後金光図書館へ。新しくなられた館長さんとスタッフの方お二人と「たまり場カフェ」の3名で懇談。お互いの問題意識と今後のコラボのお話。その中で私が金光図書館で講演をさせていただけそうです。(ネタは何年か前に香川大学の放送大学でさせてもらったもの)それが上手くいったら、何回か連続講座もできそう・・・ヘルス・リテラシーの向上や医療の考え方、終末期医療、病院のかかり方等をやってみたいと考えています。

・懇談後12時前に里庄町の丸亀製麺に行きましたが、すごい人でした。GoTo eatなのでしょうか?その後天満屋ハピータウンで買い物して13時20分頃帰宅。珈琲飲んで明日の学習会の準備をしようと思ったのですが、眠気が襲ってきたので隣の畑の木を切りに行きました。ひとつ大きめの木の枝を切っていたところ枝に蔓がからんでいて、切り落としたと思ったところ、釣り鐘をたたく棒(「しゅもく」というみたいですが)のように私の胸をついてきました。剣道の突きってこんな感じでしょうか。こりゃー結構な衝撃でした。まあ、心臓震盪を起こさなくて良かった。その後もちょっと木を切って汗だくとなり、お昼から風呂に入りました。で、青空ビールといきたかったところですが、ここは我慢してお勉強。夕方までしましたが因果推論のテキストの練習問題をして、頭がメッチャ疲れました。で、19時頃夕食、アルコール摂取。で、このブログを書いております。これから歯磨きしてサッサと寝ます。


nice!(0)  コメント(0) 

サーフィン初心者注意/最近早起き

遠い記憶ですが、surfer’s myelopathyについてかいた気がします。サーフィンの初心者、そして教える人も注意してくださいませ。


発症早期から経時的な画像検査を行ったsurfer’s myelopathyの1例
伊賀崎 翔太、他。
臨床神経 2020;60:752-757
https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/60/11/60_cn-001428/_html/-char/ja
要旨

Surfer’s myelopathyはサーフィン初心者に発症する稀な非外傷性脊髄損傷とされる.症例は17歳女性.初めてのサーフィンのレッスン後に高度の対麻痺,両鼠径部以下の感覚障害,膀胱直腸障害を認めた.発症6時間後の脊髄MRIのT2強調画像で第8胸椎レベルから円錐部にかけて髄内高信号を認めた.脊髄の髄内高信号は第3病日には拡大を認め第8病日には軽減を示した.ステロイドパルス,抗浮腫治療を行い,約3週間後より運動機能や膀胱直腸障害の改善を認めた.本症例は,経時的に脊髄MRIを行うことにより初期の病変の拡大をとらえた.さらに画像上の改善と症状の軽快とのタイムラグがあることを示した.

・サーフィン中、サーフィン後に調子が悪くなったらすぐにMRIがとれるような大きな病院を受診しましょうね。

以下あっという間に以下日記

・昨日11/26(木)は、5時起床で朝勉して出勤。午前外来。午後から予定では公害健康被害認定審査会へ出席する予定でしたが入院の受け持ち患者さんの状態が悪くて欠席して対応。大きな病院へ転院していただきました。ということでバタバタして昼食は15時頃。その後もいろいろあって、帰宅は19時過ぎでした。入浴、夕食後ちょっと講義の準備してねました。

・本日11/27(金)は4時52分起床。論文かいておりました。やっと仕上がりその後本日の講義の準備。出勤して午前外来。午後インフルエンザワクチン接種。産業医面談、回診。一瞬救急搬入対応し17時10分から18時前までNPPV(非侵襲的陽圧換気)の講義(業務でなく自主参加)。参加は、事務の人2.5名(0.5というのは遅れて参加)。まあ、一人でも講義はするつもりでしたが、やっぱり寂しい、特に看護師さんの参加がないのは。NPPVのリスク・合併症をまとめたんですけどね。その後COOPで買い物して19時半前に帰宅。お風呂入って夕食とってアルコール飲んで、このブログ書いております。この後どうしましょうかね?ちょっと夜更かしするか、サッサと寝るか...


nice!(0)  コメント(0) 

「新しい」珪肺=瑪瑙研磨/HOTな医者でなく、ホッとさせる医者

私はダメージンーンズをはく気にもならない(そもそも似合わない)し、宝石をみにつけようという気にもなりません。なぜならそれらの製造過程で労働者が犠牲となっていることを知っているから。

・先日は新しい職業/職場環境による珪肺としてダメージジンーズ製造についてかきました。もうひとつの「新しい」珪肺は、宝石製造労働者です。↓の論文はインドの瑪瑙研磨関連の珪肺。


Lung India. 2010 Oct-Dec; 27(4): 221–224.    *free
Silicosis among agate workers at Shakarpur: An analysis of clinic-based data
Nayanjeet Chaudhury, Ajay Phatak, Rajiv Paliwal, and Chandra Raichaudhari
https://www.lungindia.com/article.asp?issn=0970-2113;year=2010;volume=27;issue=4;spage=221;epage=224;aulast=Chaudhury


【Abstract】Background: There is a high prevalence of silicosis and other morbid conditions leading to early death among agate workers at Khambhat of Gujarat. Aims: The present study describes the prevalence of X-ray positive silicosis in a sample of a high-risk group visiting a clinic at Shakarpur of Khambhat. Settings and Design: A cross-sectional study among 123 clinically suspected cases was conducted over 6 months. Materials and Methods: A chest physician and a radiologist independently evaluated the Chest X-rays of 123 clinically suspected patients of silicosis. Silicosis was confirmed if either of them rated the X-ray as positive. Statistical Analysis: Descriptive statistics and logistic regression were done using SPSS software version 14. Results: Out of 123 cases, 85 (69.1%) were confirmed as silicosis. There was no significant difference in the prevalence between males (70.3%) and females (69.4%). Workers with more than 10 years of exposure to silica had an odd ratio of 4.8, 95% CI (1.76, 13.60) compared to those with less than 10 years of exposure. A logistic regression analysis showed that for every extra year of exposure, the odds of getting silicosis increased by about 12%. Conclusions: This study highlights the catastrophic effects of exposures to silica in agate worker, which calls for urgent protective measures for this population


・瑪瑙研磨というのは家内工業でやられて、直接それに従事していない家族(子供も)にも粉塵の曝露があるということですね。そういう曝露をうけた子供達の健康状態の調査も必要でしょうね。

・余談ですが家内工業は英語でcottage industryというのを知りました。


以下日記

・本日11/25(水)は、5時過ぎに起きて朝勉して出勤。まず病棟よって朝礼出て午前外来でした。午後は、回診と病状説明とカンファレンス。16時前から外来初めて外来診療は早く終わりましたがその後の病棟と事務作業で結局帰宅は19時5分。入浴後夕食。配偶者の麻婆豆腐ができるまできんぴらゴボウをつまみにおさけのんでいたらいいよという悪魔のささやきに負けて麦酒を飲んでしまいました。おかげで、勉強ができず。今日は早く寝て、明日早起きして今日の分の勉強をいたします。

・今日外来で中年男性より先生とあったらホッとするからまた来ますと言われました。以前90過ぎのおばあちゃんから毎回「先生の顔を見たらホッとします」と言われてありがたいお言葉と思っておりました。他の中年の男性患者さんから「先生の顔を見に来ます」とか「先生の話しに来ます」と言われたりします。他にも外来で「先生には話しやすい」といってもらったり、医師仲間で「先生と飲んだら楽しい」と言ってもらったりしたこともあります。こういう言葉をいってもらえると本当にうれしい。自分の最近の価値観は、医療の目標は「患者さんの笑顔」、なりたい医師像は「ホッとしてもらえる医者」ということになりつつあるようです。前述のようなことをいってくださる患者さんはまだホンの一部のみなので、もっともっと多くの患者さんにそういってもらえるよう精進したいと思います。(どうしても忙しいときは、「はやく切り上げてくれモード」のような雰囲気をかもしだしているので)

nice!(0)  コメント(0) 

デニム・サンドブラスティング・・・ダメージジーンズは穿きたくない/年取ってつらいこと

以前にもご紹介したと思いますが、ジーンズ(若い人はデニムというか?)を作る過程で珪肺になることがあります。正確にはダメージジンーズ(ダメージデニム)ですが。↓の様なレポートがありました。英語が苦手な人でもこの論文にアクセスして写真を見ていただきたい。サンドブラストというのはどんな環境で使われているか。わたしはダメージジーンズははきたくない。(ただし、全てのダメージジーンズがサンドブラストを使って作られているわけではありません)


Silicosis in Turkish denim sandblasters


Metin Akgun, et al.



Abstract

Background Sandblasting of jeans in small Turkish workshops has recently been recognized as a cause of silicosis.

Case series Between August 2004 and March 2006, we admitted 16 young men with a history of working in small workplaces producing sandblasted jeans. Of these, 14 presented with respiratory symptoms and the remaining two through awareness of their work colleagues. In the first two cases, open-lung biopsy was required to confirm the diagnosis of silicosis. Later cases were diagnosed through a combination of their work history and the clinical and radiological findings. The mean age at presentation was 23 years with mean duration of employment as a sandblaster being 3 years. The first two cases died and the remainder, except two, are still receiving treatment.

Conclusion The production of sandblasted jeans in small uncontrolled workplaces may entail significant exposure to silica and the development of rapidly fatal silicosis. Urgent action is required to prevent further cases and mortality.

・本文のTable 1(16名の患者さんの属性をまとめたもの)をみると悲しくなってきます。13歳で働き出して18歳で発症、週7日労働、1日12時間労働etc.つらい。

denim sandblastingという「新しい」仕事によっておこる「古典的」な珪肺ということです。この仕事をする労働者はあたらしい意味でのfashion victimです。

 

以下日記

・11/23(月)は、5時35分起床。論文書くのと職員さんへの講義の準備。お昼隣の畑の木を切って汗結構かいたので入浴。17時30分から宿直。それなりに忙しかった。

・本日11/24(火)は、6時起床。シャワーあびて朝食摂って病棟へ行って午前外来。遅くまでかかって7分で抽象とって14時からインフルエンザワクチン接種。あと救急車でこられた外来の患者さんと病棟の患者さんみており帰宅できず。(本来契約では私は午後からは仕事がないのです)16時から大学院のCritical appraisalですが、20分遅れてiPhoneで当直室にこもって参加。17時まで。その後も患者さんの対応して18時50分病院をでました。帰宅し入浴、夕食。そしてこのブログ書いております。今日は疲れたからアルコール飲もうと思っていましたが、ノンアルビールとりんご酢の炭酸水割りで我慢しました。これから寝ます。

・突然ですが、最近年取った医者としてつらいなと思うこと。自分の年寄り若い患者さんが亡くなること。必ずしも死は年齢の順番にはやってきません。若いときは自分の年より若い患者さんが無くなることはほとんどありませんでしたが、最近はちょこちょこあります。これもツライ話です。


nice!(0)  コメント(0) 

SARS-CoV-2で突発性難聴/医学の進歩はすごいけど...

新型コロナウイルス感染症の症状として嗅覚・味覚異常が特徴的みたいですが、突発性難聴もおこるみたいです。↓のようなレポートがありました。


Sudden irreversible hearing loss post COVID-19


Foteini Stefania Koumpa, et al.


BMJ Case Rep 2020;13:e238419.


【Abstract】

Sudden onset sensorineural hearing loss (SSNHL) is frequently seen by otolaryngologists. The exact pathophysiology of the disease is still unknown, with the most likely causative factor being following a viral infection. Immediate steroids are the best treatment to improve prognosis. Despite a plethora of papers in the literature describing SSNHL, there are only a few reported cases of hearing loss following COVID-19, none of which have been reported in the UK. This paper presents the first UK case of SSNHL following COVID-19. Physical examination and imaging excluded any other cause of hearing loss. A literature review showed that four other cases have been previously described. Hearing loss can be a significant cause of morbidity and can easily be missed in the intensive care setting. Being aware and screening for SSNHL following COVID-19 enables an early course of steroids, which offers the best chance of recovering hearing.

・COVID-19を疑った人は聴覚についても気をつけておかないといけないみたいですね。意識障害が起こってICUに患者さんが入室していたら難しいけど...

以下日記

・なんか、昨日かいたブログの本文が消えておりましたね、ショック。でも、今日はそれを書き直す根性がないので、そのままに。

・本日11/22(日)は、5時20分起床。論文を書いておりました。で、9時25分から15時30分くらいまで、内科が会の『第48回内科学の展望』をLIVE配信で視聴。やっぱり、医学って進んでいるんだなぁと感心。でも、医者がそう思っても、個々の患者さんがその恩恵をうけられなければ進んでいるとは感じられないでしょうね・・・難治な患者さんがここまで良くなるようになったと医者が言っても、患者さんにとっては全然満足できる結果ではないでしょうね。(以前2割しか治らなかった疾患が6割治るようになったといわれたら医師は、「おおー」というかも知れませんが、その病気になった患者さんは、たった6割かと思うでしょうね)

・その後も論文作成。ちょっと本の整理。そして早い夕食。早いアルコール摂取。最初はビール、次にジン、そしていまウイスキーの水割りを飲んでおります。もう、寝ようかな。


nice!(0)  コメント(0) 

レプトスピラ症の胸部異常陰影

・レプトスピラ症については過去何回かかいたとおもいますが復習↓



nice!(1)  コメント(0) 

左から右に脾臓は動きえる/オオボケ、思い込み

・遊走脾という状態/疾病があります。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


遊走脾 [英]floating spleen
[同義語]脾下垂 splenoptosis

腹腔内で脾の位置が移動すること。内臓下垂症では脾下垂が起こる。無症状のこともあるが,軸捻転を起こすと激痛を来しショック状態に陥ることがある。

・↑の説明で同義語として脾下垂とありますが、遊走脾と脾下垂はまったくイコールというものではないですね。なぜなら脾臓が単に下の方にずれているなら下垂ですが、右の方に移動することもありますからそれは下垂ではないですね。↓のようなレポートがありました。


Wandering Spleen


Alexander Wester, M.D.,and Ivan Co, M.D.




・急性膵炎の原因の一つに遊走脾もあるということは、頭に入れておきましょう。



以下日記

・昨日11/19(木)は、6時24分起床。なんかお疲れモード。午前中は水島で産業医学科外来。お昼うどんたべて倉敷市役所へ。公害健康被害認定審査会だと思っていったら会議室があいていない。来週の間違いでした。(これやったの2回目のような気がします)で、玉島へ。15時頃ついてひたすら仕事。17時50分くらいに病院出ていったん帰宅。ダッシュで夕食食べて金光町大谷で「たまり場カフェ」=老若男女、障害のあるなしにかかわらず誰でも集える場所をつくろうというボランティアの集まり・・・コロナのせいで活動が滞っていますが、コロナがおさまってきたらどうするか相談。21時頃終わり大谷地区を散策、というのは、映画のロケで使われるみたいで「セット」がくまれているから。昭和30年代の雰囲気を出しているみたいです。22時前に帰宅し入浴、睡眠です。

・本日11/20(金)は、6時22分起床。朝勉せず出勤。病棟よって午前外来、午後回診と労働安全衛生委員会。帰宅は19時前。お風呂入って夕食。そしてこのブログ書いています。体がだるいので、もう寝床に行こうと思います。寝ながら読書・・・ができるかな?

nice!(1)  コメント(0) 

蜂刺傷はアナフィラキシーだけではない

自慢ですが(「自慢じゃないですが」と謙譲しない私)、私はスズメバチの大群に追っかけられ頭、背中、太もも等10カ所くらいさされたことがあります。死なんでよかった。(自慢にならんな)それはさておき、蜂に刺された場合まず心配しないといけないのはアナフィラキシーですが、それ以外の障害もおこすようです。↓のようレポートがありました



蜂刺傷後に急性多発根神経炎を呈した1

臨床神経生理学 484):1681722020

高井一志、他。



【要旨】 全身50か所におよぶミツバチ刺傷後のアナフィラキシーショックと横紋筋融解症を克服したものの,その後筋力低下が進行し,多発根神経炎と考えられた75歳男性例を経験した。集中治療室には入室したが,鎮静は行われなかった。第6病日に集中治療室を退室しリハビリテーションが開始されたが,四肢筋力低下が進行,上肢は口まで手が届かず歩行には支持介助が必要であった。第19病日に神経伝導検査を行い,活動電位振幅低下に加えて伝導速度低下とF波潜時の延長がみられた。第22病日の髄液検査では蛋白が42.8 mg/dLであった。抗GM1-IgG抗体と抗GQ1b-IgG抗体は陰性であったが,自己免疫性神経炎と判断し,第2933病日に免疫グロブリン療法を行った。筋力の回復とともに徐々に日常生活動作が改善し,第58病日に独歩を獲得,階段昇降が可能となった時点で自宅に退院した。この間に神経伝導検査を2回再検し,左右非対称の複合筋活動電位振幅と複合感覚神経電位振幅の低下を認め,急性運動感覚性軸索型ニューロパチーと考えられた。


・今回学んだことは、蜂にさされたら横紋筋融解症もおこす末梢神経障害も起こすと言うことですね。


・それにしてもミツバチの大群の襲われるって、どんな状況だったのでしょうね?


以下日記ちょっとだけ

・本日11/18(水)は5時39分起床。朝勉して出勤。病棟よって午前外来。午後回診とカンファレンス。夜間診療。18時過ぎから19時すぎまでZOOMで大学院の『社会疫学』学習会。その後19時から21時まで玉南医懇といって開業医さん達との勉強会。そして21時半頃帰宅。お風呂入って夕食。そしてこのブログを書いております。これから寝ます。

nice!(1)  コメント(0) 

石綿とは何か?

石綿は、「せきめん」とも「いしわた」とも読みます。横文字ではアスベストasbestosと言います。クボタショックで一躍有名になった鉱物ですが、多分「クボタショックって何?」という人も増えたでしょう。

・石綿はさまざまな健康障害を引き起こしますが、WHOはアスベスト関連疾患として、肺癌、中皮腫、喉頭癌、卵巣癌、石綿肺、胸膜プラーク、胸膜肥厚、胸水等をあげています。そしてそのような疾患を撲滅しようと提言しています↓

Asbestos: elimination of asbestos-related diseases

・石綿というのは、一つの鉱物ではなく、大きく二つ(クリソタイルとアンフィボール)に分類された6種類の繊維状鉱物の総称です。すなわちクリソタイル、アモサイト、クロシドライト、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトです。
・詳しくクボタショックが起こった2005年の翌年にかかれた論文をどうぞ↓
アスベストとは何か?
岩石鉱物科学35, 310, 2006
榊原 正幸、上原誠一郎
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gkk/35/1/35_1_3/_pdf
【Abstract】

 

The term asbestos is a generic designation given to six types of naturally occurring mineral fibers that are or have been used in commercial products. These fibers belong to two mineral groups: ser-pentines and amphiboles. The serpentine group contains a single asbestiform variety: chrysotile. The amphibole group contains five asbestiform amphibole varieties: anthophyllite, grunerite (amosite), riebeckite (crocidolite), tremolite and actinolite.These fibrous minerals share several properties which qualify them as asbestiform fibers. They are bundles of fibers which can be easily cleaved into thinner fibers. Several properties that make asbestos so versatile and cost effective are high tensile strength, chemical and thermal stabil-ity, high flexibility, and low electrical conductivity. Asbestos fibers have been used in a broad variety of industrial application; some 3000 appli-cations such as roofing products, gaskets, and friction products. 80% of imported asbestos is used for cement products such as asbestos boards and slates which are used for building materials, 7% for friction materials, and less than 3% for asbestos textile. Nearly all of the asbestos produced worldwide is chrysotile. Historically, chrysotile has accounted for more than 90% of the world’s asbestos production, and it presently accounts for over 99% of the world production. Two types of amphiboles, commonly designated as amosite and crocidolite are no longer mined. With the onset of the health issues concerning asbestos in the late 1960s and early 1970s, world production and consumption began to decline during the 1980s. Japan used approximately 6.7 million tons between 1974 and 2004. About 67% of this amount was used since 1930. The relationship between workplace exposure to airborne asbestos fibers and respiratory dis-eases is one of the most widely studied subjects of modern epidemiology. The research efforts resulted in significant consensus that asbestos fibers can be associated with diseases of asbestosis, lung cancer and mesothelioma. Its carcinogenic nature, an overall lack of knowledge of minimum safe exposure levels, and the long latency for the development of lung cancer and mesothelioma are the main contributing factors to these controversies.

以上、自分の復習のためにも、かいてみました。

以下日記ちょっとだけよ

・本日11/17(火)は、5時30分起床。朝勉して出勤。午前外来、午後ちょっと病棟よってかえり買い物をして15時30分帰宅。16時からZOOMで大学院のcritical appraisal.その後少しだけ先日切り倒していた木の枝を切って、入浴。夕食。その後講義のvideoみたりお勉強。そろそろ寝ましょうか。

 



nice!(1)  コメント(0) 

気管挿管によるタピア症候群/早起きするとやはり眠い・・・当たり前だのクラッシャージョー

多分、私、今までに1000人とは行かないけど何百人かは気管挿管をしたと思います。幸いなことにタピア症候群の経験はありません。タピア症候群とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


タピア症候群 Tapia syndrome

外傷,腫瘍性病変により頭蓋外で舌下神経麻痺,迷走神経の部分麻痺が起こり,一側性の軟口蓋,声帯麻痺と舌運動麻痺,舌の萎縮を生じ,構音,嚥下障害を来す。副神経麻痺を伴うこともある。(Antonio Tapia,1875-1950,耳鼻科,スペイン)

・で、↓の様なレポートがありました。


Tapia Syndrome after Endotracheal Intubation in General Anesthesia


Yoshihide Sehara, et al.


Intern Med 59: 2965, 2020




・医中誌に「タピア症候群」といれて検索したら、15件のヒットがありました。そのうちの論文の一つが↓で、図がわかりやすいです。


開心術中の経食道心臓超音波検査により発症したTapia症候群の1

藤原 悟、他。

臨床神経学5712号(201712



Abstract:症例は67歳男性。全身麻酔下での開心術後1日目の抜管直後より、嗄声、構音障害、舌の左側偏倚を認めた。頭部MRIでは原因病変を認めず、軟口蓋麻痺はなく、耳鼻科診察で左声帯不全麻痺を認めたため、Tapia症候群(反回神経麻痺と舌下神経麻痺の合併)と診断した。神経症状は緩徐に改善し、発症4ヵ月後にはほぼ完全に回復した。Tapia症候群は稀ではあるが、全身麻酔時の気管内挿管の合併症等として報告されている。本例では左口角から挿入していた経食道超音波のプローブが左咽頭後壁を圧迫したことが原因と考えられた。本例は術中の経食道心臓超音波検査によって生じたTapia症候群の初めての報告である。(著者抄録)


↑の論文の「考察」:稀な病態であるが,全身麻酔時の気管内挿管後の合併症としての報告が最も多く,それ以外には転移性血管肉腫や,真菌感染症,神経鞘腫による圧迫等が原因として挙げられている.これまでに報告されている24例のレビューによれば,16例が気管内挿管後の発症である.さらに,そのうち5例が術中に頭部の回旋を要する耳鼻咽喉科手術(鼻中隔形成,鼻形成術)に関連しており,他の4例では下咽頭へのガーゼ挿入も併用していたため,本症候群の発症には気管内挿管チューブだけではなく,術中の頭位や挿入物など他の要素もリスクになると考察されている


・何はともあれ、抜管後の嗄声、構音障害はこの疾患も考えないといけませんね。


以下日記

・本日11/16(月)は5時39分起床。朝勉、朝食、燃えるゴミ出して午前中はZOOMで因果推論の勉強会。それから昨日自分でうったそばの昼食。ゆで方失敗したのかメッチャ硬かった。で、午後から出勤。回診して夜間診療。健康遅くまでかかって19時半前に病院で増した。で、19時49分帰宅。入浴、夕食。そしてこのブログを書いております。今、メチャクチャ眠い。で、寝ます。

・明日は午前外来。そして、午後からインフルエンザワクチン接種の当番だったのですが、ワクチンの供給が不安定で一時予約を止めていたとのことで、接種はない。で、早く帰ってこれそうです。

・標題のクラッシャージョーは、私は、映画の予告編しか観てません。クラッカーから連想しただけ。

nice!(1)  コメント(0)