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趣味を聴くわけ/おちついていた夜間診

このブログを書きだした一番大きな理由は、日常の診療の中で職業性疾患が見逃がされているか無視されている(≒本来、正当に労災保険で診療すべきところがされていない)ので、すこしでも現状を変えたいという思いからです。

・ある労災関係の裁判があって、私が意見書書いた原告の反対側つまり被告側の弁護士さんが、名誉なことに私のブログを引用してくださり、「この医師は、患者の立場に立っている」というような趣旨を裁判の資料に書いておりました。話の流れから、露骨には言っていませんが、労災でないものを労災にしているという文脈ですね。医者が患者の立場に立たずにどうするのよと思うわけですが、相手の言いたのは、労災でないものを労災とするふとどきな医者ということでしょうね。

・私が、職業性疾患の診療をしだして常に心掛けていること、それは、労災でないものを労災にしないとうことです。万一そのようなことがあると、私の診療の信ぴょう性がなくなるのと、職業病対策の運動、組織(労働組合や市民団体、弁護士さんたち)に与える影響が強いからです。だから、鑑別診断をしっかりする。このブログで職業性疾患以外の病気の話がでてくるのも、しっかり鑑別診断ができるようにということです。

・前置きが長くなりました。本日のお題は、外来で趣味を聴くわけ。当然鑑別診断のためです。職業性疾患だとおもっていたら、趣味が原因だったということもありますから。ある英語の職業病の本に書かれていたことですが、手の皮膚炎が最初職業性だと思っていたが、どうもそうでない、よく聞いてみると趣味で接着剤をつかっていたと...こういうことがないように趣味も聴かないと。

・その他趣味を聴く意味としては、うつ病の診断です。興味あったことができなくなるというのがうつ病の特徴ですから。

・あと、今年の社会医学会で学んだことですが、経済的理由でいままでやれていた趣味がやれなくなる。ストレートに経済状況は聴きにくい、患者さんも話しにくいから。

・ということで、このブログを見ていて私の診療を受ける方。突然趣味のことを聴かれても、「なんでや」と言わないように。



以下日記

・本日12/10(月)は6時ちょっと前に起きて粟粒大の朝勉して、大学へ。午前中は疫学(現在オッズ比について)の勉強会。午後から病院へもどって診療。病棟診てから、夜間診療でした。本日の夜間診療はゆっくりできました。で、今日趣味の話を書いたのも、外来である患者さんに趣味のことを聴いたから。上には書いていませんが、趣味を聴くとその患者さんの知らなかった一面を知ることができますよね。で、本日は、19時35分帰宅。お風呂に入って夕食、録画の「激レアさんをつれてきた」をみておりました。(女子アメフト選手のはなしでした)で、現在土佐鶴をチビチビやりながらこのブログを書いております。これからちょっと机の上を片付けてさっさと寝ます。やっぱ、土日の集中講義でつかれてますわ。

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