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労災格差/ガンジーの評価は?

・今日は、新大阪駅近くで、振動病の小さな小さな研究会。そこで、私は、建交労という労働組合からいただいた2016年度の振動病の新規認定患者に関するデータをめちゃめちゃ簡単にまとめて報告しました。ここ数年来そのまとめをしているのですが、いつも思うことというか、その実態が、関東地方で振動病の労災認定患者数が圧倒的にすくないこと。とてもハッピーなことに、本当に関東地方で振動病患者さんが少なければよいのですが、まずあり得ない。なぜなら、関東地方でもいっぱい動力工具が使われてるし、かつ、関東地方の労働衛生がずば抜けて良いわけではないから。関東地方の労働衛生がずば抜けて良くないというのは、労災の事例の報告が一般のニュースでも流れているからも考えられます。もうちょっと振動病の予防で専門的なことを言えば、動力工具(我々は「俗に」振動工具と言っていますが)による振動障害の予防のためには、その振動に関するデータ(専門的には、振動加速度のの三軸合成値)から、動力工具を使用する時間をわりださないといけません。
cf. file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/0000180363-2.pdf
(この、pdfって、皆さん見れるんですかね?)


しかし、多くの動力工具には三軸合成値がしめされていませんし、それを測定する機械もほとんどの企業や監督署にはありません。

それはさておき、本来労災と認定されなければいけないひとが認定されずにいるということは、私の経験で多々あります。とうか、これはある意味バイアスですが、労災認定されていないから、私のところにこられるということがあるわけですが。それまた、さておき、職業性疾患がunederestimateされていうのは、それなりのプロには認識されていることですし、ハリソンの内科学書にも書いていたし、アメリカの研究機関もIOMも書いているし、そのた産業医学の教科書に書かれていることです。

・本来労災と認定されるべき被災労働者がその居住時・所轄監督署 or 労働局によって労災認定されないことを「労災格差」ととりあえず名付けてみましたが、いかがなものでしょう?

cf. 健康格差の定義

これについては、いろいろな定義があるでしょうが、政府の文書を引用すると↓

file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/0000180363-2.pdf

この中の一節:、健康格差(地域や社会経済状況の違いによる集団間の健康状態の差をいう)

・・・ということで、「労災格差」もそれにならって上のように一応定義してみました。


・本来労災なのが何故労災と認定されないか?思いつくまま要因を列挙すると、そもそも被災労働者が労災と認識していない。労災を申請すると会社に迷惑がかかると思っている。会社が、労災をださせない。会社は労災をだしてもよいが、親会社・元受けがださせない。医師が診断できない・他疾患と誤診する。診察しても労災にしない(被災労働者に労災にできると告げない)、そもそも労災の制度を知らない。医師が企業の意向を忖度する。監督署が認めない。労災に取り組む労働組合や市民組織がない、もしくは力が弱い。等々。実際これらは、私が直接、間接に経験している「事実」です。

cf. file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/0000180363-2.pdf
(この、pdfって、皆さん見れるんですかね?)


・昨今「健康格差」に取り組まないけないという機運がでてきとり、とてもよいことだと思うのですが、労災格差にもとりくんでほしいと思うのであります。



以下みなさまお楽しみ(???)の日記

・昨日12/15(土)は午前中は、水島協同病院で一般外来。9月から月1回その外来をしだしておりますが、なかなかしんどい。なんせ、すべて診る患者さんは私にとっては新患さん。そんでもって、結構重症や疾病以外の問題も絡んだ患者さんも来られます。前回健診で異常を指摘されてきたかたが、リンパ腫だったり、昨日はバリバリの心不全や重度の肝機能障害の患者さんがこられました。ほんでもって前者の方は入院勧めたけど諸般の事情で外来でフォロー。後者の方は、無事?入院していただきました。まあ、なかなか大変な外来でほかの先生方よくやっているなと思うのですが、極度ではなく適度の緊張感or適度のストレスで、ある意味心地よさも感じました。

・水島の外来後は玉島へ戻って事務作業を16時くらいまで。いったん帰宅して、事務的なことをして玉島の良寛荘へ。18時30分から病院の忘年会でした。今回仮装して参加が推奨されていたので、いっぱい面白い仮装をされていた人がいました。私と言えば、「オタク」の仮装をチームろくでなしの看護師さんたちと。私については、そのまんまやんという批判もありましたが、私はオタクではなくオタコイドですので違います。オタ芸したり、USAおどったり、変なパンツはかされたり、まあ、楽しかったですね。明日のこと(つまり、今日のこと)があるので、2次会には行かず21時半ごろ帰宅です。

・本日12/16(日)は新大阪の丸ビルで「振動問題研究会」という小さな小さな研究会。臨床医、研究者、労働組合役員が集まっています。労働組合からの報告や医師からの報告等結構プラクティカルな話から研究的な話まで。私も、もっとしっかり研究としてまとめられるようにならないと。

・上記研究会が予想より早く終わったので、あべのハルカス美術館へ。エッシャー展へ。当然学生料金1000円で入りました。まあ、なんぞ人の多き事よ。以前明石市でエッシャー展いったことあるので、みたことあるのはすっとばしてみておりました。(何をみたことあるかないかは、あやしいけれど)今回、風景画(と言うのかな)が結構あって、こんな絵(版画)も書いていたのねと思いました。(よう版画であんな細かい表現ができるのねと感心)・・・今回思ったこと、スターウォーズの戦艦や要塞をデザインしたアーティストは、きっとエッシャーの影響受けているぞ!(ネットで調べてないけど)

・その後、おそい昼食。たこ八というところでミニモダン焼きとたこ焼きのセット。マヨネーズとソースで濃厚、このブログを書いている現在もお腹がほとんど減っておりません。

そして、ちょっと街をふらついて、18時過ぎ帰宅です。

・今回大阪への行き来で↓の本が読めました


ガンディーの言葉 (岩波ジュニア新書)

ガンディーの言葉 (岩波ジュニア新書)

  • 作者: マハートマ・ガンディー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/03/19
  • メディア: 新書
・これを読んだのは、ガンジーがいったというわれる言葉の「裏」をとりたかったから。でも、その言葉はのっておりませんでした。また、あらためて検索するしかないですね。
で、偶然なのでしょうか、今日はガンジーに関するニュースをみました↓
ガンジーが黒人差別?批判をうけガーナの名門大学が像を撤去
具体的にどのようなものかわかりませんが...
ちなみに、私は、上の本を読むまで、長年南アフリカで活動していたとは知りませんでした。ああ、鞭で赤面、いや無知で赤面してしまいます。
cf. 2015年のBBCのニュース↓
Was Mahatma Gandhi a racist?
・さて、これからお風呂はいて、アルコールを摂取して、早めに寝ましょう。

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