ロセフィンと結石/ピンクレディーをみならおう
ナツメグ注意/一応dutyは終わったが...
ナツメグは香辛料としてハンバーグなどの肉料理に用いられ, わが国でも容易に入手可能である。欧米では急性中毒を起こす原因物質として一般的に知られており, 死亡例も報告されている。米国の報告では自殺目的の大量摂取のほか, 意図せずにナツメグ中毒となっている例も半数以上を占めている。しかしわが国では症例報告は少なく, 中毒の原因としてはあまり知られていない。本症例は香辛料としてナツメグ10gを摂取した。その後, 浮遊感, 動悸などが出現, 不穏となった。自身でインターネット検索し, ナツメグ中毒の症状と合致することに気づき, 救急要請した。来院時, 不安感と口渇感を訴え, 興奮気味であったが, 安静にて経過観察を行い, 症状は改善した。本症例は患者自らのナツメグ摂取の申告により診断に至ったが, 本人の自覚なくナツメグ中毒に至る症例もあると思われる。そのため, 急性の精神異常を呈した症例では原因中毒物質として鑑別にあげる必要があると考える。
・昔のタバコへの注意書きではないですが、「スパイスの使い過ぎには注意しましょう」ですね。
あっという間に以下日記
・昨日12/29(土)は、夕方まではfreeで掃除、事務的な作業していました。17時半から当直。外来へは、何人か熱発の患者さん来られ、今シーズンはじめて、インフルエンザAの診断をしました。その方には無事(???)抗インフルエンザ薬は処方せず、葛根湯とカロナールのみ処方しました。病棟も落ち着いておりましたが、本来日勤中に処理しておくべきことを当直帯で連絡されてちょっとムカッときました。(いつまでたっても人間ができておりません)
・本日12/30(日)は、0時過ぎに寝たのですが、1回3時ころ電話で起こされました。その後は6時59分に電話で起こされ、病棟の患者さん診てからシャワー浴びて朝食。9時に当直交代で、晴れて、今年のdutyは終了。新倉敷の山陽マルナカへアルコール類を買いに行きましたが、9時半くらいですごい人でした。わたしは、ジン、ジントニック、ノンアルの缶ビール、宮崎県の地ビールを購入。買い物に40分もかかってしまいました。(ほとんどレジ待ち時間)その後帰宅。掃除とたまっていた文書、書類にひたすら目を通しました。夕方家を出て、市役所へ資源ごみを出して、クリーニングをとりにいって郵便局によって振込。19時ころ帰宅して入浴、夕食。そして、アルコール摂取しながらこのブログを書いております。今日は、早いうちに寝て、明日はちょっと掃除。病院にたまっている仕事の処理に行くべきか否かまよっています。別に、明日しょりしなくてもよいのですが、正月休み明けがきつくなるので、病院行っていたほうが楽な面があります。ああ、葛藤。
下顎間代と筋繊維束攣縮の動画/振動病の検査は夏のほうがきつい
Jaw Clonus and Limb Fasciculations
内視鏡診療の鎮静に関する文献の変な言葉遣い・・・誰も変だとおもわないのか?/
苦痛の少ない内視鏡診療において,鎮静は不可欠である.2013年にEBMに基づいた「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」が公表されたが,本ガイドラインは内視鏡診療上,鎮静が必要と考えられた局面において,どのような鎮静法が良いかの指針を示したものである.鎮静時には偶発症として重篤な呼吸抑制をきたす危険性があり,十分なインフォームドコンセントが不可欠であり,さらに偶発症発生時に迅速に対応できる体制をチーム医療として整備しておく必要がある.また,内視鏡医は鎮静・鎮痛薬の特徴ならびに対象とする患者背景や呼吸循環動態の変化に関するリスクを十分に理解し,医療事故防止に努めることが重要である.
・おかしいと思うのは、最初の行の「EBMに基づいた」というところ。もう一つちょっとひっかかるのが、上から4行目の「十分なインフォームド・コンセントが不可欠であり」というところ。・・・何が変だかわかりますか?
・で、このような言葉遣いのもとになっているのが、この文献が参照している「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」にあるのではないかとみてみたら備後、じゃなかった、Bingo! ↓
https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0181/G0000661
この中のCQ1が↓(全文の一部です)
内視鏡診療における鎮静は,内視鏡診療内容と 患者状況をもとに医師がその必要性を勘案し,十分なインフォームド・コンセントのもとに,患者の意思と同意に基づいて行うものである
・なんじゃ、この文章は?少なくともこの文章に合意した人たちは、インフォームド・コンセントを「説明」としか理解していないとしか考えられません。
医療界を嘆いた後の以下日記
・本日12/26(水)は、6時半起床。当然朝勉はする時間も気力もなく出勤。午前外来、終了は14時(って、午前じゃないやん)。カップ麺の昼食後ちょっとだけ休んで回診、カンファレンス。16時から夜間診療。実際の患者さんの診療は19時くらいに終わったと思いますが、その後の事務的作業で21時まで病院へ。外来が終わったらさっさと帰れると思ったのに...(T_T)
・帰宅して入浴、夕食。たまたまTVでダウンタウンの番組をみていましたら、和田アキ子の物まねで電話をしてfamily(マフィアみたい)を呼び出すという企画。結構騙されていて笑った。デストロイヤーの四の字固めがなつかしかった。(番組見てないとわかりませんな)で、このブログを日本の医療界を憂いながら書きました。さて、そろそろ寝ます。あすは、少しは早起きして粟粒大でも朝勉しましょう。
腹痛の鑑別診断V/ほんと、当直やめたくなった
症例は68歳,男性。腹痛・嘔吐・下痢で受診し身体所見・血液検査・エコー・単純CTより急性胃腸炎が疑われ入院した。絶食・補液で加療したが翌朝に心肺停止となり蘇生できず死亡した。病理解剖で上腸間膜静脈に充満した血栓を認め上腸間膜静脈血栓症と診断した。本症はまれな疾患で非特異的な症状のみを呈することが多く,診断に苦慮することがあるが,診断の遅れにより予後が不良となることがあり,本症を鑑別に挙げることが重要である。
・上腸間膜動脈血栓症までは、鑑別診断に浮かびますが、静脈の方は頭にありませんでした。で、造影CTが有用と書かれていますが、なかなか小さい病院では困難だし、結構腎機能が落ちている人がいて、造影する気にはなかなかなりませんね。また、造影してもちゃんと読めるかどうかわからないし...
以下日記
・昨日12/24(月)は、朝から夕方までちょっとだけ勉強と書類の整理、事務的作業、おひるねちょっと。で、17時30分より当直。日直の先生から外来はおちついていましたと申し送りあり、また、病棟は若干問題の患者さんはいるようでしたが、現時点ではおちついていると。で、ちょっと安心。ところがどっこい・・・当直に入ってちょっとして外来からコール。熱ということで来られた新患の患者さん、どうも様子が違う。結局1時間弱当院で処置して、ご本人およびご家族の意向で大きな病院へ転院。それで、どっとつかれたところ、1病棟の患者さんが痙攣。0時過ぎに寝たら2時半頃2病棟の患者さんの呼吸困難。麻薬が必要で、夜中に薬剤師さんを呼びだしてしまいました。でも、呼吸困難で起座呼吸だった患者さんが、私の処置であおむけで眠れるようになり、よかったなー。ちょっとした医者の喜び。で当直室で寝たのですが、6時半頃起こされました。ちょっとした指示を出して、シャワー浴びて朝食。朝礼後外来へ。これまた、長引いて最終的に外来の患者さんの対応が終わったのが14時ころだったでしょうか?その後病棟の患者さん診て、15時20分病院を出てダッシュで大学へ。17時からのcritical appraisalには間に合いました。本当は、15時からのエピ・トレという疫学の「演習」にもでたいのですが、もう現在の仕事量では無理で、あきらめております。
・大学院での勉強は1時間のみで終了。帰宅は19時半。夕食、入浴。そしてこのブログを書いております。なんせ、今日1日眠かった。もうちょっとしたら寝に行きます。
・明日は、魔の水曜日。午前外来、午後カンファレンス、夜間診療です。あすは、何事もありませんように。インシャラーメンダブツ。
こんな鉛中毒の原因/質的研究の講義はしんどかったがおもしろかった
陰圧性肺水腫/連日遅くてしんどいぞ
虐待が疑われた陰圧性肺水腫の1例(会議録/症例報告)
Abstract
Plague, caused by the bacterium Yersinia pestis, is one of the deadliest infectious diseases in human history, and still causes worrying outbreaks in Africa and South America. Despite the historical and current importance of plague, several questions remain unanswered concerning its transmission routes and infection risk factors. The plague outbreak that started in September 1665 in the Derbyshire village of Eyam claimed 257 lives over 14 months, wiping out entire families. Since previous attempts at modelling the Eyam plague, new data have been unearthed from parish records revealing a much more complete record of the disease. Using a stochastic compartmental model and Bayesian analytical methods, we found that both rodent-to-human and human-to-human transmission played an important role in spreading the infection, and that they accounted, respectively, for a quarter and three-quarters of all infections, with a statistically significant seasonality effect. We also found that the force of infection was stronger for infectious individuals living in the same household compared with the rest of the village. Poverty significantly increased the risk of disease, whereas adulthood decreased the risk. These results on the Eyam outbreak contribute to the current debate on the relative importance of plague transmission routes.
・ちょっと早くCAが終ったのでイオン岡山へいって買い物・・・って、何も買わずうろついて帰りました。
・12/19(水)は、午前中外来、午後外出して金光町にある空き店舗を見学させていただきました。地域の「たまり場」にできないかと思って。場所的には一等地ですが、問題は借りるお金ですね。見学後病院に戻って夜間診療。その後開業医さんとの勉強会を21時まで。今回のお題は、Sister Mary Joseph's nodule・・・大分昔にブログで書いたような・・・NEJMのが↓
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm040708
と、心不全のお話でした。私も発表するつもりでしたが、うかつにも家にその発表のデータのはいったUSBを忘れたので、発表できず。(←本当のおまぬけさん)。帰宅は21時40分頃。
・本日12/20(木)は午前中水島で産業医学科。じん肺の診断書を書かないといけないので、外来の患者さん4名動脈血採血。だんだん年取ってくるとこの採血が苦痛になってきます。お昼は、急にカキフライが食べたくなったので「とんかつ浜勝」というところで、カキフライ定食。ちょっとお高くてびっくり。カキフライは大きかったのですが、私はちいさめのカキフライがすきなので、ちょっとちがったかな。で、その後倉敷市役所で公害健康被害認定審査会。その後玉島へもどって回診、書類等仕事で19時過ぎまで。その後金光町の佐方コミュニティーハウスで、「たまり場カフェ」(浅口市をいけてる地域にしていこうという集まり)で21時過ぎまで会議。で、21時半過ぎに帰宅。お風呂入って、軽い夕食後このブログを書いております。もう、0時が近くなってきたのでオトーちゃんはねます。
・明日は、午前外来。早めに上がらせてもらって明石へ。神戸地方法務局明石支局へ。2年前に亡くなった母親の莫大な遺産相続の手続きに行きます。(莫大な遺産というのは、当然ジョークです)
船員は船に乗ってるだけじゃない/髪はおとこのいのち、整合性は小説・ドラマ・映画の命
労災格差/ガンジーの評価は?
- 作者: マハートマ・ガンディー
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/03/19
- メディア: 新書
院内暴力の話/外来の会話が面白い
近年、患者や患者関係者による病院職員に対する暴力行為が顕在化してきている。本研究では、病院における院内暴力の発生状況、内容別の頻度及び院内暴力に対する院内体制の整備状況等を検討した。 社団法人全日本病院協会の全会員2248病院を対象に自記式質問紙調査を2007年12月から2008年1月に実施した。 有効回答率は49.2%(1106/2248病院)であった。対象病院の52.1%(576病院)が過去1年間に6882件の職員に対する院内暴力を経験していた。原因者の86.9%は患者本人であった。また、院内暴力に対する組織的な管理体制の整備を行っている病院は1〜3割程度と少数であった。院内暴力を経験した病院では、そうでない病院に比較して院内体制の整備が進んでいるものの、職員の安全確保についての不安はむしろ高い傾向にあった。 本研究の回収率は約5割にのぼり医療機関の院内暴力に対する関心の高さが窺える。 現状では組織的な管理体制の整備が十分行われておらず職員の安全確保のためにも早急な対策が必要と考えられる。今後、質の高い医療サービスの提供を円滑に進めるには、院内暴力を未然に防止するために、ガイドラインや報告制度の整備等を普及することが優先度の高い課題であると考えられる。
・実態がわかってよい論文だと思うのですが、この中で検定をする意味が私にはわかりません。なんでも間でもp値をだせばよいものではないでしょう。
以下日記
・本日12/14(金)は、6時半と遅起き。朝勉する間もなく朝食摂って出勤。そして、午前外来。予約の患者さんが最初時間通り来られなくて「暇」。その後患者さんが来られだして、待ち時間超過。最後の方は1時間待ちとなりました。最後の方の患者さんにお待たせしてすみませんとあやまったら、「先生こそ、お疲れでしょう」といってくださり、涙と鼻水が出そうになりました。
・今日来られた患者さんで唇が痛いという方がおられました。で、「簡単ヘルペスではないか」とおっしゃられました。最初何を言われているのかわかりませんでしたが、ああ「単純ヘルペス」のことねと理解。ちょっと、お互い笑いました。ある患者さんは、「ちょっときいてよいですか?」といわれ、何を聴かれるとおもったらiPadがつながらないんだけど、と。さすがに、ワタシャわかりません。買ったところに電話してきいてくださいと。あと、電子カルテに入力していたら「席で亡くなった」と恐ろしい変換が。座って死んでいたのか?明日のジョーか?と思ってしましたが、「咳出なくなった」といれたかったのでした。こんなようなことがちょこちょこ起こって、診療はキューキューでしたが、笑えるところがあって面白いですね。・・・私が若かりし頃、ベテランの先生が朝から14時くらいまで外来していても、外来が楽しいといっておられましたが、わたしには理解できませんでしたが、最近わかるようになりました。・・・そういえば、私の同僚の女医さんが、ある患者さんにいやしてもらっていると言っていたことがあるのですが、癒すのはこっちの方で、こっちが患者さんにいやされるってどういうことやと思っていましたが、それも理解できるようになっています。患者さんと話していると楽しいことがあります。もっと時間に余裕があったらよいのにね。
・今日は真逆のような話題を書きました。暴力には毅然と、しかし、患者さんとはお互い楽しみあって。
・現在、獺祭焼酎をのみきり、ジントニックを飲んでおります。あと事務的なことをして早めに寝ます。明日は、午前中水島で外来。その後玉島で事務作業していったん帰宅。夜は病院の忘年会です。いつも、新倉敷駅にバスで迎えに来てもらうのですが、過去2回置いてきぼりをくいました。明日はちゃんとのれるかな?