こんな頻尿の原因/成城石井よりも明治屋?
症例は69歳,男性.頻尿を主訴に近医を受診し,骨盤内腫瘤を指摘され,当科を紹介された.腹部CTでは,膀胱や前立腺を右側に圧排する巨大腫瘤を認めた.画像所見で周囲への浸潤はなく一括切除が可能と判断し,生検は行わず手術の方針とした.標本は最大径26cm,2,030g.割面は主としてゼリー状で隔壁を有する嚢胞性,充実性の腫瘍部分とが混在していた.組織学的には“patternless pattern”を認めた.免疫染色では,CD34・Bcl-2・CD99が陽性で,近年有用性の高さが報告されているSTAT6にも陽性を示し,孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor:以下SFT)と診断された.頻尿という特異性の低い症状を契機に発見されたSFTは,1983~2016年での報告例(会議録を除く)7例のみで,貴重な症例と考え,若干の文献的考察を加えて報告する.
・最初にみたDr.が頻尿でなんでCT撮ったのかなとしょっぱなに思ったけど、こんなに大きかったら腹部触診で触ったからでしょうね、と一人で納得。
目を見て貧困がわかる?/同士がいた
Bitot’s Spots
結膜の一部が乾燥などにより極度の角化を起こし,皮膚化した状態。コンタクトレンズ装用者やドライアイ患者にみられる。原因は不明。(Pierre A. Bitot,1822-1888,医師,仏)
と、原因不明と書かれていますが、違う項で調べると↓
カクマクナンカショウ
[英]keratomalacia
ビタミンA欠乏による眼球乾燥症の角膜病変。ビタミンAは角結膜上皮の正常な分化と維持に必須。発展途上国では栄養障害に伴って,先進国では全身状態が悪く吸収不良な場合に起きる。両眼の耳側結膜にビトー斑が出現し,角膜表面も角化して,光沢のない混濁を呈す。角膜上皮欠損と角膜実質の壊死,潰瘍が形成される。実質の壊死が広範囲に生じた状態をいう。進行すると穿孔し失明に至る。治療は1日約20~30万単位のビタミンAを連日全身投与し,感染防止に抗生物質の点眼を併用する。
- 点状 punctiform
- 帽針頭大 pinhead size
- 粟粒大 millet 直径約0.1cm 「あわつぶ」あるいは「ぞくりゅう」と読む。
- 米粒大rice-grain 直径約0.3~0. 5cm
- 麻実大 hemp-seed 直径約0. 5cm
- 小豆大 a red bean 直径約0.4~0. 6cm
- えん豆大 pea 直径約0. 7cm
- 桜実大 cherry 直径約2cm
- くるみ大 walnut 直径約3.5cm
- 林檎大 apple 直径約8cm
- 雀卵大 sparrow's egg 長さ約2cm幅約lcm
- 鳩卵大 pigeon egg 長さ約4cm幅約3 cm
- 鶏卵大 hen's egg 長さ約6cm幅約4 cm
- 鵞卵大 goose egg 長さ約7cm幅約5 cm
- 小指頭大 the tip of a smallfinger 直径約1. 5cm
- 拇指頭大 the tip of a thumb 直径約2. 0cm
- 小児手拳大 a baby's fist
- 手拳大 fist
- 小児頭大 infant's head
- 成人頭大 man's head
犬がひっかいても猫ひっかき病、猫がひっかかなくても猫ひっかき病/名張・大阪の旅
猫ひっかき病は主として猫によるひっかき傷や咬傷を受けた後に発症する人獣共通感染症の一つである。近年のペットブームもあり増加傾向にある。発熱,リンパ節腫脹をきたし医療機関を受診しても,猫ひっかき病の可能性を考慮しなれば診断に至ることは難しい。左大腿部腫瘤を主訴に来院した猫ひっかき病の一例を経験したので,文献的考察を踏まえ報告する。症例は13歳,女児。入院2週間前より左大腿部内側の腫瘤及び圧痛を自覚するようになった。増大傾向にあったため近医整形外科を受診した。単純CT検査で左大腿内側の軟部腫瘤を認め精査加療目的に当院紹介となった。血清抗体価検査でB. henselae-IgM陰性,B. henselae-IgG 1024倍,リンパ節生検でB. henselae-PCRが陽性となった。以上より猫ひっかき病と診断した。猫飼育歴はあるものの,猫からの受傷歴は認めなかった。入院後詳細な問診をし,猫ノミに何度も噛まれていたことが発覚した。感染経路と考えられた。猫ひっかき病の診断には,ペットからの受傷歴だけではなく,動物接触歴を詳細に問診することが重要である。
・『今日の治療指針2017年度版』にも「・バルトネラ・ヘンセレ菌(Bartonella henselae)は,ネコ同士の接触あるいはネコノミを介した感染により伝播している菌で,ネコでは不顕性感染を起こしている.イヌも感染することがある.ヒトへは,ネコに咬まれたりひっかかれたりするほか,感染したイヌとの接触,ネコノミの吸血によって感染する.」と書かれておりました。笑えるのは、『今日の皮膚疾患治療指針 第4版』に「発症予防のため,性格のおとなしいネコを飼う,ネコの爪切り,ネコとの接触後の手洗い,ネコノミの駆除などを行う。」とありました。猫ひっかき病の予防のために性格のおとなしいネコを飼おうという発想をする一般の方は、まずおりませんわな。
あなたの大切な人を寝たきりにさせないための介護の基本―あすなら苑が挑戦する「10の基本ケア」
- 作者: 社会福祉法人協同福祉会
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- 発売日: 2009/11/26
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カリフォルニアから来た娘/児島すごい(アンジャッシュじゃないよ)
週刊東洋経済 2018年8月4日号 [雑誌](親の看取り方 悔いなく見送るために)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2018/07/30
- メディア: 雑誌
CTでの母指圧痕像もしくは母印紋/亀はマンデラ
Thumbprinting in Ischemic Colitis
file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/34_617-3.pdf