癌で毛が生える/通所リハの皆様、誕生日プレゼントありがとうございました
acquired hypertrichosis lanuginosa
本来なら毛深くならない全身の軟毛が太く長くなる病態。男女を問わず,肺癌,前立腺癌,乳癌などの悪性腫瘍をもつ人に出現することが多い。中年以降で顔や首などの毛が濃くなる場合は要注意である。免疫抑制薬や降圧薬などの薬剤でも本症が生じる。
・まあ、本来うぶ毛であるものが、こくなっていくものみたいですね。最近毛深くなったと患者さんが言われたら要注意ですね。
シップで胃潰瘍/事務作業と掃除とビールの日々
今回,2年にわたり治癒が遷延した胃潰瘍が,経皮製剤の使用中止によりただちに治癒したという症例を経験した.①Helicobacter pylori(以下H.p.)未感染,②NSAIDs内服歴なし,③経皮製剤の処方が他院によるため未把握のまま常用されていた,という偶然が重なったことにより,経皮製剤が上部消化管の粘膜障害の原因となることを特定し得た.そこでこれを報告し,NSAIDs経皮製剤の危険性や適正使用について若干の文献的考察を行う.
パーキンソン病と類似疾患の症候/久々に涙しました
目撃!にっぽん「『筑豊のこどもたち』はいま “貧困のシンボル”の末に...」
吐血をみたとき大動脈腸管瘻も考える/夜中のお見送り
大動脈腸管瘻(aortoenteric fistula;以下,AEFと略記)で一次性AEF(primary AEF;以下,PAEFと略記)は致命的な病態であるが,救命しえた1例を経験したので報告する.症例は81歳の女性で,吐血後,近医に搬送されHb 3.0 g/dlと出血性ショックの状態だった.精査にて腎動脈下流の腹部大動脈瘤の十二指腸水平脚への穿通による,一次性大動脈十二指腸瘻と診断され,当院心臓血管外科に搬送後にステントグラフト内挿術を施行した.翌日,当科にて緊急手術を行った.手術は,十二指腸を授動し瘻孔を確認後に,瘻孔口側で十二指腸を離断し,十二指腸下行脚と挙上空腸を側々吻合した.また,瘤破裂部より可及的に血栓を除去し,同部を縫合閉鎖した.術後は手術関連合併症を認めず,ステント感染予防の抗菌剤投与を継続し,リハビリ目的に前医転院となった.PAEFは,致死率の高い疾患であるが,ステントグラフト内挿術を先行することで,安全に手術可能と考えた.
・本文中に
上部消化管内視鏡検査でAEFを疑う所見としては,十二指腸水平脚の凝血塊,管外性の拍動性腫瘤,動脈性出血があるが,これらの所見が必ずしも観察可能とはかぎらず,診断率も18%と低い18).Songら12)はPAEFの概念のないまま緊急内視鏡検査を施行した場合,特に潰瘍などの他の疾患が並存している場合は誤診になりうる可能性があるとしている.診断のために時間がかかり,病態への適切な対応が遅れることで患者の不利益になることに警鐘を鳴らしている.本症例においても,上部消化管内視鏡検査で十二指腸水平脚に粘膜下腫瘤様所見を認め,頂部に白苔のある陥凹を有していた.PAEFの概念なく所見確認した場合,粘膜下腫瘤として生検をしていた可能性もあり,PAEFの概念を持って内視鏡検査を行うことの重要性が示唆された.
と書かれていました。怖いです。
以下日記
・本日12/26(土)は夜中の3時前に病院からの電話で起こされました。ターミナルステージの患者さんがなくなったとのこと。お見送りのため病院へ行き、5時前に帰宅し7時半近くまで寝ておりました。お見送りするとき旦那さんと娘さんの表情みてちゃんと死を受けてとめておられると感じられ、安心しました。
・起床後はちょっとだけ勉強して家の片づけとお買い物。猫が寒そうにしているので、猫用「ホットカーペット」を買いに行きました。そして18時台に夕食。頼んでいたベルギービールがちょうど届いたので2本飲んでヘロヘロ状態です。現在白州のみながらこのブログ書いております。21時には寝たいと思います。
・日記見返すと12月はずっと土、日病院に行っていました。明日は(呼び出しがない限り)病院には行かずに家にいたいと思います。
ドップラーで音楽/喘息バッジが欲しい
DOI: 10.1056/NEJMicm1911324
SARS-CoV-2による急性散在性脳脊髄炎/延命治療の反対語は?
acute disseminated encephalomyelitis;ADEM
視神経を含めた中枢神経系の細静脈周囲性急性脱髄疾患。脱髄巣は多発性硬化症のそれより小さくびまん性に広がる。発症機序は,アレルギー性,自己免疫性と考えられ,ヒトと同様の病態を動物に実験的に作ることが可能である。麻疹,インフルエンザといった感染後に発症するもの,ワクチン接種後に発症するものなどがある。初発症状は発熱・頭痛といった髄膜刺激症状,意識障害,脳神経麻痺,四肢麻痺,運動麻痺などさまざまである。脳脊髄液検査で細胞増多・蛋白上昇をみる。MRIでは脊髄・脳幹・小脳・大脳に病変を見つけることができる。急性期にステロイド大量療法を含めた治療が奏効することが多い。経過は一般に単相性である。
Acute disseminated encephalomyelitis (ADEM) associated with COVID-19
Langley L, et al. BMJ Case Rep 2020;13:e239597. doi:10.1136/bcr-2020-239597
Abstract
A 53-year-old man admitted to the critical care secondary to respiratory failure due to COVID-19 developed agitation and global hypotonia. Brain MRI revealed bilateral hyperintense lesions throughout the brain and cerebrospinal fluid identified oligoclonal bands. Intravenous high-dose glucocorticoids were administered followed by an oral tapering dose and the patient clinically improved. Acute disseminated encephalomyelitis should be considered in patients with COVID-19 who present with altered mentation and polyfocal neurological deficits.
本文最後のLearning pointsのところにObservational data suggest early diagnosis and treatment of ADEM may improve prognosis for patients; therefore, a low threshold for obtaining MRI imaging is advised.と書かれています。神経症状出たら早めにMRIを撮るべきでしょうね。(問題はこれだけCOVID19が流行っていると容易にMRIがとれないかも知れないと言うことです。医療崩壊という言葉がきちんと定義されているのかどうか知りませんが、こういう場合も医療崩壊の一つではないでしょうか)
以下日記
久々のブログ記事アップです。過去を振り返ります。(大分忘れているけど)
・12/20(日)は6時23分起床、朝食後病院へ。1時間くらい病院にいて帰りナフコ、COOPで買い物。昼食後は夕方まで掃除と勉強。その後ちょっと家を出て金光町大谷にある「たまり場」へ。17時位までいてかえりコーナンで買い物して帰宅。お風呂入って、夕食、アルコール摂取。
・12/21(月)は5時起床。朝勉して朝食、燃えるゴミ出して午前中ZOOMで因果推論の勉強会。午後は出勤し、回診、夜間診療、宿直。
・12/22(火)0時過ぎ救急搬入あり、3時まで起きていました。3時過ぎに寝たと思ったら5時半に起こされました。また寝て6時45分起床。シャワー浴びて、朝食後病棟よって午前外来。午後からも病棟よって16時前に帰宅。16時から1時間ZOOMで大学院のCritical Appraisalに参加。メッチャ眠かった。その後ちょっと部屋の掃除して入浴。20時前から夕食。夕食終わりかけに病院から電話があり私の担当患者さんが悪化と言うことで病院へ。宿直の先生がしっかり対応していてくださり、なんとか落ち着き22時頃帰宅。即寝です。
・本日12/23(水)はさすがにお疲れモード。すでに1週間がたった気分で、6時45分と遅起き。朝勉せず出勤。病棟ちょっと寄って午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療、その後病棟ちょっと寄って事務作業して19時23分帰宅。お風呂入って夕食とってアルコールは飲まずにこのブログを書いております。これが終わったら通販でビール注文して寝ます。
・先日の外来で鬱的になった患者さんが来て私に「短命治療」をしてくれと何回も言いました。最初「んっ?」と思いましたが、「延命治療」の逆のことを言っていたのね。この患者さん当院およびケアマネ、関係組織で「見守り」するように頼みました。ホンマ、社会的処方の体制が欲しい。リンクワーカーを育成したいですね。
ACP:アドバンス・ケア・プラニング/響、白州は1日1杯に制限
アドボカシー/コロナ感染症予防のための面会制限にはつらいものがある
物を飲み込んで咳しても誤嚥とは限らない/21時はおねむの時間(前は22時だったのに)
N Engl J Med 2020; 383:e137 dEC 17, 2020