FYMI:脳神経外科医に必要な認知症診療の基礎知識 /翔んで埼玉、笑えた
・先日facebookで「突然ですが、中小病院に勤める医師は(実は、すべての医師がと言いたいが)、専門が何であれ①認知症に関する基本的な知識と技能と②緩和ケアの能力が求められると思っております。」とつぶやいたら、日頃になく多くの人が「いいね」としてくれました。で、たまたま↓のような論文をみつけたので読んでみました。
脳神経外科医に必要な認知症診療の基礎知識
中根 一
脳神経外科ジャーナル31 巻 (2022) 3 号
【抄録】
高齢化が進むにつれ, 認知症患者数も増加している. 認知症診療は早期発見, 予防に主眼が置かれるようになってきた. そのような中, 脳神経外科医も認知症診療に関わる機会が増えてくるものと思われる. 本稿では, 脳神経外科医が認知症診療にあたって, 知っておくべき基本的なことを概説する.
・私は本文中の↓の記述が一番印象に残りました
特発性正常圧水頭症 (idiopathic normal
pressure hydrocephalus:iNPH)
iNPHによ る認知症は, 認知症全体の約1割を占める.AVIMといわれる無症候性の水頭症もあり, フォローをしていく必要がある.iNPHと診断されても, タップテストで効果がみられない, 高齢であるなどの理由で手術に至らないケースも多くみられる. シャント手術は認知機能の維持, ADL改善の効果も期待できるため, 積極的に実施すべき手術と考える.iNPH患者に対し, タップテスト施行時に髄液リン酸化タウを調べた結果, 14.2%で高値であった. アルツハイマー型認知症合併の水頭症と考えられるが, シャント手術をしない理由にはならない.
・そう、よく研修医に「疾病は必ずしも一つとは限らない」と講義しているのですが、↑にあるように正常圧水頭症とアルツハイマー型認知症が合併していることもあるのですね。
ちなみに上にでてくるタップ検査って↓
http://www.rakuwa.or.jp/otowa/shinryoka/nph/nyuuin.html
以下日記
・4/24は自然に5時21分に目が覚めました。起き出して、まずは朝勉。今度の火曜日に行うCA:Critical Appraisalの論文を読みました。朝食後はACPに関係する本をよんで講義の準備。それから↓の本を読みました。
ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/12/27
・お昼はスパゲティ食べながら、Amazon Prime Videoで『翔んで埼玉』を観ました。結構笑えました。しかし、ホンマに埼玉の人や千葉、群馬、茨城の人、怒らんのかな?(二階堂ふみ、なかなか良かったな・・・って、名前だけ知っててほとんど知らん女優さんやけど)
・その後も講義の準備。夕食は近くのインド料理屋さんへいってナンとカレーたべてネパールビールを飲みました。後は、事務的な作業。ノートパソコンが壊れかけており新しいのを買おうと思ってインターネットで注文しようとして先日はクレジットカードが使えず挫折しましたが、カード会社にロックを解除してもらって、無事注文できました。届いたとき初期不良がないことを願うばかりです。
・本日4/25(月)は6時半起床。朝勉して朝食摂って燃えるゴミ出して、9時からZOOMで因果推論の勉強会。午後から出勤して回診、夜間診療。帰宅は19時半過ぎ。ネコたちに餌やってから入浴、夕食。それから勉強してこのブログを書いております。あと、ちょっとだけ読書して寝ます。