SSブログ

足背動脈瘤/PPEには慣れてきたものの

私は外来診察時毎回ではないですが、できるだけ足背動脈を触れるように心がけています。幸い今まで↓のような疾患に遭遇したことはありませんが、たまたまそういう患者さんがいたらちょっとあわてていたでしょうね。



足背動脈瘤の1例
内田智夫。
日本血管外科学会雑誌 30巻(2021)1号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsvs/30/1/30_20-00093/_article/-char/ja
【抄録】まれな足背動脈瘤の1例を診療したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は68歳男性.右足背部の腫瘤が徐々に増大し,軽度の疼痛もあるため当科を受診した.打撲や注射処置などの明らかな誘因はなかった.超音波検査で15×15×20 mm大の内腔は一部血栓が付着した足背動脈瘤と診断し局所麻酔下に切除術を行った.直接穿刺による動脈造影を行ったが他部位の動脈に異常はなく,瘤切断後,末梢側から良好なバックフローを認めたため血行再建の必要はないと判断し瘤切除のみ施行した.病理所見は三層の膜を有する真性動脈瘤で内腔に二次的血栓を認めた.術後経過に虚血症状など特段の支障は生じなかった.
・「にせもの」もあるよ↓
足背動脈仮性動脈瘤の1 例
原田英之、他。
日本血管外科学会雑誌 23巻(2014)3号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsvs/23/3/23_13-00038/_article/-char/ja
【抄録】要旨:末梢動脈瘤のなかでも極めて稀な足背動脈瘤の1 例を経験したので,若干の文献的考察を含め報告する.症例は69 歳,女性で4 年前に脳動脈瘤の手術の既往があった.その後より右足背部の拍動性腫瘤に気づいていたが,徐々に大きくなり違和感を自覚するようになったので近医を受診した.血管エコーで足背動脈瘤が疑われ当院を紹介された.腫瘤に一致して軽度の収縮期雑音が聴取され,CTA にて足背動脈瘤と診断された.瘤を切除し,端々吻合による血行再建を行った.病理所見では仮性動脈瘤と診断され,脳動脈瘤手術時の足背の静脈穿刺の際の動脈損傷が瘤形成の原因として考えられた.
・怖いのは破裂と塞栓ですね。さて、私は死ぬまでにこのような疾患と遭遇するでしょうか?多分遭遇しないでしょうね。しかし、備え(この場合こういう病気があるという知識)あれば憂い無し。
以下日記
・本日3/16(火)は6時起床。少しだけ朝勉して出勤。病棟よって外来。今日はPPE(個人防護具)を3回も装着しました。最初の頃は面倒でしたが、慣れては来ました。しかし、やはり面倒。いつまで、こんなのが続くのでしょう?
・外来後朝食摂って病棟へ。15時前に病院出て帰宅。16時からZOOMでCritical Appraisalを17時過ぎまで。その後social epidemiologyを1時間くらい読んで入浴、夕食。本日は牡蠣ご飯と豚汁でした。あまりにも牡蠣ご飯がおいしくて、3杯も食べてしまいした。そのかわりアルコール摂取は0.果たして明日の体重測定は?
・その後もsocial epidemiology読んで、このブログを書いております。もうすぐ22時になるので、寝ます。明日は、午前外来して、午後回診とカンファレンス、夜間診療、御家族への病状説明、開業医さん達との勉強会で、帰宅は22時前くらいでしょうね。なかなか、夜おそくなるのはつらいです。


nice!(0)  コメント(0)