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金魚や熱帯魚もペットですよ/外来看護師さんに感謝の気持ちを形で伝える

遠い昔、同じようなブログ記事を書きました。患者さんにペットのことを問うと、猫や犬はこたえても金魚や熱帯魚はペットと思っていないのか、答えられないことがあります。そもそもペットを訊く意味の一番は、ペットからの感染やアレルギーを考えるからです。で、↓の様な疾患があります。(『医学書院医学大辞典第2版』より)



水泳プール肉芽腫 [英]swimming pool granuloma
[同義語]プール肉芽腫,魚槽肉芽腫 fish tank granuloma

マイコバクテリウム・マリヌム(Mycobacterium marinum:中等の速さで発育する光発色性菌種)がプールや水槽でヒトの主に四肢の皮膚の小さな外傷部から侵入し,2~4週間の潜伏期の後に発症する非結核性抗酸菌症の1つ。完成した皮疹は浸潤性紅斑局面であり,膿瘍や潰瘍を形成することもある。リンパ行性に進行あるいは全身皮膚に多発することもあるが,内臓臓器が侵されることはない。膿汁の塗抹標本で抗酸菌を観察できる。テトラサイクリン系抗生剤が有効である

・わたしゃ、魚槽肉芽腫の方が良いと思うのですが、それはおいといて、マイコバクテリウム・マリヌムという非結核性抗酸菌の皮膚感染症です。も一つオマケに↓(『今日の皮膚疾患治療指針 第4版 >> 1.プライマリケアのための鑑別診断のポイント >> 動物からうつる皮膚疾患』より)


4.魚類,水生動物からの感染
➊皮膚非定型抗酸菌症:特にMycobacterium marinumによる感染症は魚や水槽の水から微小な外傷を介して感染し,四肢,特に手に生じる。紅斑,浸潤局面,結節,膿瘍,潰瘍を呈し,生検と皮膚の抗酸菌培養あるいは皮膚からのPCR法によって診断される。テトラサイクリン系やフルオロキノロン系抗菌薬が有効である。


・で、今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL PRACTICEのレポート↓


Painful Nodules on the Arms


  Qianya Su, M.D., and Fei Wang, M.D., Ph.D.


N Engl J Med 2021; 384:e41 Mar 18, 2021




・自慢しますが(「私は、自慢じゃないですが」という表現は嫌い)、私は写真見て最初の2行読んで、ああ、あれだなと思いました。(でも、あまり鑑別診断が浮かばなかったのでダメですが。なんせ、決めつけはアキマヘン)でも、いろいろ文献読んで「間接経験」をしておくと診断までにいたる時間が節約できるのを本日実感しました。


・ということで、魚類はペットです。当然は虫類や両生類も。



以下日記

・昨日3/17(水)は、6時11分起床。朝勉せずe-mailをチェックして、朝食後出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、患者さんの御家族と面談、19時半から21時まで開業医の先生方と勉強会。帰宅は21時半過ぎでした。お風呂入って、夕食摂ってローデンバッハグランクリュを飲んで寝ました。

・本日3/18(木)は5時50分起床。↓の本を読んで出勤。途中山陽マルナカ金光店によってお菓子をかって(二度目のセルフレジ体験)水島へ。まず、いつもお世話になっている外来看護師さん達に感謝をこめてお菓子の贈呈。そして午前中産業医学科外来。お昼は水島の古狸庵でわかめうどん。それから玉島へもどってひたすらお仕事。なんとか17時過ぎに終わらせダッシュで帰宅。18時から19時過ぎまで、ZOOMで『社会疫学』の学習会。その後入浴、夕食摂ってこのブログをかいております。これから↓の本を読んで22時までには寝ます。(ひょっとして、夜中呼び出されるかもしれないので)

患者安全: ヒューマンファクターズのアプローチによる

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  • メディア: 単行本


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