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腹部コンパートメント症候群と「丸いお腹徴候」/もつ鍋で苦しい

・以前にも書きましたが、腹部コンパートメント症候群と言うのものがあります。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


腹部コンパートメント症候群 abdominal compartment syndrome;ACS
[同義語]腹部区画症候群
[略語]ACS

さまざまな原因で腹腔内圧が上昇し,下大静脈圧排による胸腔内への静脈還流の減少,横隔膜挙上による胸腔内圧上昇等で,臓器血流障害や心拍出量が急激に減少しショックを来したりする病態。気道内圧上昇,尿量減少,呼吸不全,脳圧上昇,意識障害等の症状を呈する。腹腔内圧上昇は大量腹水,腹腔内出血,腸管浮腫等の他にダメージ・コントロール時の腹腔内ガーゼパッキングや腹部Ⅲ度熱傷による腹壁伸展不良によるもの等が原因となる。腹腔内圧は膀胱内圧を測定し代用する。一般に25cmH2Oを超えるとACSを来しやすい。治療は腹腔内貯留液のドレナージ,減圧のための開腹手術,パッキングの除去,腹壁開放や減張切開等を行う。



・私がこの病気を知った(もしくは再認識した)のは、ここ数年であり、まだ自分の頭の中に定着しておりません。なので、本日もログとシェア↓


腹部コンパートメント症候群を併発し広範囲腸管壊死をきたした大腸癌腸閉塞の1例
大原泰宏、他。
日本腹部救急医学会雑誌 40巻(2020)6号
【抄録】症例は80歳男性。腹痛,嘔吐を主訴に前医を受診し腸閉塞の診断で入院となった。入院翌日に腹部膨満,意識状態が悪化。血圧低下もきたし敗血症性ショック疑いで当院転院搬送となった。検査の結果,大腸癌腸閉塞による腸管壊死,敗血症性ショック,腹部コンパートメント症候群(abdominal compartment syndrome:以下,ACS)を疑い緊急開腹手術を行うこととした。開腹すると拡張した腸管があふれ出てきた。S状結腸に腫瘍があり,それより口側の全結腸と小腸の広範囲壊死所見あり。ダメージコントロールの概念から壊死腸管切除のみを優先し全身状態安定させてからの計画的二期的手術で救命した。大腸閉塞に閉塞性大腸炎とACSを併発し広範囲腸管壊死をきたした症例報告は自験例と合わせ2例のみと極めてまれである。急速に全身状態が悪化する腸閉塞症例ではACSが関与している可能性があり,タイミングを逸することなく減圧することが重要である。
・救命できて良かったと思うのですが、この患者さんのその後の生活はどうなったのでしょうか?
・本文中にround belly signというのがでてきました。どうも日本語訳はないようなかんじです。(本日の標題で「丸いお腹徴候」と勝手に訳しました。)それに関する文献をちょっとみてみました。まずは、ごく簡単な説明↓
Round belly sign (abdominal compartment syndrome)・・・Radiopediaの説明です
そして最初に提唱されたときの文献↓
The abdominal compartment syndrome: CT findings.(無料でPDFでみることができます)
P J Pickhardt, J S Shimony, J P Heiken, T G Buchman
https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.173.3.10470882

The Significance of a Positive Round Belly Sign on CT




Read More: https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267
P J Pickhardt, J S Shimony, J P Heiken, T G Buchman


Read More: https://www.ajronline.org/doi/abs/10.2214/ajr.173.3.10470882

The Significance of a Positive Round Belly Sign on CT




Read More: https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267
(上に対するletterがあって貼り付けようとしましたが、どうもこのブログのソフトがおかしくて、貼り付けることができませんでした。)

The Significance of a Positive Round Belly Sign on CT




Read More: https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267
↑にたいしてのletterThe Significance of a Positive Round Belly Sign on CTRivka Zissinhttps://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267参考


Read More: https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267

The Significance of a Positive Round Belly Sign on CT




Read More: https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267
参考(コンパートメント症候群について)

The Significance of a Positive Round Belly Sign on CT




Read More: https://www.ajronline.org/doi/10.2214/ajr.175.1.1750267
Malbrain MLNG, Cheatham ML, Kirkpatrick A, et al. (2006) Results from the international conference of experts on intra-abdominal hypertension and abdominal compartment syndrome I. Definitions. Intensive Care Med 32(11):1722–1732
以下日記
(上に書きましたようにどうも本日のこのブログの入力ソフトがおかしいです)
・本日3/31(水)は6時26分起床。朝勉せず出勤しました。朝医局に行くと「緊急」というメモがありました。他の施設のDr.と連絡をとるようにと。それはめでたくミッションコンプリート。その他早朝回診。そして午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療(夕方診療と言ってようような短い時間しかしていません)。18時ころ病院出て、COOPで買い物して19時前帰宅です。入浴後夕食。もつ鍋でした。当然ビールもいただきました。で、今お腹が張って苦しい。夜中トイレに目が覚めるかも。
・で、このブログを夕食後に書いておりますが、これからもう寝ます。明日は早起きして金曜日に頼まれている学習会の準備をしないと...

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カルタゲナー症候群/(土)(日)は勉強もし結構働きもしました

標題ののカルタゲナー症候群とは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


カルタゲナー症候群 Kartagener syndrome
[同義語]カルタゲナー三徴 Kartagener triad

カルタゲナー(Manes Kartagener,1897-1975,内科,スイス)が記載した疾患(1933)。副鼻腔炎と気管支拡張症,および内臓逆位を三徴とする。本疾患はアフセリウス(Afzelius BA)が病態を線毛の異常によるものと明らかにし(1975),全身の線毛系器官の系統的疾患であることから原発性線毛機能不全症候群(primary ciliary dyskinesia,immotile cilia syndrome)と呼ばれることが多い。カルタゲナー症候群はその一部とされている。内臓逆位の原因は内臓の位置を決定するとされている胎性早期の胎児胚上皮の線毛運動の異常による。診断は電顕にて線毛の構造異常を証明。常染色体劣性遺伝。


・で、NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました



Kartagener’s Syndrome


Kenneth Zurcher, M.D.,and Akira Kawashima, M.D., Ph.D.



N Engl J Med 2021; 384:e45 March 25, 2021




・本文中にカルタゲナー3徴が載っていますね。そして、この疾患不妊の原因にもなるのですね。私が呼吸器科の診療を初めて初めの頃に勉強した病気なので懐かしいです。(最初どう発音するか分かりませんでした)



以下日記

・3/27(土)は、6時に起きて7時半ころ病院へ行って重症の患者さんを診て10時前に帰宅。18時まで、ひたすら社会医学会にZOOMで参加しておりました。今回のキーワードは「一隅を照らす」のようでした。熱心な読者なら、以前この言葉について私が書いたことを覚えておいででしょう。(←そんなん、おらんわーっ)今回ある方が、研究によって「今まで注目されていなかった健康格差を研究によって明らかにすることも一隅を照らすこと」といったような主旨のことをおっしゃっておられ、なるほどそうだなと納得いたしました。入浴、夕食後これまたZOOMで岡山大学病院緩和支持医療科主催の緩和ケアWeb県民公開講座で柏木哲夫先生の死を背負って生きる」という講演を視聴しました。基本的には数年前に岡山済生会総合病院で行われた公開講座と同じ内容だったと思うのですが、忘れていることもいっぱい。やっぱり視聴して良かったです。

・3/28(日)は、5時過ぎに起きて6時過ぎに病院に行って重症の患者さんを診て、帰宅。9時から18時まで社会医学会へ参加。理事会、評議委員会、総会と3回監事として会計監査の報告をしました。お風呂入って夕食食べていると病院から電話あり、19時過ぎに病院へ行って21時過ぎに帰ってきました。やっぱり、つかれます。

・3/29(月)は5時25分起床。さすがに体が起きたときからだるかったです。朝勉、朝食、午前中ZOOMで因果推論の学習会。午後から出勤して、回診、夜間診療、宿直でした。3/29のうちは落ち着いていたのですが...

・3/30(日)夜中の0時49分救急車がくるということで起こされて、患者さんの対応をして寝たのが3時半頃でした。で、6時半前に起きて、シャワー浴びて、朝食摂って病棟へ寄って午前外来。午後から2件患者さんの御家族へ病状説明。その後病棟よって16時半頃病院出て帰りにセブンイレブン、コーナンよって17時半頃帰宅です。いつもは火曜日の夕方大学院のcritical appraisalですが、今日はなかったので「ゆっくり」仕事ができました。お風呂入って夕食、そして現在このブログを書いております。夕食時200mLの缶ビールをのんだだけで結構酔っ払った感じです。これから眠くなるまでは、病棟で頼まれた学習会(ACPとDNAR)の準備をメチャクチャ眠くなるまでしようと思っております。




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誰もこなかった学習会/監査はつらいよ

今日は私の活動報告でボヤキのようなものです。

・昨日3/25(木)は早めに病院に行って早朝回診、午前外来でした。午後から私の1年間の有給休暇の取得が足りていないということで部長の指示によりお休み。でも、なんやかやあって帰宅は16時30分くらいでした。1時間ばかり翌日の講義の準備をして配偶者と鴨方駅近くにあるスクーンというインド料理屋さんへ夕食。やっぱり、ナンとカレーはおいしいですね、食べ過ぎて苦しいけど。そこで初めてネパールビールを飲みましたが、結構おいしかったです。帰宅後は、ひたすら講義の準備をしておりました。

・私の勤める病院は、時々初期研修医が地域研修ということで2ヶ月くらい研修に来られます。その時私は、1週間から2週間に1回のペースで1時間ばかりのレクチャーをします。その内容は、外来の心得・コツ、論文の読み方、呼吸管理、レントゲンの読影等です。で、今年度は研修医がこないのですが、次年度は3名来るので、その講義の準備をかねて月1回職員さん向けに講義をするようにしました。(そういうことをしないと日常業務に流されて、研修医向けの講義の準備がおろそかになるので)自主的な学習と言うことで時間は17時10分からとしておりました。で、今まで非侵襲的陽圧換気、共同の営みとACP、呼吸管理、社会疫学・SDH・社会的処方という内容で行ってきました。参加者は多くても10名にもならず、少ないときで3,4名でした。で本日は「医療安全とノンテクニカルスキル」というテーマでしたが、参加者0.17時10分から10分待っても誰も来ませんでした。まあ、自主的に呼びかけているだけなので、0というのも想定内でしたが、さすがに今までは数名来られていたので、ちょっとチカラが抜けました。「これからビッグになって、俺の話を聴かなかったことをこうかさせてやるぜっ!」なんて、みじんにも思っておりません。まあ、しかし、人に教えるというスタンスで勉強したら、チカラの入り方が違うので、勉強にはなりました。

・上のように失意のうちに帰宅したのですが、次に待っていたのが学会の監査業務。私、社会医学会(↓のサイトをご参照ください)という会員数500名弱の小さな学会に所属しており、どういうわけか監事に任命されました。今度の日曜日に監査報告をしないといけないので、さっきまでセッセとおもに会計報告と預金通帳をみておりました。で、なんとか終わって、ホッとしてこのブログを書いているのでした。別にお金をもらえるのでもなく、褒められるわけでもないのですが、少しでも社会のお役に立てればと思ってやっているわけですが、やっぱりしんどいですね。

・明日は、休みですが、患者さんの状態がかなりお悪いので診察と御家族との面談に朝一で病院へ行きます。早く「仕事」がおわったら、社会医学会の総会にZOOMで参加する予定です。


cf. 日本社会医学会


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発煙弾による急性肺障害/私の笑顔で癒やされた?

ときどき、災害の訓練や探検で煙のあるテント中を通るというのがあるみたいですが、その煙ってどうやって起こしているんでしょうね?なんか、危険な匂いがする...↓のような論文がありました。



A Case of Smoke Bomb-induced Acute Lung Injury
Internal Medicine 60巻(2021)6号
Hideki Sakakibara, et al.




・消防訓練のために使った発煙弾の煙を吸い込んで急性肺障害をおこした事例です。この患者さん煙吸い込んでから呼吸困難、咳や発熱がすぐ出てみたいですが、我慢できたんでしょうね、3日経ってから医療機関を受診されています。この患者さん、消防士だったら明らかに業務上疾病ですよ。それはさておき上の論文の参考文献の一つがfreeで読めます↓(わたしゃ、abstractしか読んでませんが)



Clin Toxicol(Phila) 2017 Mar;55(3):167-174.

The toxicology of zinc chloride smoke producing bombs and screens

Ayman El Idrissi, et al.

Abstract

Context: Zinc chloride (ZnCl2)-based smoke bombs and screens are in use since the Second World War (1939-1945). Many case descriptions on ZnCl2 smoke inhalation incidents appeared since 1945.

Objective: We provide a comprehensive overview of the clinical symptoms and underlying pathophysiology due to exposure to fumes from ZnCl2 smoke producing bombs. In addition, we give a historical overview of treatment regimens and their outcomes.

Methodology: We performed a literature search on Medline, Scopus and Google Scholar databases using combinations of the following search terms "smoke bomb", "smoke screen", "ZnCl2", "intoxication", "poisoning", "case report", "HE smoke", "hexachloroethane smoke", "smoke inhalation" and "white smoke". We retrieved additional reports based on the primary hits. We collected 30 case reports from the last seven decades encompassing 376 patients, 23 of whom died. Of all the patient descriptions, 31 were of sufficient detail for prudent analysis.

Results and conclusions: Intoxication with clinical signs mainly took place in war situations and in military and fire emergency training sessions in enclosed spaces. Symptoms follow a biphasic course mainly characterised by dyspnoea, coughing and lacrimation, related to irritation of the airways in the first six hours, followed by reappearance of early signs complemented with inflammation related signs and tachycardia from 24 h onwards. Acute respiratory stress syndrome developed in severely affected individuals. Chest radiographs did not always correspond with clinical symptoms. Common therapy comprises corticosteroids, antibiotics and supplemental oxygen or positive pressure ventilation in 64% of the cases. Of the 31 patients included, eight died, three had permanent lung damage and 15 showed complete recovery, whereas in five patients outcome was not reported. Early signs likely relate to caustic reactions in the airway lining, whereas inhaled ZnCl2 particles may trigger an inflammatory response and associated delayed fibrotic lung damage. Smoke bomb poisoning is a potentially lethal condition that can occur in large cohorts of victims simultaneously.

・なにはともあれ、訓練は安全にやってほしいものです。

以下日記

・本日3/24(水)は、5時29分起床、朝勉して早めに出勤→7時半過ぎに病院着いて早朝回診。その後午前外来、午後から回診とカンファレンス、夜間診療・・・水曜日の夜間診療は予約枠が少なくはやく終わるようにしてもらっていますが、外来診療後も19時くらいまでは働くつもりでおりました。ところがある電話がかかってきて早めに病院を出ないといけない羽目に。おかげで18時半過ぎ帰宅しました。お風呂入って夕食。録画の『マツコの知らない世界』を観ておりましたが、森山直太朗が色々歌姫を紹介しておりました。その中で白鳥英美子さんと山本潤子さんが紹介されて、おれもやーと思いましたが、全然知らない人もいっぱいおりました。

cf.「マツコの知らない世界SP」で紹介された情報

 

https://kakaku.com/tv/channel=6/programID=98828/episodeID=1453044/

・ところで、今朝朝一で病院に行ったら机の上にかわいい箱がおいてありました。見た感じお菓子が入っているようです。良くみたら「申し送りの際は、先生の笑顔に癒やされておりました。とうもありがとうございました」というメッセージが着いておりました。今までパートで宿直に来てくださっていたDr.(女性)が「お礼(?)」に置いてくださったものでした。(当然私だけでなく他のDr.にもそれぞれちがうメッセージをつけて)これで、私は胸がキュンとしました。(狭心発作ではない)そうか、自分は笑顔で申し送りをうけていて、癒やして差し上げていたのか。色んな意味でうれしかったです。(少なくとも怖い顔をして申し送りを聴いていなかったというのにホッと)・・・仕事においては、患者さん、職員さんに怖いオーラを出さないように努力しているつもりですが、一応そういう努力はむくわれているのかな?とちょっと「検証」できたうれしいエピソードでした。


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大学で本を借りる

本日は宿直明けなので医学記事はなく、日記のみ書きます。

・昨日3/22(月)は5時30分起床。因果推論の朝勉して、朝食摂って、燃えるゴミ出して、9時からZOOMでCAUSAL INFERENCE IN STATISTICS  A Primerの学習会。毎度練習問題には泣かされてやめたくなるのですが、みんなでやればなんとかなるもの。ほんの少しずつですが因果推論の勉強への抵抗感の低下と理解がカタツムリの歩みのようですが、すすんでいる感じがします。午後からまず玉島信用金庫に行ってから出勤。回診、夜間診療、宿直でした。夜中は起こされず幸いでした。

・本日3/23(火)は、5時50分優しい看護婦さんからの電話で起床。それから活動開始です。シャワー浴びて、朝食摂って、早朝回診して、午前外来。幸いなことに(???)予約患者さんが少なく早めに外来を終えることができ、病棟へ寄って気になる患者さんを診ることができました。で、13時45分くらいに病院を出ることができました。天満屋にちょっとよってから、駅ちかくの駐車場に車を止めてJRで岡山へ。サンステの無印良品によって医学部に歩いて行きました。16時からCRITICAL APPRAISAL。なんとNatureにいったん載って取り下げられたSTAP細胞の論文↓


Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency



Haruko Obokata, et al.




【Abstract】

Here we report a unique cellular reprogramming phenomenon, called stimulus-triggered acquisition of pluripotency (STAP), which requires neither nuclear transfer nor the introduction of transcription factors. In STAP, strong external stimuli such as a transient low-pH stressor reprogrammed mammalian somatic cells, resulting in the generation of pluripotent cells. Through real-time imaging of STAP cells derived from purified lymphocytes, as well as gene rearrangement analysis, we found that committed somatic cells give rise to STAP cells by reprogramming rather than selection. STAP cells showed a substantial decrease in DNA methylation in the regulatory regions of pluripotency marker genes. Blastocyst injection showed that STAP cells efficiently contribute to chimaeric embryos and to offspring via germline transmission. We also demonstrate the derivation of robustly expandable pluripotent cell lines from STAP cells. Thus, our findings indicate that epigenetic fate determination of mammalian cells can be markedly converted in a context-dependent manner by strong environmental cues.

・最初は、こんな臨床ではない研究を読めるかなと思っていましたが、案外読めました。さすが、Natureにいったん載るだけ有って「読みやすい」=論文の体裁が整っている。残念ながらmisconductだったのですが...

・今日久々(1年ぶり?)に大学に「登校」したのは↓の本を借りるためです。(教室のセミナー室に貸しだし用に何冊もならんでします)

不平等が健康を損なう

不平等が健康を損なう

  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2004/10/01
  • メディア: 単行本

ソーシャル・キャピタルと健康

ソーシャル・キャピタルと健康

  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2008/04/01
  • メディア: 単行本

ソーシャル・キャピタルと健康政策: 地域で活用するために

ソーシャル・キャピタルと健康政策: 地域で活用するために

  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2013/08/22
  • メディア: 単行本
・果たしていつ読むことができるか?読むときは日本語訳がおかしいとおもったら原書を読むつもりです。あと読みたいのは↓
ステータス症候群―社会格差という病

ステータス症候群―社会格差という病

  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2007/10/01
  • メディア: 単行本
・1,2週間温泉に行って、じっくりと本を読みたいものです。
・大学院での勉強の後は久々にイオン岡山によって主に東急ハンズでちょっと文房具買って19時30分に帰宅しました。お風呂入って、夕食。アルコールをいただいております。これをアップしたら寝ます。


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物事は教科書通りには行かない:肺動静脈瘻と金属アレルギー/1000歩も歩かず

本日の標題にある肺動静脈瘻とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


肺動静脈瘻 pulmonary arteriovenous fistula
[同義語]肺動静脈奇形 pulmonary arteriovenous malformation

肺動脈と肺静脈の毛細血管を介さない交通であり,通常瘤状を呈す。多くは先天性で,稀に外傷や炎症に伴う二次性のものがあり,女性に多い。右-左シャントによる症状が出現することがある。X線写真上では,下葉に好発する瘤状の陰影と同部に流入および流出する血管の索状陰影を認める。造影CTや肺動脈造影で診断しうる。常染色体優性遺伝で,皮膚粘膜の毛細血管拡張を伴う遺伝性出血性末梢血管拡張症(遺伝性出血性毛細血管拡張症,ランデュ-オスラー-ウェーバー症候群)の一症候として本症が合併することがあり,この場合は脳病変が合併したり肺病変も多発性であることが多い。症状が著明な場合は切除などの治療が必要となるが,カテーテル下に塞栓術を施行する方法もある


・『医学書院医学大辞典第2版』様は、いつもお世話になってよく引用させていただいておりますが、なんせ2009年なので記載が古いことがあります。最近の肺動静脈瘻の治療は、今日の治療指針2020年版によると↓


・肺動脈塞栓術が第1選択と考えてよい.
・肺動脈塞栓術が不可能な場合,肺動脈塞栓術を施行しても合併症が改善しない場合,大量喀血の場合などは外科的治療が行われる.


・と言うことですが、金属アレルギーがあるため肺動脈塞栓術ができなったというレポート↓


Pulmonary arteriovenous malformation with metal allergy


Takase Y, et al. BMJ Case Rep 2021;14:e240275. doi:10.1136/bcr-2020-24027

https://casereports.bmj.com/content/14/3/e240275

Abstract

We present a rare case of single pulmonary arteriovenous malformation (PAVM) with multiple metal allergies, including for platinum. A 47-year-old woman presented to our hospital without any symptoms. Enhanced computed tomography showed a single PAVM in S6 of the right lung. Interviews prompted us to suspect a history of palmoplantar pustulosis associated with metal dental filling. Dermatology patch tests for metal allergy were positive for platinum, cobalt, tin and potassium dichromate. The first choice of treatment for PAVM is endovascular treatment using a metal coil. Since the coil is composed of platinum alloy, we performed partial lung resection for PAVM without metal implants. Although metal allergy is rare for endovascular treatment, it causes an additional stress of removal of causative metal or long-term steroidal treatment. Therefore, for single PAVM with multiple metal allergies to the implants, surgical treatment without metal implants should be considered.

・上に出てくるpalmoplantar pustulosisは『医学書院医学大辞典第2版』によりますと↓

掌蹠膿疱症 ショウセキノウホウショウ palmoplantar pustulosis

手掌,足蹠(特に母指球部および土踏まず部)に対称性に無菌性膿疱の集簇を生じ,軽快と悪化を繰り返す慢性皮膚疾患で,膿疱症の中では最も頻度が高い。悪化すると掌蹠全体の落屑性紅斑局面となり,肘頭・膝蓋部の落屑性紅斑や爪変形を示すこともある。しばしば胸肋鎖骨・脊椎・仙腸関節などの関節炎を合併する。病巣感染および歯科金属アレルギーが原因となることがあるが,原因不明なものが多い。病理学的には表皮内の好中球よりなる単房性膿疱である。鑑別診断として汗疱,白癬,接触皮膚炎などがある。病巣感染が疑われる場合は扁桃摘出,齲歯治療などを行い,貼布試験で陽性を示す場合は歯科金属の関与を考える。原因不明の場合は,副腎皮質ステロイド外用剤の塗布ないしODT(密封療法),ビタミンD外用薬,PUVA療法,ジアフェニルスルホン(DDS)内服,ミノサイクリン内服,ビタミンA誘導体内服などが行われるが,慢性に経過することが多い。

・と、チラリと金属アレルギーのことが出ております。手足に発疹があるひとは、金属アレルギーのことをきいておかないといけませんね。

以下日記

・本日3/21(日)6時起床。今日はずーーーーっと家にこもって勉強とちょっとした掃除をしておりました。夕方でかけようかとも考えていましたが、雨が降るのでやめました。今日は1000歩も歩いておりません。夜は誘惑に負けてアルコールを飲んでしまいました。コロナビール1本だけなのです、もうそれでヘロヘロで何もできません。なんでこんなによわくなったんやろ?まあ、アルコール代が節約できてよろしいんですが。もうこれから寝にいきます。しばらくの間ベッドで本をよもうと思いますが、30分もしないうちにねてしまいそう。

・しかし本を読めば読むほど知らないことばかり。こんなんじゃ安心して死ぬこともできません。孔子もなかなか「道」がわからなかったので74歳までいきたのね。わたしゃ、この調子なら120歳まで生きないといけませんな。

 

 

 

 

 


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結晶誘発急性腎不全/一生読まないであろうと思っていた論文を読む

Crystal-induced acute renal failure、日本語に訳せば標題のようになりますが、この言葉を医中誌にいれても全然ヒットしませんでした。1999年と古いですが、この疾患の総説がありました。(残念ながら有料なので抄録しかみることができません)


Crystal-induced acute renal failure

Am J Med 1999 Apr;106(4):459-65
Mark A. Perazella
【A0bstract】

Several medications—notably acyclovir, sulfonamides, methotrexate, indinavir, and triamterene—are associated with the production of crystals that are insoluble in human urine. Intratubular precipitation of these crystals can lead to acute renal insufficiency. Many patients who require treatment with these medications have additional risk factors, such as true or effective intravascular volume depletion and underlying renal insufficiency, that increase the likelihood of drug-induced intrarenal crystal deposition. Acute renal failure in this setting may be preventable if it is anticipated by appropriate drug dosing, volume expansion with high urinary flow, and alkalinization of the urine when appropriate. Renal failure may be reversible if the drug is discontinued, and by volume repletion and alkalinization of the urine when appropriate. Management of established renal insufficiency includes volume repletion, dialytic support if necessary, adjustment of drug doses, and avoidance of further exposure to nephrotoxins.
・で、今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに下のようなレポートがありました。
Sulfonamide Crystals
 
Kanin Thammavaranucupt, and Ittikorn Spanuchart
N Engl J Med 2021; 384:1053 Mar 18, 2021
・この患者さんの場合trimethoprim–sulfamethoxazoleを使用して急性腎障害を起こしたんですね。日本の商品名で言うとバクトラミンでしょうか。(使ったことないので、よう知りませんが)その添付文書が↓
・尿の中に特徴的な結晶が出てくるということです。本文中、shock of wheatとあって、小麦のショックってなんなのよと思ったのですが、shockって束という意味があったんですね。なので麦の束のような結晶ということですね。尿中にこういうのがでてきていたら要注意と言うことですね。
cf. 薬剤性腎障害の病理
日腎会誌2012547958971
以下日記
・本日3/20(土)は、5時27分起床。昼過ぎまで休憩と食事を挟みながら、勉強しておりました。したことは、因果推論、患者安全、そして、なんとSTAP細胞の論文です↓
Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency
Obokata H, et al.
Nature 2014 Jan 30;505(7485):641-7. doi: 10.1038/nature12968.
・こんな論文読もうとは思ってなかったし、読むような機会もないだろうと思っていましたが、何とある院生さんがこれをネタに来週火曜日の大学院のCritical Appraisalをするというので、真面目に読んでみました。最初、絶対読めんやろうなと思っていましたが、案外読めました。理解したわけではありませんが、割と抵抗なく読めたのが不思議でした。一番の問題は字が小さいことでした。(多分論文はfreeでは読めないと思います。私は、院生さんが送ってくれた論文をプリントアウトして読みました)misconductの問題は置いておいて、一流紙に掲載される論文は、読み方の「作法」が分かっておれば、案外読めるもんなんでしょうか?たまたまかな?
・今日病院に行こうかどうか迷っていましたが、やっぱり患者さんとたまっている書類が気になるので14時30分から16時までは病院で仕事をしておりました。幸い患者さんは落ち着いておられました。いってい書類を仕上げて16時半前に帰宅。途中COOPによってノンアルコールビールを買って帰りました。そして、入浴。18時前にローデンバッハグランクリュを1本飲みましたが、すでにかなりよっております。今日20時から大学院のZOOMでの送別会です。ちゃんと会話ができるかしら。

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非反回下喉頭神経/予想外に早く帰宅できた、しかし眠い

反回神経とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


反回神経 ハンカイシンケイ recurrent 〔laryngeal〕 nerve


迷走神経の枝。迷走神経から分かれると,右では鎖骨下動脈,左では大動脈弓と動脈管索の下を後ろに回って上方へ反転する。気管と食道の両側に沿って上行しながら下頸心臓枝,食道枝,気管枝を出した後,下喉頭神経となり,輪状甲状筋以外の喉頭筋群と声帯ヒダより下方の喉頭粘膜に分布する。

・で、嗄声を診た場合、反回神経麻痺(『医学書院医学大辞典第2版』の説明↓)を鑑別診断に挙げないといけません。


反回神経麻痺 recurrent nerve paralysis

迷走神経の分枝である反回神経は声帯の運動を支配する。核は延髄の疑核に存在し,左側は右側に比べ長く麻痺の頻度も高い。一側反回神経麻痺により嗄声〈させい〉を来し,両側麻痺では呼吸困難を起こす。反回神経麻痺の原因として,①腫瘍性疾患の圧迫,浸潤:甲状腺癌,食道癌),肺癌,縦隔腫瘍,大動脈瘤,②甲状腺手術のような頸部手術の操作によるもの,心臓手術,胸部手術,頸部外傷,気管挿管による神経損傷,頸部過伸展,③ウイルス性神経炎,多発性神経炎,重金属中毒,④原因不明の特発性麻痺がある。反回神経麻痺は,関節喉頭鏡や喉頭ファイバースコープで声帯の可動性が失われ固定していることで診断される。治療は原因疾患の治療が優先される。可逆性のものであればステロイドホルモン,ビタミンB剤の投与で回復しうる。一方,回復の可能性のないものはコラーゲンの声帯注入や甲状軟骨形成術などの処置が行われる


・熱心な読者は覚えておいででしょうが、2019年の12月に私は突然反回神経麻痺になったのでした。(↑の説明からいくと特発性)それはさておき、声帯麻痺といえば反回神経麻痺とイコールかと言えばそうではないのですね。『医学書院医学大辞典第2版』の声帯麻痺の項を見ると↓


声帯麻痺 vocal cord paralysis
[同義語]声帯ヒダ麻痺 vocal fold paralysis

声帯筋の運動麻痺。概して声帯の運動神経である反回神経が麻痺することにより生じるが,必ずしも反回神経麻痺によって筋麻痺が生じるわけではないので声帯麻痺と総称される。延髄の疑核に起始核のある迷走神経から分枝した反回神経が,頸部から胸郭に入り反回して喉頭に達する長い経路の種々の部位が障害されるが,原因は感冒,甲状腺腫,大動脈瘤,縦隔腫瘍,手術による損傷,気管挿管後,延髄疾患などさまざまである。筋線維は萎縮し嗄声を生じる。特に中枢の場合,脳卒中(脳血管障害),ワレンベルク症候群などの脳血管障害があり,この場合発声障害とともに嚥下障害,構音障害などを伴うことが多い。声帯麻痺を合併する病態に,ブラウン=セカール症候群,コレ-シカール症候群,ジャクソン症候群,ヴェルネ症候群,シュミット症候群,アヴェリス症候群,ヴィラレ症候群,タピア症候群などがある。治療にファイコン(シリコーン)注入術,声帯内転術,声門開大術,レーザー手術などがある

・↑の説明の最初にあるように必ずしも反回神経麻痺によって起こるわけではないのです。その原因の一つに↑の説明にはありませんでしたが、非反回下喉頭神経の障害というものがあります。(メッチャまれだけど)↓がそのレポート。


当科で経験した非反回下喉頭神経の4症例
三根実穂子、他。
頭頸部外科 30巻(2020)3号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjshns/30/3/30_367/_article/-char/ja
【抄録】

過去3年間の甲状腺,副甲状腺手術症例190例で右151側中3側(1.9%)に,左145側中1側(0.7%)に非反回下喉頭神経(NRILN)を経験した。症例は67歳男性右下副甲状腺腺腫,70歳女性乳頭癌 cT1N0M0,65歳女性 乳頭癌cT4aN0M0,38歳男性 腺腫様甲状腺腫で,それぞれ副甲状腺腺腫摘出術,甲状腺右葉切除術,甲状腺全摘術,甲状腺左葉切除術を施行した。3例で右NRILNを,1例で左NRILNを認めた。特に左NRILNは極めて稀で,過去の文献を踏まえても本症例が6例目の報告となる。全症例において術前CTで同側の鎖骨下動脈起始異常を認めており,術前CTで動脈の走行異常を確認する重要性が再認識された。

・本文の図をみてくださいね。

以下日記

・本日3/19(金)は「寝過ごし」てしまって、6時22分。ちょっとだけ朝勉して出勤です。午前外来、午後回診、産業医面談。入院患者さん達はなんとか落ち着いておられてて6時過ぎに帰宅できました。まず、論文のチェック。それから入浴、夕食。そしてちょっと勉強してこのブログを書いております。これからもうちょっと本読んで寝たいと思います。しかし、すでにかなり眠い。22時台にはねますね。


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金魚や熱帯魚もペットですよ/外来看護師さんに感謝の気持ちを形で伝える

遠い昔、同じようなブログ記事を書きました。患者さんにペットのことを問うと、猫や犬はこたえても金魚や熱帯魚はペットと思っていないのか、答えられないことがあります。そもそもペットを訊く意味の一番は、ペットからの感染やアレルギーを考えるからです。で、↓の様な疾患があります。(『医学書院医学大辞典第2版』より)



水泳プール肉芽腫 [英]swimming pool granuloma
[同義語]プール肉芽腫,魚槽肉芽腫 fish tank granuloma

マイコバクテリウム・マリヌム(Mycobacterium marinum:中等の速さで発育する光発色性菌種)がプールや水槽でヒトの主に四肢の皮膚の小さな外傷部から侵入し,2~4週間の潜伏期の後に発症する非結核性抗酸菌症の1つ。完成した皮疹は浸潤性紅斑局面であり,膿瘍や潰瘍を形成することもある。リンパ行性に進行あるいは全身皮膚に多発することもあるが,内臓臓器が侵されることはない。膿汁の塗抹標本で抗酸菌を観察できる。テトラサイクリン系抗生剤が有効である

・わたしゃ、魚槽肉芽腫の方が良いと思うのですが、それはおいといて、マイコバクテリウム・マリヌムという非結核性抗酸菌の皮膚感染症です。も一つオマケに↓(『今日の皮膚疾患治療指針 第4版 >> 1.プライマリケアのための鑑別診断のポイント >> 動物からうつる皮膚疾患』より)


4.魚類,水生動物からの感染
➊皮膚非定型抗酸菌症:特にMycobacterium marinumによる感染症は魚や水槽の水から微小な外傷を介して感染し,四肢,特に手に生じる。紅斑,浸潤局面,結節,膿瘍,潰瘍を呈し,生検と皮膚の抗酸菌培養あるいは皮膚からのPCR法によって診断される。テトラサイクリン系やフルオロキノロン系抗菌薬が有効である。


・で、今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL PRACTICEのレポート↓


Painful Nodules on the Arms


  Qianya Su, M.D., and Fei Wang, M.D., Ph.D.


N Engl J Med 2021; 384:e41 Mar 18, 2021




・自慢しますが(「私は、自慢じゃないですが」という表現は嫌い)、私は写真見て最初の2行読んで、ああ、あれだなと思いました。(でも、あまり鑑別診断が浮かばなかったのでダメですが。なんせ、決めつけはアキマヘン)でも、いろいろ文献読んで「間接経験」をしておくと診断までにいたる時間が節約できるのを本日実感しました。


・ということで、魚類はペットです。当然は虫類や両生類も。



以下日記

・昨日3/17(水)は、6時11分起床。朝勉せずe-mailをチェックして、朝食後出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、患者さんの御家族と面談、19時半から21時まで開業医の先生方と勉強会。帰宅は21時半過ぎでした。お風呂入って、夕食摂ってローデンバッハグランクリュを飲んで寝ました。

・本日3/18(木)は5時50分起床。↓の本を読んで出勤。途中山陽マルナカ金光店によってお菓子をかって(二度目のセルフレジ体験)水島へ。まず、いつもお世話になっている外来看護師さん達に感謝をこめてお菓子の贈呈。そして午前中産業医学科外来。お昼は水島の古狸庵でわかめうどん。それから玉島へもどってひたすらお仕事。なんとか17時過ぎに終わらせダッシュで帰宅。18時から19時過ぎまで、ZOOMで『社会疫学』の学習会。その後入浴、夕食摂ってこのブログをかいております。これから↓の本を読んで22時までには寝ます。(ひょっとして、夜中呼び出されるかもしれないので)

患者安全: ヒューマンファクターズのアプローチによる

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  • 出版社/メーカー: 海文堂出版
  • 発売日: 2020/12/03
  • メディア: 単行本


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足背動脈瘤/PPEには慣れてきたものの

私は外来診察時毎回ではないですが、できるだけ足背動脈を触れるように心がけています。幸い今まで↓のような疾患に遭遇したことはありませんが、たまたまそういう患者さんがいたらちょっとあわてていたでしょうね。



足背動脈瘤の1例
内田智夫。
日本血管外科学会雑誌 30巻(2021)1号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsvs/30/1/30_20-00093/_article/-char/ja
【抄録】まれな足背動脈瘤の1例を診療したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は68歳男性.右足背部の腫瘤が徐々に増大し,軽度の疼痛もあるため当科を受診した.打撲や注射処置などの明らかな誘因はなかった.超音波検査で15×15×20 mm大の内腔は一部血栓が付着した足背動脈瘤と診断し局所麻酔下に切除術を行った.直接穿刺による動脈造影を行ったが他部位の動脈に異常はなく,瘤切断後,末梢側から良好なバックフローを認めたため血行再建の必要はないと判断し瘤切除のみ施行した.病理所見は三層の膜を有する真性動脈瘤で内腔に二次的血栓を認めた.術後経過に虚血症状など特段の支障は生じなかった.
・「にせもの」もあるよ↓
足背動脈仮性動脈瘤の1 例
原田英之、他。
日本血管外科学会雑誌 23巻(2014)3号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsvs/23/3/23_13-00038/_article/-char/ja
【抄録】要旨:末梢動脈瘤のなかでも極めて稀な足背動脈瘤の1 例を経験したので,若干の文献的考察を含め報告する.症例は69 歳,女性で4 年前に脳動脈瘤の手術の既往があった.その後より右足背部の拍動性腫瘤に気づいていたが,徐々に大きくなり違和感を自覚するようになったので近医を受診した.血管エコーで足背動脈瘤が疑われ当院を紹介された.腫瘤に一致して軽度の収縮期雑音が聴取され,CTA にて足背動脈瘤と診断された.瘤を切除し,端々吻合による血行再建を行った.病理所見では仮性動脈瘤と診断され,脳動脈瘤手術時の足背の静脈穿刺の際の動脈損傷が瘤形成の原因として考えられた.
・怖いのは破裂と塞栓ですね。さて、私は死ぬまでにこのような疾患と遭遇するでしょうか?多分遭遇しないでしょうね。しかし、備え(この場合こういう病気があるという知識)あれば憂い無し。
以下日記
・本日3/16(火)は6時起床。少しだけ朝勉して出勤。病棟よって外来。今日はPPE(個人防護具)を3回も装着しました。最初の頃は面倒でしたが、慣れては来ました。しかし、やはり面倒。いつまで、こんなのが続くのでしょう?
・外来後朝食摂って病棟へ。15時前に病院出て帰宅。16時からZOOMでCritical Appraisalを17時過ぎまで。その後social epidemiologyを1時間くらい読んで入浴、夕食。本日は牡蠣ご飯と豚汁でした。あまりにも牡蠣ご飯がおいしくて、3杯も食べてしまいした。そのかわりアルコール摂取は0.果たして明日の体重測定は?
・その後もsocial epidemiology読んで、このブログを書いております。もうすぐ22時になるので、寝ます。明日は、午前外来して、午後回診とカンファレンス、夜間診療、御家族への病状説明、開業医さん達との勉強会で、帰宅は22時前くらいでしょうね。なかなか、夜おそくなるのはつらいです。


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