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私のEBM=体験的マネジメント論1.組織には二つある/有給休暇とったけどやったことは勉強

・EBMって医学の分野では、Evidence Based Medicineのことですが、これのパロディー(???)でEconomy based medicineとかExperience based medicineとかいう言葉もありますね。本日は、医学とはなれて私の造語(すでに他の人が使っているかも知れませんが・・・と書いて、調べてみたらやっぱりアッタワ)Experience based managementのお話です。

・私、現在は嘱託医で働いておりますが、以前は病院の管理職として、またその病院の経営母体の理事、常務理事として働いておりましたので、それなりに組織のマネジメントを学びました。寿命が近づいてきており、その経験を誰にも伝えずに死んでいくのももったいないと考え、このブログに大事だと思うことをアップしようと思います。

・今、誰にも伝えずにと書きましたが、自分の病院の管理会議でマネジメントンの学習を定期的にしたり、よその医療機関でマネジメントの話をしたこともあります。まだ、伝えたりないところもいっぱいあるので、ボチボチ命の続く限りかいていこうと思います。

・と言うようなことを書くと私を何歳だと思われるでしょうが、東京タワー、スバル360、ユニ(鉛筆)、チキンラーメン、スーパーカブ、森昌子、小室哲哉、岩崎宏美、八神純子、宮崎美子、マドンナ、原辰徳、東野圭吾、しりあがり寿等と同い年です。・・・最近の思いは、メメント・モリ。柏木哲夫先生が言っている「死と隣り合わせ、死を背負って生きている」ということです。自分は何時死ぬか分からない、年齢の順番通り死なないということです。(一番恐れているのは、自分よりさきに子供が亡くなること)なので、できるだけ死を意識しながら生きていきたいと思います。と、書きながら何時死んでも良いような準備をなにもしておりません。

・前置きが長くなりましたが、本日のメッセージは、標題にあるように組織は二つに分類できると言うことです。組織論の論文、本は山のようにありますが、私が経験的にその分類が大切なのは次の二つと思っています。(大切というか、マネジメント論を展開していくときの大前提と思っています)

①1回こっきりの組織

②存続を前提とした組織

何じゃ、こりゃーと思われるでしょうが、この話は次にするつもりの「マネージャーの任務」につながります。

ところで②は、まあ病院でもお役所でも普通の営利企業でもほとんどの組織はそうでしょう。①は、例えば○○先生の米寿を祝う会実行委員会、○○君、**さんの結婚を祝う会実行委員会。大きいものならオリンピックの組織委員会(と思う)。その目的を達成すれば終わる組織ですね。

ということで、初回my EBMのお話はあっさり終わりドス。


以下日記(ちょっとだけよ)

・本日6/5(金)は、6時起床。ちょっとだけ朝勉して出勤。病棟よってから午前外来。午後から有給休暇をとっておりましたが、すこしだけ仕事をして15時まえ帰宅。17時くらいまでお勉強。配偶者がかえってきて一緒に久々の外食(すし丸)。で18時過ぎにかえって来て、このブログを書いております。これからお風呂入ってアルコールを摂取する予定です。あとは眠くなるまでダラダラ。シカーシ、明日はきちんといろいろやります。

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SSP: 新型コロナウイルス感染症に対する検査の考え方 ―遺伝子診断,抗体・抗原検査の特徴と使い分けー /異様な食欲亢進を経験

標記文書が5/25付けで公開されておりました。シェアします。


新型コロナウイルス感染症に対する検査の考え方
―遺伝子診断,抗体・抗原検査の特徴と使い分けー


一般社団法人日本臨床微生物学会
一般社団法人日本感染症学会
一般社団法人日本環境感染学会





・上を読んでみて気になったところは、「1.各種検査法の特徴と注意点(1)遺伝子検査法」のところの

「鼻咽頭拭い液の採取による被験者の感染には十分に注意しなければならなりません。」とありますが、ここは「被験者」(検査をされる側の人)ではなく「検査者」(検査する側の人)でしょうね。

・「(2)院内感染が疑われた場合のスクリーニング検査」のところで、濃厚接触者の定義が↓のように述べられています。

「原則として発症2日前から現在まで、マスクなしで15分以上、1メートル以内の距離で接触があった人」とあります。誤解があってはいけないのは、上の定義はあくまで院内感染の場合であって、濃厚接触者の定義は以下のようにいろいろあります↓


  • 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
  • 適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた者
  • 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
  • その他:手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と15分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。
・未だに私が分からないのは、検査のゴールドスタンダードは何かと言うことです。多分ウイルスの培養なのでしょうが、性根入れて調べていないので、そのようなことをかいた文書は目にしておりません。
あっという間に以下日記
・昨日6/3(水)は、6時半起床。朝勉はせず燃えないゴミ・粗大ゴミをそろえてゴミ回収ステーションにだして出勤。病棟回診後午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療。6月よりまだ移行期間ですが水曜日の夜間診療を短くしてもらいました。なので、帰宅は18時半過ぎ。お風呂入って、夕食、勉強ちょっとして早めに寝床に入りました。しかしなかなか寝付けない。体はだるい。何か病気かなと思うのでした。
・本日6/4(木)は、5時46分起床。朝勉して水島へ出勤。午前中産業医学科外来。お昼連島の8番ラーメンによって能登中島菜ざるらーめんを食べました。実は朝起きてから午前中とっても腹の調子が悪くてあまり食べる気が無かったのですが、このラーメンを食べてから胃が不活化されたのか異様に腹が減って全然物足りませんでした。そのような飢餓感をもったまま玉島へ。病院について備蓄しておいた果物の入ったゼリーでとりあえず飢餓感をごまかし、お仕事です。回診は早く終わったのですが、ある患者さんの生命保険の書類が2種類きていて超々めんどくさい。1時間以上それを書くのに時間がかかりました。まあ、かけてすっきりしましたが。その後さっさと病院を出て17時37分帰宅。そして、入浴、夕食。配偶者の冷凍食品一層計画のもの夕食は餃子オンリー。なんか油こくってまた胃に応えました。夜中苦しみそう。それにしても、8番ラーメンの「能登中島菜ざるらーめん」に異様な食欲亢進作用があるのでしょうか?また、検証のため食べなくては...
・これからちょっと勉強して21時には寝床に入りましょう。なんせ以上に体がだるい。肝炎にでもなっているのか?という感じですね。(肝炎なったことないけど)

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横隔膜ヘルニアで食事中失神/英語の論文は睡眠薬

・横隔膜ヘルニアとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


横隔膜ヘルニア diaphragmatocele

横隔膜の欠損,組織裂隙の開大に基づき腹腔内臓器(結腸,大網,小腸,胃)が胸腔内に脱出する疾患。先天性か後天性か(外傷の有無)の分類のほか,横隔膜欠損の部位により胸骨後ヘルニア,胸腹膜裂孔ヘルニア,食道裂孔ヘルニアなどに分類される。胸骨後ヘルニア:乳幼児あるいは高齢者で,通常は胸部X線異常陰影発見,真性ヘルニアが多い。ボホダレク・ヘルニア:呼吸困難,チアノーゼで新生児期に発見。食道裂孔ヘルニア:脱出臓器は胃であり,消化器症状で発見。外傷性:急性期と慢性期で発見される。

上の中にあるボホダレク・ヘルニアとは↓


ボホダレク・ヘルニア Bochdalek hernia
[同義語]胸腹裂孔ヘルニア pleuroperitoneal hernia

先天性横隔膜ヘルニアの代表的疾患。生まれつき横隔膜の後方に欠損孔があり,内臓が胸腔に脱出して心臓や肺を圧迫する疾患。多くは出生直後から呼吸困難とチアノーゼで発症する。胸部X線撮影で胸腔内に消化管ガス像がみられる。手術で脱出した内臓を腹腔に戻し,横隔膜の欠損孔を縫合する。病側の肺は低形成のため,術後も長期の呼吸管理が必要となる。(Vincent Alexander Bochdalek,1801-1883,解剖学,チェコ)

・で、本日の標題にあるような症例報告がありました↓


Recurrent syncope while eating: an unusual presentation of a diaphragmatic hernia

Harris KB, Brateanu A. BMJ Case Rep 2020;13:e233641. doi:10.1136/bcr-2019-233641

https://casereports.bmj.com/content/13/4/e233641

・食後性低血圧という病態があります。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓

食後性低血圧 postprandial hypotension
[同義語]食事失神 prandial syncope

飽食の後,反射性交感神経性離脱(reflex sympathetic withdrawal)によって生じる低血圧と失神。高齢者によくみられる。高齢者ではさらに降圧薬,血管拡張薬,抗不整脈を服用していることが多いので,失神が生じやすい。

↑の原因の一つとして横隔膜ヘルニアもあるのですね。レントゲンでこういう患者さんをみた場合、食後に失神しないか確認するのが大事ですね。

 

以下日記

・昨日6/1(月)は、5時半前に起きて朝勉、午前中ZOOMで大学院の因果推論の勉強会:モンティホール問題がお題でした。午後から出勤。回診、ご家族との面談、夜間診療、そして宿直でした。まったく暇というわけではありませんでした。寝たのは2日の1時頃。

・本日6/2(火)は、6時前に優しい病棟の看護師さんの電話で起こされました。それから活動開始。シャワー浴びて、朝食摂って、回診。朝礼後午前外来。今日は予約がメッチャ少なくて暇でした。コロナの影響で長期処方しているのとちょうど連休があって予約の日がみだれてしまった影響でエアーポケットですね。おかげで事務的なことができました。午後14時頃病院を出て帰宅。調べ物をしてからZOOMで大学院のcritical appraisal。COVID-19と気温の関係の論文でした。論文を最初に読んだ感想はポアソン回帰でこの関係をみていましたが、本当にこれでよいの?というのが疑問でした。感染症では他のモデルがあるのに。(SIRやSEIR)。その後草抜き。そして、入浴、夕食、飲酒です。(飲酒と書くと李白を思い浮かべます→ 山中與幽人對酌が好き、と言ってもソラでは言えませんが。

・さて、酔っ払っていますが、これから石綿に関する英語論文を一つ読んでから寝ます。英語論文は睡眠薬の代わり、何故か(しらふの時でも)英語の論文を読むと急激に眠くなるのです。






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