SSブログ

血管迷走神経反射で虚血性腸炎/我以外皆我師

血管迷走神経反射とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


血管迷走神経反射 vasovagal reflex

迷走神経(第10脳神経で副交感神経線維よりなる)の過活動により心拍が抑制され,徐脈,血圧低下を来す自律神経反射。疼痛,空腹,立位,疲労,精神的ショックなどが引き金になり,反射が高度の場合は脳血流減少による失神発作を来す。

・もう一つ、日本救急医学会の医学用語解説集↓


ストレス,強い疼痛,排泄,腹部内臓疾患などによる刺激が迷走神経求心枝を介して,脳幹血管運動中枢を刺激し,心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応。脳幹血管運動中枢からの刺激は末梢各臓器の運動枝を介して,伝えられる。運動枝は骨盤内臓器を除く全臓器に分岐し,気管喉頭や消化管機能に影響を与える。本反射は生命維持のための防衛反応であるが,過剰反応をきたして身体異常を生ずることがある。排尿時の迷走神経反射により血圧低下をきたしたり(排尿時失神),迷走神経の過緊張により一過性の心停止をきたし失神することもある(迷走神経性発作vagal attack)。





・広島県赤十字血液センターのwebsiteのページ

~献血での副作用「血管迷走神経反応(VVR)」について~




・そして標題のように献血時に血管迷走神経反射をおこした人が虚血性腸炎をおこしてしまったというレポート



Vasovagal Reaction and Ischemic Colitis Following Blood Donation

Intern Med 59: 1515-1517, 2020




Vasovagal reactions are the most common type of adverse reaction after blood donation; however, there are no reports of ischemic colitis as an adverse reaction after blood donation. A previously healthy 55-year-old woman suffered loss of consciousness at the end of her first plasma donation. She was diagnosed with a vasovagal reaction and received hydration. However, she developed persistent left flank pain and watery diarrhea, followed by bloody diarrhea. Abdominal computed tomography confirmed ischemic colitis. She was asked to fast and was eventually discharged 7 days later. We should consider the possibility of ischemic colitis if patients develop persistent abdominal pain after transient hypotension, such as that observed during a vasovagal reaction.


・この患者さんは普通の献血(全血献血)は、何回もしていたけど今回初めて成分献血のうちの血漿献血をしたとのこと。これも虚血性腸炎と関係あるかも。

ちなみに、献血の種類は↓

・成分献血の方法↓
・献血後に腹痛を起こした人を見たら、虚血性腸炎を思い浮かべましょう。
以下日記
・本日6/17(水)は6時18分起床。朝勉せず出勤です。(病院について一瞬だけ朝勉)病棟よってから午前外来、13時30分くらいまでだったかな?午後から回診とカンファレンス、夜間診療。19時30分から20時45分まで開業医さんとの勉強会(「玉南医懇」といっています)研修医二人の発表。スライドの作り方、発表の仕方などツッコミどころ満載でしたが、わたしは特に発言せず。優しい眼差しで発表を聴いておりましたし、こうすれば良いなと思えるので自分の勉強にもなるのでした。
・帰宅して入浴、夕食。録画の「月曜から夜ふかし」をみてから、このブログをかいております。あと、日本語の文献ちょっと読んでから寝ます。
・ちなみに標題の後の方は、作家の故・吉川英治氏のお言葉です。↓のような本もあります。(我が家でまだ書棚にたったまま。)
われ以外みなわが師 (わが人生観) 新装版

われ以外みなわが師 (わが人生観) 新装版

  • 出版社/メーカー: 大和出版
  • 発売日: 2020/06/17   ← 何かここ変。ソフトのバグ?
  • メディア: 単行本

nice!(0)  コメント(0) 

腹痛、貧血、鉛中毒/悪夢、フィーバー、オオボケ

多くの臨床医は、腹痛でこられた患者さんが血液検査で貧血だったら、まず消化管出血を疑うでしょうね.いや、そんなことない、いっぱい鑑別診断をあげるよというアナタ、それでは鉛中毒を鑑別診断にあげることができますか?まずは、最新のinternal medicineのcase reportをお読みください。


Occupational Lead Poisoning in a Patient with Acute Abdomen and Normocytic Anemia

Masahiko Kaneko, Takurou Kazatani and Hisaharu Shikata

Intern Med 59: 1565-1570, 2020


Abstract: We herein report a 24-year-old male construction worker with occupational lead poisoning who presented with acute abdomen and normocytic anemia. The levels of urinary delta-aminolevulinic acid and free erythrocyte protoporphyrin were elevated without any increase in the level of urine porphobilinogen. Detection of an elevated blood lead level of 100 μg/dL confirmed a diagnosis of lead poisoning. Chelation therapy with calcium disodium ethylenediaminetetraacetate resulted in prompt improvement of the clinical symptoms and the blood lead level. Clinicians should be aware that lead poisoning caused by occupational exposure can still occur sporadically in construction workers in Japan.


・上記論文はいろいろ示唆に富んでいます。いつも私がうったえている(かな???)職業とその労働環境をちゃんと聴くことの重要性を述べています。この論文では、最初なかなか診断がつかなかったのですね。診断がつかないときは、職業環境を考えてみることと言うのを診断学の一つのルールに入れて欲しいと思います。

・で、鉛中毒が以下に誤診されるか。その論文論文その1↓(以前ブログでとりあげたかも、もう忘れました)これは職業性ではないですけどね。

Lead poisoning – a differential diagnosis for abdominal pain


Lancet. 2005 Dec 17;366(9503):2146.doi: 10.1016/S0140-6736(05)67893-2.




・もう一つ、鉛中毒の診断がむずかしいという論文その2↓(これも職業性に限った話ではないです)



Lead Poisoning; A Neglected Potential Diagnosis in Abdominal Pain

BMJ Gastroenterol. 2020 May 6;20(1):134.doi: 10.1186/s12876-020-01284-1.




上の論文の(抄録ではなく)大事なところ抜粋。鉛中毒のおこる職業、その他の状況↓


Lead poisoning may occur from many situations, including occupational exposure (e.g., battery manufacturing workers, lead solder workers, automobile radiator repair, etc.) , tile workers , and potters or paint chips. Lead-based paints before 1950, old pipes, house dusts, imported toys, and herbal and Ayurvedic medications are among the possible sources for lead poisoning . Lead poisoning is generally asymptomatic; however, it can present with abdominal pain, constipation, anemia, hearing loss, fatigue, neuropathy and neurotoxicity, encephalopathy, renal diseases, abortions, osteopenia, and even death.


この論文の抄録でアヘンのことが出てきます。大分昔にブログに書きましたが、非合法の薬物(ex.アヘン)は重さで「取引」されるので、重さをますために鉛を混ぜた粗悪な(?)アヘンが流通し、それによって腹痛患者がいっぱい出たということがあった(今もある?)のです。



・まず、鉛中毒を疑うこと、で疑ったら職業を聴くこと。逆に職業を聴いたら鉛中毒をうたがうことでしょうね。・・・偉そうにかいていますが、希な疾患なので、自分もきちんと診断する自信は無いのですが...


・ちなみに、最初に紹介したinternal medicineの論文の引用文献の1は、私がよく知っている先生方がかかれていたもので、当時わたしもこういう事例があるんだということを直接教えていただきました。鉛中毒もアスベストとおなじストック型公害(ストック)汚染ならぬストック型職業病ですね。ちなみにストック汚染とは↓


環境用語 ストック汚染



以下日記

・昨日6/15(月)は、5時18分に自然に目が覚めました。朝勉して、朝食摂って燃えるゴミを出しましたが、それだけで汗。その後ZOOMで因果推論の学習。昼食摂って出勤なのですが、あまりにも自分が汗臭いのでシャワーを浴びました。午後から仕事。回診して、夜間診療。そのまま当直。お一人様入院。で、23時くらいには寝たでしょうか?

・本日6/16(火)は自然にというか、いやな夢で5時15分起床。図書館で何冊か本を借りてそれをどこか大きな建物の前の階段で読んでいたら、借りた本がなくなりました。それを探していたら自分の鞄が盗まれて、盗んだと思われるに人間の集団に近づいていってなにか口論?それで目が覚めました。ホント、いやな夢。それからシャワー、事務作業、朝食、早朝回診。そして午前中外来です。そして、今日もお一人様入院。本日外来についてくれていたなじみに看護師さんが私と同じ10月17日生まれ。で、今日来られた患者さんのおひとりが10月17日生まれ。一つの診察室内に10月17日生まれが3人、パチンコで言えば777のフィーバーでした。

・当直中もっていた当直者用のPHSの呼び出し音がならず、震えているだけ。マナーモードと思いマナーモードのボタンを押しても改善せず。こりゃー壊れているとお昼に医局で音が鳴らないからこれ壊れているんじゃないというと、そこにいたみんなが、そりゃーマナーモージャローと岡山弁で反論。しかし、私はマナーモードをおしたりいろいろ操作したのに治らないと。ところが、PHSをわたすとすぐに音が鳴り出しました。マナーモードのボタンは長押ししないとだめだったのね・・・ああ、数年後はプラグがぬけてTVが写らないのに電気屋さんをよんでしまいそう...

・無事外来も終わり昼食後ちょっと病棟よってから14時過ぎに病院を出ました。銀行、郵便局等によって帰宅。一服後ZOOMで大学院のCA(Critical appraisal, not cabin attendant)。お題の論文は↓で感染症数理疫学。数理統計なんて全然近づけないものと思っていましたが前々回のCAでも数理統計の話が出て、ちょっとは勉強したので、ほんの少しだけ理解。でも、何か前提というか仮定が多すぎて私にはまだしっくりきません。


Prediction of the Epidemic Peak of Coronavirus Disease in Japan, 2020




・CA後は今日ご紹介した鉛中毒の論文をよんで、19時頃入浴。そのご焼きそばの夕食。例によって配偶者が多量に作りすぎてお互い苦しく動けません。で、このブログを書いております。これから手話通訳者さんの健康問題の勉強をしてから早めに寝ます。

nice!(0)  コメント(0) 

ランセットの表紙が黒/久々の丸亀製麺

最近はNEJMとLANCETのWEBSITEには立ち寄ることにしています。以前はJAMA, BMJもみていましたが、無料でみることができる記事が少なくなってみることは少なくなっていますが、昨日もかいたように最近BMJ case reportsはみるようになってきました。

・最新のTHE LANCETの表紙が黒くなっていました。これは、USAの警察官に黒人男性が殺された事件を反映しているなと思い中をみてみました。そのEDITORIALが↓


Medicine and medical science: Black lives must matter more




この文の中で印象に残ったことをいくつか簡単にかきます。上の文からいくつかのサイトにリンクできるようになっているのですが、その中の論文が↓(若い黒人男性の主要な死因が、警官に殺されること)


Risk of being killed by police use of force in the United States by age, race–ethnicity, and sex


Frank Edwards, Hedwig Lee, and Michael Esposito




Significance

Police violence is a leading cause of death for young men in the United States. Over the life course, about 1 in every 1,000 black men can expect to be killed by police. Risk of being killed by police peaks between the ages of 20 y and 35 y for men and women and for all racial and ethnic groups. Black women and men and American Indian and Alaska Native women and men are significantly more likely than white women and men to be killed by police. Latino men are also more likely to be killed by police than are white men.

Abstract

We use data on police-involved deaths to estimate how the risk of being killed by police use of force in the United States varies across social groups. We estimate the lifetime and age-specific risks of being killed by police by race and sex. We also provide estimates of the proportion of all deaths accounted for by police use of force. We find that African American men and women, American Indian/Alaska Native men and women, and Latino men face higher lifetime risk of being killed by police than do their white peers. We find that Latina women and Asian/Pacific Islander men and women face lower risk of being killed by police than do their white peers. Risk is highest for black men, who (at current levels of risk) face about a 1 in 1,000 chance of being killed by police over the life course. The average lifetime odds of being killed by police are about 1 in 2,000 for men and about 1 in 33,000 for women. Risk peaks between the ages of 20 y and 35 y for all groups. For young men of color, police use of force is among the leading causes of death.

これだけの黒人男性、少年も、が警察官に殺されているということに驚きを禁じえません。たぶんracistかそれに影響されている人は、黒人が殺されても良いような犯罪を犯しているからだと反論するでしょうね。それにしても、白人との差が多すぎる。それに、もしそうなら鬼の首をとったようにトランプ大統領がつぶやいているでしょう。police violenceという言葉があることに驚きです。上の論文は人種差別は公衆衛生の問題と述べています。保健医療従事者への注意喚起だとおもいますが、それ以前に人類の問題でしょう。

・もう一つ印象に残ったのは、WC4BLという学生組織があること。で、感心したのは、この組織は今回の事件がきっかけでできたのではなく、2014年から活動しているということです↓

https://whitecoats4blacklives.org/

・EDITORIALの末尾にもっと詳しい情報ということで↓

https://www.thelancet.com/series/america-equity-equality-in-health

 

以下日記

・本日6/14(日)は、ゆっくりと6時9分起床。ダラダラfacebookやe-mail、インターネットでのニュースを見ておりました。朝食後お勉強。12時前に昼食とりに里庄町の丸亀製麺へ。結構行列ができておりました。お持ち帰りする人が多く、それに時間がとられているようでした。お店の中自体は全然密ではありませんでした。鬼おろし肉ぶっかけをいただきました。かえって来て一服後部屋の掃除。大分片付いたようなかたづかないような。それから、6月28日に手話通訳者さん達の集会で講義をすることになっているので、その準備。雨が上がったので夕方草抜きをしようと庭に蚊取り線香の結界を張ったのですが、また雨が降ってきて草抜き断念、蚊取り線香損した。

・明日は、午前中はZOOMで勉強。午後から出勤、回診、夜間診療、当直です。なので、早く寝ます。

 




nice!(0)  コメント(0) 

腹痛、下痢が主訴のCOVID-19/昼、孤独のグルメ状態

最近BMJ case reportsを眺めだしましたが、最近のアーカイブでちょこちょこCOVID-19の報告がみられるようになっています。↓もそんな1例


COVID-19 presenting with diarrhoea and hyponatraemia

Fateen Ata, et al.

BMJ Case Rep 2020;13:e235456. doi:10.1136/bcr-2020-235456

https://casereports.bmj.com/content/13/6/e235456

【Abstract】COVID-19 is a viral disease with a high infectivity rate. The full spectrum of the disease is not yet understood. This understanding may help in limiting potential exposure. We present a young man with diarrhoea, abdominal pain and hyponatraemia who turned out to be positive for COVID-19.

・呼吸器症状がほとんど無く、腹痛と下痢、最初は発熱もなくでこられた患者さんです。よくきくと咳があったと。胸部レントゲンで両側に浸潤影有り。で、ウイルスの検査をしてCOVID-19と診断されたもの。この著者らは、最初鼻・咽頭での検体のPCRが陰性の場合便のPCRを行ってみるという研究を勧めていますね。

・私は、何でもかんでもCOVID-19のPCR検査をすれば良いものだとは思っていませんが、この患者さんの例のように必要と思ったら、特別にめんどくさい手続きなしで迅速に検査を行えるようにはなって欲しいと思うものです。

 

以下日記

・本日6/13(土)はお休みで、ゆっくりと7時過ぎに起床です。午前中はお勉強。お昼は以前から気になっていた家の近くにある卵屋さん(『たかた採卵』)の「たまご食堂」で卵かけごはんを食べに行きました。ちょっと待ち時間あり。ほぼカップル(若い人たちもいれば、高齢の方もいました)。私は孤独のグルメ状態。(頭の中でナレーションして食レポの訓練したら良かったな・・・以前長女と食事したらお互いおいしいしか言わなくて、食レポできんなーと言い合っておりました)おかわりは無料なのですが、ここはじっと我慢して1杯でとどめました。で、かえって来てお部屋の片付けとあいだでお勉強。夕方お風呂入って配偶者が二軒屋でかってきたお好み焼き。一緒に麦酒少量。その後ジン、ウイスキーといただいております。で、現在アマゾンプライムミュージックを聴きながら、お酒飲んで、世界地図をチェックしております。何じゃそりゃーと思われるかも知れませんが、現在世界中の大使館や領事館からメールがきているので、そこの国、そこの都市をチェックしているのです。大分世界の地理が分かってきましたよ。

・地図のチェックをほどほどにして23時までには寝るようにしたいと思います。

 


nice!(0)  コメント(0) 

ビタミンC欠乏で筋痛、筋力低下/小ネタ集ex. モロボシ・ドンではないぞっ

大体1ヶ月前に壊血病のことをかきました↓


今でもあるのね壊血病/I am a weeding addict.




・本日も壊血病のお話ですがあ、出血や発疹が特徴的ですが、筋肉の障害もおこるという話↓


Old Era Continues in Modern World: A Case Report of Scurvy Induced Myopathy in Patient with Chronic Alcoholism


Girish Singhania, et al.


Case Reports in Medicine Volume 2020, Article ID 4798941, 3 pages




【Abstract】

We report a case of myopathy in a chronic alcoholic patient with scurvy who presented with generalized weakness, myalgias, and arthralgia. Our case raises awareness regarding rare interaction between vitamin C deficiency and myopathy which is seen more commonly in patients with history of chronic alcoholism and low socioeconomic status. Early treatment with vitamin C replacement
is helpful in treatment of the disease and its complications.


・上の論文のIntroductionに"Concomitant other vitamin deficiency makes scurvy diagnosis a clinical challenge."とかかれています。言われてみればその通りで、単独で栄養不足になるのではなく、色んな栄養素が足りなくなるのが普通ですわな。その症状がある物質の欠乏症としては典型でなくても、それを否定することはそう簡単にはできないということですね。



以下日記

・本日6/12(金)は、昨晩目覚ましをかけるのを忘れており6時半前に起床。慌てて身支度、朝食、そして一瞬のみ朝勉して出勤。病棟よってから午前外来。午後回診と研修医への講義。帰宅は18時40分前。

・今日はちょっとした小ネタ集です。

・外来で定期通院されている患者さんには、次に「採血しましょうねとかレントゲン撮ってもらえますか」とか検査の予告をし、カルテの医師記録欄にもそうかきます。それから電子カルテのカレンダーのところにその検査のオーダーを入れるようにしています。(本当は、次回検査にはこれくらい「一部負担金」がいりますよとお伝えしたいのですが、まだそこまではできず)ところがそのオーダーを時々忘れます。外来の看護師さんはあらかじめ受診する患者さんのカルテをチェックしてくれて、オーダーの抜けがあったら院内メールでしらせてくれます。今日も二通、私を厳しくしてくださるN看護師さんからきておりました。一通目の返事はただdoneと返信。私は、e-mailはジン・セイ・カンをモットーにしているのでこんな返事。(迅速、正確、簡潔です)二通目の返信はちょっとふざけてみて「モロボシdone」とかいて返信。当然ウルトラセブンの主人公モロボシ・ダンのつもりで。しかし、あとからN看護師にあったら「モロボシ・ドン」と言っておりました。新田たつおのまんがじゃねーよっ!

・外来の若い女性の患者さんが、上腕に皮下出血あり。DVじゃないだろうなと冗談交じりで言うと「一人じゃけん。家具にやられるのかな?」そりゃー付喪神かっ!

・高齢の患者さん。東京オリンピックまで生きようとおもっていたら1年延期になったので、もう1年生きないととおっしゃる。来年中止になったら、あと3年生きないといけなくなるかも。

・誤変換:背骨が胃癌で増す・・・背骨が歪んでます。

・新しいオヤジギャグフレーズ。古いのは、「あたりまえだ」といえばクラッカ-」。その後続が「あたりまえだのセサミハイチ」。本日思いついたフレーズが、「あたりまえだのセサミストリート」・・・アカンカーッ!

・あさのfacebookで全世界の皆様に挨拶と本日の行動のお知らせ。「帰り道少し逢い引きして脱穀して帰宅です」とかいたらお友達から「文春には気をつけてよ」というありがたいコメント。確かに気をつけないと。なんせ18時金光町佐方のコミュニティーハウスの前で実家が農家の女性からお米をわけていただいた。新タマネギもいただいちゃった。ブツの受けたわしは5分もかからず。で、それが終わって鴨方COOPで330円で無洗米に脱穀して帰宅です。こういう行動を取材した文春はどういう記事を書くのだろう。

・本当にしょうもないことを今まで読んでくださりありがとうございます。それはさておき、実は日中から腰痛は悪化するは、体が異様にだるいし、咽の不快感、少し嗄声があります。ちょっと風邪をひきかけているのか、日曜日の草刈りが響いているのか...また、反回神経麻痺になるのはいやだよーっ!

・で、もうサッサと寝ます。

nice!(0)  コメント(0) 

中心静脈カテーテルの”締め付け症候群”/早起きすると昼がねむい・・・あたりまえだのセサミストリート・・・チガウカーッ!

最近患者さんにCVポートを造設しもらうことが増えてきました。そもそもCVポートとは↓
・そのCVポートがふえてくるとそれに関するトラブルも一定出てきます。最近経験したのは、皮膚に植え込んだポートが表裏ひっくり返ったのではないかという事例。つい最近ポート部をエコーでみると裏返っているかどうかが見分けられるみたいだと言うことを学びました。
・で、CVポートの合併症のひとつにピンチオフ症候群というのがあります。そのままカタカナでつかわれているようですが、日本男子の私はあえて「締め付け症候群」と訳してみましたが、はたしてメジャーになれるでしょうか?それはさておき↓のようなレポートがありました。
Pinch-off syndrome: a rare and serious complication of central venous catheters
Tarik Hadid, et al.
・今回の学びは、カテーテルが離断せず狭窄の場合、頸や腕の位置で点滴の落ち方がかわるというものです。今後CVポートの患者さんで点滴の落ちが悪い人がいたら、ちょっと試してみようと思います。
・ところで昨年詳しいCVポートのガイドラインがでていたことに気づきました。皆様にシェア↓
中心静脈ポート留置術と管理に関するガイドライン 2019
日本IVR学会編
以下日記
・本日6/11(木)は、なんと自然に4時47分起床です。目が覚めてもうちょっと寝ようか起きようかと葛藤しておりましたが、起き出して朝勉。それから出勤です。午前外来、午後回診。眠かった。電子カルテにむかって事務作業をしているとき何回もウツラウツラしてしまいました。鼾はかいてなかったかしら。で、本日は、17時になったらダッシュで帰ろうと思っていたら、ちょうど17時に病棟の看護師さんから電話。何で今よ?と思い、ああ帰れなくなるのかなと諦めかけていましたが用件は電話でおわりました。しかし、何でこの時間。きっとその看護師さんは私としゃべりかったんだなと思うことにしました。で、帰宅し、お風呂、夕食、そしてちょっと勉強してこのブログをかいております。夕食が配偶者と二人で小さいフライパンでミニすき焼き・・・苦しい。肉がやはり応える、しかし食べたい...
・さて、これからじん肺と肺癌の英語の文献読んだら寝ます。今日も寝床で、『女の機嫌の直し方』を読みながら眠りにつきます。まあ、すでに結論はわかっていて「共感すること」につきるようですが。

nice!(0)  コメント(0) 

SSP: 医療における人種差別/異様な倦怠感

私は悲しいくらい英語が苦手です。まあ、辞書をひきひき医学論文を読むのはなんとかできます。しかし、聞き取れません。(いわんや、しゃべることをや)しかし、「自分は○○が苦手だ」と言っているだけでは進歩がないので、少しでもリスニング能力を高めようとNHKの英語ニュースやUNニュースを聞いています。

・現在USAで白人の警官に黒人男性が殺された事件で全米各地で抗議行動が起こっています。で、そのニュースをNHKの英語ニュースを聴いていると黒人男性diedといわれていてkilledとは言われていません。交通事故でもkilledというのに。(私の英語の知識がまちがっていたり、誤解していたらごめんなさい)

・BMJのページをみていたらracism in medicineというのがありました。(何か遠い昔も同じようなものをみたことがあるような)で、シェアします↓


Racism in medicine

・ところで今回のアメリカ合衆国の事件に関する宇多田ヒカルの6/4の呟きにちょっと感動した。
宇多田ヒカル@utadahikaru
日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい
アメリカの、黒人に対する差別というのは、単に人が別の人種の人を見てなにか差別的な感覚を抱くっていうような人種差別の話ではなくて、国家・社会の仕組みの根深い問題。アメリカの黒人の歴史・現状を全く知らない人も、ある程度知っている人も、もっと知ろうとする機会になるといいな。
以下日記
・本日6/10(水)は、6時5分起床。一瞬朝勉して朝食摂って出勤。病棟に寄ってから午前外来。午後回診とカンファレンス、夜間診療。6月より水曜日の夜間診療の時間を短くしてもらったので、18時10分には病院をでられました。帰宅後入浴、夕食、そしてこのブログを書いております。
・それにしても体がだるい。夏バテ???日曜日の「熱中症」の続き?????それともまた何か新たな疾患がおこっているのか?明日は今日よりもっと早く帰宅したいです。で、もう勉強はせずこれからベッドに行きます。寝ながら↓の本を読みながら眠りにつきます。
女の機嫌の直し方(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)

女の機嫌の直し方(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)

  • 作者: 黒川伊保子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/06/02
  • メディア: Kindle版
tps://twitter.com/utadahikaru/status/1268549216504348673?s=20https://twitter.com/utadahikaru/status/1268549216504348673?s=20

nice!(0)  コメント(0) 

呼吸器症状のない肺炎/神棚がない

Internal medicineの最新号の目次をみていて↓の標題が目につきました。呼吸器症状のない肺炎ってご高齢の方では結構経験するのに、それがわざわざ学会誌に載るのかなとまずは?そこの写真をみてみると「アリャ、どこかでみたことあるような」という感じで本文を読んでみたら、COVID-19でした↓



Pneumonia without Respiratory Symptoms
Kazuhiro Ishikawa, et al.
Intern Med 59: 1469, 2020
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/59/11/59_4639-20/_article/-char/ja
・上の論文の最後にIt is paramount to recognize that fever without respiratory symptoms is an early manifestation of SARS-CoV-2 pneumonia.と書かれていて、まあ、確かにそうでしょうけど、熱を起こす病気っていっぱいあるのに、なんでもかんでもCOVID-19を疑うわけにはいきませんがな。まあ、熱の鑑別診断には必ずCOVID-19をいれよということでしょうか...
以下日記
・本日6/9(火)は、6時起床。体がだるい。しかし食欲はあり。短時間朝勉後昨日の残りのカレーを食べて出勤。病棟回診してから午前外来。予約の患者さんが少なくて楽勝とおもっていたら、かなり外来が「混雑」してしまいなじみの患者さんを1時間半も待たせてしまいました。しかし、どこがどうというわけではなく、どうも「自然渋滞」という感じでした。(ちと、ちがう)でも、患者さんは優しいから好き。午後ちょっと病棟よって15時15分頃帰宅。ちょっと調べ物して16時から17時過ぎZOOMで大学院のCRITICAL APPRAISAL。その後も一つ論文読んで、入浴、夕食。録画の月曜から夜更かしをみておりました。で、このブログを書いております。あと一つ論文読んでからサッサと寝ます。
・ところで今日15時半くらいにアベノマスクが届きました。あまりにもありがたく使い道がないので、誰かがSNSで書いていたように神棚にまつろうかと思いましたが、そもそも神棚がない。配偶者は防災袋に入れなさいと言うが、まずそのマスクが質的に大丈夫なのか検証しないと。しかしそのための顕微鏡がない。虫眼鏡でジーとみてみましょうか。

nice!(0)  コメント(0) 

ヘルス・リテラシーの尺度/メッチャ久々の転倒と擦過傷

ヘルス・リテラシーについては、遠い昔にも書いたことがあるような気がしますが、定かではありません。今回は、その尺度がどんなものかという論文がありましたのでシェア↓


日本のヘルスリテラシー尺度における 意欲、知識、能力の要素分析
中䑓桂林、笠巻純一
行動医学研究 Vol.25, No.1, 44-54, 2020
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbm/25/0/25_44/_article/-char/ja
・はっきり言って上の論文は私にはわかりにくかったです。分かったのは、ヘルスリテラシーを評価する尺度はいろいろあって、「これだっ!」という決定的なものはないということですね。
・ところで、順番が前後しますが、そもそもヘルス・リテラシーとはなんぞや?まずはWHOのサイト↓
Health Literacy
https://www.who.int/healthpromotion/health-literacy/en/
日本語のサイト↓
『健康を決める力』
http://www.healthliteracy.jp/kenkou/post_20.html
・個人的には地域のヘルス・リテラシー向上のため(と、偉そうに書きましたが、ほんの少しでもお役に立つため)金光図書館とコラボして勉強会を立ち上げようと考えていましたが、そもそも声が出なくなった上にコロナ騒ぎでできなくなっていました。現在は声が回復しておりますし、もうちょっとしてコロナの問題もおちつけば、金光図書館とのコラボをやってみたいと考えております。
以下日記
・昨日6/7(日)は、6時起床。朝勉後8時から11時半まで地域の溝掃除・草刈り。ほとんど溝にたまった草・枯れ葉と土を救っていました。体重は途中800mL水分補給して700g減っていたので、1500mLの汗をかいていたわけです。溝掃除後はシャワー浴びて昼食。その時コロナビールをいただき、昼寝。昼寝後は勉強とかたづけ。なんせ体がしんどくてはかどりませんでした。
・本日6/8(月)は、5時半起床。勉強会の予習して9時から11時までZOOMで大学院の勉強会(因果推論)。その後昼食、ちょっとだけお昼寝して出勤。回診、途中歯科のDr.の研究相談(と言うほど大それたものではないですが)。夜間診療。帰宅は、19時15分。夕食がザルラーメンだったはずなのにカレーになっていました。例によって3杯(最初はそのまま、次に生卵、最後にウスターソースをかける)食べて、苦しい。で、その後ちょっと文献読んでこのブログを書いております。このあとちょっと癲癇の本読んで22時台には寝ます。
・ところで、昨日の草刈り後ろ向きに進んでいて段差を踏み外して見事に後ろに転倒。幸いなことに強い打撲はなく、右肘をすりむきました。擦過傷を負うなんて中年になってから無かったと思います。そもそもインドア派なので、危ないことはしない。ただ草刈りの時にトゲがささったり、木の枝を踏んだりしたことはありますが、擦り傷なんて超久しぶり。10年後だったら骨折していたかも。そのうちヘルメットと肘や膝のプロテクターをして草刈りしないといけなくなるかも。

nice!(0)  コメント(0) 

私のEBM=体験的マネジメント論2.管理職の任務は、人を育てながら成果を出すこと/時間が無い

昨日から私の体験的マネジメント論をかきだしましたが、昨日は本日のことを言うための前提でした。復習するとそしきには 1回こっきりの組織と継続して存続する(ことをめざす、すべき)組織の2種類があると書きました。私のマネジメント論は後者の組織についてです。

・最高責任者も中間管理職も組織の理念・目的を達成することがその任務です。ただ、問題は目的を達成すれば良いというわけではありません。その組織を存続させるためには後継者を育成しなくてはなりません。記憶が確かでありませんが、ドラッカーがトップの任務はナンバー2を育てることと言っていたと思います。(どの本で言っていたか記憶が定かでないので、実は違う人だったかもしれません)目標を達成するためにスタッフを疲弊させ、使い捨ててはいけないということです・・・と言うのが私のEBMです。実社会の営利企業は、労働者を疲弊させ、使い捨てている企業があります。そんなんじゃダメよというのが、私の持論です。ここでいう労働者は当然正規、非正規関係ありません。非正規をもうけるための調整弁として利用している企業のなんて多いことよ(と、言うのはとくに統計数字ではなく、あくまで主観ですが...)

・ただ、次の問題として人をそだてるということは、どういうことか?ということになります。これが次回以降のテーマになると思います。


以下日記

・本日6/6(土)はお休み。7時前に起床。1日勉強と溝掃除、草抜きをしておりました。で、先ほど気がついたのですが、このブログやfacebook、twitterで「これから勉強します」とか書いてますが、ほとんど具体的に書いていないなということに気がつきました。で、本日の勉強内容をすこしお示しします。一つには↓の論文を読みました。関連して、初めてポーツマスというのがどういう所かしりました。学校で日露戦争でのポーツマス条約というのは知っていましたが、なぜここで条約が結ばれたのは、その背景が分かった気がします。気になる方は、調べてみてください。読んだ論文は↓


Differences in Mortality by Radiation Monitoring Status in an Expanded Cohort of Portsmouth Naval Shipyard Workers


J Occup Environ Med  2004 Jul;46(7):677-90.


Abstract

Studies of leukemia and lung cancer mortality at the Portsmouth Naval Shipyard (PNS) have yielded conflicting results. In an expanded cohort of PNS workers employed between 1952 and 1992 and followed through 1996, the all-cause standardized mortality ratio (SMR) was 0.95 (95% confidence interval, 0.93-0.96). Employment duration SMRs were elevated with confidence intervals excluding 1.00 for lung cancer, esophageal cancer, and all cancers combined. Leukemia mortality was as expected overall, but standardized rate ratio analyses showed a significant positive linear trend with increasing external radiation dose. The role of solvent exposures could not be evaluated. Findings differed by radiation monitoring subcohort, with excess asbestosis deaths limited to radiation workers and several smoking-related causes of death higher among nonmonitored workers. At PNS, asbestos exposure and possibly smoking could be nonrandomly distributed with respect to radiation exposure, suggesting potential for confounding in internal analyses of an occupational cohort.

・それから勉強したのがKaplan-Meier法。知り合いの歯科のDr.から教えて欲しいと言うことで月曜日のお会いする予定になっています。なので、その復習。Gordisの疫学の教科書やRothmanのテキスト、それから↓のようなテキストを読みました。このブログ書いてからArmitageの医療統計のエキストも読もうと思っています。人に教えるとなるとしっかり勉強するものです。

医薬統計のための生存時間データ解析 原著第2版

医薬統計のための生存時間データ解析 原著第2版

  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2013/05/24
  • メディア: 単行本

・明日は、午前中地域の草刈りです。熱中症にならないようにボチボチやります。そして真っ昼間にビールのんで、昼寝して、それから勉学に励みたいと思っております。

・それにしても学ぶべきことが多く、また遊びたいし、それからチコちゃんに叱られるけどボーとしている時間も欲しいし、時間が足りません(T-T)

 



nice!(0)  コメント(0)