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間欠性跛行の原因として膝下動脈捕捉症候群も/本当にバカだと思った自分に驚く

間欠性跛行とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


間欠性跛行(カンケツセイハコウ)
[ラ]dysbasia intermittens

ある一定の距離を歩くと歩行困難となり,休息により回復するが,再び歩き続けると同様の現象が生じ歩行持続困難となるというエピソードを繰り返すもの。原因病態として動脈性・馬尾性・脊髄性がある。動脈性間欠性跛行は,閉塞性動脈硬化症やバージャー病などで生じ,下肢の虚血性筋痛と筋力低下により歩行困難となる。馬尾性間欠性跛行は腰部脊柱管狭窄症による馬尾神経圧迫による場合が多く,下肢の異常感覚や疼痛の拡大・増悪と筋力低下により歩行持続困難となる。この場合馬尾神経の圧迫が増強する立位や腰椎伸展位の持続のみでも症状が生じ,坐位や腰椎屈曲位で症状が軽減する。脊髄性間欠性跛行は脊髄虚血によるもので,脊髄動静脈奇形などでみられる。


・わたしゃ、鑑別診断として閉塞性動脈硬化症と腰部脊柱管狭窄症しか思いつきません。しかし膝下動脈捕捉症候群も間欠性跛行の原因となるのですね。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


膝窩動脈絞扼症候群=膝窩動脈捕捉症候群

[英]popliteal artery entrapment syndrome


腓腹筋内側頭に対する膝窩動脈の走行異常により,膝窩動脈が機能的に閉塞され下肢の血行障害を生じる稀な先天性疾患である。膝窩動脈の走行異常以外,腓腹筋内側頭の付着部異常,膝窩筋による圧迫,膝窩を横断する線維束や筋膜による圧迫などが原因となる。スポーツ歴を有する男性に多い。虚血状態を中心とした症状を起こす。初期には膝伸展・足関節背屈位にて末梢動脈の拍動消失がみられ,下腿の疼痛を伴った間欠性跛行が主な症状である。CT,MRI,動脈造影などで膝窩動静脈の異常分離,動脈の内方偏位や閉塞所見をみる。治療は,圧迫している線維束や筋膜の切離,筋肉走行の再建でよいが,動脈が閉塞しているときは血管の再建を行う。


・で、↓のようなレポートがありました



膝窩動脈捕捉症候群の2例
日本心臓血管外科学会雑誌 49巻(2020)5号
林啓太、他。
抄録

 

症例1:53歳男性.右下肢間歇性跛行を主訴に近医を受診した.ABIの低下はなく,下肢超音波で右足関節底屈時に下腿動脈血流の低下を認めた.造影CTで右膝窩動脈に限局性の狭窄を認め,腓腹筋内側頭が膝窩動静脈間を走行しており,膝窩動脈捕捉症候群と診断した.手術は,腹臥位で膝窩後方からアプローチした.手術所見上,腓腹筋内側頭と外側頭,膝窩動静脈の位置関係から,Delaney分類II型と診断した.腓腹筋内側頭は大腿骨付着部で切離した.膝窩動脈の狭窄部は,内膜肥厚が軽度で,白色血栓の付着を認めたため,血栓除去のみ行った.症例2:37歳男性.左下肢間歇性跛行を主訴に近医を受診した.ABIは左下肢で0.76と低下し,造影CTで左膝窩動脈に限局性の造影欠損を認めた.左膝窩部では細い腱が膝窩動静脈間を走行しており,下肢MRIでも同様の所見を認め,膝窩動脈捕捉症候群と診断した.手術は,腹臥位で膝窩後方からアプローチした.腓腹筋内側頭の走行異常は認めなかったが,膝窩動脈背側を覆う硬く薄い線維性結合組織を認め,造影所見からDelaney分類IV型と診断した.膝窩動脈の閉塞部は内膜肥厚が著明であったため,同側の大伏在静脈を用いて置換した.今回われわれは,異なる病型と動脈の閉塞様式をもつ2例の膝窩動脈捕捉症候群に対して,それぞれに適した術式を選択し,治療する経験をしたので,文献的考察を加えて報告した。
・足背動脈の拍動を確認するときは足首を低屈して見ることも必要なのですね。
以下日記
・本日2/7(日)はゆっくりと7時起床。午前中はお勉強(主にcritical appraisalのための論文)と庭の草抜きしておりました。お昼は辛ラーメン。その後ちょっsocial epidemiology読んで14時過ぎに金光の「たまりに場」に椅子持って行ってその帰り天草公園で3kmウォーキング、帰って畑の木を切ったり溝を掃除しておりました。で、汗かいたので日没前から入浴。そしてビール。で、夕食後ちょっと勉強してこのブログを書いております。
・本日の後半の標題について。大体、自虐ネタが多いのですが、今日は、本当に久々に他人を心の底からバカだと思ってしまいました。こんな感覚って初めてのような気がします。他人様を批判すること(表だっても、心の中でも)はよくあるのですが、こんなに心の底から思ったことはなくて、自分でもビックリしました。和田アキ子がでてくるワイドショウーで、IOCの森会長の発言(女性がいっぱいいる理事かは時間がかかる、なぜなら女性は競争意識が強くて一人が発言したら次から次と発言するからといった主旨)を取り上げていたが、ひとりの芸人が「これからを見ましょう、私は応援します」という主旨をどや顔でいっていた。まあ、演出で言わせたんでしょうね、カメラワークがまさに演出してますという感じでしたから。演出はよく言えば両論併記、悪く言えば権力者への忖度ですね。問題はいくつかあるが、森氏の謝罪会見で全然反省していないと言うこと。反省してないから「これから」もなにもない。また、森氏が過去何回も問題発言をしているころ、これをみても「これから」はない。芸人さんもミュージシャンもスポーツ選手も俳優さんもみんな政治的発言をすれば良いと思います。ただ、①少しは勉強して欲しい。また、②ベースは基本的人権、民主主義を基本にすること。(放送法も学ぶこと)そして③社会的な影響力を考えて欲しいと思います。なんか、和田アキ子も歯切れ悪かったな。(番組を最後までみたわけではないですがね)。先に書きました両論併記というのは、民主主義の元であって、民主主義を破壊する言動に両論併記なんてありませんから。(ギター侍のように・・・知っている人がどれだけいる?)もう一回書きますが、今日はこんなに他人をバカだなぁと思ったことは記憶になく(忘れただけ?)、そんな自分に驚いています。
cf. 放送法
・さて、もうちょっと起きていてたまっていたしんぶん赤旗日曜版を読みます・・・ますむらひろしの「銀河鉄道の夜」の色づかい(主に青色)がとてもきれい、銀河の水の絵の表現がすごいと思ってしまいました。

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