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黒内障/予想通り多端

白内障という眼の病気は多くの日本国民は知っていると思います。緑内障も白内障ほどではないでしょうが、知られているでしょう。しかし黒内障というのは、余り知られていないのではないでしょう。(あくまで個人の予測です)


『医学書院医学大辞典第2版』の説明は↓


黒内障

コクナイショウ
amaurosis
[同義語]クロゾコヒ
元来は完全な失明状態を示していたが,現在では著しい眼科所見がなくて,著明な視覚障害を伴っている時に限って用いられる。レーバー先天性黒内障,尿毒症性黒内障,ヒステリー性黒内障,家族性黒内障性痴呆などがある。レーバー先天性黒内障の眼底所見はさまざまで,初期は正常で,後にびまん性の網膜色素性変化,小動脈狭小,乳頭蒼白がみられる。
『ステッドマン医学大辞典改定第6版』ではとてもシンプルに↓
amaurosis
黒内障(脳の病巣によるような、とくに眼そのものに明瞭な病変がない失明)
『南山堂医学大辞典第20版』では↓
通常、外見上は眼に異常がみられないのに盲である状態を黒内障と呼んだ。現在、黒内障と呼ばれているものは、一過性黒内障、レーベル先天黒内障、ヒステリー性黒内障などがある。
で、↑ででてきた一過性黒内障についての『医学書院医学大辞典第2版』の説明が↓
一過性黒内障
イッカセイコクナイショウ
[ラ]amaurosis fugax
一眼の視覚障害が5~30分持続し,その後改善する。自覚症状は眼前にカーテンが下りてきたり,視覚が真っ暗に喪失(blackout),灰色に喪失(grayout),単なる視覚のぼけなどである。一般的な原因は頸動脈や心臓からの塞栓,頸動脈狭窄による灌流低下,片頭痛である。その他,血管炎(高齢者の巨細胞性動脈炎,若年者のSLE),脳圧亢進,貧血,低血圧などでもみられるが,自覚症状は通常より短時間である。一過性に起こる後頭葉の虚血も原因となりうる。
・内科は黒内障をみたら↑のような疾患を頭に浮かべなければなりません。(と、エラソーに書いておりますが、私は全部は思い浮かびません)なぜ、今日黒内障をとりあげたかというと以下日記をご覧ください。
以下日記
・本日8/14(日)は、5時10分起床。6時半まで勉強しておりました。それから朝食摂って8時に病院着。病棟の患者さん診て、9時から日直。本日休日当番医で発熱の患者さんがいっぱい来られると予想し若いDr.と二人体制。相棒には発熱の患者さんをひたすら診てもらいました。私は、walk-inでこられる患者さんと病棟の患者さんを診ておりました。かなり忙しかったです。まったく新患さんもいっぱい来られますというか、ほとんどそういう方ばかり。かなり高梁川をわたってこちらまで来られる方もおられました。今日はなんとハチ刺されの人が7人(だったと思う)こられました。幸いどなたもアナフィラキシーをおこしていませんでしたが。その他いろいろ。熱中症、胃腸炎、膀胱炎、胸痛、腹痛、不全麻痺、便秘、コロナ感染後の咳、いろいろ来られました。
・不全麻痺(ごくごく軽度)の患者さんが上記一過性黒内障のようでした。近くの脳外科の病院に紹介していっていただきました。腹痛の方は胆石と尿管結石合併で水島の兄貴格の病院へ紹介しました。外来診ている間に、病棟の患者さんも診て、今日は久々にマルチタスクやなと思いました。実は、午後から若いDr.と発熱の患者さんを診るのを交替しようかと思っていましたが、若いDr.がそのまま発熱の外来診ますといわれたのですが、それが正解だったかも。もしかわっていて、今日のような病棟と外来の対応をするとなると若いDr.にはしんどかったでしょう。
・17時に宿直のDr.がきてくれて早めの交替。すぐ家に帰って、ちょっと一服後配偶者と「コテツ」という焼き肉屋さんに夕食食べに行きました。で、お腹が張って苦しい。今日はビールを家で飲むつもりでしたが、腹満のためビールは断念。現在焼酎とウイスキーを飲んでおります。で、そろそろ寝ます。
・本日の標題後半の「多端」は、明鏡国語辞典によると「仕事が多いこと、忙しいこと」ということです。実は『予想通りに不合理』と同じ韻の文を書きたかったのですが、思いつかなかったので文語調の文を書いてみました。
予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

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