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FYMI:慢性腸管虚血/夜がツライが「夜ふかし」は好き

過去何回も書きましたが、私は鑑別診断を考えるときV dot Cinema spという言葉で考えていきます。最初のVはvascularで、血管性の疾患は重篤な場合が多いから最初に鑑別に疾患にあげます。で、腹痛の場合は動脈解離と血管の狭窄・閉塞による腹部アンギーナ、上腸管動脈症候群等をまず考えます。腹部アンギーナについて簡潔明瞭な説明がwebsiteにありましたのでご参照ください↓




・で、↓のような論文がありました。


慢性腸管虚血


隈 宗晴 


(日血外会誌2021; 30: 205–209)




【抄録】


慢性腸管虚血(chronic mesenteric ischemia: CMI)は主に動脈硬化により腹腔動脈,上腸間膜動脈および下腸間膜動脈が慢性的に狭窄あるいは閉塞し,それにより消化管の血行障害をきたしたものである.典型的な症状は食後の腹痛と体重減少である.診断は臨床症状とCTやMRI,血管造影を用いた腸間膜動脈系の画像評価により行われる.臨床症状が進行したCMIではQOLの改善と腸管梗塞の予防の目的で血行再建が行われる.血管内治療が第一選択となっており,血管内治療が適応外あるいは不成功例や反復する再狭窄例に外科手術が行われる.


・↑を読んでいて思ったのは、症状として腹痛以外に嘔気・嘔吐、下痢というのがあるということと、「ある種の
食物を摂食すると腹痛を生じるのでその食物を避けるようになることがある(food fear)」と言うことです。特に後者については「へーっ、そういうことがあるのね」ということです。もうちょっと具体的な記述が欲しいところです。時間があるとき(かつ、覚えていたら)調べてみようと思います。


以下短小日記

・本日7/21(水)は、5時半起床。『社会疫学』の本を読んで出勤。午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療、開業医さん達との勉強会でした。帰宅は21時半過ぎ。さすがにこの時間まで働く(+勉強会)は、しんどいです。お風呂入って、このブログを書いております。これから録画の「月曜から夜ふかし」を観ながら麦酒飲んで夜食を食べたいと思います。明日は休みなので、ゆっくりめに起きようと思っております。

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四日市公害裁判/2021年コロナの旅

来年2022年は、四日市公害裁判の判決が1972年7月24日にでて50年になります。40年の節目の年のシンポジウムの記録がみつかりましたのでシェア↓


日本科学史学会創設70周年記念シンポジウム:四日市公害裁判と研 究者・市民判決後40年の節目に


科学史研究 51 巻 (2012) 264 号




9年前の文書ですが、これをよんでいろいろ思うところがあります。あらためて気づかされたのは↓


公害は,被害者が人権をもとに加害者と交渉を始め,あるいは裁判を起こし,行政機関に働きかけたときに初めて,社会問題として顕在化する.どれほど深刻な環境破壊が進み,疾病が発生していても,被害者が公害であることを認識し,それを市民組織が支持して運動し,公衆衛生学者などの研究 者が調査を始めない限り,公害問題とはならない.このことは水俣病,四日市喘息,イタイイタイ病から最近のクボタショックまでの経験から明らかである。


cf. 四日市公害のあらまし




・自分史に四日市喘息を位置づけると、学生時代に公害の勉強をし学んだこと、医師になって倉敷公害裁判にかかわり、四日市喘息を初めとする市民の公害へのとりくみに末席ではあるが参加したこと、これらの運動を背景に公害健康被害補償法ができ、現在自分がその認定委員になっていることでしょうか。また、上の論文に出てくる宮本憲一教授は吉田克己教授とはほんのちょっとだけですが実際にお会いしたことがあるということですね。





以下日記

・本日7/20(火)は昨日早く寝たおかげでしょう4時47分に自然に目が覚めました。朝勉で本日のCritical Appraisal: CA関連のマルチレベル解析の文献を読みました。そして出勤。午前外来、午後から施設入所、訪問診療をしている患者さん達の新型コロナワクチン接種に外来看護師さんと出かけました。タクシーの中も冷房が十分効かず、車の外に出た日差しが痛かったです。ワクチンは皆様重篤な副反応が出ず良かったです。最後の患者さん宅で接種後15分経過を見ていましたが、患者さんが立ち上がったらポトッと丸く黒い物が落ちてきました。エッと思って、看護師さんにトイレに連れて行ってもらいました。しかーし、よく見ると○ンコと見えたのは、実は△ンコでした。ああ、良かった。で、16時過ぎに病院戻り、宿直室のこもってZOOMでおくれて大学院のCAに参加しました。17時過ぎに終わり病棟へ寄って18時41分帰宅。まず、大いなる遺産の猫たちに餌をやりにいってから入浴、夕食。録画の「サラメシ」と「月曜から夜ふかし」をみました。「夜ふかし」で感心したのは、チリチリヘアーの女性の髪の毛をサラサラストレートにした美容師さん。そのメカニズムの説明も短かったですが、納得いくものでした。(多分分子間の架橋をいったん薬剤で解除し、その後別の薬剤で再結合させるというものでしょう・・・と、勝手に納得)

・その後はちょっと勉強してこのブログを書いております。このブログを書いていて、元阪大衛生学教室助教授の野村拓先生が、自分史に世界史をとりこむということが感覚として分かった気がしました。(ちょっと自分にとってはおおげさですけど)

・さて、これから寝ます。ただ、その前に通販でビールを注文しましょう。あと寝ながら千住博さんの本読みます。

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気道の異物は水分を吸って膨張し気道を閉塞することがある/日頃やらない訪問診療をワクチン接種のためやってきました

標題にしめしたような実例のケースレポートが↓


Total airway occlusion caused by an expanding bronchial foreign body



Suzuki M, et al. BMJ Case Rep 2021;14:e243810. doi:10.1136/bcr-2021-243810




・気道異物を考える場合、薬剤もその原因に一つと思っていないといけませんね。


以下日記

・本日7/19(月)は、5時51分起床。朝勉して、燃えるゴミ出して猫たちに餌をやって出勤です。午前は、往診でコロナウイルスワクチンを接種してきました。各家庭、施設で異常が無いかを確認するため15分とどまるので、結構時間がかかります。幸いなことに重篤な副反応は起こりませんでした。午後からは回診、夜間診療。帰宅は19時51分でした。お風呂入って夕食:モダン焼き。何か量が多くて苦しい。その後このブログを書いております。で、英語の文献を読もうと思っていましたが、あまりにも眠いので寝ます。

・明日は、午前外来、午後からコロナウイルスのワクチン接種の往診です。あついやろなーっ。

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ナショナル・バイタル・サインってご存知?/今日1日ひきこもり

以前もブログの記事にしましたが、バイタルサインvital signとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓

バイタルサイン vital sign;VS
[同義語]生命徴候

一般的には人の脈拍,呼吸,体温と血圧のこと。いずれも数値で示されるが,脈拍と呼吸については,強弱深浅などの定性的な状態についても観察され記録される。救急疾患ではまずこれらのバイタルサインを測定し,生命的な緊急度を判断する。救急状態でない時でも,これらの徴候に異常があれば何らかの疾患が疑われる。また疾患の経過を判断するためにも,バイタルサインの経時的変化は有用である。


・で、以前酸素飽和度は呼吸数の代わりにはならないというような話を書いた気がします。(知らんけど)で、それにあわせて、ソーシャル・バイタル・ルサインSVSという言葉も紹介したと思います。(これは、きっとしている)




・で、今日の夕方草抜きをしておりました。大体草を抜くときはpodcastで英語のニュースはNEJM、JAMA等のaudiosummaryも聞いています。(意味ようわかっていませんが)で、JAMAのaudiosummaryでnational vital signという言葉が出てきました。上記SVSは日本初のもので多分国際的にはまだ普及していないと思いますが、national vital signってたぶんSVSの拡張概念のような物ではないかと思いました。で、草抜き終わってお風呂入ってからJAMAをみてみましたら、↓のような論文がありました。


Transforming Health Care to Address Value and EquityNational Vital Signs to Guide Vital Reforms


Kevin Fiscella, MD, MPH; Mechelle R. Sanders, PhD; Jennifer K. Carroll, MD, MPH


JAMA. 2021;326(2):131-132. doi:10.1001/jama.2021.9938




・ざっと読んだだけですが、私にとってはとても良い論文でした。(私の問題意識、興味にいろいろぴったり)今後色んなところで使わせてもらおうと思います。

・今日は、時間と集中力が無いので、こんな論文があったよというご紹介のみです。ちなみに、↓が初出のようですが、違ったらご指摘ください。freeでみることができます。(さすがに、中身は読めてません)


Vital Signs: Core Metrics for Health and Health Care Progress

Committee on Core Metrics for Better Health at Lower Cost; Institute of Medicine
David Blumenthal, Elizabeth Malphrus, J. Michael McGinnis
, editors
Washington (DC): National Academies Press (US); 2015 Apr 28.
  • PMID: 26378329
・この本の表題は、vital signであってnationalはまだついていませんね。最初にご紹介した論文の引用文献10は表題にCommunity vital signsという言葉がありました。まだnational vital signって新しい言葉でしょうね。Google Scholarで"national vital sign"といれても7つだけ論文が出てきて一つが最初にご紹介した論文。他は、違う内容のものでしたから。
・全く余談ですが、上の冊子の最初にゲーテの言葉が引用されています↓
Knowing is not enough; we must apply.
Willing is not enough; we must do.”
・ひょっとして、マルクスのフォイエルバッハ論の言葉は、これがヒントになったのかしら。(知っている人教えてください)
・いやー、草取りしながらpodcast聞くのも意味がありましたね。(なかなか英語の能力は上がりませんが)
以下日記(ちょっとだけよ・・・ああ、昭和の香り)
・本日7/18(日)は、6時前に起床。大体今日1日は、休み休み勉強しておりました。夕方17時30分から2時間くらい草抜き。で、その時national vital signという言葉が耳に入ったのでした。入浴、夕食。アルコールも摂取。録画で「チコちゃんに叱られる」を観て、あとJAMAをチェックしこのブログを書いております。これから歯磨きして寝ます。昨日高梁市立成羽美術館で買った↓の本を読みながら眠りにつきたいと思います。本が顔の上に落ちてきませんように。
芸術とは何か 千住博が答える147の質問(祥伝社新書)

芸術とは何か 千住博が答える147の質問(祥伝社新書)

  • 作者: 千住 博
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 新書

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SSP:かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン/夕食食べてて、死ぬかと思った

現在日本で山ほど色んなガイドラインが出ていますが、どのようなものがあるかcatch upできております。まあ、まずはMINDSを時々チェックすることでしょうか↓




・今回、認知症サポーター医養成研修というものに参加し、今まで知らなかった色んな情報を知りました。↓のようなガイドラインがあります。(自分は、以前あったのは一度確認していたと思うのですが、第2版がでておりました)



PDF かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)




・余談ですが↑のなかに「EBMに基づく認知症治療ガイドライン」という言葉がありますが、これは変な使い方ですね。時々、色んな論文で見かける表現ですが、EBMを訳して表現したら「根拠に基づく医療に基づく認知症ガイドライン」となります。早く、「ICする」とか「理学的所見」とか変な「医学用語」が医療界から駆逐されますように...


以下日記

・本日7/17(土)は、6時半起床。猫たちに餌やりに行ってから朝食。その後1時間ばかり認知症関係のDVD視聴。そして10時から12時まで認知症サポート医養成研修のグループワークでした。全国52名(ひょっとしたら人数に事務局の人も入っているかも知れませんが)の色んなバックグランドを持つDr.が参加されており、グループワークを行いました。テーマは、日常診療での認知方の人との関わり、自分の地域/医療機関の課題、その課題解決のための方策でした。私は7名のグループにはいって議論に参加しましたが、開業医さんから大病院のDr.、専門科は内科、脳外科、脳神経内科等いろいろなバックグラウンドのDr.のお話が聴けて良かったと思います。今回の研修、メチャクチャ情報量が多くて咀嚼できておりませんが、徐々に整理していこうとおもいます。本日のご紹介もそのいったんです。

・午後からは、配偶者と高梁市立成羽美術館へ。途中矢掛町にある「食工房 つお」で昼食。周りは少しご高齢のマダム達でいっぱいでした。そして、美術館へ。『美の世界を拓く 千住 博』という特別展でした。




わたし、あまり日本画は観ないのですが、千住氏の滝の絵は写真やTVで観たことはあったのですが実物はみたことがなく、岡山で展示が行われるのもご縁と思って行って参りました。(その他の絵はちょこちょこ何かの機会で観ておりました)滝の絵も良かったのですが、崖の絵というのもあって、これまたすごいなと思いました。最後のAt World's End#18といのは、地球の週末かなと言う雰囲気を醸し出しておりました.ミュージアムショップでは恒例の(アン)クリアファイル、栞と↓の本を購入しました。



芸術とは何か 千住博が答える147の質問(祥伝社新書)

芸術とは何か 千住博が答える147の質問(祥伝社新書)

  • 作者: 千住 博
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/02/28
・返りは美星町の星の郷によって、ソフトクリームとジェラート食べて、燻製の製品を購入しました。また、返りにたかたのたまごなんかも買って、16時半頃帰宅。一服後、17時半から19時までシコシコと草抜き。その後入浴、夕食でした。夕食は、サンドイッチと燻製の鶏、そして作り置きしていた色んな野菜類です。その中でシシトウの味噌炒めがあったのですが、そのうちの一つが超激辛でした。ししとうは過去何回も食べたことがありますが、今日のシシトウはめちゃめちゃ辛かった。立ち上がってうがいにいき、収まらないので何回も氷の塊を口の中に入れて神経をマイさせようともしました。あまりの辛さに鼻水は垂れる、じっとして折れないわ、もう次の食事が口の中に入らないわ...最初配偶者が一服盛ったのではないかと思いました。まあ、なんとか氷で舌を冷やせいて改善傾向です。激辛好きの人の気が知れんわっ。(ちなみに私は、キムチや辛ラーメンは食べられます)
・夕食時のアルコールは、まずは朝日スタウト中瓶。これは、日本のビールの中で私は高く評価しているのですgあ、なかなかスーパーでは、手に入りません。で、これでビールがほぼ枯渇してしまったので、ノンアルコールビールにジンを入れて、ドッグズ・ノーズもどきのカクテルを作って飲みました。で、現在酩酊状態です。22時までには寝たいと思っております。明日は休みですが、できたら英簿の文献4つと英語のテキストをよみたいと思います。可能なら、ビールの買い出しに行きたいと思いますが、それとも通販ですまそうかな。




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肺胞蛋白症の原因は、自己免疫のみではありません/バスケットも面白い

熱心な読者(がいるのかどうかわかりませんが)なら覚えておいででしょうが、過去何回か肺胞蛋白症についての記事を書きました。肺胞蛋白症とは、新臨床内科学の「概念」の説明では↓


 肺胞蛋白症は,肺胞および呼吸細気管支内にリン脂質とサーファクタント・アポ蛋白が貯留するまれな疾患である.貯留するのは,主として蛋白ではなく,リン脂質であることから,肺胞リポ蛋白症alveolar lipoproteinosisともいう.
 病因に基づいて先天性,続発性,自己免疫性に分類される.先天性肺胞蛋白症は,生後数か月して発症し,進行性で重篤な呼吸不全を呈する.病因として,サーファクタント蛋白の1つであるSP-B(surfactant protein B)の欠損や顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)受容体β鎖の欠損が報告されている.続発性肺胞蛋白症は,後天性の約10%を占め,血液疾患に合併するもの,非定型抗酸菌症やニューモシスチス肺炎など呼吸器感染症に合併するもの,自己免疫疾患に続発するものがある.2/3は血液疾患に合併するもので,特に骨髄異形成症候群に合併するものが半数を占める.
 疫学 有病率は,最近わが国における調査で人口10万対0.62と報告されたが,正確な数字は不明である.成人発症の肺胞蛋白症の90%は,抗GM-CSF自己抗体が検出される自己免疫性肺胞蛋白症である.自己免疫性と続発性では全く臨床像が異なる.
 わが国の自己免疫性肺胞蛋白症の発症年齢は,中央値51歳,男女比は2:1である.一方,続発性の発症年齢は50.5歳で男女比は1.7:1である.

・で、↓のようなレポートがありました



Autoimmune pulmonary alveolar proteinosis: a discrepancy between symptoms and CT findings

    Padraig Hawkins, et al.


THE LANCET Volume 398, ISSUE 10296, e7, July 17, 2021




・↑のレポートのウリは、CT所見が結構「はで」なのに、症状はそうひどくないということでしょう。余談ですが、サルコイドーシスや合併症のないじん肺なんかもそういう疾患の類いに入るでしょうね。

・私が強調したいのは、↑の論文の中でもdustつまり粉じんが原因でも肺胞蛋白症が起こると書かれていましたが、粉じんの職業曝露でも起こるということです。何でもかんでも自己免疫ときめつけず、肺胞蛋白症を診たら、詳細な職業歴の問診が必要だと覚えておいてださい。




以下日記

・本日7/16(金)は、5時21分起床。『社会疫学』を読んで出勤。病棟よってから午前外来。午後産業医面談、通所リハビリカンファレンス、回診でした。17時過ぎに病院出て、ダイソー、コーナンで買い物して18時25分帰宅。お風呂入って夕食=カレー。いつものように3杯=そのまま、卵入り、ウスターソースかける。アルコールもいただきました。食事中LIVEでバスケットボールの日本代表のベルギーとの試合を観ておりました。八村塁もすごいけど、渡邊雄太という選手もすごいですね。(ほとんどスポーツ観ないので選手のこと全然知らんかった)3ポイントシュート決まると気持ちいいー(創聖のアクエリオン風)。しかーし、ずっと観ていると時間とられるので今から離れて勉強部屋へ。しかーし、酔っ払っているので勉強できません。これからスパイ大作戦のDVD観てサッサと寝ます。

・明日は午前中認知症サポート医のZOONを使っての研修会。午後から配偶者が元気なら一緒に高梁市立成羽美術館に行って「千住博展」を観てきたいと思っております。




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FYMI:身寄りがない人の入院および医療に係る意志決定が困難な人への支援に関するガイドライン/すこしパワー回復

日常診療では、天涯孤独もしくはそれに近い人(親類と疎遠、キーパーソンがいない)の診療の意志決定に関してしばしば困難に遭遇します。↓のようなガイドラインがあります。


身寄りがない人の入院および医療に係る意志決定が困難な人への支援に関するガイドライン


 平成30年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「医療現場における成年後見制度への理解及び病院が身元保証人に求める役割等の実態把握に関する研究」班





本日はご紹介のみ。最後に用語の解説があるのがよろしいですね。



以下日記

・本日7/15(木)は、5時39分起床。朝食後配偶者と医療生協の配り物をして猫たちに餌をやって出勤。病棟よって午前外来。昨日と違って今日は比較的早く終われました。午後から会議二つと回診。外来で書類書いていたら「コードブルー」の放送あり。しばし心肺蘇生に関わりました。(久々に心臓マッサージしました)心拍呼吸再開し、患者さんは大きな病院へ転送。本日宿直の先生が救急車に同乗したので私がDr.がもどってくるまで「お留守番」。その間特に大きな事ありませんでした。19時半過ぎ病院を出ました。本日19時半よりZOOMでソーシャルキャピタル研究会というのがあったのですが、それは諦めました。20時過ぎ帰宅して入浴、夕食。そしてこのブログ書いております。

・今日出勤の運転中、ちょっと体の中のパワー(たいしたものではないですが)が戻っているなという感じがしました。6/28に義父が亡くなってから、すっごくしんどくて何もする気にならなかったのですが、そういう感じがなくなって、元にもどってきたという感じです。これから、中断していた各種勉強も徐々に再開していこうと思います。さて、明日は朝勉できるかな?

・これからちょっとだけ『社会疫学』を読んで寝ます。

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ChAdOx1 nCoV-19誘発血小板減少症に対する免疫グロブリンとアルガトロバンによる治療/モデルになる

・標題のようなレポートがLANCETにありました↓


SARS-CoV-2 vaccine-induced immune thrombotic thrombocytopenia treated with immunoglobulin and argatroban

    Katharina Guetl, et al.


THE LANCET Volume 397, ISSUE 10293, e19, June 26, 2021




・患者さんの訴えが腰痛と頭痛でこれだけよう検査しましたなあ。なんせまず血栓症を疑い、血栓がある臓器を考えて検査していかないといけないのでしょうが...


以下日記

・本日7/14(水)は6時22分起床。朝勉せず出勤。まず病棟へ寄って回診し、午前中外来。これがかなり忙しかった。お一人認知症の初期のような患者さんが来られ、ちょうど現在認知症の勉強を集中的にしていたので、それが対応に結構役に立ったと思われます。14時まえに昼食終えて、写真撮影・・・病院のパンフレットを作成するそうです。私が救急対応しているような写真でしたが、ツッコミどころ満載。ナンジャこの写真はと思われるようなポーズでした。その後時間外患者対応、カンファレンス、そしてまたカンファレンスの写真撮影。笑って/笑わせてと言うカメラマンの要求に「布団がふっとんだ」とか「アルミ缶の上にある蜜柑」と昭和のギャグをかましてモデル達を笑わせました。その後ショートの夜間診療、その後病棟よって帰宅は18時29分。猫たちに餌やって、入浴、夕食。録画の『マツコの知らない世界』で消しゴムの世界を観ました。その後勉強してこのブログを書いております。これが終わったら、『社会疫学』を読みたいと思います。

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熱中症の季節です:クイズTHE熱中SHOW!!/weeding addict

私は、職場ではオヤジとして名が通っています。(と思う)オヤジギャグ、ダジャレを連発しております。しかし、ダジャレなんて昔から「まじめ」なsituation、真面目な人々もいっぱい使っております。和歌の掛詞なんてダジャレですよね。(こういう意見は、「掛詞 ダジャレ」といれてググるかヤフるといっぱいでてきますよ)で、真面目なダジャレを見つけました↓


クイズTHE熱中SHOW!!




・その他いろいろな情報があるサイト↓


環境省 熱中症予防情報サイト




厚生労働省 熱中症を防ぐために知っておきたいこと 熱中症予防のための情報・資料サイト




・医療関係者のために2015年でちょっと古いですが日本救急医学会のガイドライン


熱中症診療ガイドライン 2015




↑のCQ5で必要な水分量は↓のように書かれています。


推奨されている飲 水 量 は 高 齢 者 を 含 む 学 童 か ら 成 人 が 500 ~1,000mL /日、幼児が 300 ~ 600mL /日、乳児が体重 1kg 当たり 30 ~ 50mL /日を目安としている。

(*これは、あくまでも目安であり基礎疾患や活動量によりかわりますからね。)


以下日記

・本日7/13(火)は6時半起床。朝勉せず出勤。ちょっと病棟よって午前外来、午後回診とコロナワクチン接種。15時15分帰宅。一服して、16時から17時までZOOMで大学院のCritical Appraisal。本日はInterrupted Time Series Study(分割時系列分析)でした。いくつか論文見たことありますが、正直よう分かりません。そのごちょっと勉強して義父のところの猫たちに餌やり。そして雷雨があがりちょうど良いお湿りなのでちょっと庭の草を抜こうと思いましたが、結局1時間弱やってしまいました。庭の草をみたら抜きたくなる、草抜き依存症になっております。まあ、これで良かった。自分の毛を抜きたくなるとか、人様の物をとりたくなると言うのでなくて。

・その後入浴、夕食。録画の『ヒューマングルメンタリー おもうまい店』をみておりました。その後認知症サポーター医の研修会の資料のDVDを観ました。で、もう22時を回ったので歯磨きして寝にいきます。明日は早く起きられるでしょうか?

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石綿曝露とIgG4関連呼吸器疾患による胸膜炎/穴を掘ってデニムを色落ちさす

私、じん肺、石綿関連疾患についてはそれなりに勉強しているつもりですが、↓のようなこともあるのですね。



石綿曝露者に生じたIgG4関連呼吸器疾患による胸膜炎の1例

日本内科学会雑誌 109巻(2020)7号
横山多佳子、他。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/7/109_1415/_article/-char/ja
【抄録】

 

石綿曝露者に生じる胸膜病変は,悪性胸膜中皮腫,良性石綿胸水とびまん性胸膜肥厚が知られている.悪性胸膜中皮腫は,病初期には画像所見で胸水のみしか認められないことがあり,良性石綿胸水や胸水貯留を来たす他疾患との鑑別診断が重要となる.今回,我々は石綿曝露者に生じたIgG4(immunoglobulin G4)関連呼吸器疾患による胸膜炎を経験した.石綿曝露者に胸水を認めた場合,IgG4関連呼吸器疾患も念頭に置く必要がある.

・まさに抄録の最後で言われているとおりですね。今後、心します。

以下日記

・本日7/12(月)は、6時起床。朝勉、朝食、ゴミ出し後、午前中はZOOMで大学院の因果推論の勉強会。午後からは回診、コロナウイルスワクチン接種、夜間診療でした。帰宅は19時41分。猫たちに餌やりに行って、入浴、夕食。『激レアさんをつれてきた』の録画を観ました。そこに、ジーンズの会社をしている人が出て、ジーンズを色落ちさすため穴をひたすら掘ったという話が出ました。私は思わず「よしっ」と心の中で思いました。熱心な読者なら覚えておいででしょうが、デニムを色落ちさすためサンドブラストを利用する、そのため海外の若年労働者がじん肺になって早死にするという記事を何回かかいたと思います。色落ちさすためにそのような姑息な手段を使うのではなく、自分で穴を掘る(汗、紫外線、ドロ、摩擦等で色がおちる)という心意気に「よしっ」と思ったのでした。まあ、私のような感想を持つ人は、非常にまれではないでしょうか。そういう意味では、私も激レアかも。

・その後、このブログを書いております。あとちょっと事務的なことをして早く寝たいと思います。


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