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FYMI:慢性腸管虚血/夜がツライが「夜ふかし」は好き

過去何回も書きましたが、私は鑑別診断を考えるときV dot Cinema spという言葉で考えていきます。最初のVはvascularで、血管性の疾患は重篤な場合が多いから最初に鑑別に疾患にあげます。で、腹痛の場合は動脈解離と血管の狭窄・閉塞による腹部アンギーナ、上腸管動脈症候群等をまず考えます。腹部アンギーナについて簡潔明瞭な説明がwebsiteにありましたのでご参照ください↓




・で、↓のような論文がありました。


慢性腸管虚血


隈 宗晴 


(日血外会誌2021; 30: 205–209)




【抄録】


慢性腸管虚血(chronic mesenteric ischemia: CMI)は主に動脈硬化により腹腔動脈,上腸間膜動脈および下腸間膜動脈が慢性的に狭窄あるいは閉塞し,それにより消化管の血行障害をきたしたものである.典型的な症状は食後の腹痛と体重減少である.診断は臨床症状とCTやMRI,血管造影を用いた腸間膜動脈系の画像評価により行われる.臨床症状が進行したCMIではQOLの改善と腸管梗塞の予防の目的で血行再建が行われる.血管内治療が第一選択となっており,血管内治療が適応外あるいは不成功例や反復する再狭窄例に外科手術が行われる.


・↑を読んでいて思ったのは、症状として腹痛以外に嘔気・嘔吐、下痢というのがあるということと、「ある種の
食物を摂食すると腹痛を生じるのでその食物を避けるようになることがある(food fear)」と言うことです。特に後者については「へーっ、そういうことがあるのね」ということです。もうちょっと具体的な記述が欲しいところです。時間があるとき(かつ、覚えていたら)調べてみようと思います。


以下短小日記

・本日7/21(水)は、5時半起床。『社会疫学』の本を読んで出勤。午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療、開業医さん達との勉強会でした。帰宅は21時半過ぎ。さすがにこの時間まで働く(+勉強会)は、しんどいです。お風呂入って、このブログを書いております。これから録画の「月曜から夜ふかし」を観ながら麦酒飲んで夜食を食べたいと思います。明日は休みなので、ゆっくりめに起きようと思っております。

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