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SSP: WHO患者安全カリキュラムガイド/クルクルでよかった

今日は、夕方に研修医+他の職員の方々に外来診療の心得、コツといったお話をしました。私の勤める病院には、地域研修ということで研修医が時々来られるのですが、その時私は1時間の講義を4.5コマしています。そのうちの一つが本日の外来診療について。ちょっと前までは家庭教師のように研修医とマンツーマンで講義していたのですが、ちょっともったいないということで他の職種の参加も募っています。今日は10名くらいお話を聴いてくれたと思います。

外来の心得の中で、誠実、謙虚、他職種への感謝というようなことも言いました。SBARをとりあげて、Rに対して感謝しましょうとい話をいたしました。Rというのは統計ソフトではありません。看護師さんからのrecommendationのことです。医師という職種は、病院内の全ての職種の頂点に立ちたい・頂点であると勘違いしているお医者さんを見かけます。謙虚で無いといけません。謙虚とは、人に言うことを聴くということです。というような話をいたしました。で、看護師さんからRをうけた医師は、ありがとうと言わなければいけませんよ、というよなことを言いました。

・大体私は講義をするときは協力同じ話はしない、なんらかのupdateをするのと、間違いをチェックするように努力しています。今回SBARのはなしをするにあたってその内容をチェックしました。で、ネットで下の様なページをみつけました。(看護roo!は結構参考にさせていただいております)




上のページの中で、なんとSBARがISBAR, ISBARCと「進化」しているでは無いですか。で、PubMedでSABARといれてみると37件ヒット、ところが145件ヒットですが、その内容がこの文脈で言うISBARCではないのが多くありました。で、今のところISBARが一般的ではないかと思います。

・で、そのISBARを検索していると本日の標題の『WHO患者安全カリキュラムガイド』というのに突き当たりました。WHOの文献ですがありがたいことに日本語訳がありました↓




この中の136ページにISBARの説明があります。この中ではIはIntroductionとなっていて、最初にご紹介した看護roo!のページのIの説明、すなわちIdentifyトは異なります。まあ、細かいことは気にしない、ワカチコ、ワカチコですが、看護roo!が引用している文献では、identifyではなく、identityとなっております↓まあ、意味は(多分)同じでしょう。




・WHOの文献は、ザーっとスクロールしてみただけですが、いろいろ面白そうでした。何が面白いかというと組織運営や教育について書かれているから。何かの機会に勉強会でもできたらいいなとおもいました。


・で、teaching is learningで、本日も勉強になりました。来週は、論文の読み方の講義をいたしますので、↓の本を読んでおこうと思っております。(以前研修にこられていたDr.が持っていた本)


ゼロから始めて一冊でわかる!みんなのEBMと臨床研究

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  • 作者: 神田 善伸
  • 出版社/メーカー: 南江堂
  • 発売日: 2016/10/17
ちなみに、そもそもISBARって何やというひとのために↓
ISBAR.PNG
以下日記
・本日8/14(金)は、5時59分起床。朝勉せず出勤。病棟よってから外来。順調に進んでいて良かったと思っていたら、もともと間質性肺炎ある患者さんが呼吸困難・胸痛で受診、気胸でした。で、兄貴分の病院へ紹介。午後からは回診、夕方前述のように講義。ちょっと予定時間をオーバーして反省。帰宅は18時過ぎ。帰ったら配偶者が「クルクル行かん?」とおねだりするので、笠岡の回転寿司店まで夕食に。タコが結構美味かった。また、近日中に行きたいです。(ひょっとしたら明日の昼食)その後19時過ぎに帰宅し、一服。お風呂入って、ちょっと博士論文用の文献を検索、読んでからアルコール飲んでこのブログを書いております。あと、ちょっとだけ教科書読んで寝ます。
・ちなみに、配偶者が「回らない寿司」をねだらないのは幸いです。子供達の寿司屋と言えば回転寿司のことと認識しています。この点のみ「教育」に成功したと思っております。

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