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キルシュナー鋼線の胸腔内迷入/病状説明していて自分がちょっといやになった

治療目的で体内に「留置」した「異物」がいろいろ悪さするという報告はいろいろありますが、こういうこともあるねのというような報告↓



上腕骨骨折の固定に用いられたキルシュナー鋼線が胸腔内に迷入し発生した気胸の1例
日本呼吸器外科学会雑誌 35巻(2021)4号
原田洋明、他。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacsurg/35/4/35_292/_article/-char/ja
抄録

 

症例は80歳男性.約1ヵ月前に転倒し右上腕骨近位部を骨折したため局所麻酔下にキルシュナー鋼線による骨折部の固定術が行われていた.固定に用いられた鋼線のうち2本を抜去した4日後に皮下気腫が出現し,X線透視検査で残りの鋼線のうち1本が胸腔内に迷入していたため当院気胸センターへ搬送された.CT検査で迷入した鋼線は右中葉内にあり,血胸や肺実質内の出血は明らかでないものの気胸と皮下気腫が認められた.同日に緊急手術を行い,胸腔鏡下アプローチにて鋼線を摘出した.鎖骨周囲や肩関節近傍の骨折固定に使用されたキルシュナー鋼線の胸腔内迷入はまれであるものの,致死的になりうる合併症であり,文献的考察を含めて報告する.

・本文中で、明乳の原因として↓のようにかかれています。

迷入の原因として高嶋らは過去の報告から①鋼線が骨髄内ならびに対側皮質を貫通していない,②鋼線の先端対側末端が十分に曲げられていない,③術後の固定が不十分,④医師の観察不足,⑤荷重許可の時期が尚早,⑥抜釘時期の遅れなどを挙げている.またReghineら9)は,①肩の運動などによる筋肉の活動,②呼吸による胸郭の動き,③胸腔内圧が陰圧であること,④重力,などを要因として挙げている.

・また、こういうことがいつ起こるかについては↓

  キルシュナー鋼線が胸腔内迷入を起こす時期については,鋼線固定後の8ヵ月以内に生じたケースがほとんどとされているが,翌日に発生した症例から30年以上経過後に起こった症例までさまざまな報告がある.

・体に「異物」がある場合は、気を緩まずに気をつけて観察する必要がありますね。そういえば自分の頸椎にあるチタン合金はちゃんと「定位置」にあるでしょうね...

以下日記

・本日5/28(金)は、寝過ごして6時半起床。配偶者に会ったら、TVが壊れたと。これで当分TVのない生活です。朝勉せず出勤。午前外来、午後からは二つ会議が予定されていましたが、諸般の事情でなくなりゆっくり回診ができました。そして、夕方患者さんのご家族に30分くらいの病状説明。こういうリスク、ああいうリスク、こんな場合があると、何かネガティブな話ばかり、メタ認知で、何か事が起こった場合非難されないための防衛線を張っているような印象を受けて、ちょっと自分がいやになりました。もうちょっと旨く希望がもてる話し方ができなかったのかな。自分はそれなりにコミュニケーション能力が高いと自負しておりましたが、まだまだダメですね。

・帰宅は18時5分。大きなTVは壊れてしまいましたが、小さなTVがあったことに配偶者が気づき(自分も仕事中に気がつきました)それがセッティングされて、一応TVがみられるようになりました。(ほとんどみんけど)今日は通販でたのんでいたベルギービールが届く日。早く来ないか、まだこないかと期待しながらお風呂入って、夕食。夕食中に届きましたが、冷えていないし、揺れて運ばれてきたので食事中に飲むのは断念。ちょっと時間が経って現在Lupulusのピルスを飲みながらこのブログを書いております。アルコール摂取は19日ぶり、よく我慢しました。次は、ウォッカかテキーラのカクテルを飲もうと思っております。

・明日は、お休み。ダラダラとすごそうと思います。ただ、草刈りはしないといけません∵日曜日地域の草刈りですが、私は日直なので参加できないので、その前にできる範囲で草刈りをしておくつもりです。・・・草かってお風呂入ったあとのビールは旨いでしょうね。朝に草刈って、真っ昼間から麦酒飲むか、夕方草刈って夜に飲むべきか、現在葛藤中・・・超小市民的葛藤。

 


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