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マイ手帳大賞:わかろうとする気持ちがないスキルは不毛/獣医、勉強、酔っ払う

今までも何回も職員さん、研修医向けにACP(Advance Care Planning)の講義はしているのですが、その内容を補強というかUpdateするため現在↓の本を読んでおります。


緩和ケア・コミュニケーションのエビデンス ああいうとこういうはなぜ違うのか?

緩和ケア・コミュニケーションのエビデンス ああいうとこういうはなぜ違うのか?

  • 作者: 森田達也
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2021/06/21
  • メディア: 単行本


・本日の標題の言葉はこの本のp33の小見出しです。また、p34に下のような表があります。


コミュニケーションスキルの本質

・スキルは手段であって、目的ではない。

・相手をわかろうとすることが本質である。

・相手は自分と違うんだという合点が必要である。

・相手をわかろうとすることがどういうことかが生まれついて「わからない」人に、自然なコミュニケーションを求めるのは酷である。



この本のp31に「何かとコミュニケーションスキルばやりです」と書かれています。私もなんかしらんけどいっぱいあるなーと思っておりました。でも、上の表にあるように、目的は相手と私の相互理解です(+心地よい気持ちのやりとり)ですよね。表の④番目は、本当に生まれつき「わからないひと」がいるのかどうかは知りませんが...


・全く余談ですが、なんで不毛という言葉ができたんでしょうね?(不毛とは広辞苑によると「土地がやせていて草木や作物が育たないこと」です)不木ならそのまんまの意味ですが、なんで毛なの。私には、縁起でも無い言葉。




即行以下日記

・本日8/21(土)はゆっくりと7時起床。朝食後ネコを一匹捕獲して獣医さんところへ連れて行きました。帰宅は10時過ぎであとは夕方まで勉強しておりました。17時半から19時過ぎまで草刈り、草抜きで久々に大汗かきました。その後お風呂入って一服後、夕食。ビビンバのような焼きめしと冷しゃぶ。そしてアルコール:ベルギービールと独歩、ウイスキー。録画の「おもうまい店」をみておりました。私、ほとんどTVを観ませんが録画で「月曜から夜ふかし」「チコちゃんに叱られる」「激レアさんを連れてきた」「マツコの知らない世界」「孤独のグルメ」は大体観るのですが、最近この「おもうまい店」が面白くて観ております。ヒューマングルメンタリーと銘打っていますが、そうだなぁと思います。ちょっと「子ども食堂」のような感じのことをしているお店も出てきて、世の中色んな人がいるなあ、色んな人が一隅を照らしているなぁと思います。で、完全に酔っ払ってしまっているのでもう寝ます。寝ながらゴルゴ13読みますが、どうもKindleの調子が悪くて?なかなか上手く読めません。(PCなら読めるんですけどね)

・明日はネコのお迎えに行かないといけません。夕方から宿直です。ほんと、何歳まで宿直しないといけないの?もう、足抜けしたい。

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ひょっとしてお針子さんの業務上疾病?腹腔内の伏針/久々(???)のアルコール

裁縫していて針を無くしてしまった場合、ひょっとしたらそれが体内に入り込んでいるかも知れません。↓のようなレポートがありました。


5年間無症状で経過した腹腔内伏針を腹腔鏡下手術で摘出し得た1例


室谷 知孝, 山田 真規, 益田 充, 宮本 匠


日本腹部救急医学会雑誌 40 巻 (2020) 5 号




抄録

 

症例は74歳女性で,他院受診時に偶発的に腹腔内伏針を指摘された。腹部症状はなく,また画像検査で消化管穿孔などの臓器損傷は否定的であった。患者の状態は安定していたため,厳重な管理のもと術前検査を行ってから初診より3日後に待機的手術の方針とした。手術は腹腔鏡下で,術中X線透視を用い伏針の場所を特定しながら行った。伏針は一部癒着した大網組織とともに摘出することで,腹腔内で遺残することなく安全に摘出できた。その後の経過は良好で術後3日で退院された。今回われわれは5年間もの長期に渡り気付かれることなく経過した腹腔内伏針の1例を経験した。近年,腹腔鏡手術の適応が拡大されつつあるが,長期間腹腔内で留置され腐食した脆弱な伏針に対しても腹腔鏡下手術で遺残させることなく安全に手術し得たため報告する。

・まあ、世の中色んな事があるもので、針を扱っていてチクッとしたらお腹の中に入ってしまったかも知れないと考えないといけませんね。こういう疾患の場合お針子さん(アパレル労働者とでも言うのかな???)だったら、業務上疾病になるのではないでしょうかね。

あっという間に以下日記

・本日8/20(金)は、6時24分起床。朝勉せず出勤。ちょっと病棟よって午前外来。午後から回診、会議、書類作成。16時から研修医への講義の予定でしたが、諸般の事情でとりやめ、じかんができました。17時に即行で病院出ようと思いましたがやはりむり。しかし返りにCOOPで買い物しても帰宅は18時15分と早めでした。猫たちに餌をやりに行ってから入浴、夕食。久々に???アルコールをいただきました。まずは最近お気に入りのLupulus Fructus。ヤッパおいしいわ。ステラアルトアの次にお気に入りになるかも。その後はジン、ウイスキーの適当カクテルを飲んでおります。もうかなり酔っ払っているので、早めにねます。しかしまだ20時台、あまり早く寝ると真夜中に目が覚めます。ちょっとだけでも勉強してから寝ましょうか?とりあえず昨日ご紹介した亀マニュをちょっとだけ読みましょう。・・・と思ったけど病院から持って帰ってくるの忘れてたわ。代わりに胸部レ線の本読みましょう。


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臨床医学論文の読み方レジュメ/やっぱり定時に帰るのはムリだった

・先日研修医に行ったレジュメを貼り付けておきます。まあ一番最後の参考文献と途中にあるEQUATORのサイトが皆様のおやくにたつのでは...(あくまでもレジュメは初級者向けです)

 

臨床医学論文の読み方  ver. 1.3

 

0.何のために論文を読むか・・・日常診療に役立たすため

1.医学研究の大分類

   質的研究(叙述研究)と量的研究(疫学研究)

   その他の分け方として仮説探索(生成)型研究、仮説検証型研究

*以降の話は、量的研究で特に仮説検証型研究のお話

 

3.EBMの5つのステップ

Step 1: 疑問(問題)の定式化
Step 2
: 情報収集
Step 3
: 情報の批判的吟味
Step 4
: 情報の患者への適用
Step 5
Step 1 Step4のフィードバック

*本日のお題は、Step 3

   

f OBM.

 

*論文を見たときまず考えるのは、「仮説は何か?」と研究デザイン

 

4.研究デザイン

 症例研究、症例集積研究、横断研究、症例対照研究、コホート研究、

 無作為化比較試験(RCT)、メタ解析

 ・それぞれに特徴、長所、短所がある・・・それを知って、論文を読む、研究をする。

    RCT絶対主義はダメ

    メタ解析だってダメなメタ解析がある

 

 

5.疫学研究におけるバイアス

selection bias                     選択バイアス

measurement (information) bias      測定(情報)バイアス

confounding                      交絡

*交絡をバイアスに入れている本と区別している本がある

*バイアスという言葉は、疫学と臨床推論で異なる

   cf. リスクという言葉はもっと多様

 

cf. 臨床推論におけるバイアス

徳田安春先生の講演「明日から役立つ臨床推論」より)

https://career.m3.com/kenshunavi/know-how/event/clinical-reasoning001-002

Anchoring Bias 最初に考えた診断に固執して考えを改めない。これはありがちなバイアス。

Availability Bias 最近遭遇した類似症例と同じ疾患を考えてしまう。インフルエンザシーズンは、熱で来た患者さんが皆インフルエンザに見えてしまうなどが挙げられます。

Confirmation Bias 自分の仮説に適合したデータは受け入れるけれど、不適合なデータを無視してしまうというバイアス。

④Hassle Bias

自分が最も楽に処理できるような仮説のみを考える。早く家に帰りたい時に患者さんを診ると、何だか軽症に見えてしまう。金曜日の夕方などは特に要チェックですね。

⑤Overconfidence Bias
前医や指導医の意見に盲目的に従ってしまうというバイアスです。指導医や前医も、間違えることはあります。「後医は名医」という言葉にもある通り、後医の方がたくさん情報を得られる立場な分、前医よりも正しい情報を判断できる環境にあるのですから、前医の判断に対して客観的にダブルチェックしようという姿勢は忘れずに持っておきましょう。

Rule Bias 通常は正しいルールであっても、過信するとそれにミスリードされてしまうというバイアス。数々の経験則に裏打ちされているクリニカルパールが、どんな時にでも100%正解であるわけではありません。クリニカルパールを活用するときも、「例外がある」ことを常に意識しておきましょう。

 

**ついでに言うとバイアスを受けやすい状況等のがあります。

バイアスを受けやすい状況

 

引き継ぎ患者の時

他者の診断を信じすぎる

第一印象に頼る

患者に対する陽性・陰性感情がある

診断を決めつける

一つ診断すると安心する

診断中に邪魔が入る

疲労・不眠など

キャパシティ(容量)超えをしている

除外対象をきちんとしていない

 

6.一般的な医学論文の構成

    Introduction (background)

    Materials and methods

    Results

    Conclusion

その他References, Contributors, Acknowledgments, Funding, COI(Conflict of interest), Ethical Considerations & Disclosure(s)等あり。

*引用文献を見るのは大切。インターネットでは、参照しやすくなっている。

 

7.論文の批判的吟味 CA: Critical Appraisal

    →別紙フォーマット

・論文を批判的に吟味する:うのみにしない、but 「ぶった切る」わけではない

    何を証明したいのか(仮説は何か?)

    バイアスは?

    統計手法は?

内的妥当性と外的妥当性(一般化可能性)、臨床的な有用性

・必ず意識しないといけないのは、reverse causation(因果の逆転)とconfounding(交絡)

・費用や手間、時間、自分がやるとしたらどうか等考える

 

8.論文の書き方のガイドライン

・基本的な論文の考え方、書き方は↓

International Committee of Medical Journal Editors

Recommendations for the Conduct, Reporting, Editing, andPublication of Scholarly Work in Medical JournalsUpdated December 2019

www.icmje.org

 

・最近は医学論文の書き方のお作法(ガイドライン)が研究デザインごとに色々でている

ex. 観察研究・・・STROBE

    RCT・・・CONSORT

    メタアナリシス・・・PRISMA

    症例報告・・・CARE

 

*それらのportal site

  EQUATOR: Enhancing the QUAlity and Transparency Of healthResearch 

    http://www.equator-network.org/

 

9.エビデンスのピラミッドはミスリードする

***ここには図が入りますが、このブログのソフトで図を入れるのはめんどくさいので下記アドレスにアクセスしてください。

 

 

https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02833_11

 

 

 

New evidence pyramid

https://ebm.bmj.com/content/21/4/125

「研究デザインのみでエビデンスレベルがきまるわけではない」(https://curious-physio.com/2018/06/10/一症例恐るべし-症例報告のすゝめ/

cf. ・ GRADE (Grading of Recommendations, Assessment, Development and Evaluation)

Minds 診療ガイドライン作成マニュアル 2017

   https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/guideline/pdf/manual_all_2017.pdf

 

**以下CA: Critical Appraisalのためのフォーマット

 

Title of the article

Author(s), Journal, etc.

I  Summary このセクションでは、論文に書かれている内容の要約をする。論文の抄録をそのまま書き写すのではなく自分で要約する。

1. Research hypothesis

・この論文は何を明らかにしたいのか?→仮説は何か?

*明確に仮説が書かれていない論文が少なくない。

 

2. Study design

・この研究のデザインは何か(デザインそれぞれに特徴、利点、欠点がある)

→デザインをまず勉強すること

・それぞれのデザインに「お作法」がある

   ex. STROBE   CONSORT    PRISMA

PECO(観察研究), PICO(介入研究):

Patient, Exposure or Intervention, Comparison, Outcome

 

3. Study subjects

・対象者をどのように選択したのか。Response rateはどの程度か。Inclusion criteriaexclusion criteriaについても適宜まとめる。選択バイアスや外的妥当性の観点からまとめる。

 

4. Data collection

曝露指標 Exposure 

 

アウトカム指標 Outcome

 

共変量 Covariate

 

 

5. Data analysis

・統計手法     

*p値に注意 cf. 統計的有意性とP 値に関するASA 声明

                  https://www.biometrics.gr.jp/news/all/ASA.pdf

6Results

TableFigureの説明

Table, Figureは独立しているか?

 

7. Conclusions

 

II  Strength of the paper

以下のセクションでは、論文に書かれていることだけにとどまらず、自分自身の考えをまとめる。可能な限り、箇条書きで整理して記載する。

 

 

III  Weakness of the paper (bias, chance, etc.)・・・Limitation

・バイアスについては、交絡バイアス、選択バイアス、情報バイアスなどを中心に考察する。

 

 

IV  Balancing of the paper

     ex.. strength > weakness

 

 

V  Judgment

     good

 

VI  Suggestion for improving the paper

自分ならこうする

参考文献

『ゼロから始めて一冊でわかる! みんなのEBMと臨床研究』 神田善伸。南江堂。20161025日。第1刷。20171210日第2刷。

『論文を正しく読むのはけっこう難しいー診療に活かせる解釈のキホンとピットフォール』植田真一郎。医学書院。2018315日。第1版第1刷。

『臨床研究の教科書 第2版 研究デザインとデータ処理のガイドライン 第2版』 川村孝。医学書院。2020515日第2版第1刷。

 

 

『質的研究の考え方 研究方法論からSCATによる分析まで』大谷尚。名古屋大学出版会。2019331日。初版第1刷。

 

 

『診断エラー学のすすめ』志水太郎、他監修。日経メディカル。2021419日。

 

以下ごく短く日記

・本日8/19(木)は、昨日の密な勤務でお疲れモードで6時半起床。朝勉はせず朝食摂って水島へ。午前中産業医学科外来。午後は玉島にもどってひたすら回診。昨日しんどかったので17時になったら帰ろうと思っていましたが、やっぱりむり、18時頃病院をでました。18時半頃帰宅し猫たちに餌をやりに行ってから入浴、夕食。録画の「サラメシ」をみておりました。それからこのブログを書いております。これから明日の研修医向けの講義の準備をちょっとしてから早めに寝ます。


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呪文みたい?Phlegmasia Caerulea Dolens=有痛性青股腫/密な1日

標題の疾患は、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


有痛性青股腫
ユウツウセイセイコシュ
[英]blue phlebitis
[ラ]phlegmasia cerulea dolens
[同義語]大腿静脈血栓症

腸骨・大腿静脈の血栓によって高度に腫脹した下肢は,組織内圧が上昇して動脈血行が阻害され,チアノーゼを呈する。感染が加わって静脈性壊疽を来すこともある。臥床や外傷あるいは解剖学的理由による血流うっ滞,凝固能亢進,静脈内膜損傷が原因といわれ,下肢のびまん性腫脹を伴う緊満痛で発症する。肺塞栓の原因にもなる。激痛を伴う場合は血栓摘除術が選択される。


・で、↓のようなレポートがありました。


Phlegmasia Caerulea Dolens Misdiagnosed as Acute Limb Ischemia


Keisuke Nakabayashi, Shinya Hata, Hiroshi Ando




・造影で動脈が途絶えている像がみえても、必ずしも動脈の中が詰まっているわけではないということですね。


以下日記

・本日8/18(水)は、5時41分起床。まず朝勉。やっぱり朝一での勉強は頭がよく働いています。その後朝食。今日はやることがいっぱいあるので早めにでようと身支度していた7時5分、診療部長より電話あり:私が出勤する途中にある往診先の患者さんの状態が悪いので寄るようにと。で、急いで家を出てそのお宅にうかがり15分ふんほどいてから病院へ。まず病棟へ寄ってある患者さんの転院のはなし。朝礼後外来。外来のちょっと空いた時間で転院の紹介状。13時半過ぎまで外来して、14時前に食事をして病棟へ。重症の患者さんの指示を書き、他の患者さんも回診し、15時からカンファレンス、15時半に新入院対応。16時から外来で、17時半から40分くらい患者さんのご家族の病状説明。それからちょっと書類かいて重症の患者さん診て、その患者さんのご家族に電話して、20時前に病院出て、朝一でいった往診の患者さんのお家によって20時半前に帰宅。お風呂入って夕食。「月曜から夜ふかし」の録画を観ておりました。それからちょっと勉強してこのブログを書いております。今日は、ホント濃密な仕事。疲れ果てました。で、もうコレから寝ます。明日朝目がちゃんと覚めるでしょうか?



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ガイドワイヤーをつかった中心静脈カテーテルの入れ替えの合併症/焼き肉で苦しい(山頭火風、でもないか)

最近は、中心静脈カテーテル(CV)挿入にはエコーを使うことが増えて合併症が減っているとおもっておりましたが、案外そうでもないんでしょうかね?↓の報告では10例の死亡事故が報告されそのうち6例がエコーをつかっていたとのことです。



中心静脈穿刺は致死的合併症の生じ得る危険手技との認識を—医療安全調査機構の提言(1)





・で、最初エコーガイドでCVをいれ、それのいれかえでガイドワイヤーを使ったものの動脈に入ってしまい脂肪製剤の輸液で脳梗塞をおこしてしまったというレポート↓


Neurological symptoms after parenteral nutrition


Vogel A, et al. BMJ Case Rep 2021;14:e245182. doi:10.1136/bcr-2021-245182




・ガイドワイヤー使って入れ替えしたときもちゃんとカテーテルの位置をレントゲンで確認しておかないといけないという教訓が引き出せますね。


cf. 安全な中心静脈カテーテル挿入・管理のためのプラクティカルガイド2017


公益社団法人  日本麻酔科学会  安全委員会





・なお、私はCV挿入はほとんどしません。CVが長期必要な患者さんは外科に頼んで埋め込み型CVポート(リザーバー)をお願いしています。ポートを入れない場合でも、若いというか中堅どころのDr.にお願いしております。


以下日記

・本日8/17(火)は、6時13分起床。朝勉せず朝食摂って出勤。病棟よって午前外来。午後もちょっと病棟で仕事して15時32分帰宅。夕方まで勉強して18時前から19時前まで配偶者と近所の焼き肉屋へ夕食たべに行きました。当然お腹がいっぱいで苦しいです。帰宅してちょっと勉強してこのブログを書いております。もうちょっとお腹が落ち着いたら入浴します。それまでもうちょっとお勉強いたします。↓をちと読みます。まだ読みはじめたばかり(1から9,18章)ですが、結構面白いですね。で、私が研修医によくいっていることと同じ事もかかれていて、「安心」いたしました。でも、ちょっと間違いもありますが。医学書院にe-mailしたらよいのかな?


総合内科マニュアル 第2版

総合内科マニュアル 第2版

  • 作者: 八重樫 牧人
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2021/03/01
  • メディア: 単行本

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むずかしい人名では無く、口底炎でよかろう/流れる涙は華厳の滝、程じゃなかったけど。

昨日も書きましたが、病名は症候に人の名前をつけて欲しくないですね。Ludwig's anginaもその一つですね。これだけみても何のことか分かりませんが。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


ルードウィッヒアンギーナ Ludwig angina
[同義語]口底炎 inflammation of mouth floor

口腔底蜂巣炎が咽頭部の広い範囲に及んで咽頭狭窄を伴った炎症をいう。急性歯槽骨炎,顎下腺管内唾石,外傷創の感染など,主として連鎖球菌性の感染が,口底部の顎下,舌下,オトガイ下隙などの組織の間隙までに及び,咽頭後膿瘍を形成することにより起こる。口底部は著しく腫脹し,疼痛や発熱,強い開口障害を伴うため,時に呼吸困難を生じることもある。(Wilhelm Friedrich von Ludwig,1790-1865,外科,独


・で、↓のようなレポートがありました。


Ludwig's Angina


Masanori Kawataki, Hirofumi Yoshida, Michitoshi Arak


Internal Medicine  60 巻 (2021) 16 号




・こんな仰々しい名前つけなくても、口底炎でええじゃんと思うのは、私だけ?

・余談ですが、本文中にでてくるhot potatoって、「むずかしい[危険な、扱いにくい]問題」という意味があるのを本日知りました。

・ちなみに本日コレを取り上げたのはkiller sore throatの一つだからです。(見逃したらいけないということです)記憶の強化のためログ&シェアです。


以下日記

・本日8/16(月)は、6時3分起床。午前中は猫の餌やり、燃えるゴミ捨て、朝食後はお勉強でした。主にCAUSAL INFERNCE in STATISTICS A PRIMER読んで、実験医学という雑誌、胸部レントゲンの本も続けて読んで、最後STATAをいじって信頼区間のグラフを書いておりました。

・午後から出勤。時々あることですが、出勤したら新入院の患者さんの担当になっておりました。その患者さん診て、他の患者さん診て、夜間診療で、帰宅は19時53分でした。お風呂入って夕食:ネバネバ丼。ノンアルビールと燦然飲みました。その後ちょっと勉強してこのブログを書いております。ちょうど配偶者がやってきて、果物食べないの?コーヒーは?と言ってくれたので一服します。で、その後ちょっとだけ本を読んで早めに寝るでしょう。

・今日の返り久々に目が痛くなって涙が流れ続けました。もうちょっと若かった頃、何回か疲れ切っているとき星飛雄馬もビックリ運転中に華厳の滝のように涙が流れ出て前が見えなくなったことがあります。今日はそれほどひどくなかったけど似たような状態です。あまりにPC見過ぎたからかしら。

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Contarini's syndrome or conditionってご存知?/納骨

病名とか症候名を付けるときパッと分かる病名をつけて欲しいですね。例えば、肺炎球菌性肺炎なんてとてもわかりやすいですよね。ところが人の名前、アルツハイマー病やパーキンソン病、アルペルガー症候群なんてさっぱりどんな病気か分かりません。と書きましたが結構今例に挙げた疾患は一般にもしられてきていますね。しかーし、オスラー病とかマルファン症候群なんというと一般のひとはサッパリ分かりませんね。医療界の末端にいる私がいっても干したカタクチイワシの歯ぎしりにしかなりませんが、病名をつけるときはヨーク考えて、すくなくとも地名は人名はつけないで欲しいです。

・それはさておき標題にあげたのは、コンタリーニ症候群もしくはコンタリーニ状態と訳すのでしょうね。私の手元の『医学書院医学大辞典第2版』『南山堂医学大辞典第20版』『ステッドマン医学大辞典改定第6版』には載っておりませんでしたので正確なことは言えません。どういう状態かというと両側胸水で右と左の胸水の性状もしくは原因が違う状態を言うそうです。もともとの文献が↓


 “Contarini's Condition:” Bilateral Pleural Effusions with Markedly Different Characteristics


C P Kutty, B Varkey


Chest. 1978 Dec;74(6):679-80




・上の文献の中に書かれていますが、Contariniとは人の名前で、第95代ヴェネチア共和国のドージェ(元首とか統領、総督とか訳されているみたいです)で↓のような顔をされていたみたいです。




この方は患者であって上記のように右と左の胸水の性状がちがったということみたいです。

・しかしこの言葉はあまり知られていないようで医中誌で検索してもヒットは0、PubMedでもちょっとしかひっとしませんでした。しかし、病名はさておき、左右の胸水の原因が違うことがあるということは、ちょっと頭の中にいれて置いた方がよいでしょうね。

・ちなみに何故わたしがこの言葉をしったかというと研修医に胸部レントゲン読影の講義をするため「真面目に」↓の本をよんでいたらp26に出てきたからです。


明解・画像診断の手引き 呼吸器領域編―パターン分類による画像診断

明解・画像診断の手引き 呼吸器領域編―パターン分類による画像診断

  • 出版社/メーカー: 国際医学出版
  • 発売日: 2021/08/15
  • メディア: 単行本




以下日記

・本日8/15(日)は6時44分起床。本日は6月末なくなった義父と数年前になくなった義母の納骨の日でした。まず猫たちに餌をやりに行って朝食。その後10時前まで勉強。それから納骨の準備して10時20分~11時10分まで納骨。汗かいたので帰宅してシャワー浴びて一服。12時過ぎに家を出て娘娘という中華料理屋さんへ配偶者と昼食に。その後サンシロウというパン屋さん寄って14時半頃帰宅。ちょっと昼寝して夕方まで勉強。そして草抜き、入浴。夕食はサンシロウで買ったパンと麦酒。現在ジンをシークワサーのソーダで割ったものを飲みながらこのブログ書いております。

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FYMI:唾液を用いたSARS-CoV-2のPCR検査の感度/半ドンってわかるかな?

標題にあるように咽頭拭い液に対して唾液のSARS-CoV-2感染への感度がどれだけあるかというのを研究したレポート(letter)がJAMAに載っておりました↓


Change in Saliva RT-PCR Sensitivity Over the Course of SARS-CoV-2 Infection


Zion Congrave-Wilson, Yesun Lee, Jaycee Jumarang



JAMA Published online August 13, 2021


・一応コレみたら可能な範囲で咽頭拭い液で調べたいなと言うきになりますね。ただ、恥ずかしながら、私本文のTable 1の解釈がよく分からないのです。分かる人は教えてください。
あっという間の以下日記
・本日8/14(土)は6時に起きて、朝勉して出勤。まず病棟よって9時過ぎから12時前までコロナウイルスワクチン接種でした。ワクチン接種の介助についてくださったのは病棟の師長さんでしたが、仕事の合間に雑談。その中で師長さんが「半ドン」という言葉を使いましたが、死語ではないでしょうか?久々に聴いたな。若かりし頃は土曜が半ドンならありがたいと思っておりました。(名目上は半ドンでしたが、実質は1日働いておりました)
・ワクチン接種後病棟よって病院出て、8番ラーメンで野菜トマトらーめん食べて14時過ぎに帰宅。夕方までお勉強:研修医への講義のための胸部レントゲンの読み方、社会疫学、じん肺の画像と病理等。18時前に猫たちに餌をやりに行ってから入浴。そして夕食。うな丼でした。ウナギが多くてごはんがたらず追加でごはん足して腹一杯です。食事中アルコール摂取と録画の『孤独のグルメ』観ておりました。そのごちょっと勉強してこのブログを書いております。これからAmazon Prime Videoで何か観るか、さっさと寝にいくか迷っております。
・明日は6月末に亡くなった義父の納骨です。雨でしょうが、大雨にはならないでほしいと願うものです。

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ハエ症/うーっ、大失敗

昔X-ファイル(アメリカのSFテレビドラマ)を見ていて、確か地球外からきた寄生虫が人の皮膚の下を這うような場面があって「キモッ」と思ったのですが、実際そういうことはあるわけで...

・標題のハエ症とはハエ蛆症ともいって『医学書院医学大辞典第2版』では↓


ハエ症 myiasis
[同義語]ハエ幼虫症,ハエ蛆症

ハエ症とは,ハエ目(双翅目)昆虫の幼虫が人体または動物の体に寄生し,害を及ぼすことをいう。幼虫が皮下組織などに一時期寄生して,生きた組織などを食べて成長する真性ハエ症(obligatory myiasis)と食物などと一緒に幼虫を飲み込んだり,化膿した傷口に産卵,産仔したりする偶発性ハエ症(facultative myiasis)がある。国内では,真性ハエ症はないが,入院中の患者の外傷部や腫瘍部からハエの幼虫が検出されるケースが増えている。

・で、今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに以下のようなレポートがありました↓(気が弱い人はビデオは観ない方がよいでしょう)


Myiasis from Larvae of Human Botfly


Genevieve Kaunitz, Miriam Keltz Pomeranz


N Engl J Med 2021; 385:e20  August 12, 2021




・上の論文中のDermatobia hominisはヒトヒフハエというもので、詳しくは↓


    わが国のヒトヒフバエ症



・上を読むと、最初の論文に書かれていた蚊にいっぱい刺されたという病歴と蚊に刺されたのに何故ハエという疑問は「解決」します。やっぱ外国行くときやディートやで。


以下日記

・8/13(金)6時起床。ちょっとだけ朝勉して出勤。病棟よって午前外来。午後回診、通所リハビリC.C、事務作用で19時前帰宅。お風呂入って夕食。久々にチコちゃんに叱られるを観ました。その時久々に(?)ビールを飲もうと思ったのですが、間違えて冷蔵庫にいれたばかりの「ヘヌリー」ビールを飲んでしまいました。ジェンジェン旨くなかった。ビールによってはそんなに冷えてなくても旨いものもあるのですが(ホンマか?)今日のはいけなかった。大事なベルギービール(最近旨いとおもいだしたルプルス)の一本を無駄にしました。なので、やけ酒で燦然飲んでます。

・コレからちょっとブルーバックス↓を読んで寝ます。


「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)

「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/20
  • メディア: 新書

・明日は午前中新型コロナワクチン接種。70名弱の予定です。

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アルコールを飲み過ぎると色んな栄養分が不足する、どうだって/久々のふるいち

本日の標題はあまりにも当たり前のことですね。どうしても私、アルコール依存といえばビタミンB1欠乏と思ってしまうのですが、その他の栄養素が不足しても何らおかしくはないですね。で、銅が不足して血液障害が起こったというレポート↓


Copper Deficiency


 Carmelo Gurnari, Heesun J. Rogers


N Engl J Med 2021; 385:640 August 12, 2021




上のレポートでは、さらりとHer medical history included alcohol use disorder.とだけ書かれていますが、これが原因なんでしょうね。

・アルコール乱用が銅欠乏をおこすという最初のレポート(と著者達が言っている。私はウラとってませんが)↓


Copper deficiency caused by excessive alcohol consumption


shibazakifis, et al. BMJ Case Rep 2017. doi:10.1136/bcr-2017-220921


https://casereports.bmj.com/content/2017/bcr-2017-220921

Summary

Copper deficiency is a disease that causes cytopaenia and neuropathy and can be treated by copper supplementation. Long-term tube feeding, long-term total parenteral nutrition, intestinal resection and ingestion of zinc are known copper deficiency risk factors; however, alcohol abuse is not. In this case, a 71-year-old man had difficulty waking. He had a history of drinking more than five glasses of spirits daily. He was well until 3 months ago. A month before his visit to our hospital, he could not eat meals but continued drinking. He had macrocytic anaemia on admission. Copper and ceruloplasmin levels were markedly low, and we diagnosed copper deficiency. There were no other known risk factors for copper deficiency. After he began drinking cocoa as a copper supplement, the anaemia ameliorated and he was able to walk. This is the first report showing alcohol abuse as a risk factor for copper deficiency.

・余談ですが、多分上の文章を自動的に翻訳(翻訳ソフト)したと思われるページがあるのですが、ちょっと笑ってしまいました↓

過度のアルコール消費によって引き起こされる銅欠乏症。

https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/28951428

・なんか、全体的に変な日本語なのですが、一番笑えたのは、「彼は目が覚めていませんでした」です。これは翻訳ソフトの問題ではなく、原文自体がwalkingをwakingとlをとばかしているからですね。変な文章を見たとき全て翻訳ソフトのせいにしてはいけませんなぁ。

 

以下日記

・本日8/12(木)は、5時30分起床。明日研修医に論文の読み方を講義するのであらためてSTROBEを読みましたが、やっぱり人に講義すると考えると読み方が違いますね。ああ、ここを強調しなけりゃとか、おや、ここも大事だったんだと気がつきます。

・出勤してちょっと病棟よって午前外来。昨日の外来ほどは大変ではありませんでした。午後は回診と事務作業。17時過ぎにサッサと病院を出てコンビニでお金振り込んで帰宅。猫たちに餌やりに行って配偶者と最近金光にできた「ふるいち」へ。久々にふるいちのぶっかけ饂飩を食べました。そして、かき氷も。例によって、頭が痛くなりました。帰宅して入浴。アルコールを飲むべきか否か悩んで本日はノンアルへ。コンビニに寄ったときお酒のコーナーで「燦然」の小さな瓶が目について思わず購入していたのでした。私、日本酒はそれほど好きではないのですが、たまーーーに飲みたくなるのでした。

・ちょっと勉強してこのブログを書いております。コレから明日の研修医への講義のレジュメを完成させてからちょっとブルーバックスを読むつもりです。(睡魔がおそってこなければ)


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