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増殖性化膿性口内炎/5時台に起きたので21時にすでにお疲れモード

増殖性化膿性口内炎pyostomatitis vegetansとは、『ステッドマン医学大辞典改定第6版』によると↓


  口腔内の融合性膿疱性の病変で、口腔粘膜の増殖性いぼ状の発疹を伴う。潰瘍性大腸炎やその他の消耗性疾患に合併してみられる。


・NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました



Pyostomatitis Vegetans


Massimo Petruzzi, Fedora della Vella


N Engl J Med 2021; 385:e77 November 25, 2021




・日本語の文献↓


潰瘍性大腸炎に併発した増殖性化膿性口内炎の1例


伊藤 千洋, 鎌谷 宇明, 秋月 文子, 糸瀬 昌克, 近藤 誠二, 代田 達夫


日本口腔外科学会雑誌62 巻 (2016) 12 号




【抄録】(本文は日本語です)

 

We report a case of pyostomatitis vegetans associated with ulcerative colitis. The patient was a 25-year-old woman referred to our hospital because of irritative pain of the right side of the buccal mucosa. She had been receiving mesalazine for ulcerative colitis for 4 years. An erosion with a cobblestone appearance and a small ulcer were observed on the right side of the buccal mucosa. Histopathological examination showed subepithelial microabscesses containing lymphocytes and eosinophils in the subepithelial connective tissue. We finally diagnosed pyostomatitis vegetans associated with ulcerative colitis. The oral lesion completely disappeared 1 month after the administration of prednisolone.

↑の論文に鑑別診断として、「鑑別疾患として天疱瘡,類天疱瘡や Crohn 病の口腔内病変が挙げられる」とかかれていました。このような病変を見た場合は、これらの疾患を頭に浮かべないといけないのですね。(ちょっとむずかしいな)

以下短小日記

・本日11/26(金)は5時18分起床。朝一で頼まれていた雑誌の原稿を書きました。出勤して午前外来、午後インフルエンザワクチン接種、回診、その合間に会議二つ。帰宅は19時前でした。ネコたちに餌やって入浴、夕食。そしてこのブログ書いております。もう疲れたので21時台に寝ます。明日、あさってはZOOMで研究会と原稿書きで終わるでしょう。ああ、映画をみにいきたいっ!



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COVID-19ワクチン接種後の血小板減少症を伴う脳静脈血栓症/お疲れモードです

・このブログで何回かウイルスベクターワクチンの副反応として血小板減少症を伴う血栓症の紹介をしたとおもいます。その総説↓



COVID-19ワクチン接種後の血小板減少症を伴う脳静脈血栓症


河野 浩之、橋本洋一郎、平野 照之


臨床神経学?? 61 巻9 号(2021:9)


【抄録】新型コロナウイルスに対するアデノウイルスベクターワクチンであるバキスゼブリア[レジスタードトレードマーク](アストラゼネカ社)の副反応として,血小板減少症を伴う血栓症(特に脳静脈血栓症)が報告されるようになり,欧州医薬品庁は「非常にまれな副反応」として記載すべき病態と結論づけている.ヘパリン起因性血小板減少症と類似した病態といわれている.頻度は少ないものの,本病態が疑われる場合は,ヘパリン投与や血小板輸血を避け,高用量免疫グロブリン静注療法やヘパリン以外の抗凝固薬投与など,関連知見に基づいた最善と思われる治療を速やかに提供すべきである.本病態は新しい概念でありエビデンスは確立していないが,現状で報告されている内容をまとめた.
・今後血栓性疾患、血小板減少をみたら新型コロナウイルスワクチンの接種歴を忘れず聴かないといけませんね。
あっという間に以下日記
・本日11/24(水)は、5時45分起床。雑誌の原稿をかいて出勤。病棟よって午前外来、午後回診とカンファレンス、短い夜間診療、その後事務作業と病棟へ寄って20時前に帰宅です。ネコたちに餌やってからお風呂入って夕食です。ちょっと勉強してこのブログを書いております。もう疲れたので早めに寝ます。

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SSP:メイロンのナトリウム量恐るべし/1日原稿書き、でもスシロー行きました

医療安全関係の情報をみていると↓のような報告がありました。改めてメイロンのナトリウム量の多さを思い知りました。


メイロン静注7%/8.4%250mL製剤を誤って処方した事例




本文をお読みくださいね。


一瞬にして以下日記

・11/19(金)よりブログが書けていませんが、本日は過去を振り返る余裕はありません。

・11/23(火)は、ゆっくりと7時21分起床。昨晩久々にアルコール摂取したせいか胃が痛いです。当面また禁酒ですね。ネコたちに餌やりに行ってから朝食。それからズーーーーッと依頼された原稿(社会医学研究という雑誌)を書いていました。お昼は賞味期限がすぎたカップ麺ですませ(配偶者はおでかけ)、夕方は配偶者と最近玉島にできたスシローに行ってきました。配偶者は何回か倉敷のスシローには行ったことあるそうですが、私は初体験。スシローって安いのね。ネタの蛸がちょっと薄いと思ったけど。最初システムが分からなくて、他の人が注文した皿をとろうとしました、ヒヤリハット。お勘定は、いつものように私が払おうと思ったら勤労感謝の日なので配偶者がおごってくれました。帰宅して、一服後今まで原稿書き。途中お風呂入りましたが。原稿は3分の1位は書けたでしょうか。締め切りの11/30迄には、なんとかできそうですが、遊びたいっ!(そう思ったら死なないといけませんが・・・意味が分かる人がどれだけいる)果たしてこれだけ苦労してかいている原稿が、どれだけの人の目にとまるのでしょうね。これから寝ます。



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歯肉の黒色腫/うちにぴったりの患者さん

コロナが流行しだしてお口の中を診ることが非常に減っております。しかし、時々は診ないとね。(特に私は吸入ステロイドホルモンを多く処方しているので)で、口の中見て一部分が黒くなっていたら、悪性黒色腫もかんがえないといけないんでしょうね。NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました。



Gingival Melanoma

Elena M. Varoni, Sem Decani

 

N Engl J Med 2021; 385:e73 November 18, 2021




↑の患者さんは、手術をして良くなったとのことですが、どんな手術をしたのか気になるところです。その前の生検もどういうふうにやったのか気になりますね。




あっという間に以下日記

・昨日11/17(水)は、5時27分起床。朝勉して早めに家を出て7時30分頃病院着。回診すませて午前中外来。午後回診、カンファレンス、夜間診療、デスクワーク、19時30分から21時まで玉南医懇といって開業医さん達との勉強会。クリプトコッカス髄膜炎と埋伏智歯とコロナのお話。帰宅は21時半過ぎ。勉強して、お風呂入って、社会医学会の準備して0時すぎに寝ました。

・本日11/18(木)は6時23分起床。一瞬朝勉して出勤。午前外来、午後回診。メッチャ忙しかったです。(昼食はとれましたが)病棟と外来を行ったり来たり。しかし、16時半には病棟は落ち着き手話通訳者さんの頸肩腕障害健診の所見付けして、17時過ぎに病院出て17時半過ぎ帰宅。18時から19時25分までZOOMで社会疫学の勉強会。そのご夕食。そして、今このブログを書いております。メッチャ眠いです。これからお風呂入って眠気を覚まして、もうちょっと勉強したいと思います。

・今日忙しかった原因のひとつに、開業医さんからの紹介で救急搬入された患者さんの対応で。まず、開業医さんから電話があって高齢一人暮らし、会話が通じない、失神、低酸素血症の患者さん。電話口で思わずうちにぴってりの患者さんですねと言ってしまいました。当院に入院していただき、必要な社会的資源と人のつながりを構築していこうと考えました。過去何人も似たような患者さんに対応し、それなりに地域に帰っていただいて生活してもらっている実績がうちにはありますので。ただ、思わず言ってしまったので、開業医さん(今回、あまりおつきあいの無い方)がどう受け取られたか気になるところです。

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柑橘農夫の過敏性肺炎/土曜の宿直のよいところ

咳や呼吸困難、発熱を呈した人を診たら、過敏性肺炎(HP)を鑑別診断に入れないといけないし、HPをみたら職業性を考えて、しっかり職歴をきかないといけません。柑橘類を栽培している農夫におこったHPのレポートがありました↓


Occupational Hypersensitivity Pneumonitis in a Japanese Citrus Farmer

Naokata Kutsuzawa, et al.

Internal Medicine 60: 3581-3584, 2021

https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/60/22/60_7588-21/_pdf/-char/ja


Hypersensitivity pneumonitis (HP) sometimes develops in people working in specific environments. We herein report a case of occupation-related HP in a citrus farmer in Japan. A 66-year-old man developed a fever, dyspnea, and general malaise in March after working near a trash dump filled with moldy tangerines. He presented with leukocytosis, bilateral lung opacities on chest radiographs, and intra-alveolar and interstitial lymphocytic inflammation with fibrotic change on a lung biopsy. His symptoms disappeared after admission and recurred on a revisit to the workplace. Fungal culture and a mycobiome analysis using next-generation sequencing suggested an association with exposure to Penicillium digitatum.


・HPの原因は、柑橘類そのものでは無く、それに関連して生えてくるカビと言うことですので誤解無きように。



・似たような報告↓(ひょっとしたら、呼吸器学会員以外みられないかも)


みかん農家に発症した職業性過敏性肺炎の 3 例




要旨:これまで数多くの職業に関連した過敏性肺炎が報告されているが,今回みかん農家に発症した過敏性肺炎を 3 例経験した.12 月下旬から 1 月上旬の選果作業時期に咳嗽,呼吸困難,発熱等で発症し,画像所見では両側のすりガラス陰影と小葉中心性の粒状影を呈し,気管支鏡検査では BALF 中リンパ球分画の上昇と,TBLB で過敏性肺炎に合致する組織所見が確認された.3 例とも環境隔離のみで軽快し,職場環境による誘発試験では 2 例で陽性であり,全例翌年以降の同時期に再燃が認められた.環境調査では,いずれの職場からもみかんに付着する Aspergillus 属,Penicillium 属が培養され,患者血清を用いての沈降抗体検査では 2 例が Aspergillus 属に対し,1 例が Penicillium 属に対して陽性であった.みかん農家では,選果作業を行う時期に環境真菌が原因の過敏性肺炎を発症する可能性があり,注意が必要と思われたため報告する.


・citrus farmerを柑橘農夫と訳しましたが、みかん農家で良いんでしょうかね?本文中tangerineという言葉がでてきましたが、これもみかんと訳して良いんでしょうかね?



以下日記

本日11/15(月)は、5時半起床。年末調整の書類を整えてから朝勉。朝食後いつものゴミ出しとネコの餌やりやって午前中はZOOMで因果推論の勉強会。午後から出勤して回診、夜間診療でした。土曜日宿直した「おかげ」で、入院患者さんの状態がだいたいわかっていて、本日は気が楽でした。帰宅は20時前。すぐ夕食とって勉強してから入浴。その後このブログを書いております。かなり眠くなってきたので、もう寝ます。



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宿直明けでつかれているので日記のみ

・昨日17時30分から本日11/14(日)9時まで宿直でした。昨日寝るまでは良かったが、寝たか寝ないかという0時過ぎに病棟から電話。患者さんの呼吸状態悪いと。病棟へ行って処置をして改善。それから寝たわけですが、4時前、5時半頃電話で起こされては、寝て、6時半起床でした。シャワー浴びて、朝食摂って病棟よって、9時前に交替し、9時10分頃病院でました。金光町大谷地区の先週オープンした知人がしているカフェへ寄ってコーヒー飲んで帰宅です。最近配偶者が多肉植物にこっており、その棚を作るのを手伝わされました。その後事務作業。お昼軽く取って14時前に家を出て天満屋ハピータウンのニトリで書類整理用のファイルケース買ってから浅口市中央公民館へ。14時半から16時まで人権講演会へ参加。笑福亭鶴笑さんの「人を傷つけない本当の笑い」という講演と落語、その後鶴笑さんがしている国際活動(主にイラク支援)のビデオをみました。イラクの子供達の笑顔が素敵でした。ただ、笑わない(笑えない)子供も何人かいたとのこと。戦争による精神障害ですね。最後に「戦争が最大の人権侵害」と言われたのが、まさにそうだと思いました。医者の立場から言うと、「戦争が最も大きな健康障害の原因」ですね。


笑福亭鶴笑さんのwebsite↓




・上記講演会のあと天草公園を20分ほどウオーキング。 16時50分頃帰宅。それから19時位までずーーーっと社会医学会の会計監査。それからネコたちに餌やりに行って、お風呂入って夕食です。そしてこのブログを書いております。さすがに、しんどくなってきたのでもう寝ます。

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COVID19による遅発性血球貪食症候群/営業日間違える大ボケ

COVID19の後遺症はいろいろ報告されてますが、血球貪食症候群もあるのですね。↓のようなレポートがありました。


Late-onset COVID-19-induced Hemophagocytic Syndrome
Eisuke Kanematsu, Takahiro Nunokawa, Naofumi Chinen, Akio Komatsu
・COVID19が治ったと思っていたら、また熱が出た場合こういう疾患も考えないといけないということですね。
・そもそも血球貪食症候群とは『医学書院 医学大辞典 第2版 2009/02/15』によると↓
血球貪食症候群
ケッキュウドンショクショウコウグン
[英]hemophagocytic syndrome
活性化された組織球が骨髄やリンパ節,脾臓,肝臓などで増殖し,自らの赤血球や血小板を貪食するようになる疾患。ウイルスや細菌などの感染や悪性腫瘍などがその原因になる場合が多く,組織球がこれらの病態のもとで異常刺激を受けた結果起こると考えられており,サイトカインなどの関与が示唆されるものの,機序の詳細はまだ不明な点が多い。発熱や黄疸,汎血球減少および高LDH血症などを認め,骨髄塗抹標本などで特徴的な血球貪食細胞が観察される。ウイルス感染に伴って本疾患を発症した場合,ウイルス性血球貪食症候群(virus-associated hemophagocytic syndrome;VAHS)と呼ばれるが,このほか原因別にさまざまな類似疾患が提唱されている。治療は基礎疾患に対する治療に加え,副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬,免疫グロブリンおよび血漿交換などが用いられるが,一般的に予後は不良である。
・もう少し詳しく、総説↓(ただしCOVID19が流行する前の2018年の論文)
血球貪食症候群
熊倉 俊一
臨床リウマチ 30:241~251、2018
【抄録】血球貪食症候群(HPS)は,網内系におけるマクロファージの血球貪食を病理学的特徴とする難治性疾患である.臨床症状として持続する発熱,肝・脾腫大,リンパ節腫脹,血球減少,凝固異常,肝機能障害,高フェリチン血症などが見られる.HPSは,一次性(遺伝性)と二次性(反応性)に分類され,自己免疫疾患に関連して生じる二次性HPSは,自己免疫関連血球貪食症候群(autoimmune-associated hemophagocytic syndrome, AAHS)と言われる.

 HPSの診断は,臨床所見と検査所見により総合的に行われるが,自己免疫疾患を基礎疾患とする場合は,自己免疫疾患自体の症状とHPSとしての症状が同一であることがあり,診断の妥当性や信頼性が問題となっている.今後,HPSに特異的な所見による診断基準の策定が求められる.

 HPSは,しばしば致死的な経過を辿るため,速やかな治療の開始が必要である.AAHSの治療は,ステロイド療法が一般的であり,58%の症例が同療法にて改善する.ステロイド療法無効例には,シクロスポリン療法,シクロホスファミド・パルス療法または免疫グロブリン療法などが実施され,それらの中では,シクロホスファミド・パルス療法の有効性が高い.近年では,TNFまたはIL-6阻害薬などの生物学的製剤の有効例が報告されている.生物学的製剤は,低分子シグナル阻害薬とともに,今後AAHSの治療選択に重要な位置を占めるものと考えられる.

 

↑の論文中の診断基準は、(少なくとも私には)なんかわかりにくいです。『今日の診断指針』第8版が参考になりました↓

 

診断のポイント

【1】抗菌薬に反応しない原因不明の発熱の継続。

【2】血球減少。

【3】脾腫。

 

【4】特に15歳以上では続発性を考慮し基礎疾患を検索。

 

症候の診かた

【1】発熱:95%以上の例でみられる。細菌感染症(結核を含む)を除外する。

【2】脾腫:89%以上の例でみられる。CTなど,画像診断で確認する。リンパ腫の検索にも役立つ。

【3】出血傾向:37%にDICを合併する。致死的となりうるため合併が判明したらHLHに対する治療に加えて輸血と凝固因子の補充療法を行う。

 

【4】意識障害:CT,MRIなど画像で,器質的疾患を除外する。腰椎穿刺を施行する場合は出血傾向に注意する。DIC合併の場合,腰椎穿刺は禁忌である。

 

 

以下日記

・本日11/13(土)は、6時2分起床。いつもの朝勉はせず、私的なことで検索に時間をとられました。朝食後social epidemiologyを読んでおりました。それから、来週病棟でするDNARとACPの学習会のレジュメ作り。11時半頃金光町大谷地区へ。先週知人が開いたカフェへ行きましたが、超大ボケ、日曜日しかしておりません。たまたまマスターとそのお友達がいたのでちょっとしゃべってから帰宅。家でレンチンでカルボナーラを食べました。その後ちょっとお昼寝を挟んで事務作業。そして17時30分より、宿直で今に至ります。幸いなことに今のところ大きなことは起こっておりません。このまま無事朝を迎えて9時には病院をでられますように、インシャラーメンダブツ。

 

 


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パラコート舌/帰宅は比較的早かったが濃密

パラコートと言えば、私は、自殺、青色、酸素投与禁忌ということが頭に浮かんできます。で、本日はパラコート舌というのを学びました。


Paraquat poisoning


Chandra A, et al. BMJ Case Rep 2021;14:e246585. doi:10.1136/bcr-2021-246585




・パラコートを飲むと粘膜が傷害されるのは知っておりましたが、舌の粘膜の障害をparaquat tongueというのは知りませんでした。医中誌で「パラコート」「舌」で検索しても「パラコート舌」とかいう「熟語」(?)はでてきませんでした。それはさておき、paraquat tongueの写真をのせている文献をどうぞ↓


paraquat tongue






Medical management of paraquat ingestion






Can kissing cause paraquat poisoning: A case report and review of literature




・ウーン、三つ目の文献は何かすごいな。


・ところでパラコート自体は無色ですが、自殺のために飲んだことが分かるように青緑色のいろがついています。なので、青色の吐物をみたらまずパラコートを考えるべきですが、何でも「決め打ちはいけません」。↓の論文は、パラコート中毒の3例ですが、その症例とはべつに「おもしろい」ことが書かれています。


自殺企図によるパラコート中毒 3 例の報告:行政介入への提言


野 口 裕 司    金 子 直 之


日救急医会関౦誌 40(3),2019年




↑の中で、「 PQ 中毒に特異的な初期症状はない。しかし,青緑色の液体を激しく嘔吐し,口腔粘膜,特に舌が着色されるため,この症状を見たら本症を強く疑い,現病歴を詳細にとることが肝要である。また必要に応じて警察に PQ 中毒が疑われることを伝え,迅速に現場調査をしてもらうことも必要であろう。筆者らは一度だけ,上記症状を認めたが PQ 中毒ではなかったことがあり,その症例は偶然にも直前に「ブルーハワイ」の着色料を舐めていたために類似の症状を呈していた。」ちなみにブルーハワイとは、青い色のラムベースのカクテルです。


・もう一つ青色の吐物をみたら考えるべき事は、フルニトラゼパムの服用です。↓をおよみください。


フルニトラゼパム製剤の着色錠の使用に当たっての留意事項について




↑については、私は、↓の様なレポートがあったので、認識しました。


青く着色した舌を呈したフルニトラゼパムを含めた向精神薬中毒の1例
  山本 基佳, 他、
 中毒研究 (0914-3777)33巻1号 Page53-55(2020.03)

    Abstract:症例は38歳女性で、自律神経失調症の既往があった。過量服薬後に意識障害となり、翌日退院して旅館に宿泊していたが、起きてこないのを不審に思った旅館員が部屋を開けたところ、倒れている患者を発見した。部屋には空の薬包が多数散在しており、同日16時に当院へ救急搬送された。自己申告では、前日23時にフルニトラゼパムを含む数種類の薬を過量服薬したとのことであった。来院時の状況、状態を総合的に判断し、意識障害の原因は過量服薬で、内服から半日以上経過していると判断した。推定服薬量は多量であるが、致死量に達する薬剤はなかった。特記事項として、舌や服が鮮やかな濃青色を呈していたためパラコート中毒を鑑別疾患にあげたが、農薬類の空き容器はなく、フルニトラゼパム由来の色と判断した。2回目の自殺企図であったため、全身状態の安定を確認後、精神科入院病棟をもつ他院へ転院し、応急入院した。転院から12日目時点で急性薬物中毒からは順調に離脱し、退院先を調整中という報告を受けた。


・いやー、世の中いろんなことがありますねぇ。診断するときは、必ず鑑別診断をかんがえることですね。


以下日記

・本日11/12(金)は、6時22分起床で、朝勉せず出勤です。午前外来。午後からインフルエンザワクチン接種、新入院対応、回診、カンファレンス、事務作業。会議がひとつあったのですが、さすがに出られず。夕方は患者のご家族と短時間面談。帰宅は18時52分。(途中COOPで買い物)ネコたちに餌やりに行って、お風呂入って夕食。で勉強してこのブログを書いております。あと、ちょっとだけ英語ニュースを聴いて寝にいきます。







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SSP:手話言語映画祭2021/仕事は先送りにして早く帰宅

私、毎年手話通訳者さんの頸肩腕障害に関する健診を家内工業的に細々と行っています。対象は、岡山県、津山市、井原市、真庭市等です。そこで、真庭市の担当者の方から標記映画祭が11/19、20,21と真庭市の中央図書館であるという情報をいただきました。その日はちょうど私は社会医学会でいけないのですが、興味あるみなさまのためにシェア↓


手話言語映画祭2021を開催します





以下日記

・本日11/11(木)は5時33分起床。朝勉(腹膜透析に関して)して、水島へ。午前中産業医学科外来。今日はとても予約が少なくて12時に終わりました。昼食は近くの古狸庵といううどん屋さんで山かけうどん。そして玉島へ戻って仕事。17時過ぎに仕事が終わって(というか有り余る仕事を先延ばしにして)17時15分病院を出ました。天草公園によって20分ウォーキングをして帰宅。ネコたちに餌やりに行って、お風呂入って夕食。鍋です。配偶者が無謀にも〆にラーメンと餅をいれたため、明日の朝の体重はかなり増えているでしょう。

・その後社会医学会の座長のスライド作成。概要はできました。で、これからちょっと机の上を整理して早めに寝ます。明日は午前外来、午後インフルエンザワクチン接種、会議、回診、病状説明等です。

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縦隔脂肪腫症で心房細動/点と点をつなぐパイプ

・脂肪腫症とは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


脂肪腫症
シボウシュショウ
[英]lipomatosis
[同義語]脂肪沈着症,リポマトーシス

脂肪腫に類似した脂肪組織の増殖性病変を生じる病態。この病変は真の腫瘍ではなく,発生における異常と考えられている。脂肪腫との鑑別がきわめて難しいので,便宜上脂肪腫を含めた脂肪組織の増殖性疾患として取り扱うことが多い。孤立性のものは,筋肉や精索のほか,稀に腱鞘や神経幹に認める。びまん性のものは,体幹部の広い領域,またはほぼ全体に病変をみる。

・↑が縦隔におきて縦隔が拡大し、かつ、心房中隔までおよんで心房細動をおこしたというレポート↓


Unusual cause of mediastinal widening and atrial fibrillation: mediastinal lipomatosis with infiltration into the interatrial septum


Akash Batta , Manphool Singha , Atit A Gawalkar , Parminder Singh Otaal


BMJ Case Rep. 2021 Nov 9;14(11):e246980.





通常縦隔の脂肪腫症は無症状ですが、症状があるとしたら↑の論文によると↓


Most cases are asymptomatic and diagnosis is usually made incidentally when chest X-ray is performed for other reasons. When symptomatic, the usual symptoms include dyspnoea most commonly, cough, atypical chest pain and supraventricular tachycardia


・あと、そもそも縦隔の拡大の原因は、↑の論文によると↓


The usual causes of mediastinal widening include dilated cardiomyopathy, aortic dissection, lymphoma thymic malignancy, oesophageal injury and perforation, pericardial effusion, Ebstein’s anomaly, chronic severe valvular regurgitation, trauma and mediastinitis.


・胸部レントゲンで縦隔の拡大をみたとき↑のような鑑別疾患がすらすらとでたらいいんですが...



以下日記

・本日11/10(水)は、6時起床。朝勉して出勤して、ちょっと病棟よって外来。午後は回診とカンファレンス、夜間診療でした。今日退職して農業を趣味にしている患者さんが来られました。収穫物がいっぱいすぎて近所にわけていると。そこで、それを子ども食堂なんかで使いたいからいただけますかと頼んだらOK。あと、学生さんの支援にも使えたら良いのですが。食料品とか日用生活品、もしくはお金で余裕のある人から、現在困っている人へ上手く結びつけるコーディネーターがいるなぁと思った次第。

・今日は、18時前に病院を出ることができたので、帰りに天草公園(熊本市では無い)へよって2kmのみウォーキングしてから帰宅。お風呂入って、夕食。(ナポリタン)録画の「ヒューマングルメンタリー おもうまい店」を観ながら食べておりました。ちょうど出てきたお店でも多量のナポリタンがメニューとして出ておりました。

・その後勉強と資料整理してこのブログを書いております。めちゃめちゃ眠いですので、これからサッサと寝ます。

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