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テーラーメード医療への違和感が言語化できた/座日曜

何時の頃からかテーラーメイド医療、もしくはオーダーメイド医療、個別化医療という言葉が医療界で使われるようになっておりましたが、その言葉を聞くたびに違和感を持っておりました。なぜ違和感を持っていたのか自分で明確に言語化するまではいっていなかったのですが、まあ簡単に言ってしまえば、病気は遺伝子だけで決まるのでは無いと言うことと、遺伝子にあった薬を投薬するだけが医療では無いと言うことと思っていました。今日social epidmiologyを読んでいて、その引用文献を見て、私の今までの違和感が見事に言語化されていました。本日はそのご紹介ですが、その前に最初に挙げた言葉の説明↓


個別化医療とは?




テーラーメイド医療(日本薬学会 薬学用語解説)





オーダーメイド医療の実現プログラム




・で、私が本日読んだ論文↓


In Anticipation of Grief
Using Insights From Social Epidemiology to Improve Quality of Care


Kristen K. Patton, M. Maria Glymour


CirculationVolume 128, Issue 25; Pages 2725-2728




・この論文の最後の方に↓に様なことが書かれています。まさに私が思っていたことでした。


As optimism about personalized and precision medicine becomes increasingly prominent, the Shah et al findings remind us that health is not exclusively, or perhaps even primarily, a consequence of innate individual characteristics. Health is shaped by each person’s family, community, and social context. Indeed, the next generation of health care may be most effective if we move toward “contextualized” medicine in which we consider how the effects of genetic or clinical characteristics are modified by social networks, economic circumstances, environmental conditions, and other factors outside the traditional purview of clinical care. Currently, there is a remarkable evidence gap at the intersection of the personal and contextual.


↑を私が最近知った翻訳ソフト(ですよね?)のDeepLというので訳したものが↓


個別化医療や精密医療に対する楽観的な見方がますます目立つようになる中21、Shahらの研究結果は、健康は生得的な個人の特性のみによるものではなく、おそらく第一義的なものでもないことを思い起こさせます。健康は、各人の家族、コミュニティ、社会的背景によって形成される。実際、次世代の医療は、遺伝的あるいは臨床的特性の影響が、社会的ネットワーク、経済状況、環境条件、および従来の臨床医療の範囲外の他の要因によってどのように変化するかを考慮する「文脈化」医療へと移行することが最も効果的であると考えられる。現在、個人的なものと文脈的なものの交差点には、顕著なエビデンスのギャップがある。


・テーラーメイド医療といって、マーモットの『健康格差』の最初に出てくる困難な社会背景を持つうつ病の患者さんに青い薬を赤い薬に変えるだけの医者にならないように気をつけないといけないと思うのもです。


以下日記

・本日1/10(月)は、6時に目が覚めましたが布団の中でゴソゴソ、6時40分に布団から出て朝食摂って燃えるゴミ出し。連休の日でもゴミを回収してくださる方々に感謝。それから2時間"social epidemiology"とその日本語訳の『社会疫学』を読んでおりました。どうも最近は2時間しか集中力が続きません。その後気晴らし(?)に1時間ほど草抜き。しかし、これが悪かった。腰痛がひどくなって背筋が伸びなくなり腰が曲がった爺さんになってしまいました。昼食後、また上記英語と日本語のテキストを15時過ぎまで。それから査読から帰ってきた英語論文の査読者からのアドバイスや疑問、指摘に応える文章を作っておりました。夕方、配偶者と玉島のスシローへ。食べ過ぎて苦しい。しかし、我が家は「苦しい」と言ってはいけないのです。言ったらチャリーーンと100円。(実際までお金払うようにはしていませんが)帰って一服して、また査読者への返事作成。その後このブログを書いております。

・今日ウォーキングしたかったけど、腰が痛くてできず。ほとんど座っており、座正月ならぬ、座日曜。明日は、病院で痛み止めをもらいましょう。

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