食道破裂/自虐道を極めよう
FYI:IOMレポート『人は誰でも間違える』の真実/今日も1日引きこもり
これだけは身に付けたい 患者安全のためのノンテクニカルスキル超入門: WHO患者安全カリキュラムガイド多職種版をふまえて
- 作者: 相馬 孝博
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本
- 作者: 川村 治子
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2018/11/26
- メディア: 単行本
片側性の肺水腫/1日引きこもり
肺血管外へ異常な水分貯留がある病的状態。肺の毛細血管とその周囲の間質との水分の移行は,血管内と血管外の水力学的圧差および血漿と間質の膠質浸透圧差さらに肺血管透過性係数によって規定される(スターリングの仮説)。その圧のバランスに異常が生じたり,透過性が亢進した時に過剰に水分が貯留する。病理学的には,毛細血管から肺胞間質への血清成分の漏出状態(間質性肺水腫)と,さらに進行して肺胞内腔へ漏出した状態(肺胞性肺水腫)とに分類される。病因的には,非透過型肺水腫(心不全,低蛋白血症,リンパ管系の異常),透過型肺水腫(いわゆる急性呼吸窮迫症候群;ARDSにみられるような肺血管内皮障害)に分かれる。
・レントゲンを撮ると多くの場合両側の肺に異常影が出るのですが、片側だけの場合があります。その場合診断が難しい。↓のようなレポートがありました。
ACPは、「人工呼吸をする/しない」や「胃瘻を造る/造らない」のチェックボックスを確認していく作業ではない/ハイドロ(筋膜)リリースで腰痛改善
病気は一つとは限らない:肺胞微石症と肺結核/そうは問屋がおろしあえ・・・チガウカーッ!
[同義語]肺〔結〕石症 pulmolithiasis
肺胞内に石灰化小球体(微石)が形成され,これが肺全体にびまん性に生ずる稀な遺伝性疾患。常染色体単純劣性遺伝による。小児期,若年期には愁訴は少ないが,病変の進展とともに中高年期以降に呼吸困難が出現,次第に増強して呼吸不全に陥り,予後不良の転帰をたどる。診断は,石灰化所見を主徴とする特徴的な胸部X線所見(写真)が認められるので比較的容易,肺生検を必要とすることは少ない。肺機能検査では,病変の進展とともに拘束性換気障害,拡散能低下が認められ,低酸素血症がみられるようになる。酸素療法などの対症療法以外に有効な治療法はない。
医療安全管理/しっかりでうっかり
大阪弁じゃなかったのね、ナルメフェン/座って挨拶を受ける違和感
「セリンクロ錠10mg」が製造販売承認を取得
シリコンとリンパ節腫脹/あまりに腰が痛くて受診
Silicone granuloma: a cause of cervical lymphadenopathy following breast implantation
Rajgor AD, et al. BMJ Case Rep 2021;14:e239395. doi:10.1136/bcr-2020-239395
https://casereports.bmj.com/content/14/3/e239395
【Abstract】We report a case of a 54-year-old woman with saline-based breast implants who presented to the ear, nose and throat neck lump clinic with a 2-week history of bilateral neck lumps. She was found to have multiple palpable cervical lymph nodes bilaterally in levels IV and Vb. The ultrasonography demonstrated multiple lymph nodes with the snowstorm sign and a core biopsy confirmed a silicone granuloma (siliconoma). This granuloma was likely caused by bleeding gel from the silicone shell of her saline-based implants. This case demonstrates the importance of bleeding gel from saline-based implants, in the absence of implant rupture. Thus, head and neck specialists should consider siliconomas as a cause for cervical lymphadenopathy in patients with saline-based breast implants
・シリコンがもれてリンパ節が腫れるというもの。豊胸術の病歴をとっていないと鑑別診断には上がってきませんね。
・ちなみに本日の夜間診療で頸部に腫瘤がある若い女性の患者さんが来られました。それがリンパ節かどうかも分かりませんでしたが、頸部のリンパ節腫脹の診断はいつも難しいなと思っております。上の論文の本文中に
With regard to the enlarged lymph nodes, the dilemma lies in whether to opt for excision or monitor. This is a decision that should be made alongside the patient highlighting the benefits and risks of removal.
と書かれています。やっぱ、そうだよね。・・・本日の患者さんは大きな病院の総合内科へ紹介いたしました。
以下日記
・本日3/8(月)は、5時39分起床。昨日に引き続き腰痛あり。なんとか鎮痛薬と湿布で乗り切ろうと朝勉しておりましたが、あまりにも痛い。なので午前中のZOOMでの学習会は欠席して配偶者に整形外科のある病院まで送ってもらいました。結論は、変形性脊椎症と椎間板ヘルニアでしょうということでした。痛み止めの座薬と内服薬、腰部固定帯(いわゆる腰痛ベルト)を処方してもらいました。で、その足で自分の病院へ出勤し夜までお仕事でした。ベルト巻いていると結構痛みが取れますが、なんせ立ち上がるときが痛い、歩くのも前傾姿勢。完全におじいちゃんになってしまいました。以前書いた気持ちは20代、体は80代というキャッチフレーズばぴったり・・・いや、痛みで気分も落ち込んでいるので気持ちも60代くらいになってきて併せて140歳になってしまいました。
・18時半前に帰宅。お風呂入って夕食とってこのブログを書いております。早めに体が水平になるように21時には寝にいきます。明日は痛みがどうなっているやら...
FYI:緩和ケアWeb県民公開講座/かなり激しい腰痛に苦しむ
Abstract
Background In a famous article, Simpson described a hypothetical data example that led to apparently paradoxical results.
Methods We make the causal structure of Simpson's example explicit.
Results We show how the paradox disappears when the statistical analysis is appropriately guided by subject-matter knowledge. We also review previous explanations of Simpson's paradox that attributed it to two distinct phenomena: confounding and non-collapsibility.
Conclusion Analytical errors may occur when the problem is stripped of its causal context and analyzed merely in statistical termsDADAという病気/じ、持病の癪が...
[英]adenosine deaminase deficiency
[同義語]ADA欠損症 ADA deficiency
アデノシンデアミナーゼはプリン代謝のサルベージ経路に関わる酵素であり,リンパ球に比較的多く存在するが,その先天的な欠損はde novo経路が働かず,5′-ヌクレオチダーゼの少ないリンパ球において細胞毒性をもつデオキシアデノシンおよびそのリン酸化されたdATPの細胞内蓄積をもたらし,リンパ球の発生が著しく障害される疾患。その結果,T細胞もB細胞も欠損し,重症複合免疫不全症の病像を呈する。常染色体劣性の遺伝形式をもつ。アデノシンデアミナーゼ遺伝子は20番染色体長腕(20q13-ter)に局在し,本症では点突然変異などにより正常な酵素が生成できない。生後早期から症状を発来するが,成人に発症する軽症例もみられ,そのような場合は酵素活性が部分的に検出される。治療として,ポリエチレングリコール結合アデノシンデアミナーゼや輸血による酵素補充療法もある程度有効であるが,抜本的治療は骨髄移植や臍帯血幹細胞移植あるいは遺伝子治療による。世界で最初に遺伝子治療が試みられた疾患であり,日本でも成功している。